台湾の旅行業者が中国業者から伝えられた情報によると、中国当局による団体旅行客の人数削減は３段階で実施されるとみられる。
中国国内の32省・市・自治区からの訪台旅行者が、①３月20日から６月30日までの約３カ月間で前年同期比30％減、②７月15日から３カ月間で①から半減、③10月15日から３カ月でさらに半減するとの情報が伝えられている。
個人旅行申請も四都市に削減されるとの話もある。中国側は文書での通達を避けており、観光局も事実確認はできていないが、訪台中国人ツアーを扱う旅行業者は減少を実感しているという。また、台湾－中国間を運行する航空各社も、３月以降、便数減少や小型機への変更などを行うことにしている。
観光局は急遽業界関係者と対応を協議し、短期的には、国内観光の振興と、日本・韓国・東南アジアの３大市場の強化、特に、言葉の壁がない東南アジア華僑市場の開拓に注力するとした。中長期的には、ムスリムやクルーズ客なども含め、市場の多元化を進めていく考えだ。