11月の米大統領選に向けた候補者指名争いは5日、共和党が4州で予備選・党員集会を開催し、共和党の指名レースでトップを行く実業家のドナルド・トランプ氏がケンタッキー州の党員集会とルイジアナ州の予備選で勝利確実となった。同じく共和党からの指名獲得を目指すテッド・クルーズ上院議員はカンザス州とメーン州の党員集会で勝利する見通し。
トランプ氏とクルーズ氏がともに2勝を挙げたことで、大票田のフロリダ州やオハイオ州で選挙が行われる今月15日までは、指名獲得に向けた戦いが続きそうだ。
共和党候補者の1人であるマルコ・ルビオ上院議員には厳しい日となった。ルビオ議員は18戦して1勝しか挙げていない。ルビオ氏は15日に選挙が行われる地元フロリダ州で勝利を収めたい考え。
カンザス州でクルーズ議員が勝利を収めたことは、反トランプの動きが表面化してきたことを示唆している可能性もある。トランプ氏は白人至上主義団体「クー・クラックス・クラン(KKK)」の元幹部からの支持をすぐに拒否しなかったり、討論会で品のない発言をしたりするなど、一部から批判の声も上がっている。