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「現役力士が賭博」相撲協会に匿名タレコミ 春場所初日前に不穏

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 日本相撲協会は11日、大阪市内のホテルで理事会を開き、先月行われた危機管理委員会(委員長=宗像紀夫外部理事)で議題に上がったことなどが報告された。宗像理事によると、その内容は相撲協会に対し「現役力士が賭博をやっている」との情報が名前と住所が特定できない人物から手紙で寄せられたことなど。現時点で信ぴょう性は十分ではなく、危機管理委員会では今後慎重に調査を進める方針という。

 宗像理事はこの日の理事会で、自身が委員長を務める先月22日の危機管理委員会で議題に上がったことを報告。その一つとして「現役力士が賭博をやっているという情報が寄せられたので、危機管理委員会でやった内容を説明した」と明かした。

 今年1月に相撲協会に対し、住所は市町村までで名字だけの“半匿名”の手紙が届き、賭博の種類は「サイコロ」で数人の幕内力士の名前も出されていたという。現段階では信ぴょう性は十分ではないが、相撲界では10年に野球賭博問題が起こって大問題に発展した経緯もある。今後の調査について宗像理事は「一般的に仲間内で軽い金額を賭けたものであれば違法性は弱いし、可罰性はない。そういうものなのか、常習性を持った賭博なのか。協会で詰めてきちっとした対応をする」と方針を示した。

 危機管理委員会の報告を受け、八角理事長(元横綱・北勝海)は「(送り主が)どこの誰か分からない。信ぴょう性はどうなのか。危機管理委員会として(調査は)これから」と説明した上で、球界でも賭博が問題に発展している現状を踏まえ「そういう意味も含めて今後、講習会も必要だと思う」と話した。

 危機管理委員会からは他にも、春場所後の理事長選に関して徳川康久外部理事に「貴乃花を応援したら殺すぞ」という脅迫電話があったこと、八角理事長が新たな公認会計士と弁護士と契約を結んだことを問題視する意見が委員会内で出たことなども報告されたという。八角理事長は脅迫電話について「迷惑です」と話し、公認会計士と弁護士との契約についても「規定に沿ってやっています。全然問題ない」と説明した。






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