アルゼンチンの沿岸警備隊は15日、同国沿岸の排他的経済水域で操業していた中国の漁船を沈没させたと発表した。
発表によると、アルゼンチン東部プエルトマドリン沖の排他的経済水域で14日、違法に操業していた中国漁船を発見して追跡し、威嚇射撃を行ったところ、漁船が明かりを消して、故意に沿岸警備隊の船に衝突しようとした。
このため漁船の乗員だけでなく沿岸警備隊員も危険にさらされると判断して射撃したと説明している。
漁船は沈没し、乗員のうち船長を含む4人はアルゼンチンの沿岸警備隊が救助した。残る乗員は付近を航行していた別の漁船に乗り移ったという。
沿岸警備隊はアルゼンチン外務省と中国領事館に事態を通報した。中国当局から現時点でコメントは得られなかった。
沿岸警備隊は、中国船の船体が海上で傾く様子をとらえた映像をユーチューブで公開した。