欧州刑事警察機構、4カ国で中国人売春婦の一斉摘発を実施、中国大使館は対応に追われる
オーストリアの警察当局は人身売買の撲滅を目指し、オーストリア国内240カ所の売春宿、マッサージ店、レストランに対し、16~18日に一斉捜査を実施、容疑者25人を逮捕したと発表した。23日付で北京青年報が伝えた。
今回の一斉摘発は欧州刑事警察機構(ユーロポール)の人身売買撲滅作戦に連動したもの。スイスやキプロス、スロベニアでも実施され、主に中国人が関与する違法な売春や人身売買、労働搾取を取り締まり対象としている。
ユーロポールが20日に発表した報告によると、4カ国一斉摘発で売春宿288カ所を立ち入り調査し、1154人を取り調べた。売春婦のほとんどが中国出身で、そのうち14人が人身売買の被害者であることが分かった。
在オーストリア中国大使館はオーストリア外務省や内務省、警察機関に情報提供を求めると同時に、中国人の法的権益の保護を求めた。逮捕された中国人に対しては、必要な領事手続きなどを提供するとしている。