首相官邸にドローン ヘリポートに墜落か確認急ぐ
22日午前10時半ごろ、東京都千代田区永田町の首相官邸の屋上ヘリポートで、小型の無人飛行機「ドローン」があるのを官邸職員が発見、警視庁に通報した。ドローンには小型カメラや発煙筒のようなものが積まれおり、警視庁は何者かが意図的に敷地内に侵入させた疑いもあるとみて捜査を始めた。
警視庁によると、発見されたドローンは1機。直径約50センチで、プロペラが4枚ついたヘリコプター型だった。発見当時は横転などはしておらず、通常の着地のような状態だったという。
カメラや発煙筒のほかペットボトルのような容器も積まれていた。容器は直径3センチ、高さ10センチぐらいで小豆色のプラスチック製とみられ中身の確認を急ぐ。
これまでに官邸関係者が侵入や墜落の様子を目撃したとの情報はなく、犯行声明などもないという。けが人や建物の破損なども確認されていない。安倍晋三首相は外遊中で不在だった。
ドローンは各分野で活用が進むが、フランスでは昨年以降、大統領府周辺などで不審な飛行があり、今年1月には米国のホワイトハウスで墜落。日本国内では特化した法制が未整備でテロへの悪用などに懸念が強まっていた。