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ビビアン・スー、話題の新作映画で冷淡な弁護士役に初挑戦:台湾



ビビアン・スー、話題の新作映画で冷淡な弁護士役に初挑戦



台湾映画「寒蝉効応(セックスアピール)」が10月24日から公開される。映画の中で冷淡な弁護士役を演じたビビアン・スー(徐若[王宣])が撮影秘話を明かした。

ワン・ウェイミン(王維明)監督が彼女のために作ったという女性弁護士の役を演じたビビアン。ただ、普段は感性豊かな自分自身にとって、冷たい役を表現することは大きな挑戦だったという。

法廷シーンの撮影初日は、緊張で覚えていたはずのセリフが思い出せず、動悸やめまい、胃痛などに見舞われ、声も震えたと振り返る。それでも、2日目には気持ちを切り替え、プレッシャーを克服し、ほとんどNGを出さずに乗り切った。

ビビアンは弁護士を演じるのは最初で最後としつつも、演技において「一皮剥けた」と語っている。

日本の工業デザイン経験に学べ、高雄でセミナー[経済]


日本の対台湾窓口機関である交流協会の高雄事務所(中村隆幸所長)は24日、高雄市内で、ものづくりにおけるデザインの重要性をテーマにした「日台デザインイノベーションセミナー」を開催し、日台企業関係者や台湾のデザイン、教育関係者らが活発に意見交換した。セミナーでは、「グッドデザイン賞」を主宰する公益財団法人日本デザイン振興会の青木史郎常務理事と、世界的な工業デザイナーの清水久和さんがそれぞれ講演を行った。

青木常務理事は、「グッドデザイン商品選定制度」(Gマーク制度)の約60年の歩みとグッドデザイン賞受賞作品の歴史を振り返りながら、工業デザインが生活にもたらした影響や、発想の原点について豊富なエピソードを交えつつ紹介した。今年のグッドデザイン賞には約3,600作品が応募し、うち台湾からは190点が参加。さらに上位100作品の「グッド・デザイン・ベスト100」に台湾5作品が入賞したことを明かし、台湾の若手デザイナーの台頭とイノベーションの推進力に期待感を示した。

「S&O DESIGN」を主宰する清水さんは、2006年からキヤノンのデジタルカメラ「IXY Digital」シリーズのチーフデザイナーを担当。同シリーズを世界シェア1位に導き、世界的なデザイン賞であるドイツiF賞をたびたび受賞するなど、工業デザイン分野で高い評価を得ている。セミナーでは自身が手掛けた製品を紹介しながら、機能美の追求や、同一製品でも市場によって求められる色彩やデザインの細かな違いなどについて話した。

高雄市内の大学で教鞭をとる周秀蓉さんは、教え子とともにセミナーに参加。台湾では技術開発とデザインの作業プロセスが完全に分離しているため、使用者や社会環境などの視点がデザインに結びついていないと指摘した。また、かつて先進的なデザインで知られたソニー製品について「機能やソフトウエアが複雑になりすぎ、消費者離れを招いた」と分析し、高い技術力を基に、よりシンプルで美しく、誰でも使える製品の復活を望みたいと話した。


台湾、5割強の小中学校教員「楽しさ感じない」

「教師の日」(9月28日)を前に発表された調査で、台湾の小中学校の教員の半数以上が「教員としての楽しさを感じられない」と答えていたことが分かった。

これは子供の教育などに関心を持つ民間団体、金車教育基金会が今年6月から8月にかけて小中学校の教員2000人を対象に実施したもので、1278人から回答を得た。

このうち59.2%が「教師の楽しさに影響を与える」最大の要素として「保護者の協力度が足りないこと」と回答。以下、「児童・生徒から尊重されない」(51.4%)、「教育政策の不確定性」(47.2%)、「運営面の重い負担」(34.3%)と続いた。

「生徒らの思想・行動に影響する要素」についての設問では、友達(85.9%)、保護者(79.6%)、インターネット媒体(63.4%)が上位3位を占め、教師は半分以下の41.8%にとどまった。

基金会側では、インターネットの普及による知識の吸収ルート増加が教師の影響力低下につながったのではないかと分析している。

先住民の住む離島 コンビニ店員に求める条件とは

台東県の離島、蘭嶼で初めてとなるコンビニが今月19日にオープンしてから1週間が経過した。すでに多くの利用客でにぎわう店内では、離島ならではの事情で、レジを担当する店員4人に、島民全員の顔を覚えることが必要とされている。

蘭嶼のセブンイレブンには、おでんやコーヒー、味付け煮卵、フランクフルトなど台湾本島の店舗と変わらない商品が並ぶ。取り扱いが見送られた商品もあるが、新聞など台東から空輸されるものもある。だが、そのために増大したのが輸送コストだ。

そこで導入されたのが、島民以外の利用客から10%の割増料金を徴収するシステム。店員は会計時に利用客の顔を瞬時に見分けなければならない。だが、店員らは「そんなの簡単だよ」と涼しい顔で答える。人口約4000人の蘭嶼では、住民のほとんどが台湾原住民(先住民)のタオ族(ヤミ族)で、「一目で分かる」という。

台風16号が接近した先週は、商品の輸送手段が途絶えた。一時は冷凍食品が品切れになったが、きょうにも補充されるという。

彭総裁:日本製品値下がりすべき

彭淮南・総裁は、日本円が5%値下がりしたら、日本からの輸入品が3%から4%値下がりすべきだと指摘、企業は円安で得た利益を顧客に還元するよう呼びかけている。(写真:CNA)

中央銀行の彭淮南・総裁が、日本企業に対して、日本製品の値下がりを呼びかけた。日本円対米ドルの為替レートは、110円対1米ドルまで、日本円が値下がりする可能性が指摘されている。中央銀行の彭淮南・総裁は24日、立法院財政委員会で、日本円が5%値下がりしたら、日本からの輸入品が3%から4%値下がりすべきだと指摘、企業は円安で得た利益を顧客に還元するよう呼びかけている。

彭淮南・総裁によると、一部の台湾企業の在庫は、日本円が下がる前に仕入れたものだったため、日本円の値下がりをただちに商品に反映することができないかもしれないが、日本円が円安傾向にあるため、日本の商品も値下がりすべきだ。日本の製品が3%から4%値下がりするのが妥当だという。

日本円が過去6年来の最低値に値下がりしているにもかかわらず、台湾の関連業者は、日本商品の値段を調整していない。経済部は昨年2月から5月の間、日本製品の輸入業者、流通業者、専売店の経営者を集め、座談会を3回行い、業者が日本円の値下がりに合わせて、適時に日本製品の販売価格を引き下げるよう促した。これらの業者は、自動車、化粧品、家庭用電気器具、既製服、酒類、カメラなど、広範囲に及んでいる。最近、日本円がふたたび値下がりしているが、台湾における日本製品にはそれが反映されていない。

なお、経済部の杜紫軍・部長は24日、国際貿易局を通じて輸入業者と意思疎通を行い、業者が日本円の値下がりを適度に市場に反映するよう促す方針を示した。

自由経済示範区、33社が入居(8月末)

「自由経済モデルエリア(自由経済示範区)」の第一段階の成果が発表された。国家発展委員会が外国系資本の台湾における投資に関する法規制の緩和と制度の改革を加速させるために推進している、「自由経済モデルエリア」計画は、二段階に分けて進められている。第一段階は、すでに自由化の基礎のある、「自由貿易港エリア」と、台湾南部・屏東県にある、「屏東農業バイオテクノロジーパーク」で2013年8月から実施されている。

国家発展委員会の管中閔・主任委員が24日、立法院で業務報告を行い、「自由貿易モデルエリア」の第一段階の成果を説明した。管・主任委員によると、今年8月末時点では、「自由貿易モデルエリア」への入居を申請し、許可を得た企業は33社ある。そのうち、「農業バイオテクノロジーパーク」は22社、「自由貿易港エリア」は11社で、投資総額は台湾元77億7000万元(日本円約277億円)に達しているという。

管・主任委員は、「自由経済モデルエリア計画」の第一段階の成果を紹介すると共に、第二段階の計画の推進にかかわっている、「自由経済モデルエリア条例」への立法院の支持も呼びかけた。この条例は現在、立法院で審議中。

管・主任委員は、各界の意見を吸い上げるため、国家発展委員会は、公聴会を5回行い、修正動議を15条提出したと説明、立法院に対して今会期にこの条例を可決し、立法化手続きを早期に完了するよう呼びかけた。

陸委会、大陸は馬・総統をThe Honorable Misterと呼ぶ

APEC会議への招待状における馬・総統に対する呼び名に注目が集まっている。APEC・アジア太平洋経済協力会議の首脳会議は11月、中国大陸の北京で開催される。中国大陸の国務院台湾事務弁公室の副主任である、龔清概氏は8月、台湾を訪問した際、この会議への招待状を行政院大陸委員会(陸委会)の王郁?・主任委員に手渡した。

24日に開かれた、立法院内政委員会で、馬英九・総統と中国大陸の政治指導者、習近平氏が北京のAPEC首脳会議で対面する可能性に再び注目が集まった。一部の与党議員は、今年にそれを実現ほしいとの要望を示したが、それに対して、大陸委員会の王郁?・主任委員は、両岸の政治指導者が今年のAPEC会議で対面を実現するのが難しいと指摘、中国大陸側は、国際社会に「二つの中国」という印象を与えたくないからだと説明した。

王・主任委員は、中国大陸からの招待状における馬・総統に対する呼び名について、「それは、APECで使ったことのある、『ザ・オノラブル・ミスター(The Honorable Mister)」だ。』」と明らかにした。なお、馬・総統と習近平氏とのAPECでの対面問題について、中国大陸の国務院台湾事務弁公室の馬暁光・報道官は24日、定例記者会見で、両岸の政治指導者の対面問題について、「それは、両岸自身の問題で、国際会議の場を借りる必要はない」と重ねて強調した。

国家安全局:LINEを使っておらず

国家安全局が、無料の通話・メールアプリ、LINEには安全性のリスクがあり、国家安全局ではそれを使っていないと明らかにした。行政院の江宜樺・院長は23日、立法院での答弁の席上、行政院では最近、LINEの安全性について、個人データといった情報漏洩などの心配があることから、公務員に対してLINEを使わないよう指示したと明らかにした。

台湾の大手日刊紙の報道を総合すると、行政院は最近、経済部、交通部、内政部などの政府機関で、台湾が自力で開発した、通話やメールのアプリケーション、Juiker(中国語名:揪科)を試験的に使用しており、将来的には公務の討論などにも使えるよう、範囲を拡大する方針だという。

一方、国家安全局の李翔宇・局長は24日、立法院での答弁の席上、国家安全局では現在、スマートフォンが使用されておらず、電話で公務を連絡する必要があった場合、ショートメッセージを使っていると説明、ソーシャルネットワークの安全性が確認される前、国家安全局はLINEなど、通話やメールのやり取りなどの無料サービスを提供するアプリケーションを使わないと強調した。

警政署の王卓鈞・署長は、LINEを使っているが、個人のことだけで、公務にはそれを使っていない。警政署では今年の初めから、公務の連絡の際、LINEの使用を禁止していると説明した。なお、法務部の羅瑩雪・部長も、法務部の職員に対して、外国との話し合いや他人が提供した情報、データなどを保護する義務があるとして、LINEの使用を避けるよう指示したと明らかにした。

日本統治時代の教師と教え子、70年ぶりに再会

日本統治時代に現在の平等小学校(台北市)で教師をしていた柯雪月さん(90)が24日、同小学校の尽力により、自身が初めて受け持った元児童らと70年ぶりの再会を果たした。

柯さんは今年7月初旬、日本統治時代に児童らと写した写真を手に平等小学校を訪れ、教え子を探してほしいと依頼。学校職員らは、柯さんとともに学区に住む老人宅を訪ね回ったが当初は収穫がなかった。しかしその2カ月後に、柯さんのことを覚えているという79歳の女性が見つかり、最終的に13人の元児童と連絡が取ることができた。

柯さんは当時、「秋元雪子」と名乗っており、児童からは「雪子先生」の愛称で親しまれていた。彼女は同学校を離れた後も、65歳で退職するまで台南や高雄などで教壇に立ち続けた。

9月28日の「教師の日」を前に行われた同窓会で「雪子先生」は、出席した元児童らと当時の思い出話を嬉しそうに語り、集合写真を写す際には、目に涙をためて再会を喜んだ。

台湾、女子団体で中国大陸破り待望の「金」/アジア大会テニス


韓国・仁川アジア大会で24日、テニスの女子団体決勝が行われ、台湾は中国大陸を下し、待望の金メダルに輝いた。

台湾はシングルスの謝淑薇が惜敗したが、シングルスのセン詠然とダブルスの謝・セン組のいずれもストレート勝ちし、2−1で2006年のカタール・ドーハ大会以来2大会ぶり2回目の優勝を果たした。(セン=擔から手へんをとる)

台湾はこの日、ボウリングの女子シングルスも制し、獲得した金メダル数は4つとなった。

仁川アジア大会、台湾は24日金2獲得

仁川アジア大会に出場している、中華民国台湾の女子テニス代表チームは24日、謝淑薇(中央右)・?詠然(中央左)コンビが中国大陸チームを撃破したことから、女子テニスの団体戦で金メダルを獲得した。試合終了後、4人は金メダルを噛んで記念撮影。左は?皓晴。右は?謹瑋。

韓国の仁川(インチョン)で行われている、第17回アジア競技大会に出場している中華民国台湾の代表チームは24日、各競技種目でそれぞれ好成績を挙げている。ボウリングの女子シングルスで、周佳溱・選手は、台湾のために三つ目の金メダルをもたらしたほか、女子テニスの団体戦(謝淑薇・?詠然コンビ)でも金メダルを獲得した。そして、射撃の女子10mエアーピストルと中国武術の散打の女子60キロ級でもそれぞれ銀メダルを獲得した。

24日、台湾の代表チームは、馬場馬術の団体戦や女子重量挙げ69キロ級などでそれぞれ銅メダルを獲得した。24日夜時点では、中華民国台湾の代表チームは金メダル4、銀メダル2、銅メダル6の好成績を挙げている。前回2010年の広州アジア競技大会では、中華民国台湾の代表チームは金メダル13、銀メダル16、銅メダル38獲得した。

有名旅行誌、台湾のナイトマーケットを絶賛

大手旅行雑誌「ロンリープラネット」のドイツ版10月号で、台北市松山区の夜市(ナイトマーケット)饒河街観光夜市が、世界の「意外に知らないお薦めスポット18カ所」の第14位にランクインしたことが分かった。

紙面では「グルメは台湾の最も素晴らしい要素のひとつだが、アジアの中ではあまり知られていない」と解説。台湾に行くなら、日没後に夜市へ繰り出すべきだとして、焼きイカやカキオムレツなどを紹介している。

近年、台湾を注目の海外旅行先として取り上げる外国メディアが増えている。英国の地下鉄構内などで配布されているフリーペーパー「メトロ」は、台湾での自転車旅行に関する特集記事を掲載。米旅行ガイド大手「フォダーズ」も新北市の平渓天灯フェスティバルの魅力を紹介した。

交通部観光局の統計では、今年上半期の訪台旅行者数は昨年同期比26.7%増の482万人。日本からは78万人が来台している。

国民1人当たりの金融純資産 台湾は日本に次ぐアジア2位


保険大手のアリアンツが24日発表した「世界資産報告」で、台湾の国民1人当たりの金融純資産は2013年時点で6万6010ユーロ(約920万円)と世界7位、アジアでは日本に次いで2位だったことが分かった。

50以上の国・地域を対象に行ったこの調査によると、台湾の金融資産は2007年以来、4780億ユーロ(約66兆6700億円)増加している一方、2000年末以降の資産の年平均成長率は、アジアワースト2位の6.6%にとどまるという。

国民1人当たりの金融純資産の上位5カ国は順に、スイス(約2045万円)、米国(約1670万円)、ベルギー(約1100万円)、オランダ(約995万円)、日本(約990万円)。

デング熱感染例、先週511例増

先週、台湾におけるデング熱の感染例が511例増加、そのうち、8例が出血性デング熱だということが分り、両方とも21世紀に入って以来の最悪となった。1例が死亡した。

衛生福利部が発表した統計資料によると、先週新たに増加したデング熱の感染例は511例で、そのうち、台湾南部の高雄市が495例、同じ南部の屏東県が9例、台南市が4例、中部の彰化市、北部の新竹市、台北市がそれぞれ1例だった。感染者数が急増していることが分かった。

これらの数字は2002年、デング熱が台湾で大流行した際の、一週間に新たに増加した感染者数の365人を上回った。疾病管制署の周志浩・副署長は、南部でのデング熱の感染が拡大している主な原因は気候、雨、環境の衛生問題を挙げ、第一線の医師に対して、デング熱の症状のある患者に対して積極的に治療を施し、死亡率を下げるよう注意を促した。

なお、9月22日時点では、海外で感染した感染者を含めて台湾におけるデング熱の感染例は、すでに2589例に上っている。そのうち、2357例が高雄市で通報されたもの。デング熱の感染は10月から11月までの間にピークに達するとのこと。

日本の仏像170体が結集 愛好家らの作品が台北で展示

日本人の愛好家らが制作した仏像彫刻およそ170体が24日から、台北市内にある日本の対台湾窓口機関、交流協会台北事務所で展示されている。

展示されている木彫り仏像は、東京や埼玉を中心に活動するNPO法人「仏像彫刻美術院」のメンバーらが、仏師の榎本宣道さんの指導の下、趣味で彫ったもの。ハワイやパリなどに続く4回目の海外展示で、木の温もりが感じられる作品に、多くの来場者が見入っていた。

榎本さんは「楽しむ」ことを第一に、伝統的な形式にとらわれない自由な仏像作りを広めており、メンバーにはキリスト教徒もいるという。会場には仏像の固定概念を覆す独創的な作品も並べられた。

台北芸術大学(台北市)の林承緯副教授は、きらびやかな台湾の仏像と違い、素朴で色を多用しないものが多いと日本の仏像の特徴を指摘する。今回の展示は台湾とは異なる仏の顔の「表情」を間近で楽しめる貴重な機会だと話す。

かねてより台湾に興味があったと語る榎本さん。「海外の人の反応を見てみたい」と多くの人の来場を呼びかけている。展示会は26日まで。

<仁川アジア大会>男子バドミントンは韓国が優勝!「韓国は風操作の天才、特許を取れば!」と台湾人

2014年9月24日、鳳凰網は記事「男子バドミントン中国代表が優勝逃す、韓国は風向調節の特許を取ればいいのにと台湾ネットユーザーは皮肉」を掲載した。

23日、仁川アジア大会の男子バドミントン決勝が行われた。本命・中国を破って優勝したのは開催国の韓国。この勝利に韓国国民は沸き立ったが、日本との一戦で風向操作疑惑が取りざたされたこともあり、「番外作戦」が展開されたのではと疑う人が多い。この問題を取り上げた台湾紙・中国時報の記事には多くの台湾ネットユーザーのコメントが寄せられている。

「特許を取れば良いよ。これほどの技は天才にしか発明できないでしょう。」
「これからはバドミントン会場には両サイドに風速計を設置しないとダメだね。」
「下品すぎる。こんな方法で勝利するなんて……。」
「韓国人はすごすぎる。次は中国本土が復讐しないとね。会場の下に大型電磁石でも設置すれば。」

韓国の「小細工」がひどい! アジア大会の選手・監督から「不満」噴出=台湾メディア

中国メディア・新浪体育は22日、19日に開幕したばかりの韓国・仁川アジア大会で、韓国側による「小細工」に対して他国・地域の選手や監督から不満が噴出しているとする台湾メディア・聯合報の報道を伝えた。

 中国メディア・新浪体育は22日、19日に開幕したばかりのアジア競技大会・仁川で、韓国側による「小細工」に対して他国・地域の選手や監督から不満が噴出しているとする台湾メディア・聯合報の報道を伝えた。

 記事は、「過去の国際大会でも、韓国が登場すればほかの選手やコーチは何かアクシデントが起きると分かっていたが、今年の仁川アジア大会はさらにひどい」とした。そのうえで、各競技における韓国側の「小細工」について紹介した。

 射撃では、仁川出身の選手に金メダルを取らせるために試合日程を有利な朝に調整したとした。また、バドミントンでも韓国選手には専用車を用意されているのをいいことに、シャトルバスの少ない朝の時間帯に試合を設定したと伝えた。20日の馬術では、韓国選手が登場するとメディアやギャラリーが試合会場から締め出されたことも併せて挙げた。

 記事はさらに、韓国国内で注目されているという野球種目では、台湾の「守護神」が「本来試合後に行われる薬物検査が突然試合前に行われ、ブルペン練習も予定より1日遅らされた」と語ったことを紹介。連覇に向けて台湾を「最大の敵」とみていることによる「特別扱い」であるとした。

台湾が中国スマホの小米科技調査、セキュリティー懸念で

台湾総統府は23日、中国の新興スマートフォン(スマホ)メーカー、小米科技(シャオミ)[XTC.UL]をサイバーセキュリティーに問題があるとの疑いで調査していると声明で発表した。

台湾総統府は、3カ月以内に調査結果をまとめる。台湾での小米科技製スマホが販売禁止につながるかどうかは不明。

国家通信放送委員会の幹部、羅金賢氏は24日、小米科技製スマホの一部モデルが中国本土のサーバーに自動的に顧客情報を送っているとの報道を受けて、当局が独自の調査を開始したと明らかにした。

同社は、ここ数カ月に複数のセキュリティーに絡む問題で対応を迫られている。フィンランドのセキュリティー会社は小米が許可なしにユーザーのアドレス帳データを取得している証拠を得たと明らかにしており、これを受けて8月に小米科技は謝罪し、クラウドベースのサービスを変更すると発表した。

羅氏は、調査の結果は近く公表すると述べた。

台湾総統府の声明では、韓国の検索サイト大手ネイバーの日本子会社でスマートフォン向け無料通信アプリ(応用ソフト)のLINEに対し、総督府の業務関連コンピューターでの利用を禁止することも発表された。セキュリティーに対する懸念があるためだという。

小米科技はコメントを控えた。LINEの広報担当者は、この件について調査中だと述べた。








日本から帰国の李登輝氏、「多忙で遊ぶ時間なかった」とニコニコ:台湾





日本から帰国の李登輝氏、「多忙で遊ぶ時間なかった」とニコニコ


日本を5年ぶりに訪問した李登輝元総統は25日夜、台湾に戻った。桃園空港で受けた「旅行は楽しかった?」との記者団の質問に対し、「スケジュールが忙しすぎて遊ぶ時間がなかった」と笑顔で答えた。

李氏は今月19日から7日間の日程で訪日。初日の記者会見で“台日の絆”を強調、翌日大阪で講演し日米関係の強化などを訴えたほか、最新のがん治療に関する会議にも出席して、専門家らの解説に耳を傾けた。

21日の東京講演では自立した国を目指す日本にとっては憲法改正による戦力保持が必要だなどと主張。22日には神奈川県にある太陽光発電所を見学、コストが高くても台湾で関連産業の発展を図る必要性を指摘した。

23日からは北海道を初訪問、牧場を視察し現地の牛乳を味わったが、24日は一部スケジュールを取りやめ休養していた。

日本滞在中、政界要人との接触を控えた李氏だが、札幌市内で同行記者団と懇談した際、再度訪日の可能性を示唆したという。

台湾中銀が政策金利据え置き、安定した成長持続と予想

台湾中央銀行は25日、四半期金融政策会合を開催し、政策金利を1.875%に据え置くことを決定した。据え置きは13会合連続。ロイターのエコノミスト調査でも、15人全員が据え置きを予想していた。

中銀は声明で、経済成長は安定しており、物価の上昇ペースは穏やかと指摘し、その状況が2015年も続くとの見通しを示した。

李登輝氏、訪日終了 政治的行動控える

 台湾の李登輝元総統(91)は25日、北海道の新千歳空港から台北に戻り、7日間の訪日を終えた。李氏は離日を前に札幌市内で同行記者団と懇談し、「台湾と日本の間に外交関係はないが、台湾人はノービザで来られる。年を取っても必要があれば来る」と次回の訪日に意欲を示した。

 李氏は23日に北海道に入り、千歳市内の牧場を視察。24日は体調を崩し半日休養した。

 李氏は19日からの日本滞在中、政権の要人との接触など政治的な行動は控えた。李氏は安倍晋三首相の指導力を高く評価しており、11月のアジア太平洋経済協力会議(APEC)で中国の習近平国家主席との首脳会談を模索する安倍氏に配慮したとみられる。

 北海道でも、敬愛する新渡戸稲造が卒業した札幌農学校の後身である北海道大学の訪問を希望していたが、同大が難色を示したため見送った。

 19日の記者会見や23日の会合などでは、米国が台湾との事実上の外交関係を維持する根拠としている台湾関係法の日本版の制定に賛意を示したり、「台湾が中国(の一部)であると考えてはならない」と持論を述べたりする場面もあったが、大阪、東京の講演では触れなかった。


「台湾の現実を考慮」=統一後の「1国2制度」で中国主席

新華社電によると、中国の習近平共産党総書記(国家主席)は26日、北京で台湾の野党「新党」の郁慕明主席ら中国との統一を求める団体の代表団と会談した。習氏は「国家統一と中華民族の発展に関わる重大問題では、いかなる妥協も動揺もない」と表明。統一後に適用する「1国2制度」に関しては「十分に台湾の現実を考慮する」との考えを示した。
 習氏は「1国2制度」について「両岸(中台)各界の意見を取り入れ、台湾同胞の利益を十分考慮する」と語った。また、「特殊な歴史的境遇と異なる社会環境から形成された台湾同胞の意識を理解する」とも述べ、台湾側への配慮を見せた。

台湾生まれの日本人「湾生」を題材にした書籍、台湾で相次ぎ出版

日本統治時代(1895〜1945年)の台湾で生まれた日本人、いわゆる「湾生」を題材にした書籍が台湾で出版され、注目を集めている。

今月10日、「湾生」の鈴木れいこさんが、台湾での少女時代などを振り返った書籍「台湾 乳なる祖国:娘たちへの贈物」の中国語版「南風如歌」が台湾で出版された。

1935(昭和10)年に台北で生まれ、台湾で12年間過ごした鈴木さんは本の中で、台湾に半生を賭けた父親の思い出や、敗戦による引き揚げの体験、晩年に台湾を再訪した際の想いなどをつづっている。

また、10月1日には12年の歳月をかけて200人以上の「湾生」を訪ねた田中実加さんが、彼らへのインタビューなどを基に書いた「湾生回家」が出版される。来年3月には同名のドキュメンタリー番組も公開される予定。

台湾の立法院長、二審も勝訴 党籍めぐる訴訟

 台湾与党、中国国民党から受けた党籍剥奪処分は不当だとして王金平立法院長(国会議長)が党籍確認を求めた訴訟の控訴審判決で、台湾高等法院(高裁)は26日、王氏の訴えを認めた一審地裁判決を支持、同党の控訴を退けた。

 王氏は今回訴訟の最終決着まで党籍を維持できる仮処分を受けており、党側がさらに上告しても2016年1月までの任期は全うできるとみられている。

 国民党は昨年9月、司法に介入したとして王氏の党籍を剥奪。王氏の立法院の運営手法に、党主席の馬英九総統が不満を抱いていたとされる。


鉄道と都市の歴史を伝えるイベント 27日から開催

台北の鉄道と都市の歴史を広く知ってもらおうと、台北市政府文化局と台湾鉄路管理局は27日から「台北鉄道文化フェスティバル」を台北機廠(台北市信義区)で開催する。

25日の記者会見に出席したカク龍斌台北市長は、貴重な建物や文化の保存、保護に積極的に取り組みたいと語った。今年で2回目となる同イベントでは、鉄道関連施設の公開や歴史的資料などの展示、音楽イベント、講演活動などが10月26日まで行われる。(カク=赤におおざと)

台北機廠は、日本統治時代の1935(昭和10)年に建設された台湾鉄道の元車両基地で、“鉄道の病院”の愛称で親しまれた。作業員用の大浴場やボイラー室、組立工場が台北市の有形文化財に、事務所や客車工場などが歴史的建築物に指定されている。

強敵は仏独の欧州勢 官民一体、海外へ売り込め「日本の高速鉄道」

 8月中旬、マレーシアを訪れた太田昭宏国土交通相は、ワヒド・オマール首相府大臣、サイド・ハミド陸上公共交通委員会議長らとの会談で、日本の新幹線システムの採用を強く訴えた。
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 ターゲットは、クアラルンプール−シンガポール間の約350キロを約1時間半で結ぶ高速鉄道計画だ。2020年ごろの開業予定で、来年にも国際入札が行われる見通し。日本だけでなく、中国や韓国、欧州の企業も関心を示しているという。
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 巨額の受注が見込める高速鉄道計画は、民間企業にも大きな商機をもたらす。太田国交相のトップセールスにはJR東日本や三菱重工業、日立製作所、住友商事の幹部も同行した。
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 「いい案件でぜひやりたいが、マレーシアもしたたかだ。受注を狙う国々を競争させ、有利な条件を引き出そうとしている」
. 同行した企業の幹部はこう感想を述べた。
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 国交省によると、世界では10前後の国で高速鉄道計画が浮上している。新幹線の技術やノウハウは、安倍晋三政権が成長戦略に掲げたインフラ輸出における、「大きな柱になる」(国交省幹部)のは確かだ。
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 1990年代後半以降、ドイツやスペイン、中国で高速鉄道が大勢の死者を出す悲惨な事故を起こした。これに対し新幹線は半世紀、乗客の死者ゼロを守った。高度な安全性は大きな武器だ。
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 しかし、新幹線の輸出は道半ばだ。2007年開業の台湾高速鉄道は、当初優勢だった欧州勢を逆転し、新幹線の海外展開の第1号として注目されたが、車両や電機システムなど一部の供給にとどまっている。
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 強敵はノウハウや実績で勝る仏独を中心とした欧州勢だ。韓国では仏TGVのシステムが採用された。低価格が売りの中国も侮れない競争相手となる。
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 日本勢の課題は何か。三菱総合研究所の平石和昭政策・経済研究センター長は「日本は欧州勢に比べプレーヤーの数が多く、まとまりが弱い」と指摘する。新幹線はJRグループだけでなく、車両や機器、設備などで多くのメーカーや商社が関与する。これに対し、欧州勢は仏アルストムや独シーメンスといった巨大メーカーが中心となって受注に動く。

ベトナム人従業員逮捕=日本向け魚に異物

日本が輸入した冷凍シシャモに殺そ剤や汚物が混入していた問題で、ベトナム警察当局は25日までに、北部タイビン省の台湾系水産会社リッチ・ビューティー・フード社のチャン・スアン・チン容疑者(1979年生まれ)を逮捕した。国営紙ラオドン(電子版)が伝えた。
 冷凍シシャモは山口県長門市の伊村産業が輸入。厚生労働省によると、少なくとも26都府県で販売されたが、健康被害は報告されていない。
 チン容疑者は、勤務時間が1日13〜14時間に達し、月に2日も休めないことに腹を立て、会社の信用をなくそうとしたなどと供述しているという。 

馬台湾総統「中台関係、東西ドイツ統一に学べる」=習中国国家主席との会談を希望

25日、台湾の馬英九(マー・インジウ)総統はこのほど、中国と台湾の関係について「東西両ドイツが統合した経験を踏まえ、ドイツの歴史に中台は学ぶことができる」と述べた。

2014年9月25日、環球時報(電子版)によると、台湾の馬英九(マー・インジウ)総統はこのほど、中国と台湾の関係について「東西両ドイツが統合した経験を踏まえ、ドイツの歴史に中台は学ぶことができる」と述べた。

馬総統は台湾がかつての「一つのドイツに二つの国家」を採用することは不可能だと説明。中国と台湾は「二つの国家ではなく、一つの国の中にあるものでもない。史上例のない関係だ」と主張した。

馬総統は11月に北京で開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)の首脳級会合で、中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席との会談を望んでいると改めて表明。仮に会談が実現しても「中国は国際社会に『一つの中国を放棄したのではないか』と思われることを心配する必要はない。より有利な条件を作り出し、実現にこぎつけたい」と語った。

一方、中国国務院(政府)台湾事務弁公室の馬暁光(マー・シアオグアン)報道官は、中台首脳会談の可能性について「中台の問題であり、国際会議の場を借りる必要はない」と延べ、APECでの実現に否定的な見方を示した。

中国大陸が馬総統を「馬さん」と表現 台湾・外交部「適切」


外交部の高安報道官は25日、アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議への招待状における馬英九総統の呼称について、適切な敬称と肩書で書かれており、「検証に堪えうる」と述べた。

同会合は今年11月に北京で開かれる。関連の招待状は、中国大陸・国務院台湾事務弁公室のキョウ清概副主任が先月末の訪台時、対中国大陸政策担当の行政院大陸委員会の王郁[王奇]主任委員に手渡された。(キョウ=龍の下に共)

だが、この招待状には馬“総統”に代えて「The Honorable Mr.Ma Ying-jeou」(尊敬する馬英九氏)という呼称が使用されていたため、野党の一部立法委員から“史上最も見下された呼び方だ”と批判の声が上がっていた。

高報道官はこれに対し、毎年開催国から招待状を届ける特使が派遣されており、今年も例外ではないと説明。同会合の尊厳、実務的といった原則に触れた上で、台湾を矮小化するいかなる行為も受け入れないと改めて強調した。

外交部の関係者によると、APEC開催国が招待状に使用する呼び方には「Honorable」や「Excellency」(閣下)などがあり、いずれも慣例に沿ったものだという。

TSMC、16nmプロセス製品15年Q1にも生産開始

半導体受託生産世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)は25日、16nmプロセス技術を利用し、中国海思半導体向け第4世代高速通信(4G)基地局など用プロセッサーの生産に成功したと発表した。

同社が16nmプロセス製品生産に入るのは2015年4―6月期中と見られていたが、同年1―3月期中にも大量生産を始める見通しだ。TMSCの劉徳音・共同最高経営責任者(CEO)は「生産成功で当社はウエハー受託生産プロセスは今後も長期間にわたり業界をリードする水準を保ち続ける」と語った。

富士そばが台湾進出、3年で10店展開目指す[商業]

ダイタンホールディングス(東京都世田谷区)は25日、台北市内にそばチェーン「名代富士そば」の台湾1号店をオープンした。現時点で唯一の海外店舗となる。台湾では今後3年間で百貨店内に10店の開設を目指す。

台湾1号店は、新光三越百貨・台北信義新天地A8館(信義区)の地下2階のフードコート内に出した。メニューは、かけそば(89台湾元=約320円)など各種そばや丼もののほか、セットやトッピング(15元〜)もそろえた。店舗は、トリドール(神戸市)が昨年に開いたセルフうどんチェーン「丸亀製麺」の隣に位置。富士そばのかけそばの価格は、丸亀製麺の最も安いメニュー「釜揚げうどん(並)」(69元)を上回る。

ダイタンホールディングスはNNAに対し「昨年に台湾で開かれた日本物産展に出展し、好評を得たことが出店につながった」と台湾進出の理由を説明。「台湾は日本食に対する理解が深く、市場として魅力を感じる」と今後の展開に期待感を示した。商品の価格設定については、そばのめんやつゆ、天ぷら粉など主な食材を日本から輸入しており、輸送コストなどを考慮して決めたとした上で、「今後、店舗数の拡大や現地の原材料を使用することで、原価や値段は改善できる」とコメントした。

富士そばは昨年にインドネシアに出店したが、既に撤退している。今後海外では10月にフィリピンでも店舗をオープンする予定だ。

うつむき族の4割、ネットの世界に逃避=「面倒事から解放される」
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2014年9月22日、第11回「広州・香港・マカオ・台湾・シンガポール」青年指導シンポジウムが20日、広州市で開催された。今回のシンポジウムのテーマは、「インターネット社会のもとでの青少年事業」。

中国青少年研究会の副会長を務める中国青年政治学院の陸士[木貞](ルー・シージェン)教授は、本シンポジウムの基調講演者として、「インターネットを利用した青年の政治参加:社会と青年が共に利益を得る重要な話題」をテーマに講演した。陸教授は、約3000人のネットユーザーを対象にアンケート調査を実施した。この結果によると、「インターネットが自分に及ぼす影響とインターネットに接続する動機に関する調査」において、回答者2940人のうち、「知識を増やしたい」と答えた人が61.4%でトップ、「思考のレベルを高めたい(53.5%)」「肉体的・精神的に楽しむため(47.6%)」「政治的な立場を高めたい(26.8%)」が続いた。「インターネットを通すことで、現実的に関わることでもたらされる面倒事を免れることができる」に、「同意する」または「まあまあ同意する」と答えた人は37.5%に達した。また、「離婚経験がある」青年のうち、「インターネットを利用することで面倒事から解放される」と答えた人の割合は62.3%に上った。

増え続ける「うつむき族」の青年は、インターネットにはまり、SNSで国の大きな出来事を議論する反面、現実的な人との付き合いでは「社交音痴」が多いと嘆く専門家は少なくない。曁南大学ジャーナリズム学部の張晋昇(ジャン・ジンション)副学部長は、指導学生の個別ケースを分析し、「一番肝心なことは、この学生は、現実としっかり向き合わなければならないということだ。当然、そのやり方はさまざまあるだろう。かつて、ある母親が、自分の子供がネットゲームにハマり中毒のような状態に陥った時、彼女自らもネットゲームを習得し、子供を負かすまでになった。子供は、『心から納得して』ネットゲーム依存症から抜け出すことができた」との見方を示した。

台湾交通部長の葉匡時氏、「台湾高速鉄道は事実上、すでに破たんしている」

環球網は24日、「台湾交通部長の葉匡時氏、『台湾高速鉄道は事実上、すでに破たんしている』」と題した記事を掲載した。

シンガポールの聯合早報網は24日、葉匡時・台湾交通部長が24日に立法院で答弁した際、「高速鉄道は厳密に言えばすでに破たんしている」と述べた。台湾の自由時報によると、国民党の林国正・立法委員は「高速鉄道の値上げ後、今年上半期の収益は昨年より16億台湾ドル増えた。年間で32億台湾ドルに上る見通しだが、高速鉄道の総資産は5006億、負債額は4575億、今年の累積赤字は521億台湾ドルに上る。事実上、すでに破たんしている」と指摘した。

葉氏は「政府が強制買収に乗り出せば、特別株主も一般株主も一銭も回収することはできない。特許期間の延長、財務改善、切符代の値下げをセットで実施するべきだ。年末までに立法院の承認を得て、来年には実施し、高速鉄道の経営を持続させたい」と語った。

一方、民進党の李昆沢立法委員によると、台湾の高速鉄道は今年すでに20件の設備異常、12件のポイント故障を起こしており、「それでも特許期間の延長を望むとは。交通部は民衆のことを全く考えていない。延長は全力で阻止する」と述べている。

馬総統に靴を投げつけた男らの無罪確定

2012年の世界人権デーのイベントに出席した馬英九総統に対して靴を投げつけた男らに対する裁判が24日にあり、台湾高等法院(高裁)は「集会デモ法違反などには当たらない」とする1審の判決を支持する無罪判決を言い渡した。

問題となったのは2012年12月10日、景美人権文化園区(台北市)で開催されたイベントに参加した馬総統に対して、独立派団体「908台湾国」の王献極総会長とメンバーの1人が、靴などを投げつけた騒ぎ。馬総統には当たらず、けが人もいなかったが、台北地方法院検察署は、集会をかく乱、妨害したとして、集会デモ法違反と強要の罪で起訴していた。

王氏らは、靴を投げたことについて「言論の自由の範ちゅうを越えておらず暴力行為ではない」と主張。馬総統が選挙時の公約を実現しなかったことから、靴を投げて抗議の声を伝えようとしたなどと説明した。

これに対して台北地方法院(地裁)は今年6月、靴を投げ込まれたことでイベントが中断することはなく、王氏らはその他の妨害活動は行っていなかったと指摘。また、会場では別の団体も抗議活動をしており、違法性は認められないとして無罪を言い渡していた。

検察側はこれに不服として上訴したが、高裁は訴えを退け、無罪が確定した。

激しさ増す中国による台湾へのサイバー攻撃

 中国の台湾へのサイバー攻撃が激化しており、台湾は、それに対し、国家安全保障上の脅威として懸念を強めている、とDiplomat誌のティエッツィ編集委員が、8月15日付同誌ウェブサイトで報告しています。

 すなわち、カナダ、米国に続き、台湾が、中国によるサイバー攻撃を非難している。AFPは、台湾の張善政科技部長(科学技術大臣)が、「中国のサイバー戦部隊が台湾の部隊と、ほぼ毎日交戦しており、数カ月に一度、深刻な攻撃がある」と述べた、と報じている。

 中国からのサイバー攻撃は、中国に対する台湾の政治的および安全保障上のポジションを測るものであり、台湾にとって、特に憂慮すべきことである。張部長は、「攻撃の多くが、台湾との交渉で用いるための情報を窃取することを目的としている」と述べている。

 張部長は、攻撃は、ほぼ毎日行われており、しばしば、両岸交渉における台湾のボトム・ラインについての秘密情報をターゲットとしている、と言っている。張部長は、中国が、台湾を、新しいハッキング技術の実験台に使っている、とも指摘している。攻撃の多くは、比較的シンプルな「フィッシング」(注:悪意のあるソフトウェアをメールで送りつけ詐欺などを行う)であり、何千もの台湾の役人が、月に20〜30通のフィッシング・メールを受け取っている。台湾のサイバー防衛の専門家は、攻撃は、中国の標準的な就業時間に行われている、と指摘している。

 集中的なサイバー攻撃は、台湾に、憂慮すべきもう一つの脆弱性をもたらしている。馬英九総統が2008年に就任して以来、両岸関係は緊密になったが、中国は、台湾を統一するのに武力を用いる権利を諦める気配はない。今日、台湾の通常戦力は、ますます中国に劣るようになり、台湾の国防計画当局は、全面侵攻に耐えうる能力を維持するのに、大変苦慮している。

 さらに、中国は、サイバー攻撃を、台湾のインフラを麻痺させることに使うかもしれないという懸念もある。昨年、台湾の国家安全局長は、立法院の委員会で、中国のサイバー攻撃は、情報を盗むだけでなく、次第に、インフラの破壊に焦点を当てつつある可能性がある、と述べた。全面的なサイバー戦争は、両岸のバランス・オブ・パワーにとり、新たな要素である、と論じています。

* * *

 サイバー攻撃を含め、台湾が中国からのスパイ活動の重要な対象地となっていることは、既によく知られています。台湾の科技部は、今年3月に発足した省級の組織であり、科技部長は、閣僚級です。したがって、馬英九政権として、中国の台湾に対するサイバー攻撃に懸念を示していることになります。また、台湾当局だけでなく、台湾にある米国や日本の代表機関も、中国からのスパイ活動(サイバー攻撃を含む)の対象となっていると考えるべきです。

 中国が台湾から窃取しようとする目標物は、本論説の言うように、まずは台湾との交渉で用いるための情報でしょう。さらに、中国が優先的に情報活動の対象としているのは軍事機密でしょう。それは、特に「台湾関係法」に基づき米国から台湾に供与される兵器に関する情報です。

 台湾が米国と協力して、軍事機密の防衛のためにサイバーによる「交戦」を行っていることは、これまで外部ではよく知られていなかった点ですが、科技部長の述べた通りと思います。

 中国にとって「核心的利益」の最右翼である台湾については、あらゆる情報を、サイバー攻撃を含む種々の手段を使って、広範囲にスパイしていると見て間違いありません。

 なお、かねてより、中国による台湾侵攻があるとすれば、それに先立って、大規模なサイバー攻撃を行い、台湾の官民のインフラを破壊し無力化する、というシナリオが有力視されています。論説は、サイバー攻撃の意図として、台湾のインフラ破壊を挙げており、このシナリオを裏付けていると言ってよいのでしょう。

台日ワーキングホリデー・ビザの発給枠を年間5,000人へと拡大


 中華民国(台湾)と日本は、2009年6月に平等・互恵の原則に基づき、ワーキングホリデー制度を実施して以来、大いに人気を博している。同制度は、18歳〜30歳の若者が一年間有効のビザを取得でき、日本に滞在しながらアルバイトをして、旅行滞在中の生活費の補てんができるものである。同ビザの申請者数は年々増加しており、年間2,000人の発給枠を大幅に超えていることから、外交部は台日新世代間の交流をより一層深め、日本への旅行を願っている若者の夢をかなえる協力をするために、日本側と話し合い、2014年10月27日より、双方はワーキングホリデー・ビザの発給枠を年間各5,000名へと拡大する協議に合意した。

 日本側のワーキングホリデー・ビザは上半期、下半期にそれぞれ2,500名発給される。日本でのワーキングホリデーを計画している台湾の若者は、日本の駐華機関「公益財団法人交流協会台北事務所」に問い合わせるか、同事務所のウェブサイト(http://www.koryu.or.jp/taipei-tw)を閲覧し、日本のワーキングホリデー・ビザ申請の最新情報を知ることができる。

 日本は、労働者保護の先進国であり、労働法や制度が整っているが、日本へのワーキングホリデー利用者数の増加に伴い、労働災害および労使間のもめごとが完全になくなることは難しい。外交部は日本でのワーキングホリデーを計画している若者に対し、出発前に十分に準備し、仲介業者に仕事を手配してもらう場合には、事前に仕事の内容と報酬を把握しておくべきであり、そうしてこそ不必要なもめごとを少なくできるのであると改めて、呼びかける次第である。日本でのワーキングホリデー期間中には特に自身の安全に注意を払い、困難な状況に遭遇した場合には最寄りの駐日代表処または各弁事処に連絡し、適時協力を得ることができる。

【外交部 2014年9月24日】

長野県が高雄ガス爆発事故への義援金を寄贈

野池明登・長野県観光部長および長野県の関係者一行が9月22日、東京・白金台の台北駐日経済文化代表処(以下、駐日代表処)を訪問し、今年7月31日深夜に台湾南部の高雄市で発生したガス爆発事故への義援金を寄贈した。

 野池部長は、犠牲者のご冥福と被災地の一日も早い復興を祈念し、駐日代表処の徐瑞湖・副代表に義援金を手渡した。徐・副代表は、長野県内外の人々から寄せられたご厚意に心からの感謝の意を表した。

 高雄市と長野県は2012年11月に「教育および観光交流の覚書」に調印し、教育(修学)旅行を通した青少年の国際交流や観光の相互訪問などの交流を深めていることから、長野県では8月8日〜9月5日に、高雄ガス爆発事故への義援金の募金を行った。同義援金は駐日代表処を通じて高雄市に届けられる。








中国政府、李登輝元総統の日本訪問時の言論を批判


中国政府、李登輝元総統の日本訪問時の言論を批判


台湾の李登輝(リー・デンフイ)元総統が最近日本に訪問した時、日本版「台湾関係法」を支持する言論を行った。中国国務院台湾事務弁公室の馬暁光(マー・シアオグアン)報道官は24日、定例記者会見で次のように答えた。「演出でまた自分の本性を暴露した。台湾メディアの言うとおり、日本の右翼勢力が『台湾独立の命』を助けることができない」

馬報道官は、絶えることなく両地の関係と平和発展を推進し、手を携えて中華民族の偉大なる復興を実現することだけが、台湾にいる同胞たちの利益の所在であり、福祉であると強調した。

また、記者がスコットランドが9月18日に「独立」住民投票をしたことが台湾世論の注目を集めたが、未来では台湾も「統一・独立」の住民投票を行うことができるかと質問した。これに対して、馬報道官は次のように答えた。スコットランド住民投票に対して、中国外交部はすでに我々の立場と態度を表した。さらに強調する必要があるのは、台湾問題とスコットランド問題は性質の違う問題だ。私たちは一つの中国である原則に従い、「台湾独立」という名目の分裂を一貫して反対する立場も揺るがない。

故宮日本展、九博での開催に合わせ首相夫人が訪日へ


国立故宮博物院(台北市)は26日、10月7日から九州国立博物館(福岡県太宰府市)で開催される特別展「台北 国立故宮博物院 −神品至宝−」の開会式に、江宜樺行政院長(首相)夫人の李淑珍氏が名誉団長として出席すると発表した。

消息筋によれば、日本側は当初、馬英九総統夫人の周美青氏の出席を求めていたが、周氏にはすでに別の予定があったため、李氏が訪日することが決まった。

周氏の訪日を巡っては、以前、東京国立博物館で開催された特別展のポスターなどに「国立」の表記がないとして、6月23日の開会式への出席が見送られるという問題も起きている。周氏はその後、8月4日に行われた同展の特別内覧会の際に日本を訪れている。

九博で行われる故宮展では、2週間限定で公開される「肉形石」を含む、計110点の所蔵品が展示される。開催は11月30日まで。

習近平氏の一国二制度提起に反発 江首相「中華民国は独立国」

中国大陸の習近平氏が26日、台湾との統一を念頭に一国二制度を提起したのを受け、江宜樺行政院長(首相)は同日、「中華民国は主権独立国家だ」とした上で、「一国二制度を受け入れることはない」と強調した。

習氏は26日午前、北京で台湾の統一派団体の関係者と会見し、「平和統一、一国二制度は台湾問題を解決するための基本方針だ」、「一国二制度実現の具体的な形は、台湾の現状を十分に考慮してから決める」などと述べた。

これを受け、行政院(内閣)は江院長が同日午後の国会答弁で一国二制度反対の発言をしたほか、夜に出したプレスリリースでは「『統一せず、独立せず、武力行使せず』との現状を維持することこそ、最も台湾の利益に合致したやり方だ」と従来の立場を改めて主張した。

「中台統一へ妥協なし」習近平主席、強硬姿勢へ変化

 中国の習近平(シーチンピン)国家主席は26日、台湾の統一派訪問団と北京で会見した。「国家統一という重大問題では我々の立場は堅く、一切の妥協や動揺はない」と述べ、中台統一への強い思いを示した。発言全体のトーンはこれまでの台湾関連発言に比べて強硬で、台湾政策が調整された可能性がある。

 中国の新華社通信によると、習氏は、香港やマカオで行われている「一国二制度」による平和的な統一が「中台統一の最も良い方式だ」と言及した。一国二制度での統一は中国の以前からの方針だが、台湾の聯合晩報によると、習氏が提起したのは2012年の共産党総書記就任後初めて。

 同制度は香港行政長官の選出方法をめぐって限界が指摘されており、もともと受け入れを拒んできた台湾の総統府は「全く受け入れられない」と改めて反論。今後、台湾側で反発が広がる可能性がある。

台湾、日本下し決勝へ/アジア大会・野球

韓国・仁川アジア大会第9日の27日、野球の準決勝で台湾が日本を10−4で破り、2002年の釜山大会以来4大会連続の決勝進出を決めた。

台湾は1回に1点を先制されたが、2回には郭厳文(台湾プロ野球・ラミゴ)の3点本塁打などで7点を奪って逆転した。日本は2回に2点、9回に1点を返すも届かなかった。

3回途中から登板した元阪神の鄭凱文(同中信兄弟)は6回3分の2を1失点に抑える好投で今大会初の白星を挙げた。

27日には韓国と中国大陸による準決勝も予定されており、台湾は28日の決勝で2大会ぶりの優勝をかけてその勝者と対戦する。

台湾・馬英九総統、学生に本投げつけられる

馬英九総統が26日、台北市内のホテルで大学生に本を投げつけられるトラブルがあった。

学生は、ホテルを離れようとしていた馬総統に向って、「台湾と中国は別々の国だ」と叫びながら本を投げつけ、その場で直ちに取り押さえられた。

学生が所属している団体によると、彼は両岸(台中)関係に対する馬総統の態度に不満を持っており、抗議のために本を投げたという。

総統府の馬イ国報道官は、市民の理性的な訴えは尊重するが、暴力的なものに関してはどのような形であっても糾弾しなければならないと述べた。(イ=王へんに韋)

また、台湾師範大学政治研究所の曲兆祥教授は、たとえ相手が総統であっても、基本的人権の尊重は必要だと語った。



ジェリー・イェン 日本のファンイベント大成功

人気アイドルグループ「F4」のメンバーで、映画「ルパン三世」(北村龍平監督)にも出演しているジェリー・イェン(言承旭)が24日、日本を訪れ、東京・大阪のイベントに連日登場してファンらを魅了している。台湾の複数のメディアが伝えている。

今回のイベントは、10月下旬に予定されているジェリーの日本ソロデビューシングルのリリースを記念したもので、購入者を対象にした握手会やファンミーティングなどが、25日〜28日の日程で東京と大阪で行われている。

ジェリーは26日、日比谷公会堂(東京都千代田区)で行われたファンミーティングで約3000人を前に4曲を披露。この日は子供から70代の女性まで幅広い年齢層のファンが参加しており、日本での人気の高さをうかがわせた。

新曲は日本語曲で、天使と悪魔というジェリーの内面をさらけ出した作品となっている。ニューシングルの予約枚数は、8月末の受付開始から1週間も経たないうちに1万枚を突破したという。

新北市、日本のハイパーレスキュー参考に台湾初の重機隊設置


台湾北部の新北市で26日、東京の消防救助機動部隊(ハイパーレスキュー)を参考にした重機隊の発足式があった。

ミニショベルやフォークリフトを配備した消防の専門部隊の設置は、台湾では初めてのことで、地震や土砂災害への対応能力の強化が期待される。

ニホンウナギ養殖制限、"国際合意”の舞台裏

 丸2年、計7回に及んだ、ウナギをめぐる国際協議がひとまず決着した。

 日本、中国、韓国、台湾は9月17日、ニホンウナギの養殖制限で合意。各国とも今年の11月から1年間、ウナギの稚魚を養殖池に入れる量(池入れ量)を、直近1年の実績から2割削減する。翌年度以降の制限量は、あらためて協議して枠組みを決める方針だ。

 ウナギは完全養殖が難しく、稚魚を捕獲して成魚に育てるしかない。ところが近年、濫獲や生息環境の悪化を背景に、ニホンウナギの稚魚が不漁に陥っている。今年6月には、国際自然保護連合が「絶滅危惧種」に指定したことも、大きな話題になった。

■ 合意の直前まで難航

 水産庁は2年ほど前から、産卵に向かう親ウナギの漁獲規制や、稚魚の漁期短縮を行っている。ただ、ニホンウナギは回遊魚で広範に生息しているため、最大消費国である日本が主導する形で、2012年から中国、台湾と資源管理を目的とした3者協議を開始。後に韓国も加わった。

 今回の協議に参加した水産庁の太田愼吾・漁場資源課長は詳細を語らないが、「4月から6月にかけ、いろいろな意見が出た。それでもやっぱりダメという繰り返しだった」と話す。関係者によれば、日本側は当初、制限の目安として過去3年(10年11月〜13年10月)平均を提案。だが、特に不漁だったこの時期を基準にすると制限量が厳しくなるため、他国の同意を得られなかった。そこで譲歩し、比較的豊漁な直近1年(13年11月〜14年10月)を含む4年平均を再提案したようだ。

 結局、表に出てきたのは、直近1年の実績から2割減という基準。これに照らした各国の養殖制限量は、日本が当初提案したとされる過去3年平均の実績より多い。業界関係者からは「結局、各国が“笑顔”で終われる合意になった」と皮肉る声も漏れる。

 2割減という割合については「ウナギはマグロと違って(資源量を)評価できる状況にない。その中で自主的な措置として相談し、頑張ってやりましょうとした数字」(太田課長)。ウナギ研究が専門の吉永龍起・北里大学講師は「水産庁として初めて養殖量をコントロールできるようになった。これは評価に値する」と言う。

■ 養殖量の制限方法に課題

 一方、前年実績のみに基づく制限について、「稚魚の漁獲量は毎年、大きく変動するもの。仮に去年より今年の漁獲量が減った場合、採れる稚魚すべてを養殖池に入れられる可能性もある」と指摘する。日本の場合、今年11月から1年間、養殖池に入れられる上限量は21.6トンだが、仮に不漁で10トンしか採れなければ、その上限に達することなく稚魚を養殖に使い尽くす格好になる。

 今回の合意では、各国が民間団体を新設し、業者を管理することも盛り込まれた。日本では内水面漁業振興法に基づき、養殖業者は11月から届け出が必要となる。水産庁は科学的な根拠に基づいた資源管理を行うため、データの収集も進める意向。今回の制限に罰則はないが、法的拘束力のある制度創設に向けた議論も開始する予定だ。

台湾のゆるキャラ“Oh!Bear”、くまモンと夢の共演

交通部観光局のゆるキャラ、台湾[ロ屋]熊(Oh!Bear、オーベア)が24日、東京デビューし、くまモンとともに互いの観光客誘致などに貢献していくことを宣言した。

東京ビッグサイトで25日から「ツーリズムEXPOジャパン2014」は始まっており、これに参加する目的で劉喜臨・観光局副局長は24日、オーベアを含む訪問団一行を率いて日本に出発した。

東京到着後、一行は都内のホテルで台湾観光PRイベントを開き、台湾はグルメや豊かな自然がCNNなど海外の大手メディアに取り上げられるほどの素晴らしさを持っており、これらはいずれも日本人観光客に知ってもらう価値のある台湾の魅力だとアピールした。

また、台湾では来年、国立故宮博物院(台北市)の分館、故宮南院がプレオープンすることや、MRT空港線、台湾高速鉄道の新駅3カ所、高雄ライトレールが開業予定であることなどの最新情報も紹介され、台湾への旅行プランに組んでもらえるようPRを行った。

SMC、16nmプロセス製品15年Q1にも生産開始

半導体受託生産世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)は25日、16nmプロセス技術を利用し、中国海思半導体向け第4世代高速通信(4G)基地局など用プロセッサーの生産に成功したと発表した。

同社が16nmプロセス製品生産に入るのは2015年4―6月期中と見られていたが、同年1―3月期中にも大量生産を始める見通しだ。TMSCの劉徳音・共同最高経営責任者(CEO)は「生産成功で当社はウエハー受託生産プロセスは今後も長期間にわたり業界をリードする水準を保ち続ける」と語った。

中台の審判が結託・・失格判定覆り不満あらわの韓国報道

仁川アジア大会で22日に行われた女子10メートルエアライフル団体戦で、中国が金メダルを獲得した後に失格と判定されたものの、これが覆り、改めて中国の金が確定したことについて、一部の韓国メディアが不満を示している。「中国と台湾の審判が結託し、判定を覆した」との内容だ。中国・夷情網が23日伝えた。

アジア大会の射撃競技では中国が2個の金メダルを獲得。このうちのひとつが女子10メートルエアライフル団体戦だった。この試合、易思玲、張彬彬、武柳希の3選手から成る中国チームは世界記録を破る1253.8点で優勝したが、張彬彬の銃の重さが規定を上回っていたと指摘され、失格となった。しかしその後、中国の王義夫監督の異議が認められ、改めて中国の金メダルが確定した。

これについて韓国のスポーツ紙「スポーツソウル」は22日、「この問題に韓国の射撃関係者は激怒している。明らかな反則があったにもかかわらず、判定が覆るとは理解できない」と報じた。この試合の審判が中国、台湾、韓国の出身だったため、中国と台湾の審判が結託して韓国の審判を押し込めた、という内容だ。

スポーツソウルは記事で、「スポーツの試合で最も公正であるべき審判が、一線を越える決定をした」と指摘し、不満を示した。

このスポーツソウルの報道が台湾のインターネット・ユーザーたちの間で物議を醸した。ユーザーたちのコメントの一部を拾ってみる。

「ワラタwww」
「韓国人の頭にも“公正”ってあるのか?」

「世界で最もスポーツマンシップのない韓国が、“公正”だと?」
「全員韓国人の審判だったら、他の国は金メダル獲れないな」

「韓国の審判って愛国的だよね。この騒動はなにかの誤解? それともカネを渡さなかったから?」
「韓国人を絶滅させないと“公正”はない」

「台湾の審判がなんで中国を助ける必要があるの? いいこと何もないし」






台湾・李登輝元総統の東京講演会


李登輝講演を聞いて(1)「伝える者」としての誠意あふれる姿勢に感銘


 
9月21日の、台湾・李登輝元総統の東京講演会に出かけた。李元総統は主に、これからの日本のあるべき姿について考えを語った。思索の過程と、自らの思索を他者に理解してもらおうという誠意ある姿勢に、大いに感銘を受けた。聴衆も李元総統の言葉を、ひとつでも聞きもらすまいと熱心に聴き入った。会場を、さわやかな緊張感が満たした。


 9月21日の、台湾・李登輝元総統の東京講演会に出かけた。李元総統は主に、これからの日本のあるべき姿について考えを語った。結論そのものは、これまで示してきた考えの方向性に沿ったもので、それほど目新しいものではない。しかし、結論に至るまでの思索の過程と、自らの思索を他者に理解してもらおうという誠意ある姿勢に、大いに感銘を受けた。聴衆も李元総統の言葉を、ひとつでも聞きもらすまいと熱心に聴き入った。会場を、さわやかな緊張感が満たした。

 李元総統がまず指摘したのは、米国の力が凋落していることだ。アジアにおいても軍事力を十分に行使できない状況になったとして「今や世界は、指導する国家なき戦国時代に入った」、「これをアメリカの政治学者、イアン・ブレマー氏は『Gゼロの世界』と呼んでいる」と論じ、日本人に対して「混沌とした時代」の中で自国が生き抜いていくために、何が必要か真剣に考える必要があると説いた。

 そして、安倍首相が7月に、集団的自衛権の行使を認める決断をしたことについて、「アメリカは時をおかずして『歓迎する』との声明を発表しました。わたくし李登輝も大歓迎であります」、「決断した安倍総理には心から敬意を表したいと思います」と述べた。

 李元総統は、日本国憲法を「戦勝国アメリカが、日本を2度と、アメリカに歯向かわせないように押しつけたもの」と主張。第9条で軍事力を持つことが禁止されていることを特に問題視し、「軍事力を保持することが、すなわち戦争を引き起こすことを意味するものではありません」と繰り返し主張した。

 さらに「自分の身を自分で守る」ことは国際社会における原則と指摘し、憲法に軍事力の放棄を盛り込んだ日本が、戦後数十年にわたって国家にとって致命的な問題に遭遇せずに済んだのは「アメリカによる支援と幸運あったからにほかなりません」との考えを示した。

 写真はサーチナ編集部が21日の講演会場で撮影。李元総統はときおり「もう91歳です」などと語りながらも、明晰な論理と際立つ情熱で、健在ぶりを示した。

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 李元総統は、日本語で講演を行った。生まれは1923年。周知のように、日本統治下の台湾出身だ。京都帝国大学で学んだ。終戦時、21歳だった。若き頃に磨きをかけた日本語は流暢だ。しかし、今回の講演で驚いたのは、その日本語のレベルではない。聴衆に語りかける情熱だ。生本番の講演ということで、口ごもったりすることは時にある。しかしそれは問題ではない。

 手元の原稿を目を落とすことはあるが、できるかぎり聴衆の目を見つめ、自分の考えを伝えようと、力強く語る。聴衆も李元総統の言葉を、ひとつでも聞きもらすまいと熱心に聴き入る。伝えようとする者、受けとめようとする者が真剣に向かい合った。会場を、さわやかな緊張感が満たした。


李登輝講演を聞いて(2)奥の深い「哲人政治家」の本領と誠実さを披露

 9月21日の、台湾・李登輝元総統の東京講演会に出かけた。李元総統は、自らの結論に至るまでの思索を、かなり詳細に説明した。聴衆に対する誠意を強く感じた。そして、李元総統に続く世代の政治家で、ここまで物事を掘り下げて、思索を重ねている人が、どれだけいるだろうと考え込んでしまった。


 9月21日の、台湾・李登輝元総統の東京講演会に出かけた。李元総統は主に、これからの日本のあるべき姿について考えを語った。李元総統は、自らの結論に至るまでの思索を、かなり詳細に説明した。聴衆に対する「私の語ることを理解していただきたい」、「自分自身でしっかりと考えていただきたい」という伝え手としての誠意を強く感じた。そして、李元総統に続く世代の政治家で、ここまで物事を掘り下げて、思索を重ねている人が、どれだけいるだろうと考え込んでしまった。

 李元総統は、講演の冒頭部分でまず、日本国憲法、とくに軍事力を持つことを禁止する第9条を、「戦勝国アメリカが、日本を2度と、アメリカに歯向かわせないように押しつけたもの」と主張。自らの国を自らで守るという国際社会における原則を放棄した日本が、これまで危機的状況に遭遇することがなかったのは米国の支援と「幸運」があったからと論じた。

 そして、米国が凋落し、指導者たる国家がなくなった現在の国際情勢のもとで、日本は自らが生き残ろうとすれば「真の自立した正常な国家となる」ことが不可欠であり、そのためには憲法修正という問題に、向かい合わねばならないとの考えを示した。さらに軍事力を持つことと戦争をすることは同じではないと、繰り返し主張した。

 結論を論じた次に、李元総統の話はいよいよ、論点の中核となった。人類の平和、アジアの平和を求めるには、まず「人間とはなんぞや、から始めねばなりません」と主張。そして、人とはこの世に生まれてから、からならず「他者との分離」を通じて自我を形成すると指摘した。

 李元総統は旧約聖書の創世記から多く引用した。例えば、天地創造についての記述だ。「神の天地創造は『分離と区分』とにもとづいて混沌に道筋を与えることによって、なしとげられている」と指摘。「神は光と闇を分け、大空のもとに上と下に水を分けて天を作り、最後に乾いたところから水を分けて海と陸を作った」、「それまでおたがい溶けあったものを分かつことによって、初めて時間が成立する」、「光と闇、上と下、男と女、といった分離過程こそは、生まれると同時に飲み込まれる永遠の一体性に終止符を打つものである」などと説明した。

 政治の話の中で、なじみの薄いキリスト教関連の説明が続いたことで、やや戸惑いを感じた聴衆がいたのも事実だ。しかし、李総統の論旨は、その後に続く部分で、極めて明確になっていった。

 まず、人とは、生まれた当初は周囲の世界をすべて「混沌」としたものとしか認識できていないが、やがて「自我」と「他者」を異なったものと認識するようになるという事実だ。さらに言えば、他者を自らとは異なったものと認識することこそが、「自我」の出発点だということだ。

 李元総統は、このような「自我」の確立には勇気が必要とも述べた。さらに「自我」と「他者」の存在をはっきりと認めてこそ、「人間の生は戦いであるのみでなく神から許されたよろこびでもあり、苛酷な労働であるのみでなく、神の贈り物でもある」、「生きることを喜び、ほろびゆく人間ははじめて、自己と異なる他者の存在とも連携・連帯していける」と説明。

 李元総統は聖書の引用に加えて、「人類の古い神話はそのシンボルとして個人の生活史の中で繰り返される生命の原理を示すゆえに、きわめて実際的な意味を持っていることがわかる」と述べた。つまり自らの信仰とは別に、聖書の記述を「人類の古い神話」、「シンボル」と説明することで、議論を「キリスト教(あるいはユダヤ教)信者でなくとも、多くの人が納得できる」ものにするように努めた。李元総統はさりげなくつけ加えただけだが、発言のこういった部分からも、台湾に民主的社会をもたらしたリーダーとしての「深み」を感じた。

 このあたりで、李元総統がなぜ、平和の問題を語るのに聖書の引用を行ったかが、明らかになりはじめた。人は、自我とは異なる他者の存在をしっかりと認めねばならないということだ。国際社会の問題を考える上でも、自国とは立場も利益も主張も発想も異なる他国が厳然と存在していることを認識せねばならない。

 相手が自分と同じように考え行動すると無条件かつ安直に信じることは、むしろ甘えでしかない。そして自己が存在する喜びを知り、同時に他者の存在をしっかりと認識してこそ「自己と異なる他者の存在とも連携・連帯していける」との考え方だ。

 日本などでは、キリスト教的な発想について「人と自然を対立的にとらえている」、「人が自然を支配することが前提」との批判的見方がある。はなはだしい場合には「自然破壊の元凶となる発想」との主張すらある。

 李元総統は、「自己」と「他者」のそれぞれの存在をしっかりと認めることにより、自然との共生にも目を開かざるをえなくなると主張。自然を他者であるとしっかり認識せねば、「自然の生命の無限性に甘える」ことになりかねず、むしろ、「自然もまた同じ神の被造物であり、有限の生命を持つ」と認識することが重要であり、「自然の権利を守るためには、自覚的人間の管理の責任が問われる」と主張した。

 李元総統の自然観は、日本人の伝統的な自然観とは異なる面がある。日本人の多くは「人と自然は一体のもの」と考えてきた。しかし考えてみれば、人類の産業活動がこれほど活発になった現在、「人と自然は一体」と無頓着に“感じて”いるだけでは、人の都合を自然の側に安直に押しつけかねないとも言える。その意味で、李元総統の「自然を他者と考え、自然の側が持っている権利をしっかりと守る」という自然観は傾聴に値する。

 写真はサーチナ編集部が撮影。李元総統は平和と戦争の問題を「人間とは何か」という思索から説き起こし、哲人政治家としての本領を改めて示した。

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 日本人には、周囲との一体感を重視する発想が強いとされる。もちろん、「一体感重視」という日本人の傾向が、よい結果をもたらした事例は枚挙にいとまがない。例えば、東日本大震災発生直後に多く見られた「団結心」だ。自らが何らかの「チーム」に属していると感じた時、日本人は自らを「チーム」と一体と感じ、突出した底力を発揮することが多い。

 しかし、周囲との一体感ばかりを重視したのでは、「甘え」というよくない現象が発生しやすいのも事実だ。李元総統は、「自己」と「他者」の関係で、対決だけが存在すると説いたわけではない。むしろ、他者との連帯・連携・共生を得るに至る心のメカニズムを強調した。

 李元総統の主張をさらに延長すれば、同じチーム内に「異なる自己と自己、つまり自分自身と他者が存在する」と認識していても、それがチームの結束を減じる原因にはならないことになる。チームの結束が崩れるのはむしろ、他のメンバーに甘えあうことで蓄積された矛盾が表面化した場合に起こるが多い。つまり、甘えを先行させるのではなく「同じチーム内であっても、他者には他者としてきちんと向き合わざるをえない」との李元総統の考え方はむしろ、日本人が持つ団結心や他人を思いやる心をより上質なものにしていくための、大きなヒントとなるものだ。

 李元総統の「自己・他者観」、「世界観」は講演の続きの部分の、「母との“別れ”」、さらに「平和と戦争の問題」の部分で、いよいよ明らかになる。


李登輝講演を聞いて(3)平和の問題で「空論」を排除、国を守るリーダーの責任を強調

 9月21日の、台湾・李登輝元総統の東京講演会に出かけた。李元総統はこれからの「他者」という存在に向き合わねばならない国際政治において、自らを守る戦力はそれぞれの国に必要なものとの論説を展開。「日本と台湾は運命共同体」と主張した上で、「日本が真の自立した国家として歩むことを心より期待」すると述べた。


 9月21日の、台湾・李登輝元総統の東京講演会に出かけた。李元総統はこれからの日本のあるべき姿について「人の本質とは何か」という問題から説き起こした。まず、人とは「自己」と「他者」という異なる存在の分離という現実にかならず向き合わねばならないと主張。つぎに「自己」と「他者」の分離が、どのような様相をもたらすかについて説いた。そして、「他者」という存在に向き合わねばならない国際政治において、自らを守る戦力はそれぞれの国に必要なものとの論説を展開。「日本と台湾は運命共同体」と主張した上で、「日本が真の自立した国家として歩むことを心より期待」すると述べた。

 「自己」と「他者」の問題について李元総統は次に「自分史」を披露した。李元総統の母は、李元総統を溺愛していたという。李元総統は母の愛情に感謝しつつも、「このままでは、自分がなくなってしまう」と直感し、「中学校受験のためにはどうしても必要」との理由で家族を説得し、12歳の時に家から離れて淡水の街で生活することにしたという。

 そして、教師や友人の家で「居候」の生活を始めた。実家にいた時には食事になれば何も言わずとも、母が豚肉の一番美味しいところをどっさりと盛ってくれるような生活だったが、家を出てからはまさに「3杯目には、そっと出し」という状況だったという。

 しかし李元総統は、居心地のよい家を出たことは自らの成長過程において必要不可欠であると感じたからこその「人間としての本能的な選択」だったと表現し、人間の生涯の過程では「分離と結合」、「自由と不自由」が繰り返されると説いた。

 李元総統は話を「戦争と平和」の問題に進めた。まず、「戦争はいけない」、「戦争はやむをえない」といった「価値判断ばかりが先走った議論」が多いと批判。そうではなく、現実の世界において「平和がどのように可能となるか」を考えねばならないと主張した。引用したのはトルストイの「戦争と平和」だ。

 「戦争と平和」は、ナポレオンによるロシア侵略の時代を描いた作品だ。李元総統はトルストイの言葉を引き、「数百万もの人間が互いに殺し合う」という事態が、「肉体的にも精神的にも悪だと分かっている」にもかかわらず発生した現実を踏まえ、戦争は人間の本能が必然的に起こすものとのトルストイの考えに対する同感を示した。

 李元総統は一方で、「平和を求めたい、というのは大部分の人間の希求」とも説いた。しかし、争いを始め戦争を起こしてしまうという人間の本質にもとづいて考えれば、「首尾一貫した原理原則の適用は不可能なことと言わざるをえません」、「可能なのは、具体的な状況の中から、平和の条件を探ることにすぎません」と主張した。

 李元総統は、人間というものが戦争を起こすという本能を持っているからには「平和のためにすべての武器を廃絶すべきだと言う考えは、実現不可能なユートピア」、さらに、戦力放棄とは自ら侵略に身をさらす事態を招く「愚かな行為」と批判した上で、「平和についての議論は実は、平和そのものではなく、それと実現する方法をめぐる争いの歴史なのです」と指摘した。

 また、国際社会の主体は国家と説明し、「各国がその存続のために権力を行使するかぎり、国家間の協力関係はごく限られたこの範囲にしか成立できません」、「国と国との関係は、非常にせまい範囲の利益関係のもとにしか結局、共存関係は作られません」との現実を、聴衆に突きつけた。

 さらに、国内政治の場合には政府が「その暴力を背後に法を執行することも可能」だが、国際社会では国連を含め「それぞれの国家に対して強制力を行使することができる法執行の主体は存在しません」と断言した。

 李元総統は続けて「国境を超えた交易や人の行き来がどれほど拡大しようとも、武力にたよらない国防を実現する保証は、決してないのです」、「国際政治の安定を考える上で、各国の間の抑止、威嚇、力の均衡を無視することができないかぎり、政策の手段としての武力の必要性を排除することは考えられません」、「古今東西の別なく、人類の歴史は異なる組織集団の分離・統合の繰り返しです」と主張した。

 李元総統の話は次に、「リーダー論」となった。「組織や共同体の幸・不幸、繁栄・滅亡は指導者によって強く影響される」、「指導者の持つ力と使用できる条件が、組織の盛衰を左右し、興隆と滅亡を決定づける鍵となる」と指摘し、1996年に台湾で歴史上初めて実施した総統の直接選挙の際の状況を例に説明を続けた。

 中国は民主化実現という台湾の動きに猛反発し、選挙期間中にミサイル数発を演習と称して台湾沖に打ちこんだ。李元総統は、中国の台湾に対する「戦争をも辞さないという恐喝」だったと説明。李元総統は中国によるミサイル発射という事態を受け、テレビ演説で「弾頭は空っぽだ。こちらはいくつものシナリオを用意し、いつも応対できる。心配する必要はない」と国民に訴え、選挙を無事に実施することができたと紹介した。

 李元総統は「もし私があの時、中国のミサイルの威嚇におじけづいて、動揺したり戒厳令をしいたりしたら、中国の思う壺だったばかりか、国民からの信任も得られなかったでしょう」と語り、「私が強い信念と手段をもって対抗からこそ民主政権は実現したと、信じています」と述べた。

 李元総統は改めて日本の憲法問題に触れ、「国の根幹をなす、(国のあり方を)規定する憲法で、戦力を保持しないということを規定していることは、自らの生存を放棄している、もしくは他者の手にゆだねていると取られかねません」と、日本の現状は極めて危ういと指摘。「戦力を保持することが、すなわち戦争をするということではありません。この言葉は大切です」と改めて強調した上で、「日本では、国が戦力を持つことは戦争をすることだ、などということを言う人が非常に多い」と批判した。

 そして再び、米国は日本をこれ以上支持する力を失ったと主張。さらに「正直に言えば、日本がアメリカに頼る以上に、アメリカは日本に何か頼み込んでおります。こういうことを感じ取らねばなりません」と、国際情勢の変化に敏感に気づくことの重要性を訴えた上で、「日本人ひとりひとりが志を持って行動することが不可欠なのです」と述べ、誇りと自信こそが日本精神との持論を披露した上で「日本人が持つ日本精神、これに待たなければなりません」と、日本人に対して改めて覚醒を求めた。

 李元総統は日本について、「どこに向っていくか、その規模はどこに置くか(どの程度にするか)、どういうことをやるべきか、そういう状態に置かれております」と主張。単に戦力を持てばよいというわけでなく、方向性や目指すべき規模、すべきことなど、国家としての方針を明確に定める必要があるとの考えを示した。

 李元総統は講演の最後の部分で、日本が正しい道を歩むことが「結果的にアジアの一層の安定と平和につながり、日本と台湾のさらによい関係をもたらすことになるでしょう」と主張。「日本と台湾は運命共同体です。日本がよくなれば台湾もよくなり、その反対もしかりです」との見方を示し、「日本が真の自立した国家として歩むことを心より期待して、私の今日の話を終ります」との言葉で講演内容を締めくくった。

 写真は講演を終えて、主催者側に向い会心の笑みを浮かべる李登輝元総統。左側は夫人の曽文恵さん。今回の来日には、娘さん2人も同行した。一家そろっての来日は初めてと説明する李元総統に、会場の聴衆は惜しみない拍手を送った。

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 平和と心の関係に触れた有名な文言としては、ユネスコ憲章冒頭の「戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中に平和のとりでを築かなければならない」がある。李元総統は、人間の本性と国際社会の現実から判断すれば、理念面からの平和を希求するだけではまったく不足であり、日本を含む国家という存在は、実際に戦争を抑止する手段を持たねばならないと主張した。

 また、「国を守る。人民を大切にする」ことは指導者としての責任であり、自らが総統を務めていた時期にも強く意識していたと述べた。

 李登輝元総統の主張については、全面的に賛同する人、部分的にしか賛同できない人、全面的に否定する人など、さまざまだろう。ただ、李元総統は長い人生におけるさまざまな体験や知見により、日本と現実に生きる日本人の長所も短所も熟知している。しかも中国と対峙しながら台湾の指導者として民主化を実現させたという実績がある。それだけに李元総統の発言は極めて重い。仮に反論するにしても、李元総理に匹敵するだけの思索や経験が背景になければ、表面的な反発の言葉を並べることに終始してしまうことになりかねない。

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 中国政府で台湾問題を扱う国務院台湾事務弁公室は、李元総統の日本における発言を取り上げ、「この人物の演技は再び、彼の一貫した本性を暴露することになった」と主張。台湾の一部メディアの言説を取り上げ、「よいことを言っている。日本の右翼勢力は台湾独立の命を救うことはできないということだ。両岸関係を不断に推進してこそ、手をたずさえて中華民族の偉大な復興を実現することができる。それこそが台湾同胞の利益のある場所だ」などと表明した。

 また中国の一部メディアは李元総統の訪日について「(日本における台湾や中国に対する見方を)撹乱(かくらん)することはできないだろう。日本はさして熱意を示していない」などと、李登輝元総統が日本で冷たくあしらわれているように報じた(19日付中国新聞社)。

 一方で、台湾メディアは「講演2カ所。申し込み殺到」(14日付自由新報)、「情熱込めた『万歳』の声で出迎え! 李登輝旋風が東京を吹き荒れた」(21日付三立新聞網)などと、日本に多くの李元総統の熱烈な支持者がいることを伝えた。

 現実に即して考えれてみれば、元首職を退いてから約15年もが経過する外国の政治家の言動に、これだけの注目が集まることは異例だ。9月20日の大阪講演は1600人、東京では600人という定員だったが、申し込みが殺到し定員に達したため、受け付けは打ち切られた。また李元総統の今回の来日は、国際交流団体の日本李登輝友の会の招きだった。外国の元指導者への共感と尊敬を軸に、継続的にこれだけ活発な活動を続ける団体は、他に例を見ない。

 中国大陸当局は、李元総統に徹底的に反発している。しかし、大陸側が今もなお、李元総統に対して批判や非難を続けざるをえないことは逆に、李登輝元総統の存在の大きさを示していると言える。





教え子と70年ぶり再会=日本統治時代の小学校 :台湾


台湾・馬英九総統「防空識別圏を設ける際には、通告すべきだ」、「中国はしなかった」


台湾の馬英九総統はこのほど、カタールの衛星テレビ、アルジャジーラの取材を受け、「防空識別圏を設定する際には相互に通告しあうべきだ」と述べた。中国が2013年11月に東シナ海での防空識別圏を設定した際には「通告がなかった」と指摘し、通告がない場合には「戦火を招くことになりかねない」と述べた。中国新聞社などが報じた。

 馬総統は、中国が2013年11月23日に東シナ海における防空識別圏の設定を宣言したことについて「事前の通告はななった。台湾を含め多くの国と地域にとって想定外だった。その後、米国、日本、韓国、台湾も措置を取ることになった」と説明。

 防空識別圏の設定については「国際法上の制限はない」とした上で、「私は通告して、皆に知らせるべきだと思う」と述べた。馬総統によると、防空識別圏内では、国防についての何らかの予防性措置を取ることになる。そのため相手側も事前に準備をしておく必要がある。準備をしていない場合、戦火を招くことになりかねない」と述べた。

 馬総統は、「中国大陸はもともと、東シナ海の防空識別圏設定の後、南シナ海にも(防空識別圏を)設定することになっっていたが、とりやめている」と説明。東シナ海における防空識別圏の設定のやり方が、各方面からの極めて強い関心を集めたからとの分析を示し「中国大陸側にとっては、よいことではなかった」、「彼らも、国際社会にはやはり一連のやり方の規範というものがあり、それらをないがしろにはできないと、少しずつ分かってきているのだろう」と述べた。

 台湾(中華民国)は中国が東シナ海の防空識別圏設定を宣言した翌日の2013年11月24日、同宣言が釣魚台(尖閣諸島の台湾側呼称)が中華民国領土である事実に何の変更ももたらさないと主張する声明を発表した。

 同声明では、中国大陸が発表した防空識別圏が台湾側の防空識別圏と重なり合う部分があるとして、「わが国軍は、東シナ海平和イニシアチブを順守し、争いを平和的に解決する。同時に適切な処置により、わが空域の安全を確保する」と主張した。

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◆解説◆
 「東シナ海平和イニシアチブ」は馬総統が2012年8月5日に発表した、尖閣諸島を巡る領有権争いに対する提案。「各国が自制し、対立をエスカレートさせない」、「主権についての争議は棚上げする」、「対話のパイプを放棄しない」、「国際法を巡視し、平和的方法で問題を処理する」などを主張している。

 中国大陸は一時、尖閣諸島の問題がエスカレートしたことで台湾との「共闘」を求める声があったが、馬総統は否定的見解を示し、「中国大陸のように力だけで押していく方法で、問題の解決は得られない」と批判した。

 また、中国の尖閣諸島に対する領有権主張の論法は「釣魚島(尖閣諸島の中国側通称)は台湾の一部である。台湾は中国の一部である。ゆえに、釣魚島は中国の一部である」なので、台湾では同問題に対する中国の取り組みは「台湾に自らの主権を及ぼそうとする意図がある」との警戒の声も出た。

台湾は香港情勢を注視、民主化への解決策期待=馬総統


台湾の馬英九総統は、台湾が香港情勢を注視しているとし、香港と中国双方が受け入れられる民主化への解決策を期待すると述べた。

中東の衛星テレビ局アルジャジーラのインタビューで、香港の状況は中国に対する世界の見方に影響を及ぼすと指摘。このインタビューは週末に総統府のウェブサイト上に掲載された。

馬総統はまた、中国が香港で高度な自治を認めている一国二制度について、台湾は受け入れないとの考えを改めて表明した。

六角国際、日系ラーメン店を東南アに展開計画[食品]

茶飲料スタンドやカフェなどをチェーン展開する六角国際事業の王耀輝董事長は、25日に開いた創業10周年の式典で、日本のラーメン店と提携して東南アジア市場に進出する考えを明らかにした。提携先ラーメン店の詳細は交渉中との理由で明らかにしていない。25日付蘋果日報が伝えた。

六角国際事業は現在、飲料スタンド「日出茶太(チャタイム)」、甘味処「ZenQ甜品(仙Q)」、カフェ「La Kaffa(六角珈琲)」などの傘下ブランドを、20以上の国・地域の約80都市にチェーン展開している。同社は昨年、外食チェーンのアトム(福岡市)が展開するとんかつ店「和心とんかつあんず」の代理権を取得し、今年1月から台北市や新竹市で「銀座杏子日式猪排」として営業を開始。年末までに7店を開業する予定だ。新たな事業として、日本のラーメン店と提携し、既存のネットワークを利用して東南アジア各国でラーメンチェーンを展開するとしている。

海外事業では下半期に、チャタイムをカナダ、米国、ニュージーランドで出店していく。同社の今年上半期の連結売上高は、前年同期比15.1%増の6億1,400万台湾元(約22億900万円)だった。

ASUSとACER、ウィンドウズ8搭載PC破格で在庫一掃へ

米マイクロソフトは30日に次期基本ソフト(OS)「ウィンドウズ9」を発表する予定だが、パソコン(PC)大手の華碩(ASUS)、宏碁(ACER)の両社は北米年末商戦にウィンドウズ8搭載ノートPCを199米ドルの破格で投入する方針だ。ウィンドウズ9搭載PCは2015年4―6月期中に発売される見通しで、PC各社はそれまでウィンドウズ8搭載PCの在庫を値下げで一掃したい考え。

教え子と70年ぶり再会=日本統治時代の小学校

台北市内に住む元小学校教師の柯雪月さん(89)が日本統治時代の台湾人の教え子たちと約70年ぶりの再会を果たした。80歳近くとなった教え子から「雪子先生、こんにちは」と当時と同じ日本語のあいさつを受けた柯さんは目に涙を浮かべた。
 戦時下の1943年、当時19歳の柯さんは台湾人を対象とした草山国民学校分校(現台北市立平等小学校)に着任。1年生のクラスを受け持った。授業はすべて日本語で行われ、柯さんは日本名の「秋元雪子」から「雪子先生」と慕われていたという。
 柯さんは長い教員生活の中でも、特に草山時代の思い出が深く、今年7月に思い切ってクラスの集合写真を手に平等小学校を訪れ、教え子37人の消息を尋ねた。同校は近所の聞き込みから始め、最終的に13人を探し当て、24日に柯さんと教え子8人による初のクラス会を開催した。
 柯さんは「子どもたちがおじいさん、おばあさんになっていて驚いた。みんなが熱心に『先生、先生』と呼んでくれ、私の教育は間違っていなかったと確信した」と奇跡の再会に感動していた。 

台湾、ゴルフで金2、銅1など好成績

韓国・仁川アジア大会で28日、ゴルフの最終ラウンドが行われ、台湾は男子個人で金メダルと銅メダル、男子団体で金メダルをそれぞれ獲得した。また、アーチェリーの男子リカーブでも台湾が銅メダルに輝いている。

ゴルフ男子個人では潘政ソウがトータル271の通算17アンダーで、男子団体はトータル819の成績で金メダルを獲得。男子個人のユ俊安がトータル276の通算12アンダーで銅メダルに輝いた。(ソウ=王へんに宗、ユ=愈の心をとる)

一方、男子リカーブ個人の3位決定戦では台湾の郭振維が6対2で日本の菊地栄樹を抑えて銅メダル。

これまでに台湾が獲得したメダル数は金7個、銀4個、銅10個。

海外の中国語教師を称える「海外師鐸賞」表彰式開催

中華民国台湾の教師節(教師の日)である28日、台北市内で、第一回「海外師鐸賞」の表彰式が開催された。

この「海外師鐸賞」は、財団法人海華文教基金会が、海外の標準中国語教師を称えることを目的にもうけた賞で、初開催となった今回は、カナダ、アメリカ、南アフリカ、韓国、日本、フィリピン、マレーシアなど世界各地で活躍する15名の教師が受賞した。

表彰式に出席した呉敦義・副総統は挨拶のなかで、「海外師鐸賞」を推し進めることは、海外で中華文化を伝えている教師にとって、大きな励みになると評価した。

呉敦義・副総統はさらに、「海外師鐸賞によって、『尊師重道(師を尊敬し、道徳を重んじる)』という理念を海外に伝えることができる。我々は国内の教師だけを尊重するのではなく、世界で苦労しながら中華文化の伝え手となっている教師たち、校長たち、創設者たちに、このような栄誉を感じてもらうべきだ。」と述べた。

行政院僑務委員会の陳士魁・委員長も、「政府は現在、海外で正体字による標準中国語教育を重点的に推し進めている。文化は民族の魂であり、教師は民族の魂を伝える技術者である」と述べ、全ての教師の奮闘を称えた。

台湾・経済部、日本側と経済貿易関連の協力覚書調印に期待


今月中旬に訪日していた経済部国際貿易局の徐大衛副局長は、将来的に日本との間で経済貿易に関する協力覚書に調印したい考えを明らかにした。日本側も前向きな姿勢を見せており、今後具体的な内容について話し合いたいとしている。

徐副局長は、今回の訪日で台日協力関係の強化のため、日本商工会議所と業務協力に関する協定書を交わしたと成果を強調。また、台日間の協力覚書調印の可能性も話し合われ、実現に向け取り組む考えを示した。

国家発展委員会や国貿局、新北市、桃園県などの代表は今月15日〜20日の日程で大阪、京都、東京、神奈川などの自治体を訪問し、4回の企業誘致説明会などを実施。整備が進められている自由経済モデル区への投資や台日産業の協力などを呼びかけた。

経済部の資料によると、日本は台湾第2位、台湾は日本第5位の貿易パートナーで、2013年の貿易総額は624億米ドル(約6兆8200億円)。対日輸出額は192億2000万ドル(約2兆1000万円)で、前年比1.2%増加したという。

盗まれた「クマのぬいぐるみ」 警察が出動し無事“保護”

新北市で24日、インドネシア人女性がコインランドリーで乾燥させていた体長約120センチのクマのぬいぐるみが、何者かに盗まれる事件が発生した。ぬいぐるみは警察らの捜索によりその後無事保護され、容疑者の女は送検された。

警察によると、女性はクマのぬいぐるみをコインランドリーで乾燥機にかけ、一度仕事場に戻った際に、何者かに盗まれたという。

事件の通報を受け、警察は周辺の監視カメラの映像を確認したところ、女がスクーターにぬいぐるみを積んで走り去る様子が写っていたため追跡。犯人を確保し、ぬいぐるみを保護した。

ぬいぐるみは2500台湾元(約9000円)で購入したもの。女性は家族同然に扱い、夜も一緒に寝ていたという。保護の知らせに安堵の笑顔を浮かべた女性は「台湾の警察はすごいね」と話している。

香港大規模デモ 台湾・馬総統「北京当局は市民の声に耳傾けるべき」

馬英九総統は29日、香港の次期行政長官選挙で民主派候補を排除する制度改正案に反対する市民らが大規模な抗議活動を行っていることについて、「中国大陸当局は香港市民の声に耳を傾けるべきだ」と語った。

馬総統は、中華民国政府と台湾の人々は香港の情勢を注視しているとした上で、香港市民の普通選挙を望む声に関して理解と支持を表明。その一方で、経済への影響を考慮し、市民に対して平和的かつ理性的な方法で要求を伝えるべきだと呼びかけた。

さらに、「香港と中国大陸双方の利益につながる」と香港での普通選挙実現に期待を示した。

28日に行われた金融街「セントラル(中環)」周辺の占拠活動では、警官隊が催涙弾などを使って市民の強制排除に乗り出したが、29日早朝も香港島や九竜地区の一部で占拠が続いている。




台湾9番目の国立公園、来月にも正式オープン

「澎湖南方四島国家公園」が、来月18日にも正式にオープンする見通しとなった。台湾で9番目の国立公園で、「東沙環礁国家公園」に続く2番目の「海洋型」になる。

国立公園に指定されるのは、台湾本島の西方約50キロメートルの台湾海峡上にある澎湖諸島の南側に位置する東吉嶼、西吉嶼、東嶼坪嶼、西嶼坪嶼の4島とその周辺海域。総面積は約3万5900ヘクタールで、そのうち陸地面積は370ヘクタール。

公園内には玄武岩質の地質と多様な海洋生物資源、独特な生活文化があり、清の時代から残る伝統的家屋や日本統治時代の洋館などが保存されている。内政部では台湾の海の特色を知ってもらえればと期待を寄せている。






台湾総統、中国との一国二制度「受け入れられない



台湾総統、中国との一国二制度「受け入れられない、台湾と香港は状況が異なる」―米メディア



2014年9月29日、米国営放送ボイス・オブ・アメリカ(中国語電子版)によると、台湾の馬英九(マー・インジウ)総統は「中国との『一国二制度』は受け入れられない。しかし、(台湾と中国当局の間で一つの中国問題について達成したとされる)92年コンセンサスは受け入れる」と述べた。

馬総統は「仮に良い制度であれば、それは一国一制度であるべきだ。台湾と香港は状況がまったく異なる。中華民国(台湾)は一個の主権国家であり、自らの総統、議員、自らが管理する自らの物を選ぶことができる」と語った。

馬総統はこのほど、スコットランドの英国からの独立を問う住民投票について、中国共産党が1980年代初めに提案した一国二制度の目標は香港ではなく台湾だと表明。台湾は同制度の受け入れを拒否するとしていた。一方、中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席は先週、台湾を一国二制度を通じて中国に統一させると改めて強調。「中国はいかなる分裂行為も容認しない」と警告していた。

<仁川アジア大会>台湾人記者の行為を韓国メディアが猛批判!=「想像を絶する」「同業者として恥ずかしい」


30日、鳳凰体育によると、韓国メディアは、韓国・仁川アジア大会の野球決勝で、台湾人記者が記者席で喫煙したり、試合中にヤジを飛ばしたことについて、「職業意識の低い行為だ」と非難した。写真は大会を取材する記者。

2014年9月30日、鳳凰体育によると、韓国メディアは、韓国・仁川アジア大会の野球決勝で、台湾人記者が記者席で喫煙したり、試合中にヤジを飛ばしたことについて、「職業意識の低い行為だ」と非難した。

韓国と台湾が対戦した28日の野球決勝で、台湾人記者は記者席で喫煙したり、試合中にヤジを飛ばすなどした。

台湾が3−2でリードしていた7回終了時、台湾人記者は周囲の記者の迷惑を顧みもせずひとしきり歓声を上げ続けた。8回表に韓国が逆転すると、一転してヤジを飛ばし他の記者の仕事を妨害する始末。なかには喫煙する記者もいた。

韓国メディアは「想像を絶するほど職業意識の低い行為だ」「記者として彼らを同業者と呼ぶのは恥ずかしい」などと非難した。

サービスロボット需要、21年に工業用超えも[製造]

政府系シンクタンクの工業技術研究院(工研院、ITRI)は、高齢化の進展に伴い暮らしをサポートするサービス用ロボットの世界の需要が2021年に工業用ロボットを上回るとの見通しをまとめた。

ITRIによると、先進国・地域や台湾などで高齢化が進み、歩行や物の持ち運びを助け、介護動作を支援するサービス用のスマートロボットが家庭でも活躍するとした。また、サービス用ロボットの需要は21年に178億米ドル(約1兆9,000億円)に達し、11年(35億6,000万米ドル)の5倍に成長するとみている。ITRIは、台湾でもPC大手の華碩電脳(ASUS)や、EMS(電子機器の受託製造サービス)大手の和碩聯合科技(ペガトロン)などがスマートセンサーを搭載したロボットの開発を進めているとして、サービス用ロボットの開発・生産は域内の産業構造の転換を進める効果があると結論付けた。

人間の動作を助けるサービス用ロボットは、日本など各国・地域で開発が進んでいる。日本の経済産業省と新エネルギー総合開発機構(NEDO)は、35年に世界のロボット市場が9兆円規模に成長し、うちサービス用ロボットは産業用を大きく上回る約5兆円に拡大する可能性があると予測している。

三井化学、台湾製リチウム蓄電池の材料に関する独占ライセンス取得

三井化学の台湾子会社である亜太三井化学が、台湾工業技術研究院(工研院、ITRI)が発明したリチウムイオンバッテリーの熱暴走を抑制する新材料の製造販売に関する特許独占ライセンスを取得したことが29日分かった。

ITRIによると、STOBAと呼ばれる新材料は、ナノサイズの樹木状構造を持つ機能性ポリマーで、バッテリーの異常で高温になった際に被膜を形成し、リチウムイオンの移動を抑制させ、電池を安全に停止させることが可能だという。

2009年には革新的な発明品に送られる「米国R&D100アワード」を受賞。台湾ではすでにスマートフォンなどの電子機器や電動スクーターに利用されている。

三井側は、蓄電市場ではさらなる高出力・高容量化や大型化、安全性の向上が課題になっているとした上で、新材料の導入で市場拡大に貢献するのではと期待を寄せている。

計画では2016年度までに台湾での製造拠点を設立し、将来的にはリチウムイオン電池用の部材開発も進める。工研院ではこれを機に、台湾の電池関連産業をさらに発展させたい考えだ。

台湾、5人に1人が心血管疾患で死亡=2013年

昨年台湾で亡くなった人のうち、心血管疾患による死者が5人に1人を超えていることを受け、中華民国心臓学会などが28日、9月29日の同疾患予防キャンペーン「世界ハートの日」に先駆け、市民に広く注意を呼びかけた。

同学会の葉森洲理事長は、台湾では多くの人が心臓病、脳卒中、高血圧などの心血管疾患により亡くなっていると指摘。昨年の時点でその数は3万人以上に達するという。

また、同氏は予防のためには生活習慣を見直すことが必要だと強調し、適度な運動や食生活の改善で血圧、血糖など安定させ、病気の原因を遠ざけることが重要だと話している。

台湾・故宮博物院、「肉形石」“訪日”で秘蔵の「白菜」特別展示


九州国立博物館(太宰府市)で10月7日から11月30日まで国立故宮博物院(台北市)の所蔵品の一部が展示される。これに伴い“国宝級”の「肉形石」が期間限定で訪日するのに合わせ、台北では普段は公開されていない秘蔵のヒスイの白菜など3点が特別展示されることになった。

9月30日から10月23日まで台北で特別公開されるのは「翠玉小白菜」、「翠玉白菜花挿」、「園蔬図玉筆筒」など3種類の玉器やヒスイでできた白菜。

ヒスイの白菜のデザインは清代中期以降に流行し、民間では縁起物として扱われた。「翠玉小白菜」は葉の上にカマキリが彫りこまれているもので、高さ13.4センチ、幅8.9センチ。「翠玉白菜花挿」は高さ9.9センチで中心部に穴が開いている。

故宮によると、これらのヒスイの白菜などは期間中、おなじみの「翠玉白菜」と同時に展示されるという。

台湾のカジュアル衣料品市場、塗り変わる勢力図 日韓などが攻勢

ファストファッション大手の「ユニクロ」が台湾で成功を収めて以来、韓国ブランドの進出や香港ブランドの撤退など、台湾のカジュアル衣料品市場の勢力図が大きな変化を見せている。

台湾では、9月初旬に韓国の衣料品大手、イーランドグループ傘下の「WHO.A.U(フーアーユー)」「Teenie Weenie(ティニーウィニー)」などの3ブランドが進出した。

ユニクロを展開するファーストリテイリングも19日に姉妹ブランド「GU(ジーユー)」の1号店をオープンさせた。10月17日には2号店の開店が予定されており、来年も店舗展開を行っていくとしている。

また、カナダの「Roots(ルーツ)」が積極的な出店を行ない、100店舗近くまで成長している一方、早い時期から台湾に進出し、一時は200店舗以上を展開していた香港の「Baleno(バレーノ)」が同月、撤退を決めている。

来年にはスウェーデンの「H&M(エイチ・アンド・エム)」が台湾進出を予定しており、さらなる競争の激化が予想される。

九博の故宮特別展 広報物の名称表記、「問題なし」


国立故宮博物院(台北市)の収蔵品の一部が10月7日から九州国立博物館(福岡県太宰府市)で公開される。6月に広報物などの名称表記をめぐり、東京国立博物館(東京都台東区)での開催が危ぶまれる騒ぎとなったが、故宮の関係者によると、今回は問題なく実施できそうだという。

東博では開催直前にポスターや入場券などの一部に「国立」の文字が冠されていなかったことが分かり、急遽変更や差し替え作業などが行われた。このことから故宮と九博では、正しい名称使用の徹底など契約内容を確実に履行することで一致し、再発防止に努めたとしている。

九博故宮展の広報物の一部は、日本のメディアなどが製作を担当。故宮は7月の時点で九博を通じてデザインなどを精査し、問題がないことを確認したという。

展示される収蔵品は大部分が東博から運ばれるが、目玉となる「肉形石」など一部は台北から輸送される。九州国立博物館で開催される特別展「国立故宮博物院 ―神品至宝―」は11月30日まで。

暑かった今年の台湾、各地で記録更新相次ぐ 気象局が異例の会見

中央気象局は30日、今夏が酷暑となったことを受けて異例の記者会見を開き、各地で最高気温が相次いで更新されたことなどを明らかにした。

同局によると、今夏は平年より太平洋高気圧の勢力が強く、台湾全土で気温が高めだったという。7月の平均気温は同月としては1947年以降で最も高くなったほか、8月は歴代2位の猛暑となり、9月も厳しい暑さが続いているとしている。

9月15日には高雄で37.6度を記録、分かっているだけで日本統治時代の1931(昭和6)年以来最も暑くなった。同月19日には新竹で38.8度となり、今年の台湾の最高気温を更新した。

また、台北で気温が35度以上の猛暑日となったのは今年はこれまでで61日で、過去最多だった1991年の53日を超えた。一方、新竹と嘉義では36度以上を観測した日数が11日と5日となり、それぞれ1986年の8日と1983年の4日を上回った。

9月は高雄、台北、新北市板橋、新竹、宜蘭県蘇澳、嘉義、嘉義県阿里山、澎湖県東吉島でそれぞれ同月としては過去最高の気温を観測した。

米国の海洋大気庁は、7月を除く今年4月以降、毎月の世界の平均気温が1880年以降で最高になったと発表。中央気象局は、今後も高温状態が続けばさらに記録が更新される可能性があるとしている。

台北市長選出馬の無所属候補、日本で“研修の旅”

今年11月の台北市長選に無所属で立候補した医師の柯文哲氏が27日から3日間の日程で訪日した。29日は東京都議会や神田川・環状七号線地下調節池などを視察し、台北市の参考になるなどと述べた。

柯氏は、都議会の高木啓政調会長(自民党)から、党三役との密接な意見交換は市政の円滑な運営に寄与することを伝授された。また、地下調節池について、台北のヒートアイランド現象の緩和に役立つとして、台北でも公園などの緑地に整備したい考えを示した。

訪日中は、大阪市の公団住宅や消防局、防災センターなども見学。小型消防車両に関心を示したほか、防災システム統合、機動性に富む防災教育の必要性を痛感するなど、日本での体験学習の成果に満足したようだ。

柯氏は、与党・国民党の連勝文公認候補の有力対抗馬と目されている。今回の訪日は日本の住宅や消防・防災、産業発展の現状などを理解するためとされ、29日に帰国の途についた。

運用停止の廃灯台、観光用展望台として再開放

台中市の海岸にある廃灯台が27日、観光用の展望台としてリニューアルし、一般に向け再開放された。市では新たな観光スポットとしてアピールしたい考えだ。

1967年に建設された高美灯台は、豊かな生態系や美しい風景で知られる高美湿地近くにある。台湾で唯一紅白の横じまに塗装された外観が特徴的だったが、1982年に運用を停止していた。

台湾には灯台が全部で35カ所あり、一般に開放されているのは10カ所。高美灯台では台中港の風力発電施設や湿地の風景を楽しめるほか、灯台に関する展示も行われる。

台中市政府観光旅遊局の関係者は、台中の沿海部をめぐる日帰り旅行を楽しんでほしいと観光客の来訪を呼びかけている。

台湾で香港の民主化要求支持の声高まる・・・馬英九総統は大陸当局とデモ隊双方に「注文」

 香港では、2017年の行政長官選挙を巡り、西側諸国並みの普通選挙を求める民主派約6万人が、中心部の中環(セントラル)を占拠する事態が続いている。台湾では香港の民主化の動きを支持する声が高まっている。馬英九総統は29日、「中国大陸当局は香港市民の声に耳を傾けるべきだ」と述べる一方で、市民に対しては「平和的かつ理性的な方法で要求を伝えるべきだ」との考えを示し、双方に「注文」をつけた。

 台湾では戦後、長期にわたり国民党による独裁体制が続いたが、1970年代から民主化を求める動きが強まった。最終的には李登輝総統(当時)の決断で、台湾には民主的制度を取り入れることになった。

 さらに、台湾では今年(2014年)3月から4月にかけて大陸とのサービス貿易協定を強引に発効させようとした馬英九総統に反発し、学生らが立法院(国会)を占拠。同協定の審議をやり直させることに成功した。

 台湾では多くの人が、民主的制度を自らの手で勝ち取り、守っているとの意識を持つことから、香港で進行中の事態にも大きな関心が寄せられている。

 台湾のインターネットの書き込みでは、香港の民主化運動を支持する声が圧倒的に多い。また、民主化要求の運動に参加する」などの目的で、香港に向かう人も出ている。台湾の掲示板PTTの人気投稿者の劉宇さん(アカウントは四叉猫)さんは香港到着後、「今日の香港は明日の台湾。私は台湾人だ。私は香港人を支援する」とのプラカードを掲げた自らの写真を投稿した。

 香港では28日までに、運動を展開する学生ら70人余りが逮捕されたことで民主派は態度を硬化させた。現職の梁振英行政長官の辞任を求める声も強まった。

 香港当局は29日、占拠側の激しい抗議活動が小康状態になったとして、機動隊を後退させた。当局側は抗議側に対して、できる限り平和的に引き上げるよう求めているが、抗議側は民主化要求のシンボルとなった「傘」を日よけにして占拠を続けている。傘の下で寝そべる人もいるという。

 台湾の馬英九総統は29日、香港で行政長官の民主的選挙を求める大規模な抗議運動が発生したことについて「中国大陸当局は香港市民の声に耳を傾けるべきだ」と述べた。馬総統は、香港市民の普通選挙を望む声を理解し支持すると表明しり一方で経済への影響を考慮し、市民に対して「平和的かつ理性的な方法で要求を伝えるべきだ」と呼びかけた。

 香港婦女参政ネットの劉家儀主席は29日、台湾の民衆の多くが香港における「セントラル占拠」を支持していることに非常に感動したと述べると同時に、馬英九総統には「がっかりした」と表明。「理解する」などと言いながら、中国共産党をはっきりとは非難はしていないと指摘した。

 劉主席は馬総統を「香港人は暴力を受けても(当局と)対峙している。馬英九は香港生まれということで、香港人は(総統就任時に)歓迎したのに」と述べ、馬総統を、「裏では、どんなインチキをやっているか分からない」と非難した。

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◆解説◆
 馬英九総統は、自らが推進した大陸側とのサービス貿易協定締結に対する、抗議運動の一環として発生した立法院占拠や大規模デモに対して「力による排除」はしなかったが、学生らをはじめとする反対派市民の声に「積極的に耳を傾けた」わけではない。

 学生らが反対したのは、サービス貿易協定の内容そのものだけでなく、民主的手続き上の欠陥だった。台湾では、大陸側の協定について、「国と国との関係ではない」という建て前により、「条約」ではないとの扱いだった。

 条約ではないため、発効させるために議会(立法院)の批准は必要でなかった。国民党側が、議会のはっきりとした承認を得ずして「成立」と宣言したことで、抗議活動が本格化した。

 学生が立法院の占拠をやめたのは、同じ国民党でも、馬英九総統(党主席)と厳しく対立している王金平立法院院長が、学生らの求めに応じ「まず、大陸との協定の発効には立法院の採決を必要とするルールを作る。その上で、サービス貿易協定の審議をやりなおす」と約束したことが、直接のきっかけになった。王院長は馬総統の同意を得ず、学生に独断で約束したとされる。









台中市、日本統治時代に建設の木造駅舎をアピール :台湾




台湾、スマホのネット利用時間が世界一 医学会が注意喚起


台湾のスマートフォン経由のインターネット利用が1日平均3時間を超えて世界一であるとの調査結果を踏まえ、中華民国眼科医学会は9月30日、視力に悪影響をもたらすとして注意を呼びかけた。

同医学会はスマートフォン利用は細かい字を見る機会が多いことや、画面との距離が近いことに加え、長時間の使用などが目に大きな負担をかけると警告している。

また、テレビ視聴やパソコン利用などを合わせた時間も8時間30分と世界3位の長さで、台湾の社会人の平均睡眠時間約7時間20分(労働部調査、2005年)を上回っている。

同医学会はこうした目の使いすぎにより、台湾で視力の低下が進んでいると指摘。目を守るために、長時間の酷使をやめて適度に休ませ、定期的な視力検査を受けることを勧めている。

TSMC、iPhone 6向けA8プロセッサー生産拡大へ

経済ニュースサイト「Barron`s」は、米アップルが発売した新型スマートフォン「iPhone 6」の好調を受け、同機種に搭載されるA8プロセッサーを生産する台湾積体電路製造(TSMC)が生産拡大する方針と報じた。TSMCは「特定顧客からの受注や生産状況についてはコメントできない」としている。同社は10―12月期に生産を進める予定だった分に関しても前倒しで生産を初めているという。

今年の車載用LCD出荷量、友達が世界3位へ[IT]

米調査会社のNPDディスプレイサーチは9月30日、今年の車載用薄膜トランジスタ(TFT)液晶ディスプレー(LCD)のメーカー別の出荷量で、友達光電(AUO)が世界3位に躍進するとの見通しを示した。一方、群創光電(イノラックス)については、昨年の首位から6位に後退すると予想している。

ディスプレイサーチによると、今年はダッシュボードなどでの採用が拡大し、世界の車載用TFT―LCDの出荷量は前年比30%増の8,500万台分に上る見込み。メーカー別の出荷量シェアは、1位がジャパンディスプレイ(JDI)で20%、次いでシャープ(17%)となる見通しだ。友達のシェアは14%に拡大する一方、群創は利益率引き上げのために中国向けの低価格製品の出荷を減らしたことが響き、シェアは9%にとどまるとみられている。

ディスプレイサーチは従来、2017年に車載用TFT―LCDの出荷量が1億台を超えると予測していたが、16年に前倒しで達成するとの見通しも示した。

台湾・台中市、日本統治時代に建設の木造駅舎をアピール

台中市政府文化局は28日、鉄道の旅関連のイベントを実施し、日本統治時代に建てられた台湾鉄路管理局の追分駅や日南駅に残る木造駅舎をアピールした。

追分駅は台湾鉄路の海線と山線の分岐駅。「追分」の中国語が「結婚成就」や「テストの得点」に結びつくことから、同市内の成功駅とともに、縁起の良い鉄道駅としても知られている。

文化局によると、台湾の日本式木造駅舎は5カ所しか残っておらず、台中市にある追分駅と日南駅はそのうちの2駅。どちらも1922(大正11)年に建設され、1935(昭和10)年の新竹台中地震や1999年の台湾大地震に耐え、海線開通当時の面影を今に伝えている。

両駅は市の古跡にも指定されている。日南駅は一般の利用客は少ないものの、多くの鉄道ファンの聖地として高い人気を誇るという。現在は駅周辺の整備が行われており、市では観光客の増加に期待を寄せている。

国連一般討論演説 台湾の加盟検討を友好国が呼びかけ

国連総会の第69会期が16日から米ニューヨークの国連本部で行われている。加盟国の首脳や外相らによる一般討論演説が24日から始まり、アフリカ南部のスワジランドなど台湾と外交関係を持つ国々が29日の演説で台湾の国連加盟を改めて検討するよう呼びかけた。

呼びかけを行ったのは、サントメ・プリンシペ、スワジランド、ブルキナファソ、セントビンセント・グレナディーン、セントクリストファー・ネイビスの5カ国。

演説では台湾と中国大陸の関係改善を評価する声などが聞かれた。また、2009年に世界保健機関の年次総会(WHA)、2013年に国際民間航空機関(ICAO)総会への出席をそれぞれ実現した台湾は、気候変動枠組条約(UNFCCC)など、他の国連専門機関にも参加すべきだと訴える代表もいた。

三菱と日産が自動車の顧客満足度調査で1位獲得

調査会社の「JDパワー アジア・パシフィック」が台湾で行った、自動車に関する顧客満足度調査の2014年版によると、量販車ブランドのカテゴリーで三菱自動車と日産自動車がともに1000点中889点を獲得し1位に並んだ。

この調査は自動車のアフターサービス対応に関する顧客の総合的な評価を、「サービス品質」「サービスの積極性」「納車時対応」「担当者」「店舗施設」の5つの要素に対する満足度を基に算出したもの。今年は初めて高級車ブランドと量販車ブランドに分けて行われた。

調査結果によれば、三菱はサービスの積極性、担当者、納車時対応などで満足度が高く、日産は店舗施設、納車時対応、サービス品質などの項目で高い評価を受けている。第3位は880点を獲得した韓国の現代自動車だった。

JDパワー社は、サービスに高い満足度を感じた購入者は自ら周囲に対して宣伝を行う傾向があり、ブランドに対する忠誠度も高いとしている。

プリンスホテル、台北に営業拠点 台湾からの訪日客取り込みへ


プリンスホテル(東京都豊島区)は1日、台湾から日本への送客強化などを目的に、台北市内に営業所を開設した。海外オフィスの設置は米、仏、シンガポール、中国大陸に続く5カ国・地域目で、訪日旅行者のさらなる誘致を目指したい考え。

台湾からの訪日客は年々増加傾向にある。2013年4月〜2014年3月に同ホテルを利用した台湾からの旅行者は外国人全体の26%を占め、1位となった。スキーやゴルフなどと一緒に楽しめるリゾートホテルの利用が大幅に増えていることもあり、営業拠点の開設で現地法人や旅行会社などに対してセールスを行う。

台北オフィスは将来的には近隣の香港、フィリピンなどへの営業範囲の拡大も視野に入れている。また、来年3月の北陸新幹線開業に先駆け、10月8日には石川県金沢市にも営業拠点を新設するという。

台湾、テコンドー女子53キロ級で韓国破り念願の金メダル

韓国・仁川アジア大会12日目の9月30日、テコンドー女子53キロ級の決勝で台湾の黄韻文が、韓国の允貞瑛を4−2で破って念願の金メダルを獲得した。

黄は第1ラウンド終了30秒前、顔面への有効な攻撃で3点を先制、第2、第3ラウンドでそれぞれ1点を返されるも、第3ラウンドに1点を追加して優勝を勝ち取った。

黄は今年5月にウズベキスタンで行われたアジア選手権大会で同じ允に敗れ優勝を逃しており、今回の勝利で雪辱を果たして、国際大会で初めての金メダルを手にした。

また、台湾は同日試合が行われたテコンドー女子49キロ級で、孫ケイ檸が銅メダルを獲得している。(ケイ=言べんに惠)

台北市長選出馬の国民党候補、日本の駐台湾代表と意見交換


今年11月末に実施される台北市長選挙に立候補している国民党の連勝文氏が30日午前、日本の対台湾窓口機関、交流協会台北事務所の沼田幹男代表と面談していたことが分かった。連氏は、中国大陸が提唱する一国二制度について、「台湾では主流の考え方ではない」とする認識を日本側に伝えたとしている。

連氏は、台湾と日本、中国大陸、香港を取り巻く情勢について沼田代表と意見交換を行ったほか、日本企業の台北への投資を増やすなど台日経済の活性化に取り組むことにも意欲を示した。

高雄メトロ利用者減少 大規模爆発が影響

高雄メトロ(MRT)は9月29日、7月31日から8月1日にかけて発生した大規模爆発事故の影響で、8月のメトロ利用者が減少したと発表した。同社の試算では約4400万台湾元(約1億6000万円)の損失が発生し、今年は最終的に2億元(約7億円)の赤字が生じる見通し。

今年上半期には約3600万元(約1億3000万円)の黒字となっていた同社では、一日平均17万3000人の利用を目指していた。だが、公共事務処の賀新処長によると、爆発事故前の利用者数は一日17万人だったのに対し、事故後は16万8000人に減少したという。

同社は2008年の開業当初、年間20億元(約72億円)規模の赤字を計上していた。そのため、運行コストの削減や不動産開発事業への参入など、鉄道以外の収入増加などに取り組み、損失額は年々減少していた。

民主化運動の香港人「失望しても絶望はしない!」

 香港では26日、2017年の行政長官選出について民主的選挙の実施を求め、数万人規模の人が中心部の中環(セントラル)の占拠を始めた。警察側が催涙弾を発射し双方が衝突するなど、騒然とした状態が続いている。台湾のトップバンド「Mayday(メイデイ、五月天)」のボーカリスト阿信(アシン)が香港の現状を心配してフェイスブックに「たった6文字」の書き込みをしたところ、またたくまにコメントが殺到した。アシンが作詞・作曲した「屈強」を引用し「失望しても絶望はしない!」と書き込んだ人も多い。

 アシンが書き込んだのは「今天的ニィ好マ?」で、文字はたった6文字だ。日本語に訳せば「今日の君は、どうだい?」程度のニュアンスだ。書き込みは29日午後9時20分だった。(「ニィ」は人べんに右上部分を下に曲げた「尓」、「マ」は口へんに「馬」)

 アシンの書き込みにコメントが殺到した。傷ついた様子で「もう何日も泣いています」と書き込んだ人がいる。「香港はだめだ。警察官はすでに、市民を保護する警察官ではなくなった」と書き込んだ人もいる。

 しかし、民主化運動による精神の高揚を示す人も多い。「香港はすばらしい!」、「今日の香港は、最高に団結した1日でした」、「人々が団結している。しかも、ひとりひとりが理性的だ」、「今日の私たちはまさに、自らの未来のために立ち上がったのです!」などの書き込みが続いた。

 目立つのが、アシンが作詞作曲した「屈強」(日本語タイトルは「僕は僕に嘘をつかない」)の歌詞を引用し「就算失望,不能?望(失望したということさ。でも絶望はできない)」とした上で、香港の民主化運動を支持する台湾のネットユーザーに感謝し、アシンが心を配ってくれたことに感動する書き込みが相次いでいることだ。

 アシンが書き込んでから短時間のうちに「いいね」は11万に達した。書き込みは1時間半内に7000件に達した。

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◆解説◆
 「屈強」は2004年に発表した曲。歌詞は、逆境にあっても自分自身を強く持つことを説く。「僕がもし、自分自身に妥協したら、もし自分自身をごまかしたら、ほかの人が許してくれても、僕自身が許せない」などと歌い、「次の到着するのは天国でない。失望したということさ。でも絶望はできない」と繰り返す。

 曲調はビートを効かせてはいるが決して激烈ではなく、むしろ信念を淡々と語る感じだ。メイデイが2011年に北京市内の国家体育場(ナショナル・スタジアム)で2日連続で行ったコンサートでは、計20万人のファンがメイデイと共に「屈強」を歌った。






国慶節がスタート、中国からの観光客に期待かける日本の小売業



国慶節がスタート、中国からの観光客に期待かける日本の小売業



10月1日は中国の国慶節(建国記念日)。1日〜7日までの7日間が大型連休となり、大勢の人々が海外旅行に出発した。これまで中国人に人気の海外旅行先は香港、タイ(プーケット、バンコク)、韓国(ソウル、済州島)などが多かったが、日本への観光客も増加している。2年前の反日デモの影響で一時観光客が激減したこともあったが、ちょうど1年前から回復基調となり、今年1〜8月の合計は約154万人と、前年同期比で84%もプラスとなっているのだ。

最近、街で中国人観光客を再びよく見かけるようになった、と実感している人も多いのではないだろうか。

ハローキティに群がる中国人

連休初日の10月1日、東京・新宿の京王百貨店に行ってみた。地下からエスカレーターに上って1Fに行く途中、早くも広東語が耳に飛び込んできた。「中国・広東省や香港の観光客も多いので、広東語での放送も始めたのかな?」と思って聞いていたらそうではなく、観光客(香港か広東省など広東語を話す)本人が迷子になった友だちを探すためにマイクに向かって話しているところだった。1Fに上ると、「ハローキティ40周年」のフェアを開催していた。中国人も「ハローキティ」が大好きだ。売り場に行ってみると案の定、中国人とおぼしき人々がキティちゃんグッズの周囲に大勢群がっていた。

隣接する小田急百貨店でも中国人観光客を見込んだフェアを開催中だった。1Fの玄関前には北海道の「白い恋人」や東京の「東京ばな奈」など菓子類を販売する特設コーナーを設置。その脇にあるカウンターには中国語で書かれたチラシがたくさん置かれており、中国人のためのスタンプラリーも行われていた。指定の場所で2つスタンプを押すと記念品がもらえるという趣向だ。その奥には「中文」と書かれた別のカウンターもあり、中国語を話すスタッフが待機していた。
外国人観光客向けに日本の銘菓を紹介する外国人観光客向けに日本の銘菓を紹介する
免税カウンターに行ってみると、4つのブースにはすべて中国人が座っており、免税手続きをしている様子だった。たくさんの紙袋を提げた中国人が2〜3人待っているだけで、まだ行列になるほど混雑はしていなかったが、中国の連休後半に当たる7日までの間にはかなり混雑するかもしれない。

すでに報道されているように、10月1日から外国人観光客を対象に、消費税の免税制度が変更になった。これまでは家電や衣料品などが対象だったが、食品、飲料、化粧品などすべての商品が対象となり、1人1日1店舗あたり5000円〜50万円以下であれば免税となる。8%の消費税といえばバカにできない金額であり、中国人観光客にとって大きな魅力だ。

免税カウンターにWi-Fiを設置するところも

各地の百貨店や家電量販店では、この制度を活用して、免税8%+優待5%の13%引きを実施しているところもある。新宿のビックカメラに行くと、割引の看板があちこちに掲げられていた。同店の免税カウンターには数人の中国人スタッフも常駐しており、付近は公衆無線LAN(Wi-Fi)エリアとなっていた。来日するほとんどの中国人がスマホを使うが、日本は中国の北京や上海に比べるとWi-Fi環境があまり多くないため、こうしたサービスは非常に喜ばれる。また、同店では購入した当日中にホテルに商品を配送するというサービスも実施していた。

カウンターの周辺には中国人に人気の炊飯器が並べられている。そのほか、お土産に最適な小型のハサミや爪切り、足の疲れを取る「休足時間」や「熱さまシート」、フェイスマスクなども販売されていた。ドラックストアでは「正露丸」などの薬類も人気がある。

ある百貨店で働く女性は「以前は宝飾品フロアなどで腕時計や宝石を買う富裕層の中国人をたくさん見かけましたが、最近では幅広い層の中国人がやってきて、衣料品や靴、ストッキング、地下の食料品などのフロアで買い物をしている姿を頻繁に見かけますね。どこの店のどの商品がいいとか、どんなブランドがあるかなど、中国人同士クチコミで情報がどんどん広がっているようです」と語る。

統計によると、中国人観光客が日本旅行で使用する平均額は約11万円。これは香港・台湾からの観光客の2倍の数字になる。消費税増税後、売り上げが落ち込んでいる日本の小売業界にとって、中国人観光客にかける期待は大きい。

香港民主派デモを支持、世界各地で集会

英ロンドン(London)や台湾・台北(Taipei)など世界各地で1日、香港(Hong Kong)で続く民主派デモを支持する何千もの人たちが抗議集会を行った。参加者らの多くは香港のデモ隊との連帯を示すため、デモ隊が警察の催涙弾から身を守るために使った雨傘を手にし、携帯電話のライトをともしてペンライトのように掲げた。

 台湾とロンドンでの集会にはそれぞれ、約4000人と約2000人が参加したほか、中国大使館の周辺でも小規模な抗議集会が行われた。ロンドン中心部のポートランド・プレース(Portland Place)にある中国大使館の前に集まった人たちは、「香港──世界はあなた方を支持している」や「私たち全員を殺すことはできない」などと書かれたプラカードを掲げて抗議。中にはデービッド・キャメロン(David Cameron)英首相に対し、「民主主義を守る」ため中国政府に圧力をかけるよう呼び掛ける人もいた。

 アジア系の若者が大半を占めたデモ参加者たちは中国政府に対し、2017年に行われる香港行政長官選挙では全ての人に立候補を認めるべきだと訴えた。14年前に香港から英国に移住した薬剤師の女性(31)は、「英国統治下では民主主義がなかったと言う人も大勢いるが、それでも私たちは幸せだった。仕事もあり、経済もとても安定していた。それが、中国への返還後には全てが悪化した」と語った。

台湾ホンダ、新型フィットで販売押し上げ狙う[車両]

台湾ホンダは1日、現地生産の小型車「フィット」のモデルチェンジ車を発表した。4日から発売する。フィットは2008年に台湾で発売、今回は3代目となる。セダンやSUV(スポーツ多目的車)だけでなく小型車市場でも激しい販売競争が続く中、看板車種のモデルチェンジで販売台数の押し上げを図る。同社は今年、中型セダンの「シビック」の新型モデル、コンパクトセダンの「シティ」を相次ぎ発売。牧野朗董事長は、今年通年のホンダ車の新車販売台数について、昨年並みの2万5,000〜2万6,000台との見通しを示した。

新型フィットのコンセプトは、燃費と走り、最大限の空間の実現。全長は55ミリメートル伸び、燃料タンクの改良などで車内の空間を拡大した。燃費は1リットル当たり20.4キロメートル。装備によって3タイプを用意し、価格は61万9,000台湾元(約223万円)〜69万9,000元に設定した。年間の販売台数目標は9,000台。

牧野董事長は、発表会後にNNAの取材に応じ、フィットについて「若者に加え、家族向けに訴求していく」と述べた。これまでの購買層の分析で、ファミリー層に販売できる余地があると判断し、家庭を意識した広告戦略を展開する方針。販売目標の9,000台については「家族で使ってもらえるという点でアピールが足りなかった。戦略を組み直し、顧客の共感を得ることで販売計画を達成していく」と強調した。

■市場規模41万台を予測

牧野董事長は、今年の台湾の新車販売市場の見通しについて、「事業ベースでは41万台と見ているが、不確定要因もある」と述べた。11月に行われる地方選挙とそれ以前の選挙戦が消費者の購買意欲に与える影響を現時点で読み切れないとの判断からだ。ほぼ前年並みとしたホンダ車の通年の販売台数については「9月までを見ると、想定販売量を下回っている。地方選挙の要素も加味して保守的にみている」とした。また、各社の価格競争が激しさを増していると指摘。「同じ土俵に乗ればホンダ車の良さが失われる」として一線を画す考えを示した。値下げや優遇策の拡充といった販売合戦を挑まれている台湾ホンダにとって、フィットで攻勢を強められるかが焦点となる。


財政部長、日本の化粧品不買を呼び掛ける

張盛和・財政部長は1日、女性消費者に日本の化粧品を購入しないよう呼び掛けた。これは、円安ドル高が進んでいるにもかかわらず、日本の化粧品価格がなかなか値下がりしていないことへの対応。張・財政部長は、日本の化粧品を購入しなければ、業者は値下げせざるを得なくなると強調した。経済部が先ごろ本製品を扱う代理商、流通業者らを集めて、値下げを実施して台湾の消費者に円安ドル高で生じた利益を還元するよう求めたが、業者らの反応は鈍かった。業者からは、コスト上昇やデパートの周年慶(アニバーサリー・セール)などでバーゲンを実施しており、これ以上の値下げは困難といった意見が出された。今回の張・財政部長の意見に対して業者からは「せっかく景気が回復し、消費意欲が高まっているところに水を差すようなもの。価格は市場で決定されるべきものだ」あるいは「値下げしてほしいのは確かだが、消費者は高くても普段使い慣れた化粧品を購入する」などと反発の声が出ている。

日本統治時代生まれの台湾男性、激動の歴史描いた書籍出版

日本統治時代の台湾に生まれ、二二八事件発生時に反政府武装勢力「二七部隊」の隊長として活躍した鍾逸人さん(93)の著書、「此心不チン」に関するイベントがこのほど開催された。(チン=さんずいに冗)

同書は、1947年の二二八事件に関わった医師に関するストーリーを通じて、第二次世界大戦末期から光復(中華民国への復帰)後にかけての台湾の歴史を描き出している。

日本留学経験がある著者の鍾さんが隊長を務めた「二七部隊」は、旧日本陸軍に倣った編成や装備で、軍規も厳格だったため、一時は「日本兵」と間違えられたほどだったと一部では伝えられている。

鍾さんは部隊解散後、約17年間を政治犯収容所で過ごし、1964年に出獄した後は実業家として活躍。近年は自身の体験を基に二二八事件などの様子をつづった回顧録「辛酸六十年」を出版するなどしている。

2013年の退職者、リーマン・ショック時超え過去最多に

2013年の台湾の退職者はおよそ10万2000人に達したことが行政院主計総処の統計で分かった。この数値はリーマン・ショックが起きた2008年の9万7000人を上回り過去最多となった。

退職者が増加した原因として、労働保険(年金)財政への懸念や戦後のベビーブームに生まれた世代が退職期を迎えたことなどが挙げられる。退職者の平均年齢は57.4歳。

主計総処によると、被雇用者が同じ職場に勤務する平均年数は約5.8年。公営企業などに限ると11.2年だった。民間企業では電気・ガス事業の従業員が11.8年と最も長かったのに対し、宿泊・飲食業は2.3年と最短だった。

また、被雇用者の平均年齢は、公営企業などでは44.9歳と、全体の39.3歳と民間の39.1歳を大きく上回った。一方、景気の回復を受けて被雇用者は延べ11万人増加している。

台湾版アカデミー賞、主演男優賞に「KANO」の永瀬正敏がノミネート

台湾のアカデミー賞とされる金馬奨(ゴールデン・ホース・アワード)のノミネート者および作品が1日発表され、「KANO」で主役の近藤兵太郎監督を演じた永瀬正敏が、主演男優賞候補に挙がったことが分かった。

今年2月に公開され、興行収入3億2000万台湾元(約11億4000万円)の大ヒットとなった「KANO」。先月末からは台湾の劇場でアンコール上映が行われている。同作品は主演男優賞のほか、作品賞、新人監督賞、新人俳優賞など6部門でノミネートされた。

永瀬は「嬉しいです、光栄です」とコメント。新人俳優賞候補に選ばれたツァオ・ヨウニン(曹佑寧)は、「みんなと一緒に受賞したい」と複数部門での受賞に期待を寄せた。

主演女優賞には第64回ベルリン国際映画祭で金熊(作品)賞と銀熊(男優)賞に輝いた「薄氷の殺人」のグイ・ルンメイ(桂綸[金美])がノミネートされている。

9月の新車販売好調 一番人気はトヨタ車

台湾の自動車市場が好調だ。9月の新車のナンバープレート交付は前月比49.9%増の3万4746台分となり、今年の新車販売台数は第3四半期までの累計が31万3000台を突破したことが分かった。年間40万台超えが現実味を帯びてきている。

台湾で最も人気のブランドはトヨタ自動車で、先月は1万1475台を販売。新車のうち3台に1台が同社製になる。日産車と三菱車の売れ行きも前月を大きく上回る好調ぶりだった。

販売店では無金利ローンを提供するなど大規模な販促キャンペーンを実施して、購買意欲をかき立て、買い換え需要を高めたいとしている。昨年の新車販売台数は2006年以降で最高となる37万8456台を記録していた。

台湾発の人気カフェ春水堂が飯田橋と新宿にオープン

2014年3月に表参道に旗艦店を出店した、台湾発の人気カフェ春水堂(チュンスイタン)が、2014年10月10日(金)に飯田橋、11月1日(土)には新宿にオープンする。

台湾で国民的人気を誇る春水堂こだわりのドリンクは、認定を受けた“お茶マスター”が各店で1つ1つ丁寧にいれている。お茶やタピオカ、シロップは、すべて無添加・香料不使用。定番のタピオカミルクティーに加え、秋冬にぴったりのバラエティ豊かなホット・ティーも新しく仲間に加わった。また、台湾で人気のヌードルやスイーツなどフードメニューも充実している。

新しく誕生した飯田橋グラン・ブルーム内のサクラテラスにオープンする飯田橋店は、テラス席も完備。また、初の大型ターミナル駅店舗である新宿ルミネ店は、新宿駅南口から直結の新宿ルミネ1に出店予定だ。夜は22時まで開いてるので、ショッピングの合間や就業後にも利用できる。

【店舗情報】
春水堂(チュンスイタン)

■飯田橋サクラテラス店
オープン日:2014年10月10日(金)
営業時間:11:00〜21:00(不定休)
席数:49席(店内37席 テラス12席/コンセント・フリーWi-Fi完備)
住所:東京都千代田区富士見2-10-2 飯田橋グラン・ブルーム サクラテラス2階
TEL:03-5357-1987

■新宿ルミネ店
オープン日:2014年11月1日(土)
営業時間:10:00〜22:00(不定休)
席数:66席(フリーWi-Fi完備)
住所:東京都新宿区西新宿1-1-5 新宿ルミネ1 地下2階
TEL:03-6302-0545

アジア大会 「照明を」と依頼も韓国人「担当者帰った」と拒否

 韓国・仁川で開催中のアジア競技大会だが、その運営には多くの疑問符が付けられており、各国から「国際大会が開けるレベルではない」との指摘があがっている。スポーツ紙記者が語る。

「20日、フェンシングが行なわれた高陽(コヤン)体育館では、弁当が予定時間より2時間半も遅れて到着したため、イラン選手団は食事をとれないまま出場しました。21日には、射撃競技が開かれた玉蓮国際射撃場に配達予定だった弁当からサルモネラ菌が検出された。各国選手団から抗議が殺到しています」

 他にも野球のタイ代表チームが20日の練習中、暗くなっても照明灯が点灯しなかったため、球場側に点灯を要請したところ、「管理担当者が帰ったので」という理由で断わられていたことが明らかになっている。

 台湾メディアは野球の代表チームが「薬物検査のタイミングをズラされて、ウォーミングアップの時間が取れなかった」という問題を報じた。

 極めつきは大会2日目の20日深夜に、メイン会場である仁川競技場の聖火が12分間にわたって消えたことだった。組織委員会は聖火管理室に保管されていた安全ランプの火種で再び点火したが、ここまでくると呆れてものもいえなくなってしまう。

中国大陸の女が台湾で売春、2週間で190万円を荒稼ぎ

研修などのビジネス活動の目的で台湾を訪れていた中国大陸の女(30)が、売春行為などの容疑で逮捕されていたことが、このほど分かった。女は2週間で約53万台湾元(約190万円)を稼いでいたという。

移民署は、今年5月に文書偽造の疑いで女を取り調べた際、荷物から大量の現金とコンドームが見つかったため、来台目的に不審な点があると判断、捜査の手を広げていた。

その後になり、女の背後に人身売買グループがいることが判明。偽装結婚などの手口によって中国大陸から女性を呼び寄せ、売春行為をさせていたことが分かった。

同署は9月初旬に同グループの関係者ら7人を逮捕。売春を仲介した容疑などで台北地方法院検察署に送検した。

金城武、話題の最新CMが解禁!長澤まさみと共演「THE CROSSING」は年末公開

2014年10月1日、人気俳優の金城武によるシチズン社の最新CMが、2日にいよいよ解禁へ。イメージモデルの就任以来、毎回そのCMが注目を集めている。聯合報が伝えた。

2010年からシチズン社のイメージモデルに起用されている金城武。この夏にマレーシアで撮影された話題の最新CMが2日、大手ポータルサイトのトップページで公開される。CMのビジュアルは公式サイトでも一部紹介されており、注目を集めている。

近年は出演作が少なく、ファンを寂しがらせているが、最新出演作となるジョン・ウー(呉宇森)監督「THE CROSSING」(中国語タイトル:太平輪)の前編が、12月2日から公開される。“中国版タイタニック”と呼ばれる同作は、1949年に起こった大型客船の事故をもとに、3組のカップルの運命を追うもの。この中で金城が演じるのは、台湾医学院の学生から日本軍に徴用された軍医役。長澤まさみが演じる日本人女性との恋が描かれる。










香港民主派デモ、国会で与野党双方から支持の声相次:台湾


台湾HTC:7−9月利益は予想上回る−売り上げは低迷

10月3日(ブルームバーグ):台湾のスマートフォンメーカー、宏達国際電子(HTC)の7−9月(第3四半期)利益は市場予想を上回った。中国企業との競争激化で売り上げが落ち込んだもののの、一時利益が寄与して黒字を確保した。
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3日の決算発表資料によると、7−9月の純利益は6億4000万台湾ドル(約22億9000万円)。ブルームバーグがまとめたアナリスト15人の予想平均(5億160万台湾ドル)を上回った。前年同期は赤字だった。

HTCの低・中価格モデルは中国で、小米や華為技術との競争にさらされている。一方、高価格モデル帯では、米アップルの最新モデル「iPhone(アイフォーン)6」が人気を博している。

金馬奨、永瀬正敏さんが主演男優賞にノミネート


台湾のアカデミー賞とされるゴールデン・ホース・アワード(金馬奨)で、日本の俳優、永瀬正敏さんが、最優秀主演男優賞にノミネートされた。

第51回ゴールデン・ホース・アワードのノミネート作品が1日に発表され、1931年、台湾の嘉義農林学校野球部が日本の甲子園大会で準優勝した歴史を描いた映画、『KANO 1931 海の向こうの甲子園』で、近藤兵太郎・監督を演じた、日本の俳優、永瀬正敏さんが最優秀主演男優賞にノミネートされた。

永瀬さん以外でノミネートされたのは、台湾の俳優、張震さん、中国大陸の俳優、陳建斌さん、香港の俳優、劉青雲さん、中国大陸の俳優、廖凡さん。

ゴールデン・ホース・アワードの執行委員会で執行長を務める聞天祥さんによると、中華圏で撮影された映画で素晴らしい演技をした俳優は、国籍にかかわらずノミネートの対象となるという。

ノミネートを知った永瀬さんは、自身のフェイスブックに、驚きと喜びを記したほか、制作スタッフ、共演者、ゴールデン・ホース・アワードの選考委員、そして台湾の人々に感謝した。

映画『KANO』は最優秀男優賞の他、最優秀作品賞、最優秀新人監督賞、最優秀新人俳優賞など6つの部門にノミネートされている。

今年のゴールデン・ホース・アワードの授賞式典は11月22日に台北市内の国父記念館で行われる。なお、今年2月に公開された『KANO』は現在、台湾各地でアンコール上映されている。日本では来年1月に公開予定。

新北市に台湾初のシルバー就業センターオープン

調査によると、台湾の65歳以上の高齢者の労働力率は8.6%で、アメリカ、日本、韓国などよりも低くなっている。労働部では2日、こうしたシルバー世代の貴重なキャリアを若い世代に伝えるため、新北市永和区にシルバー人材就業資源センターを設立した。労働部では今後、台湾全域にこうした施設をもうけ、優れた人材に引き続きそのスキルを発揮してもらいたいとしている。

労働部の郝鳳鳴・次長は、「台湾の平均定年年齢は57歳だが、皆、老いてもなお盛んだ。彼らが職場に復帰して貢献できるならば、台湾の労働力の足りない部分をサポートしてくれる。さらに最も重要なことは、経験を若い世代に伝えてもらえる」と指摘した。

労働部の郝・次長は、「このセンターの設立は、高齢者が若い人と仕事を奪い合うということではなく、新たなルートを開拓することが目的だ。高齢者が若い人たちをサポートし、引っ張っていくことにある」と説明した。

労働部によると、現在このセンターには中高年の再就職に適した800ほどの求人があり、いずれも出勤時間に融通が効く基本的なサービス業が主だという。労働部では今後、背広の仕立や漆器製作などの伝統的な技術、芸術方面に関する求人や、観光、文化ガイドの仕事を紹介できるよう努力する方針で、かつて企業で幹部職員を務めた人などには、別のデータベースもつくり、顧問としての再就職を斡旋したいとしている。

台湾、上半期、国際観光客伸び率で世界一

国連の専門機関、世界観光機関(UNWTO)の最新のレポートによると、今年上半期、海外から中華民国台湾を訪れた旅行者、すなわち国際観光客の数の昨年同時期比の伸び率が、世界50の国・地域のうちトップとなった。中華民国台湾を訪れた国際観光客は、昨年同時期比で26.7%増え、26.4%の日本をわずかに上回った。

世界観光機関の最新のレポートによると、今年1月から6月までの期間、世界全体での国際観光客の数は、昨年同期比4.6%増の、のべ5億1700万人となった。世界観光機関では今年の下半期、観光市場は国際政治情勢の影響を受け、その成長は鈍るものの、それでも年間の伸び率は4%から4.5%に達し、先に予測した2010年から2020年の長期間の伸び率3.8%は上回ると予測している。

世界観光機関によると、アジア太平洋地域の国際観光客は伸び率は今年上半期、平均で5.4%で、特に中華民国台湾、日本、韓国、香港では二桁の伸び率となっている。

近年、観光地として注目度が高まる中華民国台湾は、2013年、世界観光機関の国際観光客到達数ランキングで、2012年の39位から、37位に上昇。また、今年1月から6月までの国際観光客の伸び率は26.7%で、2位の日本を上回り、世界でトップとなった。

中華民国台湾の今年上半期における国際観光客による収入は、昨年同期比で18.5%増、この伸び率は27.5%の日本、25.2%の韓国に次いで3位だった。2013年、中華民国台湾の観光収入は123億米ドル(日本円約1兆3362億円)。

パラグアイとブルキナファソの大統領が国慶節出席

双十国慶節に、中華民国の友好国、パラグアイとブルキナファソの大統領が出席する。10月10日は、中華民国台湾の建国記念日に相当する双十国慶節で、総統府前では祝賀大会が開かれる。

外交部は2日、今年の国慶節にはアフリカの友好国、ブルキナファソのブレーズ・コンパオレ(Blaise Compaore)大統領と、南米の友好国、パラグアイのオラシオ・カルテス(Horacio Cartes)大統領が出席すると明らかにした。

また、一部の立法委員から外交関係が不穏であると指摘された中央アメリカからは、パナマの大統領夫人、ホンジュラスの副大統領が出席予定となっている。またエル・サルバドルの外相が現在、台湾を訪れているほか、ドミニカ共和国議会の下院議長は9月末に台湾を訪れている。

一方、先日終了した国連総会の一般討論演説で、中華民国台湾への支持を表明した友好国16ヶ国の元首、政府首長、あるいは代表に対して、外交部は2日、謝意を表した。

また、パナマ、ホンジュラス、エル・サルバドル、ドミニカ共和国及びグアテマラは台湾を支持する発言をしなかったことについて、外交部の高安・スポークスマンは2日、「今回台湾を支持する発言をしなかった友好国は、国連の専門機関などで我が国を支援してくれている」と述べ、友好国が台湾を支持する場は国連の一般討論演説に限らないと説明した。

今年の一般討論演説で、中華民国台湾を支持する発言を行ったのは、ベリーズ、ブルキナファソ、ハイチ、キリバス、マーシャル諸島、ナウル、ニカラグア、パラオ、パラグアイ、セントビンセントグレナディーン、セントルシア、セントクリストファーネビス、サントメプリンシペ、ソロモン諸島、スワジランド、ツバルの16ヶ国。

昨年、支持を表明した16カ国と比較した場合、ハイチが増え、断交したガンビアが減った。また、昨年も支持を表明しなかったパナマ、ホンジュラス、エル・サルバドル、ドミニカ共和国、グアテマラは今年も支持を表明しなかった。

衛生福利部、エボラ医療看護チーム組織命じる

生福利部が、台湾各地にエボラ医療看護チームを発足させるよう命じた。

アメリカ疾病予防管理センター (CDC)は先ごろ、アメリカ国内で初めてとなるエボラ出血熱の感染が、テキサス州で確認されたことを明らかにした。アフリカ以外で感染が確認された初のケースで、患者は現在テキサス州の病院に隔離され、治療を受けている。

衛生福利部疾病管制署の周志浩・副署長は2日、アメリカで感染が確認されたことは大きな警鐘だとし、疾病管制署はアフリカ地域に対する検疫レベルを最高に引き上げる他、流行が確認された国家からの旅行者に対して最高レベルの検疫措置を行うと述べた。周・副署長はまた、より厳格で効率的な感染防止作業手順を定めるとしている。

疾病管制署の周・副署長は、「疾病管制署は、一定の規模をもつ病院に対して10人から20人のエボラ医療看護チームを組織するよう指示した。仮に各病院で、類似の症状の患者が発生した場合には、この専門チームが対処する。患者にとって最もふさわしいサポートを提供でき、感染防止対策も徹底できる」と説明した。専門チームは1週間から2週間以内に組織されるという。

台湾で患者が確認された場合、台湾の医療システムに対応能力があるかどうかについて、疾病管制署の羅一鈞・医師は、「2003年に新型肺炎SARSが流行した台湾は、伝染病対策でアメリカを上回る経験を持つ」と説明、現在の医療スタッフにはエボラ出血熱への対応力があり、疾病管制署でも新たなスタッフへの教育、訓練を強化していくと話した。

香港民主派デモ、国会で与野党双方から支持の声相次

立法院(国会)で3日、与野党の立法委員(国会議員)から香港の普通選挙を求めるデモを支持する発言が相次いだ。

与党・国民党の林徳福立法委員は、台湾の人々は香港のデモから大きな感銘を受けているとした上で、与野党は共通の認識を持ち、ともに香港の普通選挙の実現を支持すると述べた。

また、野党・親民党の李桐豪立法委員は、デモに参加している学生団体、香港大学生連合会(学連)が香港当局との対話を決めたことを評価し、当局と学連が心を一つにして普通選挙を勝ち取ることを望むと語った。

同じく野党の台湾団結連盟の葉津鈴立法委員も、今回のデモは民主を求めるものであり、支持しない理由がないと発言し、中国大陸・北京当局に対して「市民の声に耳を傾けるべき」と呼びかけた。

台湾ではこれまで、馬英九総統、江宜樺行政院長(首相)、最大野党・民進党の蔡英文主席などが香港のデモに対する支持を表明している。

八煙集落の関係者、岡山の“姉妹棚田”を訪問

棚田の再生取り組みなどで国際社会から評価を受けた八煙集落(新北市金山区)の関係者らが2日、棚田の提携関係を結んでいる「英田上山棚田団」(岡山県美作市)と交流する目的で日本に出発した。

八煙集落は北部台湾でめったに見られない大規模な棚田や石でできた伝統的な水利施設の[土川]が保存されているのどかで自然豊かな里山。かつては工業化に伴う人口の外部流出や高齢化などで耕作放棄地が増えていた。

しかし近年、現地では棚田の再生を目指して自然工法を積極的に取り入れた結果、見事棚田が蘇った集落が増え、取り組みは両湖集落にまで拡大。昨年はさらに英田上山棚田団と姉妹提携関係を結び、地域おこしに関する情報交換のため、双方は毎年、訪問団の相互派遣を約束している。

英田上山棚田団は今年4月に両湖集落を訪れたばかりで、地元の人々と田植えなどを競い合った。今回の訪日はその返礼で、8日まで交流が続く。

40歳以下のサラリーマン、8割がマイホーム持たず

台湾の40歳以下のサラリーマンのうち、80.9%がマイホームを持っていないことが、大手求人求職サイトの「yes123」が3日発表した調査で分かった。

マイホームを持っていると答えた19.1%の回答者も、そのうち86.5%が住宅ローンを負担に感じているという。調査によれば、毎月の返済額は平均1万6854台湾元(約6万円)にのぼる。

また、マイホームを持っていない人のうち、52.2%は家族や親戚と住んでおり、28.7%は賃貸住宅を借りているという。

Yes123は、40歳以下のサラリーマンは大多数が「自分はマイホームを持てない」と思っている一方、手に入れたいとの希望を持っている人も少なくなく、その多くが収入を増やして、購入資金を確保したいと考えていると指摘している。

この調査は9月19日から10月2日にかけてインターネットを通じて実施され、40歳以下の正社員1692人から回答を得ている。

台湾、温泉の季節到来 各地で関連イベント相次ぐ

台湾で秋の恒例行事となっている温泉体験イベント、「台湾好湯−温泉美食フェスティバル」の開会式が3日、新竹県尖石温泉エリアで行われた。会期中に大阪までの往復航空券やスマートフォンなどが当たる抽選も行われ、参加が呼びかけられている。

炭酸水素塩泉や硫黄泉など異なる泉質の温泉を有する台湾。地域別にみると、北部では有名な万里蟹や日本家屋などのレトロ建築、中・南部では雄大な自然やムラサキマダラの鑑賞、東部ではラフティングなどをそれぞれの温泉エリアで堪能できる。

今年で8回目となるこのイベントは温泉とグルメや旅行を結びつけるもの。利用客は台北市、新北市、台南市、花蓮県など台湾17カ所の主要温泉エリアにある180を超える温泉・宿泊・飲食施設で優待割引や特典などが受けられる。開催は来年1月30日まで。

台湾では関係当局の取り組みで、近年温泉産業の市場規模が300億台湾元(約1073億円)まで拡大しており、台湾の温泉ブランドの確立を目指して、今後はフィットネスや美容など異分野との融合も図られるという。

終業後、上司からのLINE対応も残業扱い? 台湾の国会議員が提案

国民党所属の盧秀燕立法委員(国会議員)は2日、労働時間外に被雇用者に仕事を依頼する場合は、形式を問わず残業として扱わなければならないとする労働基準法の修正案を、立法院(国会)に提出した。

台湾では、LINE(ライン)などの無料通信アプリ経由で終業後も仕事をさせられ、過労死に至ったケースが報告されている。

盧氏は1日の国会でこの“隠れた残業”問題について質疑を行い、大きな反響を呼んでいた。市民からは、朝5時半に上司から「おはよう」とメッセージが来た場合でも部下は対応せざるを得なく、こうしたやり取りは仕事との区別が曖昧で、大きな負担になっているといった意見も出ているという。

今回の提案について盧氏は、ポイントは残業代を出すか否かではなく、労使双方が信頼関係を確立し、労働者の生活を尊重することにあると語っている。

台湾、3割近くが「全く本を読まない」 進む読書離れ

ビジネス誌「遠見雑誌」が最新号(9月29日発売)で発表した2014年における台湾の人々の読書実態調査で、約3割が「全く読書しない」と答えたことが分かった。

同調査は2年に1度、電話を利用して実施されるもので、今年は台湾20県・市の15歳以上を対象に1208人から回答を得た。

これによると、「全く本を読まない」とした回答者の割合が2010年の24.1%から27.9%に上昇したほか、読書量や読書時間、書籍の購入予算のいずれも減少傾向にあるという。

読書量は1カ月あたり1.7冊、週間読書時間は2.76時間(18歳以上)、書籍購入費の年平均は1326台湾元(約4700円)と、いずれも2010年の2.02冊、3.06時間、1461元(約5200円)を下回った。

読書離れの原因としてインターネットの利用時間増加が指摘されており、2014年では2010年比0.16時間増の1日あたり1.44時間となっている。

ビレットが中国から違法に輸入

経済部は1日、鉄鋼半製品のビレットが中国から違法に輸入されるケースが増えているとして、財政部などと協力して調査し、中国側と協議する方針を明らかにした。

経済部は、電炉メーカーの陳情を受け貿易調査委員会など同部の関係部署や財政部と合同で対策会議を開催した。メーカー側は、「合金角型鋼材」の名目でビレットの違法輸入が後を絶たないと指摘。中国側の輸出段階で関税を逃れることにより、低価格の製品が大量に流入していると訴えた。今年7月までの税関統計で、名目を偽った違法ビレットの輸入量は21万4,000トンに上ったことが判明。一方、経済部の発表によると同時期に中国から各地に輸出されたビレットは200トン超に過ぎず、輸出量の1,000倍もの製品が台湾で流通しており深刻な事態であるとの認識で一致した。

会議では対策として、税関での検査を厳格化するとともに、中国側と話し合うことを決定。政府各部署が連携して違法輸入の取り締まりを強化するとした。

経済部はこのほか、中国製の鋼材が低価格で輸入されている問題にも注目し、アンチダンピングに相当していないか鉄鋼メーカーと調査を進める方針を示した。中国産の鋼材をめぐっては、低価格製品が台湾の産業に損失を与えているとして、鉄鋼最大手の中国鋼鉄(中鋼)が法的措置も辞さないとするコメントを8月に発表している。







台北メトロ松山線、11月中の開通目指す:台湾




大阪で国慶日の祝賀イベント 緊密な日台関係アピール


10月10日の国慶日(建国記念日)に先立ち、中華民国留日大阪中華総会主催による祝賀会が2日、大阪市内で行われ、台北駐大阪経済文化弁事処の蔡明耀処長など日台各界から450人余りが出席した。

蔡氏は挨拶の中で、台日間の人的往来は昨年360万人に達するなどますます増えていると述べた上で、日本は台湾にとって第2の貿易相手国であり、現在の台日は最も緊密な関係にあると語った。

日本側は村上政俊・衆議院議員らが挨拶を行い、東アジアの安全と民主主義を守るために、日本と台湾は共に行動しなければならないとの考えを示した。

また、式典では大阪中華学校の児童や生徒による獅子舞やダンス、民族音楽などが披露され、会場を盛り上げた。

海岸巡防署、領海侵犯の中国大陸漁船を追い出す

台湾の離島、金門島の南西沖で3日、中国大陸・福建省の漁船団が領海に侵入した。これを受け、海岸巡防署(海上保安庁に相当)は巡視艇の「CP-1008」など計8隻の船艇を出動させ、違法操業の漁船を追い払った。

任務に当たった海巡署職員の話によると、中国大陸の漁船団は一時、金門島南西のテキ山から2カイリ(約3.7キロ)の海上まで迫っていたという。(テキ=羽かんむりに隹)

同署では4日、2000トン級の巡視船「新北艦」も金門島付近の海域に投入し、中国大陸漁船の取り締まりを強化している。

東大教授らが日本統治時代に造られた植物園など訪問

嘉義市の親善大使で作家の李昂さんが3日、東京大学の藤井省三教授らと共に、日本統治時代に基礎が作られた「嘉義植物園」や来年1月24日の日本公開が決まっている台湾映画「KANO」の記念館などを訪れた。

嘉義植物園はもともと1908(明治41)年にゴムの木の苗の生産と試験を行う場所として設立され、のちに植物園として整備された。その歴史は100年を超え、現在では憩いの場として人々に親しまれている。

今回の訪問は教養講座などを開催している朝日カルチャーセンターが企画したもので、同行した藤井氏は、嘉義市には素晴らしい景色や料理だけでなく、日本との文化的、歴史的な繋がりもあり感動したと同地を訪れた感想を語った。

台北メトロ松山線、11月中の開通目指す

建設が続けられていた台北メトロ(MRT)の新路線、松山線の開通に向けた点検作業が5日、台北市政府交通局などによって行われている。板南線、信義線に続く台北市内を横断する3つ目の路線で、既存路線の混雑緩和が期待されている。11月中の開通を目指す。

松山線は全長8.5キロ。西門から松山までを約15分で結ぶ。途中駅は、北門、中山、松江南京、南京復興(現・南京東路)、台北小巨蛋(台北アリーナ)、南京三民。板南線、淡水信義線、中和新蘆線、文湖線、台湾鉄路との乗換駅があるほか、北門駅では建設中の空港線台北駅と接続する。

松山線は開通後、新店線まで乗り入れる。一方で、現行の新店線と淡水線を結ぶ直通運転は取り止められる。台北市政府では点検と改善の作業が済み次第、正式な開通日を公表するとし、開通後は1カ月の無料試乗期間を設けるという。

アジア大会閉幕 台湾は金メダル10個獲得などで9位

韓国・仁川アジア大会が4日、閉幕した。16日間の熱戦で台湾は金メダル10個、銀メダル18個、銅メダル23個を獲得。そのうちオリンピックの公式種目では7個の金に輝き、最多記録を更新した。

台湾は1998年のタイ・バンコクアジア大会で、最多の金メダル19個を獲得していた。だが、五輪種目では当時種目になっていなかったゴルフを含めても6個と、十分な結果を残せていなかった。

今大会で金に輝いた重量挙げ、自転車、ゴルフ、テニス、テコンドーなどは、2016年のブラジル・リオデジャネイロ五輪でのさらなる活躍が期待される。

一方で、金メダル2個の目標を掲げていたテコンドーでは1個のみの獲得、2012年の英国・ロンドン五輪で12強に勝ち進んだ砲丸投げの張銘煌は惜しくも銀に終わるなど課題も残った。

台湾タレントが「韓国は人でなし国家」と怒りあらわに=高級ホテルでやけど、裁判で上告棄却される

2日、台湾の物まねタレントで司会者の郭子乾が、韓国の高級ホテルに損害賠償を求めた裁判で上告が棄却されたことが明らかに。その悔しさを語っている。


2014年10月2日、台湾の物まねタレントで司会者の郭子乾(グオ・ツーチエン)が、韓国の高級ホテルに損害賠償を求めた裁判で上告が棄却されたことが明らかに。その悔しさを語っている。聯合報が伝えた。

郭子乾は2012年1月、家族で韓国・ソウルの某外資系ホテルに宿泊。部屋に備えられたポットを使おうとしたところ、底の部分が脱落して太ももに熱湯を浴び、大やけどを負った。

これについてホテル側は、郭子乾に過失があったとして謝罪の姿勢を見せず。郭子乾は損害賠償を求めて韓国の裁判所に訴え出ていたが、2013年8月に裁判所がこれを棄却。判決文には、全ては彼が故意に起こした騒動であり、「ホテルの名誉を傷つけるための捏造(ねつぞう)」と記されていた。今年2月に2度目の上告を行っていたが、これも棄却されたことを明らかにした。

3年近い裁判で「やることは全てやった」として、これ以上の行動はしないという。さらに郭子乾は、「今回の経験で知ったが、韓国に消費者保護法はない。宿泊客がホテルで命を落としても、ホテル側は賠償をしなくていいらしい。さらに、『5ツ星ホテルで壊れたポットを提供するはずがない』とも言われた」と語っており、「韓国は人でなし国家だ」と激しい怒りをあらわにしている。

しかし芸人魂は衰えず、レギュラー出演する台湾の人気バラエティー「瘋狂大悶鍋」でさっそくネタに。コントの中でアドリブを加え、「これは国全体の恨みだ。アジア大会で野球が負けた、俺も裁判で負けた。こんな屈辱は受け入れられない!」と怒りをぶつけていた。

日本の技術で台湾の“米離れ”に歯止めを 米粉食品の開発に一役

農業委員会農糧署は3日、米の消費量減少を止めようと、台湾の農作物などを紹介するイベント「2014 農産品特展」で、米粉を使用した食品のコンテストを行った。近年、この米粉食品の開発に日本の製粉技術が一役買っている。

行政院農業委員会が9月末に出した年次報告書によると、2013年の1人当たりの米消費量は約45キロで、2003年の49.1キロから4キロ以上減少している。

この“米離れ”に歯止めをかけるため、中華穀類食品工業技術研究所は米粉を使った食品の開発を進めてきたが、4、5年前には商品数が1、2種類と少なかった。

しかし、台湾に比べ米の製粉技術が進んでいる日本との提携によって、より幅広い用途に使える質の高い米粉が確保できるようになり、今年はすでにアイスクリームやインスタント麺など、約30種類の商品開発に成功している。

同研究所と共同開発を行っている双葉食品は、米粉を使用したアイスクリームの商品化を行い、来年4月までに台湾全土の量販店やコンビニなどで販売を行う予定だという。

産経の“朴大統領名誉棄損”問題は「日本右派メディアの故意の中傷」―台湾専門家

中国の衛星テレビ・東南衛視は3日、韓国の朴槿恵大統領に対する名誉毀損の疑いで調べを受けている産経新聞の加藤達也ソウル支局長に対する韓国からの出国禁止処分が、5回にわたって延長されていることについて、台湾の専門家のコメントを伝えた。

台湾・中国文化大学の邱毅教授はこの処分について、「国際的にみても珍しいケースだ」と指摘。名誉棄損問題の背景に、「産経新聞は右派で、安倍政権の軍国主義復活を応援するメディアだということがある」と分析した。

邱教授は「日韓の関係が緊張する中、朴大統領は中国と近付き、日本には強硬な態度をとっているため、産経新聞はこの報道によって朴大統領を中傷した」と指摘。「産経新聞の中でも一般の記者ではなく、ソウル支局長である加藤支局長が事実か確認されていないうわさを元に報じたことには、非常に醜悪だ」と語った。

また、韓国当局の措置については「加藤支局長の記事は朴大統領の人格、名誉を著しく傷つけるものであり、韓国国民をも侮辱した。そのため韓国当局は厳しい対応をせざるを得なかった」と語った。

ただ、「本来であれば起訴するべきだが、それをせずに出国禁止を延長するだけという対応は、加藤支局長側に配慮したものだ」とも話している。







九州国立博物館で故宮特別展あす開幕:台湾



台湾で国軍化学兵が出動・・・デング熱感染者5000人突破の恐れ、蚊の駆除に全力

 
台湾では南部の高雄市を中心にデング熱の感染が拡大している。全土における感染者は通年で5000人を超える恐れが出てきたとして、蚊の駆除作業のため国軍化学兵部隊も出動した。

 台湾の衛星福利部・疾病管制署によると、2014年1月1日から10月5日までの全土におけるデング熱感染者は3978人に達した。うち高雄市が3725人で突出して多い。続いて多いのは高雄市東南にある屏東県の61人、北部にある台北市の39人、高雄市の東にある台南市の37人などだ。1日時点で死者は7人に達した。

 疾病管制署の周志浩署長は「これまでのさまざまな研究により、気温が高いとデング熱を媒介する蚊の繁殖が早く、しかも早熟となり、ウイルスの伝播を促進する。今年は4月から高温多湿の状態が続き、9月になっても気温が下がらなかった」などと、デング熱流行の理由を説明した。

 疾病管制署は、今年(14年)の流行では10月になっても1週間当たりの感染者が1000人を上回り、通年では5000人を突破し、通年で5336人が感染した2002年以上の流行になる可能性が排除できないとみている。02年以上の流行となる可能性が排除できないとみている。

 高雄市では市環境保護局が人員を動員して蚊の駆除を行っているが、3日には国軍化学兵部隊も応援に出動し、殺虫剤の「絨毯(じゅうたん)式」噴霧を実施した。

桃園空港、新しい駐機場供用開始

滑走路や誘導路などの大規模改修工事を行っている桃園国際空港で、第二ターミナル南西側に新しいエプロン(駐機場)が完成し、供用が開始された。航空機の運用効率向上が図られる。

新しいエプロンは面積7万7350平方メートル。ボーイング747型機など旅客機8機が駐機可能。今年2月から2億台湾元(約7億円)余りかけて整備工事が進められていた。

桃園空港は、来年の旧正月前までに南滑走路の工事を完了させたいとしており、同時期の混雑に対応する予定。


同性婚支持訴え 市民らが国会前で大規模集会

性的少数者(LGBT)の民間支援団体などが5日、立法院(国会、台北市)前で同性愛者などの多元的な結婚を認める関連の法改正を求めた大規模集会を行った。

約6000人(主催者発表)の参加者はLGBTの象徴とされる虹がデザインされたTシャツを着てレインボーフラッグを振りながら、同性婚支持を表明。ジョークや風刺などを織り交ぜたダンスなどでLGBTへの悪意ある差別的言論に抗議した。

また、これらの声に聞く耳を持ち、関連の法改正に取り組んでほしいとして、立法委員(国会議員)らにLGBTへの平等な権利を求める声明への署名を呼びかけた。すでに全体の約2割にあたる21人から支持を得ている。

立法院司法法制委員会では今月中旬にも公聴会を開き、法務部に対し修正案の国会への早期提出を求める方針。同性婚を法的に認めるアジアの国・地域は1つもないという。

楽天オークションとブランドオフ、中古品売買で業務提携

 楽天オークションは10月6日、日本、香港、台湾でブランドリサイクルショップを運営するブランドオフと業務提携契約を締結したと発表した。

 この提携により、楽天オークションはブランドオフが運営する古物商向けの中古品売買サイトへの集客を増やし、楽天オークション出品事業者の仕入れを促進する。一方、ブランドオフは古物商向けの中古品売買サイトの商品拡充を図り、楽天オークションのユーザーが出品者とより幅広い商品を取り引きできるよう努めるという。

 環境省によれば、中古品の市場規模は2012年時点で約1兆2000億円であり、今後も拡大が見込まれている。

 ブランドオフは現在、アジアで65店舗を展開中。業態は、店頭での買取と販売、ウェブ通販、質に加え、業者専門のオークション市場の主催や卸事業など多岐にわたる。グループでの売上高の成長率は創業以来、毎年10%以上を記録しているという。

九博、故宮特別展あす開幕 人気の「肉形石」は2週間の限定展示
九州国立博物館(福岡県太宰府市)で7日から、国立故宮博物院(台北市)の収蔵品の一部を公開する特別展「台北 国立故宮博物院―神品至宝―」が開催される。6日は開会式が行われ、江宜樺行政院長(首相)夫人の李淑珍氏、PRサポーターの王貞治氏らが出席した。

故宮の馮明珠院長は、今回展示される110点のうち、「書聖」とされる王羲之の「定武蘭亭序巻」や米フツの作品などを見所として紹介。2週間限定で公開される“国宝級”の「肉形石」は、東京国立博物館(東京都台東区)で展示された「翠玉白菜」に引けを取らないと話した。(フツ=草かんむりに市)

東博での開催時には3カ月間で40万人以上が訪れた故宮特別展。九博では11月30日まで開催される。

水樹奈々、2度目の台湾ライブにファン7000人が大興奮

声優で歌手の水樹奈々(34)が4日と5日にそれぞれ台北市内で単独公演を開催し、2日間で約7000人のファンを熱狂させた。台湾の複数メディアが伝えている。

3日に訪台した際には空港で待ち構えた約300人のファンに出迎えられた水樹。台湾での単独ライブは昨年11月以来2度目で、現地での高い人気を証明するかのように、今回のチケットも販売後まもなく完売した。

水樹は台湾公演に備え、毎日お風呂や就寝前の時間を利用して中国語を猛特訓。「(台湾に)帰ってきたよ」、「最後まで盛り上がろうぜ」などとファンに語りかけ、会場をわかせた。

また、公演の合間には縁結びの神様として知られる「月下老人」をまつる台北市内の霞海城隍廟を参拝しており、理想の相手に関しては自分より背が高く、食べ物の好みが似ている人と答え、年下も大丈夫だとアピールした。


富邦グループの蔡萬才・総裁が死去

富邦グループの蔡萬才・総裁が5日に死去。享年85歳だった。フォーブス誌が今年発表した富豪ランキングで、蔡氏の一族は資産76億米ドルとされ、台湾での2位にランクされた。

グループの中心である富邦金融持ち株会社は今年、6年連続で台湾の金融持ち株会社で利益トップになるものと見られている。蔡氏はグループの経営をすでに息子たちにまかせてはいたが、毎日出勤しており、職員への求心力は大きかった。

蔡萬才氏は1979年、兄弟で経営していた国泰グループから国泰損害保険と、国泰生命保険の一部株式を受け継いだ。1989年に国泰生命保険の株式を高値で売却して得た巨額の資金で富邦銀行と富邦投信を設立、1991年には富邦生命保険も作り、富邦グループの雛形が出来上がった。国泰損害保険も富邦損害保険と改名。2001年には金融と証券事業を合体し、台湾初の金融持ち株会社を設立した。さらに他社との争いに勝ち抜いて台北銀行と富邦銀行とを合併(現台北富邦銀行。富邦金融持ち株会社の100%子会社に)、2002年からは電信事業、テレビショッピング、ニュースチャンネルなどにも事業を拡大。現在では金融、建築、メディアを広くカバーする。蔡氏の一族は2009年初めて台湾の富豪トップとなった。

MRT松山線が開通に向けて検査

台北市民の通勤通学の足、MRT台北新交通システムの新路線、松山線がほぼ竣工し、開通に向けての初検査が5日に行われた。検査は検査委員17人によって行われ、改善が必要な点として27の問題が指摘された。二度目の検査までに改善すべき問題はそのうち7点で、向こう一週間以内に対応する。

松山線は台北市の西の繁華街、西門駅から台北市の東側、在来線・台湾鉄道の松山駅までを結ぶ約8.5キロ。11月中の開通を目指している。

ゴルフ日本女子OPでテレサ・ルーが初V

女子ゴルフの日本オープンで、台湾のテレサ・ルーが初優勝。日本オープン(滋賀琵琶湖CC)は5日、最終日が行われ、台湾のテレサ・ルー(盧暁晴)選手はトップから5打差でスタートしたものの、6バーディー1ボギーの67で回り、4日間を8アンダーとして逆転優勝した。ルー選手は賞金2800万円を獲得。

日本の最高峰である同タイトルを獲得するのは、台湾の選手としてはルー選手が「大先輩」と尊敬する涂阿玉・選手以来二人目で、ルー選手は「(先輩と並ぶ優勝は)とても光栄だ」と喜んだ。

アジア大会、世界新で金に100万元上乗せ

4日に閉幕した仁川アジア大会で、中華民国台湾は51のメダル(金10銀18銅23)を獲得。「オリンピック種目で金10」の目標には届かなかった(金7)ものの、江宜樺・行瀬院長は5日、選手たちの奮闘を称えると共に、リオデジャネイロ五輪での活躍に期待した。

今大会の重量挙げ女子53キロ級では許淑浄・選手が世界新で優勝。63キロ級でも林子?・選手が世界新で優勝した。教育部は規定に従い、二人にそれぞれ台湾元300万元の報奨金を支給。また、江・行政院長は5日に行われた選手団の慰労食事会に参加し、今大会からの新たな規定として、世界新記録での優勝にはそれぞれ100万元の激励金を贈ると宣言した。

行政院長夫人が日本九州へ

国立故宮博物院の日本での特別展、「神品至宝」展が東京に続いて7日には九州国立博物館で開幕する。これに合わせ、江宜樺・行政院長の夫人、李淑珍・女史が国立故宮博物院代表団の名誉団長として5日夜に福岡入りした。中華民国の沈斯淳・駐日代表、華僑同胞、九州国立博物館の三輪嘉六館長らが空港に出迎えた。

一行は6日に行われる開幕式典に参加する。また、7日夜には「神品至宝」展開幕と、10日の双十国慶節(中華民国の建国記念日に相当)祝賀パーティーを一つにしたレセプションが盛大に開催される。

九州国立博物館での「神品至宝」展は10月7日より11月30日まで。開幕から2週間は、国立故宮博物院の二大スターの一つとされる「肉形石」が展示される。東京国立博物館での同展示会(6/24〜9/15)は延べ40万人以上を引き付けた。九州では開催期間が短いものの、九州国立博物館では入場者の動員に自信を見せている。

HTCのQ3純利益6.4億元、予測上回る[IT]

スマートフォン世界大手の宏達国際電子(HTC)が3日に発表した第3四半期の連結純利益は6億4,000万台湾元(約23億円)で、市場予測を上回り2四半期連続の黒字となった。「HTC バタフライ2」「HTC デザイア820」をはじめとする新機種の投入に加え、為替差益の拡大などが利益を押し上げた。ただ売上高は418億6,000万元にとどまり、従来予測の420億〜470億元を下回った。台湾各紙が伝えた。

本業のもうけを示す営業利益は1億6,000万元だった。証券筋は、ローエンド〜ミドルレンジの新機種が多く製品単価が下がったことが、売上高の伸び悩みにつながったとみている。

9月単月の売上高は前年同月比7.9%減の167億1,800万元。1〜9月の累計では1,400億4,500万元で前年同期比12.8%減った。

証券筋は第4四半期の見通しについて、米アップルの「iPhone」新機種投入を背景に、アップル以外のスマホ販売台数がそろって伸び悩むと予測。HTCの売上高は前期比で横ばいか微減にとどまるものの、黒字は確保できるとみている。

台北駅のイメキャラ「鹿北鼻」が人気

「お堅い」イメージが強い台湾鉄路管理局(台湾鉄道)も「萌えキャラ」ブームを意識したのか、このほど台北駅のイメージキャラクターを打ち出している。台北駅の切符売り場や改札口、宣伝チラシなどに登場して話題に。

このイメージキャラクターは「鹿北鼻」と名付けられている。「鉄路」(鉄道の意)の「路」と「鹿」が同じ発音であることから白い鹿の形をしており、角は台北の「北」の形。「鼻」は卓越していることを表している。「北鼻」は標準中国語で「ベイビー」と読める。台湾鉄道の制服を着て、頭には帽子もかぶっている。台湾鉄道では、首都の駅にキャラクターがいないのは残念だと考えてキャラクターの導入を決めたものの、予算の問題で内部の職員がデザインした。現在は大きなぬいぐるみ二つを用意、台北席の改札口に座っており、子供たちが相次いで記念写真を撮るなどたちまち人気に。

住宅問題解決訴え、市民らが徹夜で抗議集会

高騰する住宅価格や再開発事業の強行など政府の住宅政策に不満を持つ市民団体や賛同者らが4日から5日にかけて、台北市内の超高級マンション「帝宝」前で、徹夜の抗議集会を行った。主催者側の発表では、参加人数は一時1万5000人に達したという。

集会は1坪当たりの地価が600万台湾元とされる「帝宝」前の道路を封鎖して開催。台北市長選挙の無所属候補である柯文哲氏や今年3月に起きた立法院(国会)占拠運動の学生リーダー、林為廷氏なども会場を訪れた。

主催者側は都市計画法、不動産税制改革法、住宅法などの改正や低所得者らに対する住宅供給支援の実施を要求。午後8時40分ごろからは参加者らが一斉に地面に寝そべり、政策の見直しを求めた。

台北の集会は5日午前まで続けられ、1000人近くが会場で夜を明かした。このほか台中市内でも住宅問題解決を求める集会が行われ、数十人が参加した。主催者側は、今後も立法院の動きを監視するとしている。

おみやげ購入は桃園空港で 試食コーナー拡大で売上増ねらう

出国する旅行者に台湾のおみやげを買ってもらおうと、桃園国際空港で免税品を販売する業者が施設内約50カ所にパイナップルケーキやソーセージなどの試食コーナーを設置して売り上げの拡大に取り組んでいる。

パイナップルケーキをその場で製造し試食できるコーナーでは、毎日午前10時と午後2時の出来上がり時間になると香ばしい匂いに誘われるように多くの利用客が足を止める。提供されるケーキは平均10分前後でなくなってしまうという。

別の場所ではやカラスミ、ジャーキーの試食販売を展開。神出鬼没のソーセージやロールクッキーの試食、高山茶やコーヒーの試飲もある。試食に馴染みがない欧米人には驚きをもって迎えられるが、台湾茶は日本人旅行客から好評だ。

業者によると試食販売の開始後、パイナップルケーキやジャーキーなどの売り上げが1割〜1.5割増加。空港側も桃園空港の特色にしたいと取り組みを歓迎している。

初デートの費用は平均5400円=台湾の独身女性調査

インターネット上の調査で、台湾の独身女性が最初のデートにかける費用は平均1507台湾元(約5400円)で、カラオケや映画鑑賞、食事に出かけたいと思っていることが分かった。

調査によると、芸術鑑賞などは話が弾まないとして人気が低く、下心が見え隠れする飲酒や時間が限定される仕事後のデートも女性は望まない傾向があるという。

このほか、61%の男性が食事の代金は男性が払うべきだと認識しているのに対し、56%の女性が割り勘すべきと答えている。

台北MRT松山線、開通は11月中旬

台北市捷運工程局は5日、2006年から建設が進められている台北捷運(台北メトロ、MRT)松山線の開通に向けた最初の点検作業を行った。この結果、27項目の改善すべき点が挙げられたが、約1週間以内に解決可能であり、11月中旬には開通できるとの見解を発表した。

今回、問題として挙げられたのはエスカレータの異常停止、駅出入口の指示の不明確、人員配置の再検討など。
松山線は板南線、信義線に続く台北市内を横断する第三の路線で全長8.5キロ。駅は西門、北門、中山、松江南京、南京復興、台北小巨蛋(台北アリーナ)、南京三民、松山の8カ所。西門から松山までを約15分で結ぶ。西門駅では板南線、中山駅では淡水信義線、松江南京駅では中和新蘆線、南京復興では文湖線、松山駅では台湾鉄路への乗り換えが可能。
台北市は11月29日に行われる台北市長選挙までに開通させたいと考えている。開通後1カ月は無料試乗を実施する方針。




李登輝氏「中国共産党は台湾の政治改革に学べ」香港デモで:台湾


李登輝氏「中国共産党は台湾の政治改革に学べ」香港デモで



李登輝元総統は6日、出席した長老教会のイベントの中で、香港の民主派デモについて、中国共産党はかつて台湾で行われた政治改革の手法に学ぶべきだと語った。

李氏は、故・蒋経国元総統が政治改革を行うために蒋介石一族による総統の世襲を否定したことは、台湾全体に変化をもたらしたとした上で、このような“平和革命”は中国共産党の政治改革のモデルとなりうると述べた。

加えて李氏は、中国大陸の習近平氏に対して、時代の変化を理解し、市民が何を求めているか考えるべきと呼びかけ、政治家はマフィアを利用したり、人々を騙すような方法で社会運動に対応するべきではないと語った。

鴻海傘下の天億、台湾でLTPSパネル生産か[IT]

6日付電子時報は、鴻海精密工業傘下の液晶パネルメーカー、天億科技が、低温ポリシリコン(LTPS)パネルの生産拠点を台湾に設けるもようだと伝えた。工場建設にかかる時間を省くため、同じ鴻海グループのパネル大手、群創光電(イノラックス)の工場内に生産ラインを設置する方針という。

同紙によると、天億は従来、中国・四川省成都市に220億人民元(約3,900億円)を投じて第6世代のLTPSパネルのラインを設ける計画を進めており、2015年第4四半期の量産開始を予定していたが、地場メーカーの育成を重視する同市政府の承認を得られず断念。計画を見直し、高雄市の南部科学工業園区(南科)高雄園区にある群創の第8.5世代工場を間借りしてラインを設置すると報じられている。

同工場内では、LTPSパネルと有機EL(OLED)のバックプレーンを生産する計画で、月産能力はそれぞれ2万4,000枚となるという。

昇給の法人所得控除額上乗せ、来年前半にも

立法院(国会)は6日、月賃金5万円以下の社員の賃金を引き上げた場合、引き上げ幅の30%を上乗せして法人所得から差し引くことができるようにする改正法案を第1読会で可決した。
前提条件として失業率が6カ月連続で3.78%(現在は3.99%)を超えた場合を検討している。経済部は国内企業の3分の1の賃金引き上げにつながると予測している。今会期中に最終可決し、来年5月の法人所得申告までに施行される見通し。

外交部、パナマとの関係は強固と重ねて強調

外交部が、パナマとの関係は強固だとしている。一部のメディアが中華民国台湾とパナマの関係に変化が生じる可能性を伝えているのに対し、外交部の柯森耀・次長は6日、立法院外交及び国防委員会で行なった、パナマとの関係に関する報告の中で、「関係はずっと良好だ」と説明した。

柯森耀・次長は、パナマとの国交は100年以上続いており、ずっと良好な関係だとすながらも、1990年代に中国大陸が急速に経済成長を初めて以降、パナマと北京当局との外交関係樹立の噂が出ていることを認めた。2013年の統計によれば、パナマと中国大陸との貿易総額はパナマと台湾とのそれの22倍で、このためパナマと中国大陸の関係を怪しむ声があがるとのこと。

しかし、柯・次長は、馬英九・総統が今年7月にパナマを訪問した際、パナマのバレーラ大統領は馬・総統の推進する活路外交政策を尊重すると重ねて述べていると説明、バレーラ大統領は現在、中華民国と外交関係を維持する一方で、中国大陸との経済関係を強めることがパナマにとって最も有利であると理解しているとの見方を示した。

柯・次長は、このため今後相当大きな事件でも起きない限り、中華民国とパナマの関係が変わることはないと強調、同時に政府はパナマとの多元的な協力関係を強化し、友好関係をさらに深められるよう全力で取り組むと述べた。

馬・総統、アジア大会で好成績の選手たち称える

馬英九・総統が、アジア大会及びユースオリンピックの選手たちを高く評価した。馬英九・総統は6日、今年のアジア大会とユースオリンピックに出場し、メダルを獲得した選手たちと会見した。

馬・総統は、あいさつの中で、アジア大会での選手たちの活躍を称えると共に、ユースオリンピックでは獲得メダル数で前回大会を大きく上回ったと賞賛した。馬・総統は、ユースオリンピックの競技の多くはオリンピック種目で、今回の好成績から若い選手の育成の成果が感じられると喜んだ。また、アジア大会はリオデジャネイロオリンピックに向けて実力を確かめる場でもあるとし、オリンピック種目で7つの金メダルを獲得したことは高く評価できると述べた。

馬・総統は、政府は好成績を上げた選手たちに対する激励の他、選手の育成も重視していると強調、「我々の方法はより先進的なもので、根性にだけ頼るのではない。多くの面で科学的根拠のある指導をし、系統だった、組織としてのチームになっている。みなも知っているように金メダルとの差はわずかだ。時には1ポイント、2ポイントの差にすぎず、経験と知恵の差でもある。我々はその点でより多くの人的資源やリソースを投じたい」と話した。

馬・総統はまた、今回のアジア大会の重量挙げ女子で、世界新記録で優勝した二人の選手について特に触れ、けがを克服して好成績を上げられたのはスポーツ科学の成果でもあろうと述べた。

台米国防工業会議、米国務次官補代理出席

台湾・アメリカ国防工業会議に、アメリカの政治軍事担当の首席国務次官補代理が出席。2014年台湾・アメリカ国防工業会議はアメリカ・バージニア州ウィリアムズバーグで現地時間の5日から行われている。中華民国からは国防部の邱国正・副部長、国防部軍備局の金寿豊・局長らが出席、6日には邱・国防部長が中華民国の国防政策と軍備面でのニーズをアメリカ側に説明する。

アメリカ側からは、政治軍事担当のトッド・チャプマン首席国務次官補代理、並びに台湾に関する業務を担当するアメリカ国防省の幹部が出席する。チャプマン首席国務次官補代理は、この会議が行われるようになって13年で、アメリカ側の出席者として最も高いクラスの政府高官で、6日夜にアメリカの政策を説明するということ。

今回の会議では、アメリカのアジアリバランス政策における台湾の位置づけ、台湾独自の武器開発計画、武器購入手続きの見直し、地域の安全保障での協力、中華民国の潜水艦建造計画などが話し合われる。

円安ながら価格高止まり、経済部「二週間注視」

円安が台湾における日本製品の価格に反映されていない問題で、経済部が向こう2週間、業者の動きを注視するとしている。日本円が大幅に値下がりしていることで、台湾での日本製品の価格も下がるべきとする不満の声が高まり、経済部は先ごろ、輸入業者を呼んで値下げを促した。しかし、これら業者は、値下げではなく、一時的な販売促進活動で対応しようとしていることから、経済部の取り組みは効果をあげていないと批判されている。

これに対し、経済部の杜紫軍・部長は6日、立法院経済委員会で、経済部が価格を制御することは不可能ながら、すでに一部の流通業者が値下げに踏み切っていると説明、その効果が広がるかどうかを向こう2週間注視する考えを明らかにした。

杜・経済部長は、業者は短期的な販売促進活動ではなく、円安還元の長期的な効果を維持しなければならないとし、すでに市場調査を実施中で、2週間程度の時間をかけて確認すると述べた。

大阪で台湾女性写真家の作品展開催 来場者から好評の声


人道主義への関心や先住民などをテーマとする台湾の女性写真家らの作品展が今月11日まで大阪市北区のブリーゼブリーゼで行われている。5日の開幕セレモニーには日本の政界関係者ら100人近くが参加し、多くの関心が寄せられた。

汪暁青さんなど4人の作品が展示されるこの催しは台北駐大阪経済文化弁事処(領事館)が中華民国の国慶日(建国記念日)を祝う行事の一環として開催した。男女平等の概念を取り入れたものや台湾を南北に走る中央山脈をモチーフにした写真などがあり、台湾の魅力を多角的に感じ取れる。

同処の蔡明耀処長は、展示された写真について、台湾の生命力を表現していると挨拶。衆議院議員の村上政俊氏は台湾に対する日本人の認識が深まり、双方の交流強化に寄与すると感想を述べ、大阪府議会日華親善議員連盟の永野孝男会長は男女平等の推進に積極的な日本の参考になるなど、各分野で活躍する台湾女性を高く評価した。

中国鋼鉄、対日鋼材全種値上げ 11−1月積み2000-3000円


 台湾の中国鋼鉄(CSC)は6日、2014年11月―15年1月積みの日本向け鋼材輸出価格を決定し、取引先に通達した。それによると、全品種を引き上げ、上げ幅は厚板、熱延コイル、酸洗コイル、冷延コイルが2000―3000円、溶融亜鉛めっきコイルが3000円とした。日本市場がやや停滞感があるものの、同社の日本向け価格が国際的にも安いことに加え、為替の円安でドルベースでの手取り額が下がってきており、これを是正し、収益改善を図るのが狙い。数量については前期(8―10月積み)比ほぼ横ばいを予定している。

HTC:第3四半期純利益6億4000万台湾ドル(2014)

 2014年10月7日、台湾大手モバイルメーカー、HTC(宏達国際電子)が、2014年第3四半期の経営報告を発表した。

 報告によると、HTC2014年第3四半期(7月―9月)の営業収入は、2013年同期から10.9%減少し、418億6000万台湾ドル(約1498億円)にとどまった。
 ただし2014年第3四半期の純利益は、2013年同期から黒字転換を達成し、6億4000万台湾ドル(約22億9000万円)となった。

故宮「神品至宝」展、九州で開幕式典

国立故宮博物院の特別展の開幕式が日本の九州国立博物館で開かれた。国立故宮博物院の収蔵品のアジアにおける初の本格的な展示会、「神品至宝」展は今年6月から9月まで、まず日本の東京国立博物館で開かれ、延べ40万人以上を引きつけた。九州国立博物館では7日から11月30日まで開催される。

6日に行われた開幕式典には、行政院の江宜樺・院長の夫人、李淑珍・女史が故宮博物院の代表団を率いて出席。東京では馬英九・総統の夫人、周美青・女史が特別内覧会などに出席しており、中華民国政府の東京、そして九州での展示会に対する変わらぬ重視のほどが示された。

九州国立博物館では今回の特別展の広報大使として王貞治さんを招いており、開幕式では李淑珍・女史と王貞治さんの記念写真が撮られていた。式典には中華民国の沈斯淳・駐日代表の他、日本の小川洋福岡県知事、衆議院の衛藤征士郎前副議長らが出席した。

九州国立博物館での「神品至宝」展では、開幕から二週間限定で、門外不出の「肉形石」が展示されることが話題。また、国立故宮博物院の馮明珠・院長は開幕式典での挨拶で、九州国立博物館では、東京では展示されなかった、「書聖」王羲之の傑作、「定武蘭亭序巻」を始め、米芾など著名な書家の書が見られるとアピールした。

名古屋で国慶日祝う催し 出席者ら深まる日台関係に期待

名古屋の華僑団体は5日、現地で10月10日の中華民国建国記念日を祝う「双十国慶節祝賀会」を行った。衆議院議員の東郷哲也氏や台北駐大阪経済文化弁事処の幹部職員など約120人が出席した。

中華民国留日名古屋華僑総会の邱文揚会長(=写真)は挨拶の中で、高雄で起きた大規模爆発事故に対する募金活動など同会の取り組みを紹介。テニスの錦織圭選手のコーチが共に台湾出身の両親を持つマイケル・チャン(張徳培)氏であることに触れ、台湾と日本のタッグがアジアのテニス界の歴史に新たな1ページを加えたと指摘した。

弁事処の関係者は、台日間の相互訪問者数が今年は400万人に達すると見込まれることに関して、相互理解が深まると期待感を示したほか、別の出席者は、先月に行われた李登輝元総統の訪日講演について、関係の強化に寄与すると述べた。

桃園空港、新しい駐機場供用開始

滑走路や誘導路などの大規模改修工事を行っている桃園国際空港で、第二ターミナル南西側に新しいエプロン(駐機場)が完成し、供用が開始された。航空機の運用効率向上が図られる。

新しいエプロンは面積7万7350平方メートル。ボーイング747型機など旅客機8機が駐機可能。今年2月から2億台湾元(約7億円)余りかけて整備工事が進められていた。

桃園空港は、来年の旧正月前までに南滑走路の工事を完了させたいとしており、同時期の混雑に対応する予定。

馬・総統、EUとの経済協力協定に意欲

馬英九・総統が、EU欧州連合との経済協力協定に意欲を示した。馬・総統は6日、イギリス議会上院のデ・スーザ議長と会見した。馬・総統は、中華民国台湾の対欧州投資のうち1/5はイギリス向けであることなどを挙げて、台湾とEU及びイギリスとの関係は近年ますます密接になっていると指摘。さらに、台湾は地域経済統合への参与に積極的で、中国大陸、日本、ニュージーランド、シンガポールと経済協力協定もしくは投資協定を結んでいると説明し、今後は欧州でも同じような関係を発展させたいと強調した。

馬・総統は、欧州議会はこれまでに何度も決議を採択し、EUが台湾と経済協力協定締結への交渉を行うよう促してきた他、ここ2年ではイギリスのビジネス省の元副大臣、並びに貿易投資総署政策及びネットワーク発展処の処長も来台時に同じ立場を表明したと説明し、経済分野での関係発展への大きな前進に期待した。

馬・総統は、「欧州諸国にこうしたコンセンサスがあるならば、適切な時期に大きな進展があるよう期待する」と述べ、中華民国台湾とEUとの経済協力協定の早期締結に強い意欲を見せた。

円安だ! 免税だ! 楽しめる!・・・台湾人が大喜び、日本旅行に「行く気満々」

 円安が進行し、10月1日からは外国人旅行者の買い物について免税扱い品目が増えたことで、台湾では日本旅行を考える人が増えている。台湾の通信社、中央社によると、業界からは日本旅行ツアーの業績が10月には前年同月比で2割程度増加するとの見方が出ている。台湾では円安や免税拡大などの追い風要因が出現したことだけでなく、「日本側が努力を続けたこと」で日本ツアーの参加者が長期的に増えている評価する声も出た。

 東京外為市場で1日、円・ドル相場が1ドル=110円台をつけるなど、2008年8月以来約6年1カ月ぶりの円安が続いている。日銀の黒田東彦総裁も7日午前の参議院予算委員会で、円安について「輸出企業にはプラス」、「非製造業の収益に下押し圧力を与えるのは事実」、「経済全体として問題が生じていることはない」と、容認姿勢を示した。

 台湾では、円安の影響で、日本旅行を考える人が増加した。日本旅行への関心が高まったもうひとつの理由は、国税庁が10月1日から、外国人旅行者などの非居住者の買い物について、食品類、飲料類、薬品類、化粧品、その他の消耗品について、同一店舗における1日の販売額の合計が5000円超50万円の範囲の場合に、免税扱いにすることを認めたことだ。

 台湾人にとって、ショッピングは日本旅行における「大きな目的」であり、免税品の範囲が増えることは「大きな福音」と言っても過言ではないという。

 大手旅行会社の雄獅旅行社を傘下に持つ雄獅集団の裴信祐総経理は「免税範囲が拡大し、しかも円安。一般的に言って、これは業績向上の大きな要因になる」と説明。10月における日本旅行ツアーの売上高について「2けた成長」、「前年比2割増」などの見方を示した。

 裴総経理によると、ツアー旅行の料金は長期的なレートを考慮して設定しており、航空機利用料金は台湾ドルで固定されているので、旅行代金に円安の動きをそのまま連動させるわけにはいかない。ただし、さまざまな割引や優待制度を導入して、事実上は円安の程度以上の割引になるようにするつもりという。

 雄獅集団としては、日本旅行ブームは円安と免税範囲拡大だけによるものでないと分析。「日本側が台湾人の訪日観光の仕組みを構築しつづけてきた」ことが背景にあると日本の取り組みを評価し、具体的には「季節による観光テーマをはっきりと打ち出す。新たな観光スポットを発掘しつづけてきた」と指摘し、最近の成功事例として大阪のユニバーサル・スタジオ・ジャパンで7月にオープンしたウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッターに対する台湾人の関心を事前に読み切ってツアー商品に組み込んだを挙げた。

 雄獅集団は「日本観光ツアー」の人気が短期的な要因によるものではない証拠として、台湾政府・外交部の統計で、日本を訪問する台湾人が年率で30%伸びていることを指摘した。

鴻海傘下の天億、台湾でLTPSパネル生産か

 6日付電子時報は、鴻海精密工業傘下の液晶パネルメーカー、天億科技が、低温ポリシリコン(LTPS)パネルの生産拠点を台湾に設けるもようだと伝えた。工場建設にかかる時間を省くため、同じ鴻海グループのパネル大手、群創光電(イノラックス)の工場内に生産ラインを設置する方針という。
 同紙によると、天億は従来、中国・四川省成都市に220億人民元(約3,900億円)を投じて第6世代のLTPSパネルのラインを設ける計画を進めており、2015年第4四半期の量産開始を予定していたが、地場メーカーの育成を重視する同市政府の承認を得られず断念。計画を見直し、高雄市の南部科学工業園区(南科)高雄園区にある群創の第8.5世代工場を間借りしてラインを設置すると報じられている。
 同工場内では、LTPSパネルと有機EL(OLED)のバックプレーンを生産する計画で、月産能力はそれぞれ2万4,000枚となるという。

NTTとJTB、スマホに観光情報など提供 訪日客向け実証実験


 NTTとJTBは6日、公衆無線LAN(Wi−Fi)を活用し、外国人観光客のスマートフォンやタブレット端末に観光情報や飲食店のクーポンなどを提供する実証実験を福岡市で始めると発表した。共同開発した専用アプリ(応用ソフト)を使い、14日から来年3月末まで試行する。実施エリアの拡大も検討していく。
. NTTグループは、訪日観光客のニーズが高い無料Wi−Fiの接続スポットを全国8万2000カ所(9月末時点)に設置している。
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 Wi−Fi接続機能とJTBが持つ豊富な観光情報を一つのアプリで提供し、利便性を高めるのが実験の狙い。まず、市独自に無料Wi−Fi網の整備を進めている福岡で実用性を確認することにした。
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 同アプリは英語、中国語(簡体字・繁体字)、韓国語と日本語に対応。QRコードを使って客のスマホ画面にメニューを多言語表示したり、電話窓口による通訳などのサービスを提供したりする。韓国と台湾でテレビCMを流し、アプリ利用を呼びかける。

ホテル各社、訪日客獲得に力注ぐ 「業界にとっては大きなチャンスだ」

 増加が続く訪日外国人客の取り込みに向けて、ホテル各社が主にアジアで営業拠点の新設などの集客強化策に乗り出している。今月1日にはプリンスホテルが台湾の台北、帝国ホテルがシンガポールに拠点を新たに開設。既存の拠点でも訪日客獲得のための取り組みを活発化させている。
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 プリンスホテルを傘下に持つ西武ホールディングスの後藤高志社長はこう語る。プリンスホテルは今月1日の台北に続き、今年末までにタイのバンコクにも営業拠点を設ける。1983年開設のシンガポールの拠点と合わせ、経済成長の著しい東南アジアからの宿泊客をさらに増やす狙いで、2015年度には13年度比で東南アジア向け売上高を25%増とする目標を掲げる。
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 帝国ホテルも、東南アジアからの宿泊客獲得に力を注いでいる。同社にとってアジアでは初となる自前の営業所を今月1日にシンガポールに開設。東南アジアの現地企業に帝国ホテルのブランドを売り込むほか、強みとする富裕層の呼び込みなどに取り組む考えだ。
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 ホテルオークラは現状、海外で営業拠点を新設する予定はないが、韓国、香港などのアジアや欧米に計6カ所ある既存の営業所で訪日客獲得の取り組みを強化している。昨年からは現地の旅行代理店を集めた商談会をアジア各地で積極開催しており「代理店が企画する訪日旅行で当社のホテルを組み込んでもらうなどの働きかけを強めている」(広報担当者)という。
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 訪日客は昨年、初めて年間1000万人を突破。今年は前年を2割以上も上回って推移しており、通年で1200万人台に達するとの期待が高まる。訪日旅行が割安となる円安傾向の定着に加え、昨年からの東南アジア向けビザ緩和など背景に、宿泊客に占める外国人の比率は軒並み上昇基調にあり、ホテル各社の訪日客獲得に一段と拍車がかかりそうだ。

デモ続く香港避け、中国人観光客は台湾を目指す=観光スポットや土産物屋は本土人だらけ―台湾メディア

東森新聞によると、2017年の次期香港行政長官選挙への民主派参加を求める大規模デモが続く香港を避け、旅行先を急きょ台湾に変更する中国人観光客が急増している。

台湾南部の代表的な観光地・日月潭は今月に入り、中国人客が3割以上増加。10分ごとに運航する湖の遊覧船も中国人客をさばき切れない状態だ。周辺の観光スポットや土産物屋はどこも中国人が長蛇の列を作っている。中国人観光客の1人は「香港は買い物天国だが、今は治安があまり良くないようだ。だから台湾に来た。私の周りにもそういう人は多いよ」と話す。

香港デモ 「飲食業」が被る損失は1日7億円超

 台湾メディア・蘋果日報が香港行政長官選挙の民主化を要求する「占中」(オキュパイ・セントラル)のデモ運動が香港各地で発生したことで、現地の飲食業が被る損失は1日あたり5000万香港ドル(約7億円)を超えると報じた。

 記事は、香港食品・飲品業界組合の黄家和首席が「デモ発生地域の飲食業者らはすでに耐えられない状況になっており、損失額が毎日5000万香港ドル以上出ている。中環(セントラル)地区だけで売り上げが3割以上減少し、中小飲食者への影響がもっとも大きい」とコメントしたことを伝えた。

 また、香港旅行社オーナー協会の葉慶寧会長が「9月末のデモ開始以降、毎日200組の内地からのツアーが減った。今後もデモが続けば、社員の解雇やオフィスの移転を迫られることになる」とし、香港ホテル業主連合会の李漢城総幹事も「道路が塞がれたことによって、客室稼働率が50−60%にまで低下した」と語ったことを併せて紹介した。







台湾の対中経済依存度を低下させるために米国ができること



台湾、対日関係「最良の状態」


台北駐日経済文化代表処主催の「双十節」を祝うレセプションが7日、都内で開かれ、沈斯淳(しん・しじゅん)代表(台湾の駐日大使に相当)は「馬英九総統は就任以来、台日関係を特別パートナー関係と位置づけ、特に経済、文化、観光などの交流に力を入れており、現在、台日関係はこの40年余りの間で、最良の状態となっている」と述べた。代表は、九州国立博物館(福岡県太宰府市)で一般公開が始まった台北・故宮博物院展(産経新聞社など主催)などの文化事業を通じた相互理解の進展に期待を示した。

行政院:対岸のサイバー攻撃を全力で防ぐ

江宜樺・行政院長が、中国大陸のサイバー攻撃は全力で防ぐとしている。行政院国家情報通信安全会議の召集人を務める、科技部の張善政・部長は、さきごろ、中華民国政府のウェブサイトが、中共の軍部が組織するサイバー部隊による攻撃を毎日受けていることを認めた。

与党・国民党の林徳福・立法委員は7日、立法院での質疑で、江・行政院長に対し、政府の対抗能力について質問した。江・行政院長は、中国大陸のサイバー部隊は常に政府のウェブサイトにアクセスしている他、民間のウェブサイトも攻撃してサイバー攻撃の実力を磨くと共に、我が方の機密を盗み出そうとしていると説明した。しかし、江・行政院長は、台湾は全力でこれに対抗しており、最も重要な情報インフラが影響を受けないよう守りきる能力があると強調した。

江・行政院長は、「台湾海峡両岸関係は平穏無事ではない。表面的には静かでも、水面下では、思惑が渦巻いている。中共は、台湾の様々な活動に対する攻撃の動きを絶えず行なっている。これは陸海空軍の演習だろうが、サイバー部隊であろうが同じであり、我々が気を緩めることは無い」と述べている。

武力攻撃とサイバー攻撃を同時に受けた場合の対応について、江・行政院長は、政府と軍部のシミュレーションや演習で、それに似た状況への訓練を行なっており、重要な政府機関の機能がマヒすることはないと答えた。

また、反撃のためのサイバー部隊を設置するかどうかについて、江・行政院長は、政府の専門人員は訓練を受けているが、主な任務は防衛だと説明した。

行政院、内閣改組のうわさを否定

行政院の江宜樺・院長が、年末の統一地方選挙終了後、内閣を改組するうわさを否定した。衛生福利部の邱文達・部長は、使用済み食用油が混入された、いわゆる、粗悪な「廃油ラード」の問題で引責辞任した。その後任の人選はまだ決まっていない。行政院は年末の選挙終了後に内閣を改組すると伝えられている。

最大野党、民進党の立法委員は7日、立法院での質疑で、江宜樺・院長に対して、衛生福利部の部長の後任の人選は11月末、統一地方選挙が終わってから、或いは立法院の今会期が終わってから、内閣の改組を含めて全面的に検討する可能性について質問した。

それに対して、江・行政院長は、「衛生福利部の人選と人事が非常に単純で、それが早く決まるはずだ。11月末の選挙とは無関係だ。」と説明、衛生福利部の新任部長の人選の発表について、「早ければ一週間、遅くとも一ヶ月を超えない」と強調した。

リン・ユーチュン、セカンドアルバム来月発売 日本語も特訓中


「115キロの歌天使」の称号を持つ歌手のリン・ユーチュン(林育群)が、11月5日に日本でクリスマスソングなどを収録したニューアルバムをリリースする。10月からは日本の語学学校で日本語を特訓中だという。

日本のバラエティー番組に出演後、インパクトのある体形と歌声で一躍人気者になったユーチュン。昨年11月20日には日本語曲のアルバムをリリースし、日本で本格デビューを果たしていた。ニューアルバムには「恋人がサンタクロース」「冬のファンタジー」「サイレント・イヴ」など14曲が収録されている。

ユーチュンは10月から日本で1カ月の短期留学を始めており、会員制交流サイトのファンページでもその様子をうかがうことができる。台風18号が日本に上陸し、学校が休校となった6日も日本語の勉強に励み、「一生懸命頑張ります」とコメントしていた。

米国、台湾との幅広い協力関係に期待

「台湾・アメリカ国防工業会議」で、アメリカ側がより幅広い協力関係に期待している。中華民国台湾とアメリカの政府高官は6日、アメリカ・バージニア州のウィリアムズバーグで開催した「台湾・アメリカ国防工業会議」のレセプションで、それぞれ談話を発表した。

アメリカで政治軍事を担当するトッド・チャプマン首席国務次官補代理は、アメリカのアジアに対する政策を説明した。レセプションに参加した関係者の話によると、チャプマン氏は、アメリカのアジア・リバランス政策は長期的な約束であり、アジア太平洋地域におけるパートナーシップを強調するものだとした上で、アメリカとアジアの関係は安全保障、経済、価値観と尊厳という四つの面から見る必要があると話したという。

チャプマン氏はそして、アメリカは中国大陸との軍事面での関係を引き続き強化するが、それによって台湾との関係を犠牲にすることは無く、アメリカと台湾は災害救助などの面で将来、さらに幅広い協力関係が築けると述べたという。

今回の会議では、中華民国の自主防衛が強調されている。アメリカ側は、向こう2年間、台湾への大規模な武器供与は難しく、一部の参会者は、台湾が自主的に防衛力強化に乗り出すなら、アメリカの業者がそれに協力すると話したという。

会議に参加した、淡江大学国際業務及び戦略研究所の黄介正・准教授は、アメリカ側は、台湾が自主防衛を語ることに反対しておらず、2017年以降の武器供与について、新たなスタートと期待していると話した。

韓国人気番組司会者のボディガード、香港のクラブで記者に殴る蹴るの暴行

台湾メディアによると、韓国の人気バラエティ番組の司会者が香港で、記者に暴行を加える事件が起きた。7日付で網易娯楽が伝えた。

台湾メディアの報道によると、韓国の人気バラエティ番組「Running Man」の司会者5人が先ごろ、香港でファンミーティングに出席。その後、レストランで食事を楽しんだ後、地元のクラブに繰り出して明け方まで大騒ぎした。ところが、クラブを出る際に何人かの司会者が突然、近くにいた記者に殴り掛かり、警察が介入する事態に発展した。

一方、香港メディアは、記者に暴行したのは司会者に同行していた韓国人ボディガードだと報じている。ボディガードは暴行の後、何事もなかったかのように車に乗ってその場を離れようとしたため、香港の記者らが激怒。車の行く手を遮るなど一触即発の事態となり、駆けつけた警察官が仲裁したと伝えられている。
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台湾、包装食品の38%から可塑剤成分検出 マクドナルドの商品からも

深セン特区報は4日、台湾消費者文教基金会が3日に発表した、市販の包装食品に対する可塑剤検査の結果で、包装食品の38%で微量の可塑剤が検出され、可塑剤による深刻な状況が明らかになったと報じた。

同基金会によると、大台北地域の大型商店、ファストフードチェーン店、菓子店などの包装食品に対して可塑剤検査を行ったところ、34件のサンプル中38%にあたる13件で0.1−0.4ppmの微量の可塑剤が検出された。

検出されたサンプルのなかには、セブンイレブンで販売されているおにぎりや、マクドナルドのチーズバーガーなども含まれていた。

同基金会は、現在食物の可塑剤含有量にかんする標準がないことを紹介したうえで、関連当局に対して標準の制定を呼び掛けるとともに、業者に対しても可塑剤の発生源を調査して、管理強化に努めるよう要求した。

京都の有名レストラン、“ブッチ”多発で台湾観光客の予約受け付けず?

台湾の旅行情報サイト・東森旅遊雲は7日、予約をしても実際に飲食店を訪れないケースが多発しているため、京都の有名レストラン2軒が台湾からの観光客による予約を受け付けないことにしたようだと報じた。

報道によると、台湾のあるインターネット・ユーザーはネット掲示板・PTTにこのほど、「京都に旅行する時、嵐山にあるうなぎの名店に予約を入れようとしたら、『外国人、特に台湾人で予約をしても実際に店を訪れないケースが多発しているため、予約は受け付けていない』と言われた」と書き込んだ。

こうしたケースはこのうなぎ店だけでなく、同じく京都の有名なすき焼き店でもあるという。

日本を訪れる台湾客については9月、「沖縄の石垣島でレンタカーに乗っていて事故を起こし、車を捨てて逃げた人がいたため、現地のレンタカー業者が今後、台湾人には車を貸さないことも検討している」との情報が流れたばかりで、旅行中のマナー、台湾人のモラルが問われている。

ダイドーグループ、大江生医に9%出資[商業]

飲料大手、ダイドードリンコを中核とするダイドーグループはこのほど、台湾で健康飲料などの開発・製造を手掛ける大江生医(TCI)が発行する私募普通株の引き受けを決めた。ダイドーグループのTCI持ち株比率は9%となり、両社は関係強化と協業に向けた話し合いを加速させる。

TCIは6日に開催した臨時株主総会で、私募普通株の発行と董事(取締役)の追加選任などを決議した。ダイドーグループの資本参加により、ダイドードリンコの高松富也社長がTCIの董事に就任する。ダイドードリンコによると、資本参加はグループとして行い、出資額は非公表としている。

ダイドーグループ傘下の大同薬品工業は、4月にTCIと戦略的提携の覚書(MOU)に調印しており、機能性飲料の新商品の開発や将来の中国進出などを目指す。ダイドードリンコは、TCIへの資本参加を双方の関係強化に向けた第一歩と位置付けている。同社の広報担当者は「協業の具体的内容について、現時点で決まったものはない。TCIの株式を保有することで、今後より積極的に話し合いを進める」とコメントした。TCIの広報責任者は「大同薬品工業とは、生産現場の幹部同士が意見交換するなど、関係が深まっている。さらにダイドードリンコの高松社長が当社の董事に加わることで、中国進出をはじめとした戦略の検討が進むだろう」と述べた。

ラミゴがロッテと日台交流試合 台湾で31日から

台湾プロ野球のラミゴモンキーズは7日、千葉ロッテマリーンズと31日〜11月2日に桃園国際球場で交流試合を行うと発表した。ロッテにとっては初の台湾遠征となる。(レキ=土へんに歴)

ロッテは、キャプテンの鈴木大地内野手、角中勝也外野手、益田直也投手ら一部の主力選手が出場予定。一方、ラミゴは、2012年のアジアシリーズで準優勝に輝いた強豪チーム。今年6月にも2年ぶりの半期優勝を果たしている。

出場選手などの詳細については、今年の年間王者を決める「台湾シリーズ」の終了後に発表される。両チームはこれまでにもロッテ側が球団OBの荘勝雄氏をコーチとして派遣するなど交流を行っている。

中経院、通年経済成長率を3.46%に上方修正

台湾のシンクタンク、中華経済研究院が7日、今年通年の経済成長率を3.46%に上方修正すると共に、2015年の経済成長率についても3.53%の推計値を発表した。中華経済研究院の呉中書・院長は、現時点での経済情勢について、「台湾の経済成長率は一昨年の1%あまりから、昨年の2%あまり、今年の3%あまり、そして来年も3%あまりと、年々上昇している。このような趨勢は、台湾のみならず、多くの外国の経済実体でも見られる。中華民国台湾は輸出主導型の国家であり、世界経済が緩やかに回復するならば、台湾の経済も同じパターンになるだろう。」と説明した。

一方、行政院主計総処も7日に9月の消費者物価指数(CPI)は前月比0.03%低下する、104.81と発表した。年間増加率は0.72%。これは過去7ヶ月来の最低。そのうち、昨年、台風が多く、野菜価格が高騰したため、比較の基準が高くなった。今年、野菜価格は昨年より20.89%と、大幅に値下がりしたため、食物類の消費者物価指数は、昨年に比べて1.40%しかあがっていない。これは過去8ヶ月来の最低。

しかし、卵類が昨年同期比11.15%、肉類は11.12%高くなっている。そのうち、豚肉の価格は73ヶ月来の最高を記録した。外食の費用も4.43%高くなっている。交通と通信類は、石油製品と燃料価格が昨年比6.19%下がった影響で、昨年に比べて1.33%低下し、過去5年来の最低となった。

なお、9月の卸売物価指数(WPI)は、昨年の同じ時期に比べて0.67%低下した。その主な原因として、石油製品とコンピュータ、電子製品と光学製品の価格の低下があげられる。

東京で台湾の国慶日祝賀会 福田元首相ら出席者多数

中華民国の建国記念日に当たる10月10日の国慶日を前に、台北駐日経済文化代表処(大使館に相当)主催の大規模な祝賀レセプションが7日、東京で開かれた。福田康夫元首相など各界から約1600人が出席した。

代表処の沈斯淳代表は、2008年の馬英九政権発足以来、台湾は日本との関係を特別なパートナーシップと位置付けていることに触れ、双方の関係は過去40年で最良の状態にあると強調。九州国立博物館(福岡県太宰府市)で開催中の故宮博物院特別展や活発な人的往来などを取り上げ、関係のさらなる緊密化に期待を示した。

日台の関係強化を目的に超党派で結成された日華議員懇談会の平沼赳夫会長によると、同懇談会のメンバーは295人に達しているという。岸信夫衆議院議員は、日本版台湾関係法の制定について、研究段階だとしながらも、いかに最良の日台関係を構築できるか検討していると話した。

『KANO』近藤監督記念碑、松山市で除幕式

日本占領時代の1931年に日本の甲子園大会で準優勝した、嘉義農林学校野球部を率いた日本人監督、近藤兵太郎氏の記念碑が、近藤氏の故郷である日本の愛媛県松山市で作られ、台湾中南部・嘉義市の黄敏恵・市長が6日の除幕式に出席した。

この歴史は今年、台湾映画『KANO』となって大ヒット、日本では『KANO 1931海の向こうの甲子園』というタイトルで、来年1月に公開されることになっている。

嘉義市によると、映画『KANO』が今年2月22日に、嘉義市でプレミア上映会と、当時の凱旋パレードを模したイベントを行った際、日本の松山市からも関係者が参加した。『KANO』の日本での公開が縁結びとなり、今回、嘉義市の黄・市長は招きに応じて訪日、愛媛県の中村時広知事、松山市の野志克仁市長らと共に除幕式に出席した。除幕式には、近藤氏の親族の他、映画で近藤氏を演じた日本の永瀬正敏さん、並びに出演した台湾の俳優たちもかけつけた。

黄・嘉義市長は、松山市は優れた野球選手を数多く輩出している「野球王国」だと称えると共に、映画のセリフを引用して、変化の激しい今の時代、必要なのは「勝つことばかり考えず、負けないことを考える」ことだと話した。

黄・嘉義市長はそして、近藤監督が率いたのは台湾の原住民族、漢民族、そして日本人による混成チームであり、彼らは団結していたばかりでなく、気持ちも兄弟のようだったと説明、台湾と日本はこうした精神を学び、スポーツ、芸術、文化、及び経済分野での交流を強化し、多元的な関係を発展させていくべきだと呼びかけた。

野球のアジアシリーズが中止に 初の日台共催ならず

台湾のプロ野球リーグ「中華職業棒球大連盟」(CPBL)は7日、11月に台湾で開催予定だった「アジアシリーズ2014」の中止を正式に発表した。

同大会の運営委員会は、CPBLの黄鎮台会長(コミッショナー)の辞任や仁川アジア大会の影響による韓国の参加見送り、日本野球機構(NPB)が11月に日米野球開催を決めたことなどを考慮し、中止の判断を下したとしている。

今年の大会は初めて日台の共同で開催される予定だったほか、世界野球ソフトボール連盟(WBSC)の公認大会となっていた。来年以降の方針などについては、年明けに開かれる運営委員会で話し合われる。

アジアシリーズは2005年から開催され、09、10年の中止を挟み、今年で8回目を迎えようとしていた。これまで台湾、日本、韓国、中国大陸、オーストラリアなどのチームが出場し、昨年はイタリアのチームが欧州勢として初めて招待された。

台湾で活躍する日本人タレント、台湾産日本酒をPR

歯科技工士で、タレントとしても活躍する日本人、瀬上剛さんが5日、イメージキャラクターを務める台湾産日本酒の関連イベントに出席し、参加者らと共に台湾グルメなどを楽しんだ。

お酒を飲みながら食事をするのが好きだという瀬上さんは、中でも台湾産の日本酒「玉泉清酒」は、台湾らしい優しい香りのするお酒だとアピールした。イベントでは専門家によるお酒の味わい方に関するレクチャーなども行われ、会場を盛り上げた。

猫の絵画展開催で命の尊さ訴え

台北市中正区の戸政事務所(戸籍管理事務所)で今月31日まで、台湾のイラストレーターが描いた猫の作品20点が展示されている。

絵画の作者は余イン錚さん。本業はデザイナーだが、猫の持つ独特の曲線美に魅せられて野良猫などを題材にした絵を描き続けている。(イン=均の土へんを日へんに変える)

台湾ではペットを飼う人が増えており、戸政事務所では作品展を通じて自他の命を尊重し、猫の目線からその気持ちや考え方、美しさを感じ取ってほしいとしている。

台湾の弱小校を甲子園に導いた日本人監督の顕彰碑がお披露目


松山商業学校(現・松山商業高校)野球部の初代監督で、日本統治時代の1931(昭和6)年に嘉義農林学校(嘉農/現・嘉義大学)を甲子園へと導いた近藤兵太郎氏の顕彰碑の除幕式が6日、松山市内で行われた。

式典には台湾映画「KANO」で近藤監督役を演じた永瀬正敏さんなどのほか、エースの呉明捷を演じたツァオ・ヨウニン(曹佑寧)さんや黄敏恵嘉義市長らも台湾から招かれた。

黄市長は、「勝ちたいと思うな、負けられないと思え」と映画の中に登場したセリフを使って挨拶。嘉農では台湾原住民(先住民)、漢民族、日本人の混成チームが兄弟のように団結したことに言及し、スポーツ、芸術、文化、経済など多岐にわたる分野で台日間の協力関係が深まればと期待を寄せた。

顕彰碑は松山中央公園にある坊っちゃんスタジアム前に建立された。近藤氏が指導の際に唱えた「球は霊(たま)なり」などの言葉が刻まれている。

台湾軍「座して待つわけにいかない」・・・潜水艦建造を表明、米国企業の協力に期待

台湾・聯合報によると中華民国海軍造船発展センターの邵維揚主任は6日、米国内で同国の軍需産業企業関係者と意見を交換した。台湾側が米国企業が参画した上での潜水艦建造の希望伝えると、米国企業の関係者も意欲を示した。

 会議は6日、米バージニア州ウイリアムスバーグで行われた。会議の焦点は潜水艦による脅威だった。台湾国防部の邱国正副部長は会議終了後、潜水艦戦力の非対称性が台湾にとって重大な問題と説明。中国を名指しはしなかったが、潜水艦戦力の脅威を強調した。

 邱副部長は「台湾側は長い間、軍部の態度も明確にし、米国側が台湾に潜水艦を売却することを待ち望んでいた。しかし、待ったままにはできない。台湾は自分で建造する」と述べ、米国側の協力を希望する考えを明らかにした。

 中華民国海軍造船発展センターの邵主任も、台湾が13年間も求めていたのに米国政府は潜水艦の売却を認めてこなかったとして、「双方の工業界の働きかけの元で、米国側が(自国の)軍需産業企業がわが方の潜水艦建造に参画することを認めてくれてもよい」と述べた。

 邵主任は、米国企業が参画する方式として、まずは米国側が建造して台湾に売る選択肢があると主張した上で、「一部の装備を米国企業が作り、台湾に売却」という方法があり、それも無理なら、台湾側の求めに応じて米国企業が「技術顧問」として協力する方法もあると述べた。

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◆解説◆
 米国は1970年代前半には台湾に潜水艦を売却したが、それ以降は応じなくなった。台湾は1980年代になってオランダからヴァールトフィス級潜水艦(改良型)を2隻購入した。当初計画では6隻を購入するはずだったが、中国が大使引上げなどオランダに強い圧力をかけたため、計画が縮小されたとされる。米国は台湾に潜水艦搭載型の対空ミサイルの売却はしているが、潜水艦そのものの売却には応じていない。

 中国は通常動力の潜水艦以外に、敵本土への核ミサイル攻撃任務とする「戦略型原子力潜水艦」、敵部隊への攻撃と味方部隊の防御を担当する「攻撃型原子力潜水艦」のいずれも保有している。

9月末の外貨準備高、台湾と日本ともに減少 ユーロ安で

台湾の中央銀行が6日発表した9月末時点の外貨準備高は、前月末比23億7000万米ドル減の4206億9600万米ドル(約45兆7000億円)と、2カ月連続で減少した。

ユーロなど主要通貨の対米ドルレートの下落で、ユーロ建て資産の米ドル換算額減少分が、外貨準備の運用収益を上回ったことが原因として挙げられている。

日本も台湾と同じくユーロ安の影響で外貨準備高が減少したものの、9月末は1兆2644億500万ドル(約137兆4020億円)と依然中国大陸(3兆9932億ドル=6月末)に次ぐ世界2位。3位はロシア(4568億ドル)、台湾は4位だった。

9月末時点で外資による台湾の株式・債券保有額(時価ベース)、台湾元の預金残高は外貨準備高の67%に相当する計2799億ドル(約30兆4100億円)に達している。

台湾の対中経済依存度を低下させるために米国ができること

 8月1日付の米ヘリテイジ財団のサイトで、William T. Wilson同財団上席研究員が、 台湾経済は中国一国への過度の依存構造を脱却し、FTAやTPPを通じ、より多くの国々との経済関係を強化しなければならない、米国はそのために台湾を支援すべきである、と論じています。

 すなわち、冷戦時代、台湾経済は米国に依存していたが、この関係は今日、中国に取って代わられた。

 台湾は1980年代後半から1990年代前半にかけて、高い一けた台の経済成長を達成した。しかし、そのあと成長は減速してきた。

 台湾はアジアにおける自由貿易協定(FTA)の枠組みから締め出され、輸出、対外投資の面でもますます中国に依存するようになっている。

 その結果、台湾経済のファンダメンタルズは悪化している。中国中心の経済関係の結果、台湾経済は衰退の傾向を見せている。

 台湾の経済面での「現状維持」はこのままでは持続できなくなるだろう。台湾経済には正しい政策への軌道修正が必要であり、台湾が二国間または多国間の枠組みの中で、アジア太平洋の他の多くの国々と関係を強化するよう、米国は働きかけるべきである。

 米国では「台湾関係法」との関連で安全保障面での米国の役割について議論されることは多い。しかし、中国の台湾経済への影響力拡大やそのような中国の威圧的攻勢への対処については、あまり注意が払われてこなかった。

 2000年から2013年にかけて、台湾と中国(香港を含む)の貿易量は年率18%の割合で急増してきた。その結果、今日、中国は台湾の最大の貿易相手であり、台湾の輸出の40%が中国向けである。

 対外投資においては1991年から2011年にかけ、中国の占める割合は10%から84%まで拡大した。

 最近3年間(2011-13年)の台湾の経済成長率は2.6%に低下している。ちなみに、過去に遡れば、1984-97年は7.6%、1998-2007年は4.5%、2008-13年は2.9%である。

 中国の対台湾政策の最大の眼目は経済関係そのものにはなく、政治的に台湾を統一することにある。経済的手段を用いて、台湾に深く浸透しようとしている。

 米国としては、この安全保障上のパートナーであり、民主主義の光である台湾の経済状況を黙って見ているだけであってはならない。TPPやFTAの枠組みの中に台湾を引き入れ、二国間では米台間で投資協定を結ぶなど、台湾を経済的孤立から脱却させるように尽力すべきである、と論じています。

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 上記論説は、台湾経済は中国に依存しすぎており、このような関係を続けることは台湾の「現状維持」にとっても危機的状況を招きかねない、と警鐘を鳴らしています。このような指摘は至極もっともなものです。

 これまで、米国人専門家の中では、本論評の言うように「台湾関係法」との関連で、安全保障面での台湾の「現状維持」を論じるものが多く、中台間の経済関係に目を向ける人は少なかったので、ウイルソンによる本論評は注目に値します。

 専門家の一部には、台湾の一人当たりGDPは20,000ドルを超えたので、すでに先進国の水準に達しており、経済の成熟化に伴い成長率が落ちるのは自然の理である、という人もいます。しかし、輸出、対外投資の対中依存度の極端な大きさ、台湾経済のファンダメンタルズの悪化等を考えれば、その異常さは容易に理解できます。

 中国の対台湾政策の手法は、台湾人の言う「軟土深掘」です。相手の土が軟らかい間は、どこまでもこれを掘り崩そうとします。コンクリートのように固いものにぶつかった時に、初めて方向転換します。今日の中国は、台湾に対し軍事力を直接行使することなく、経済力と人的な往来を通じて、影響力をじわじわと拡大してきました。そのうち熟柿が落ちるように落ちてくると考えていたかもしれません。少なくとも、今年3月の台湾における大規模学生抗議活動まではそう考えていたにちがいありません。

 このような中国の対台湾政策に対し、米国が取るべき方策は、台湾の対中国経済依存度を低下させるために、TPPやFTAの枠のなかに台湾を取り込むことである、との本論評の趣旨は、日本にもそのまま当てはまります。日本政府はすでに台湾のTPP参加に歓迎の意を表しており、また、FTAについては長年の課題として検討を進めてきた経緯がありますが、日台間でこれが締結されれば、その象徴的意味は極めて大きいと言えるでしょう。





中台首脳会談はご破算に、APECには前副総統が出席



中台首脳会談はご破算に、APECには前副総統が出席


環球時報は記事「蕭万長・前副総統が北京APECに出席、中台首脳会談はご破算に」を掲載した。

台湾紙・聯合報によると、台湾政府は11月に北京で開催されるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に蕭万長・前副総統を派遣する方針を固めた。習近平(シー・ジンピン)国家主席と馬英九台湾総統との直接対談が期待されていたが、ご破算となったもようだ。

中国本土側は一貫して中台首脳会談の実現に前向きだったが、APECという多国籍会議の場で実現すれば、「一つの中国」原則を放棄したとの誤解を与えかねないと懸念しているという。

今春の学生運動による議会選挙などを受け、中国本土側は馬英九政権が台湾の民意を代表しているのか、現時点での中台首脳会談の実現はむしろ台湾の反中感情を増幅させかねないと懸念していた。

台湾の観光客が奈良の東大寺で大騒ぎ、宿泊お断りのホテルも


台湾の観光客一行が奈良の東大寺で大騒ぎする映像がネット上で注目を集めている。閉門10分前に滑り込み、閉門時間になっても帰ろうとしないなど、不適切な振る舞いが記録されている。8日付で中国台湾網が伝えた。

台湾紙・中時電子報によると、台湾の観光客一行が大騒ぎした場所は東大寺大仏殿とみられる。柱の穴をくぐり抜けることができた人にはご利益があるといわれており、一行のうちの1人がこれに挑戦したが失敗。その様子を見ていた仲間たちが大きな笑い声を上げて騒いでいる。中時電子報は「台湾のイメージを著しく損ねた」と指摘した。

このほか、格安航空会社や個人手配旅行の盛況により、多くの台湾観光客がネットでホテルを予約するが、連絡なしの不泊が頻発し、ホテル側が多大な損害を被っている。自衛策として、最近は「台湾の観光客お断り」のホテルも増えているという。

衛生福利部、エボラ出血熱の水際対策強化へ

衛生福利部が、エボラ出血熱の水際対策を強化するとしている。アフリカを中心に広がるエボラ出血熱の感染者が欧米で確認され、各国の関心が高まっている。政府関連部会は8日、立法院外交及び国防委員会で侵入を防ぐ水際対策について報告した。


衛生福利部の林奏延・部長代理は、エボラ出血熱を効果的に阻止するため、衛生福利部は、旅客機内で健康問診票を書かせる他、空港での熱感知器の増設、医療人員の訓練強化、マスクなどの防疫器材の充実などで、水際対策を強化していると説明した。

IMF、台湾の今年の成長率を3.5%と予測

IMF国際通貨基金が台湾の今年の経済成長率を強気に見ている。IMFは7日、最新の世界経済見通し(WEO)を発表、台湾の今年の経済成長率予測値を、従来から0.4ポイント高い、3.5%に上方修正した。これは世界全体の成長率平均の3.3%を上回る数値。

IMFの見通しによると、アジアの四匹のリトルドラゴンと呼ばれる台湾、韓国、香港、シンガポールのうち、台湾の成長率は予測値3%の香港とシンガポールを上回る。韓国は最もよく、3.7%と予想されている。

一方、台湾の来年の成長率は、4月に発表された予測値から0.1ポイント低い3.8%に下方修正された。なお、来年の成長率ではシンガポールは3.0%、香港は3.3%、韓国は4.0%と予想されている。IMFによる世界全体の経済成長率予測値は今年は3.3%、来年は3.8%。

10月9日:台湾加権指数0.13%上昇

 台湾加権指数(発行量加権株価指数)は、前回取引日と比較して0.13%上昇し、8966.44ポイントで取引を終えた。
 本日の取引総額は829億3500万台湾ドル(約2936億円)。前回取引額の693億7600万台湾ドル(約2466億2000万円)から、大幅に増加した。

台湾投資サミット、外国企業23社で970億元投資

「2014年台湾投資サミット」による、外国企業23社の対台湾投資額が1000億元近くに。経済部は8日、世界各国の企業による対台湾投資誘致のため、台北市内で「2014年台湾投資サミット」を開催した。

同サミットでは企業61社が投資の意向を示し、投資総額は台湾元1480億元(日本円約5207億円)と、過去最高を記録。61社のうち23社は経済部と投資意向書(LOI)を交わしており、投資金額は合計台湾元970億元(日本円約3413億円)に達する見通し。

経済部投資業務処の連玉蘋・処長は、今年の投資サミットの特色について、「以前と異なり、今年は、『Hidden Champion(隠れたチャンピオン企業)』を対象に投資誘致を強化している。『隠れたチャンピオン企業』は、売り上げは40億米ドル以下ながらキーテクノロジーを持ち、市場シェアで世界上位三位以内、或いはその地域の一位という企業を指す.」と説明、「これら企業の能力とキーテクノロジーは台湾にないもので、今回のサミットでは特にこのような企業を20社選出し、投資誘致に努めている」と話した。

投資業務処によると、2010年から2013年までの投資サミットでは投資意向書が87件交わされ、投資金額は台湾元3176億元(日本円約1兆3705億円)に達した。実際に投資が実現したのは90%以上だという。

農業への外国人労働者、来年から試験導入

行政院農業委員会が、農業への外国人労働者導入を来年1月から試験的に実施するとしている。台湾の農家で、「お金を出しても働き手が見つからない」状況がしばしば起きていることについて、行政院農業委員会の陳保基・主任委員は8日、立法院での答弁で、青年の農家を育てるのは容易ではないとして、農業への外国人労働者導入は避けられないとの見方を示した。

陳・主任委員によると、農業委員会では各地が必要とする人数と期間を調査し、仲介業者を通じて外国人労働者を導入、農業委員会が雇用する形をとる。陳・主任委員は、「来年には試験的に実施する。当初は場所と作物別に始める。一気に各地で行うのではない」と話し、外国人労働者を必要とする作業内容、場所、時間を検討した上で、来年1月にもスタートすると説明した。

陳・主任委員によると、農家の多くで働き手が不足する状況は季節性のものであることから、農業での外国人労働者は「派遣労働者」の形をとらざるをえない。しかし、労働基本法は外国人労働者の派遣方式での雇用を認めていないため、農業委員会では現在、労働部と協議中で、まず試験的な方式で実施することにした。

北京APECには蕭・前副総統

総統府の馬瑋国・スポークスマン(報道官)は8日夕方、馬英九・総統は今年のAPEC(アジア太平洋経済協力)首脳会議への特使に、蕭万長・前副総統を指名したと発表した。

馬・スポークスマンは、蕭・前副総統は国内政治を深く理解している他、経済貿易及び外交業務にも精通しており、専門知識と豊富な経験により、台湾の経済貿易面での発展を国際社会に伝え、アジア太平洋地域の経済における台湾の影響力を強められると強調。

蕭・前副総統は経済部長もしくは国家元首の特使としてAPECの関連会議に5度出席している他、中国大陸・海南島で毎年行われるボアオ・アジアフォーラムにも9度参加するなど、その実績は広く知られている。

地域経済の統合への参与は、中華民国政府の重要な施政目標。蕭・前副総統は現在、「TPP(環太平洋パートナーシップ協定)及びRCEP(東アジア地域包括的経済連携)参加民間推進連盟」の召集人を務めており、APECでは各会員体の代表と幅広く意見交換し、台湾のこれら協定への参加に有利な環境づくりに努めることになる。

中華民国政府が今年目指してきた、APECにおける馬英九・総統と中国大陸の指導者、習近平氏との歴史的な対面は断念することに。

ネットゲームの楽陞、中国系同業大手を買収へ[IT]

オンラインゲームの開発を手掛ける楽陞科技(Xペック・エンターテインメント)は7日、英領ケイマン諸島登記の中国系同業大手「Tongbu Technology」の全株式を取得する計画を明らかにした。買収額は10億6,800万人民元(約190億円)の予定で、実現すれば台湾のゲーム産業の海外投資額では過去最大規模となる。

楽陞は買収について「中国市場で事業展開を進めるにあたり、重要な戦略的意義を持つ」と説明。ただ併せて「投資額の大きさなどを考慮し、来月26日に開催予定の臨時株主総会で話し合った上で、経済部投資審議委員会(投審会)に提出する」としている。工商時報によると、手続きが順調に進めば来年上半期にも買収が完了する見通しだ。

一方、Tongbu Technology傘下の厦門同歩網路は、楽陞の許金龍董事長の誘致を受け、新北市新店区にある同社の研究開発本部内に研究開発センターを設立することを表明。モバイルインターネット関連のアプリケーション開発を手掛けるという。

今度は飼料用油混入、頂新グループ企業のラードで問題

頂新グループ(頂新国際集団)傘下の食品会社・正義公司(高雄市)が生産する「維力清香油」、「維力香猪油」、「正義香猪油」の3種のラードで、取引先企業から仕入れた飼料用油が混入されていることが分かった。
初期調査では問題ラードが含まれる関連商品は60品目を超えるという。愛買(a.mart)、カルフール(家楽福)、大潤発(RT-MART)などの量販店では当該ラード商品を売場から回収したほか、その使用が確認された味全のカップラーメンと併せて返金対応を始めた。正義公司のラードについては、9月初めに郭烈成の廃油混入ラードが発覚した後、9月23日の国会で民進党議員が疑念を呈し、予防的措置としての回収を求めていた。その際、江宜樺・行政院長はまだ確証がないとし、「目下のところ大丈夫だ」と発言した。結果、政府の「お墨付き」が付いた同製品が2週間以上販売継続され、批判が高まっている。また、インスタントラーメン大手の維力食品は、今回の製品とは何ら関係がないと強調した。

日本人研究者のノーベル賞受賞 台湾メディアも注目

赤崎勇、天野浩、中村修二の3氏が青色発光ダイオード(LED)の開発でノーベル物理学賞を受賞することが決まったのを受け、8日付けの台湾の新聞各紙がこの偉業を大々的に報じている。

自由時報と聯合報はいずれも一面で報道。自由時報は青色LEDについて「21世紀を明るく照らし、地球温暖化の防止にも寄与する」と評価した上で、中村氏を「青色LEDの父」と紹介した。

蘋果日報は、青色LEDの仕組みをイラストで解説するなど紙面の大半を割いて3氏の功績を伝えた。また、過去に台湾を訪問したこともある中村氏と面識のある台湾科技大学教授の黄忠偉氏は、「自信があって大変丁寧な方だ」と語っている。

食用油に飼料用油の混入が発覚 衛生当局が回収指示

食品会社の正義(高雄市)が販売する複数種類の食用油に飼料用油が混入していたことが8日、明らかになった。衛生福利部食品薬物管理署(食薬署)では、販売店などに対して当該商品の回収を指示している。

台南地方法院検察署の調べによると、正義の取引先企業は2012年と今年2月~5月、合計約1800トンの飼料用油を仕入れ、その一部を食用ラードと偽って正義に販売していたという。問題となった食用油の生産量、生産期間などについては高雄市や台南市の衛生機関が確認を行っている。

検察は8日午前、取引先企業を経営していた男の身柄を拘束した。男は2004年まで正義に勤務していたという。一方、正義側は事件との直接的な関与を否定している。

台湾では今年9月にも南部の食品会社が廃油などを混入した食用油を販売・流通させていたことが発覚しており、社会問題になっていた。

台湾・金門、県設置100周年で回顧展開催

金門県の設置100周年を記念した回顧展「建県百年史蹟特展」が11月30日までゴ江書院で行われている。(ゴ=さんずいに吾)

この特別展では1915年に金門県が設置されて以来の歴史や地元の伝統工芸、食生活、建築様式などが写真や実物を交えて紹介されている。テレサ・テンの歌や蒋介石元総統の肉声が聞けるコーナーのほか、金門銘菓を展示するブースなどもある。

開会式に出席した李沃士金門県長は、金門が歩んできた過去を後世に伝え、無限にある将来の可能性に期待したいと語った。

日本統治時代から台湾コーヒー普及に貢献の“達人”亡くなる


台湾コーヒーの故郷として有名な雲林県古坑郷などで、日本統治時代からコーヒー栽培に携わり、その普及や関連産業の発展に貢献した黎維槍氏が9月末に90歳で亡くなり、8日に告別式が行われた。

黎氏は1945年の台湾光復(中華民国への復帰)後もコーヒーの栽培や加工などに従事。台湾のコーヒー産業の発展に深く関わり、亡くなる3年前まで栽培技術を後世に伝える取り組みを行っていたという。

古坑郷のコーヒーはその品質の高さから天皇に献上されたこともあったとされている。告別式では、交流のあった人々が霊前でコーヒーを作り、故人を偲んだ。

大阪で中華民国の建国記念日祝賀会 1000人以上が集う

中華民国の国慶日(建国記念日)に当たる10月10日を前に7日、台北駐大阪経済文化弁事処(領事館)主催の祝賀会が大阪で開かれ、各界からの関係者ら1000人以上が出席した。

弁事処の蔡明耀処長は、台日友好関係のさらなる促進を呼びかけたほか、広島県で発生した土砂災害や岐阜県と長野県にまたがる御嶽山の噴火災害に対して、中華民国政府を代表してお見舞いの言葉を述べた。

また、衆議院議員の鈴木克昌氏は東日本大震災での台湾からの支援に感謝し、今後の日台双方の相互理解などに積極的に取り組む考えを示した。

日本で学んだ技術伝える台湾の漆芸家 国家文化資産保存賞に輝く

)第3回国家文化資産保存賞の授賞式が8日、中山堂(台北市)で行われ、日本統治時代に会得した伝統的な技術を伝えてきた漆芸家の王清霜氏(92)が、保存伝承部門で受賞した。

王氏は日本統治時代の1922(大正11)年、現在の台中市に生まれ、19歳で東京美術学校(現・東京芸術大学)に留学。画家の和田三造氏や漆芸家の河面冬山氏などに師事したあと台湾に戻り、半世紀近くにわたって漆器産業の発展に貢献してきた。

また、王氏は1952年より南投県草屯鎮に定住し、同地に国立台湾工芸研究所の前身となる南投県工芸研究班を設立するなど、工芸分野での人材育成に力を注いでいる。

台湾・高雄市と長野県松本市、観光と教育交流の強化目指す


高雄市の陳菊市長は8日、長野県松本市の菅谷昭市長など7人と面談した。高雄市と長野県は2012年に観光・教育交流に関する覚書に調印しており、両市間でも交流を推進することでまとまった。

陳市長は、高雄と松本を結ぶ直行チャーター便就航の可能性に触れ、観光交流を加速させたい考えを示したほか、冬も暖かい高雄は、日本の高齢者の旅行先として最適だとアピールした。

また、今年7月31日から8月1日にかけて発生した大規模爆発事故後、長野県をはじめとする日本の自治体、団体や個人から多額の義援金が寄せられたことに感謝の意を示した。

菅谷市長は、港街の高雄は松本市民にも旅行先として喜ばれるとし、今後の交流の発展に期待を寄せた。

東アジア鉄スクラップ、輸出市場が軒並み続落

 東アジアの鉄スクラップ輸出マーケットが、軒並み続落している。中国からの鋼材、ビレット輸出攻勢などの影響が続いており、韓国、台湾の鉄スクラップ需要が低迷。「中国の影響は世界的に広がっており、一過性のものにとどまらない可能性も出ている。いまだ鉄スクラップ価格の着地点も見えていない」(商社)との見方も出ている。

すかいらーく社長:東南アジアでの出店を本格調査へ-再上場

  10月9日(ブルームバーグ):株式を再上場したレストランチェーン、すかいらーくは東南アジアでの出店を本格調査する。国内でも新店舗210店を4年ほどで開設する。
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谷真社長は「ベトナム、インドネシア、タイで、試験的ないわゆるパイロット店を今後3年くらいの間に出していきたい」と都内でのブルームバーグとのインタビューで述べた。現在の海外展開は台湾で37店舗と中国で2店舗。「本格的に東南アジアで出店をする場合は、都市部で良い立地場所を所有する企業と提携してやっていくのが良いかもしれない」と話した。
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すかいらーくは2006年、国内外食産業市場の縮小と競争激化を受け、ブランドの見直しや不採算店の閉店などを進めるため自社買収(MBO)を行い、非上場となった。11年10月には米投資ファンド、ベインキャピタル・パートナーズが株式を取得し、経営を支援してきた。
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谷社長によると、2967店を持つ国内では都市部を中心に新設するが、現在「デフレからインフレに変わろうとしている」ため、新規出店の詳細は経済状況などを見ながら慎重に検討するという。売上高は今後3年で毎年3%増を目指す。発表資料によると、すかいらーくの14年12月期の売上高見通しは前期比1.6%増の3379億円、純利益見通しは同34%増の95億円。
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日本フードサービス協会の6月の発表資料によると、13年の国内外食産業の推定規模は前年比2.9%増の23兆9046億円だった。ファミリーレストランや一般食堂を含む「食堂・レストラン」は同2.8%増だった一方、ファストフードのハンバーガー店などを含む「その他の飲食店」は1.3%減だった。
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宅配サービス
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谷社長は国内で、小売り店舗内で購入した食品をそのまま飲食コーナーで飲食できる「イートインというレストラン業態よりも、宅配を求める顧客は増加するだろう」とみており、現在の弁当などの宅配サービスを拡大させる考えを明らかにした。また「トイレットペーパーや水など、かさばる日用品の宅配サービスを、3000店舗のネットワークを使って今後3年くらいで開始していく」と述べた。

台湾HTC、2015年に資金調達の必要なし=CFO

 10月9日、台湾のスマホメーカー、宏達国際電子(HTC)の張嘉臨(チアリン・チャン)最高財務責任者(CFO)は8日、来年市場で資金を調達する考えはないことを明らかにした。

台湾のスマートフォン(スマホ)メーカー、宏達国際電子(HTC)<2498.TW>の張嘉臨(チアリン・チャン)最高財務責任者(CFO)は8日、来年市場で資金を調達する考えはないことを明らかにした。
また身売りには関心がないと述べた。

同CFOはロイターのインタビューで、17億ドルの手元資金を保有していると指摘し「資本市場で資金を調達する予定はない。自社の資金で十分に賄える」と述べた。

HTCは8日、スマホの新モデルを発表した。張CFOは先進国と新興国の両方の消費者に魅力的な価格の製品がそろったと語った。

また他社による買収には関心がないと述べ、独立企業として株主に最大の利益をもたらすよう努めると言明した。

インターネット検索最大手の米グーグル<GOOGL.O>が9インチの新タブレット端末の製造委託先にHTCを選んだとする報道や、両社がスマートウォッチを共同開発する可能性があるとの報道には発言を控えた。HTCは他の「スマート機器」に取り組んでいると述べるにとどめた。







APECでの両岸首脳会談実現せず 馬総統が出席を見送り:台湾




APECでの両岸首脳会談実現せず 馬総統が出席を見送り


総統府は8日、11月に中国大陸の北京で開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に、蕭万長前副総統を特使として派遣すると発表した。これにより、台湾側が目指していた馬英九総統と習近平国家主席の首脳会談は見送られることになった。

馬総統は各メディアのインタビューなどに対し、習氏との会談はAPECの場がふさわしいとの立場を表明していたが、中国大陸側は難色を示していた。

総統府の報道官は蕭氏の特使任命について、過去に5度APECの関連会議に出席するなど経験が豊富な点を指摘し、各国・地域に対して台湾の現状を正確に伝え、アジア太平洋地域における経済的な影響力の拡大を図れる人物であるためと述べた。

また、今回のAPECを通じて、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)や東アジア地域包括的経済連携(RCEP)への参加に有利な環境を整えたいとの考えを示した。

台湾の科学調査船沈没、9人不明 尖閣領海侵入歴も

 台湾の科学調査船「海研5号」(約2700トン)が10日午後、離島の澎湖諸島沖で岩礁に接触、夜になり沈没した。台湾の中央通信社によると、36人が救助されたが、9人を捜索中という。

 同船は行政院科技部(旧科学技術庁に相当)に所属し2012年に就役。今年7月には尖閣諸島(沖縄県石垣市)の領海に侵入したこともある。

台湾・中央社、ポルトガルのルサ通信と初の提携

中央通訊社は9日、ポルトガルの国営ルサ(LUSA)通信と協力取り決めを交わした。両社が正式な提携関係を結ぶのはこれが初めて。

双方は今後、中国語とポルトガル語、英語の3言語のニュース、写真、映像などのコンテンツを相互提供していくとしている。

中央社社長の樊祥麟氏は、今回の提携は台湾と欧州の間の情報共有や交流を促すだろうと指摘。一方、ルサ通信のヌノ・シマス氏はこの協力関係によって、台湾とポルトガルの距離を縮めたいと述べた。

ルサ通信は全世界に20カ所あまりの拠点を持っており、傘下に新聞、ラジオ、テレビチャンネルなどを有している。

日華懇会長、「経済分野の日台協定締結に向けて協議を」

日華議員懇談会の平沼赳夫会長は9日、中央社の取材に対し緊密な関係にある台湾と日本は経済分野での取り決め締結を目指して積極的に話し合いを行うべきだと述べた。

平沼氏は10月10日の中華民国の建国記念日、国慶日祝賀大会に出席するため、衆参両院議員など30人近くの訪問団を率いて9日から10日にかけて台湾を訪問している。期間中には馬英九総統を表敬訪問し、日台関係について意見交換を行う。

この日の取材で平沼氏はワーキングホリデー協定の締結(2009年)や台北(松山)-羽田路線の開設(2010年)、九州国立博物館で開催中の故宮日本展などはいずれも日台の密接な関係の表れであり、他の分野でも協力していきたいとの考えを示した。

一行は王金平立法院長(国会議長)や台湾の対日窓口機関・亜東関係協会の李嘉進会長らとの面会も予定している。

東大寺で観光客が大騒ぎ!台湾ネットでも話題=「台湾人として恥ずかしい」

中国台湾網によると、日本を訪れた台湾の観光客が、奈良県の東大寺で大騒ぎしている動画がインターネット上に掲載され、問題となっている。

台湾人観光客一行は、閉門10分前にやって来て、閉門時間になっても帰ろうとはしなかった。彼らは東大寺の“柱くぐり”に挑戦し、失敗した人を見て周りの人が大笑いするなど大騒ぎしていたという。台湾メディアは「台湾のイメージを著しく損ねた」と指摘している。

このほか、日本のホテルでは、台湾人観光客が理由もなく予約をキャンセルしたり、連絡がないまま当日、泊まらないといったケースが頻発。ホームページに「台湾人の予約お断り」を掲げるホテルも増えているという。

こうした報道に、台湾のネットユーザーからは以下のようなコメントが寄せられている。

「本土と五十歩百歩だな」
「そこらで大小の便をしないだけマシ」

「これぞ台湾人。国外だけでなく、国内旅行でもこういうことは頻発している」
「台湾人の恥ずかしい行動は、これが初めてじゃない」

「どこにでも素養の高い人低い人がいる。素養の低い台湾人は非難されるべき。台湾人として恥ずかしい」
「郷に入っては郷に従えだ。現地人の考え方は自分たちと同じだとは限らない」

「台湾に修学旅行に来ていた日本の中学生もこんな感じだった。別に、そこまで厳しくすることはないんじゃない?」
「日本人も台湾で大騒ぎしているんだから、何もおかしなことはない。ただ、規則は守らないとね」

香港デモ 卓球や麻雀に興じた「娯楽派」のメンバー ネット上で謝罪=台湾メディア

 台湾メディア・自由時報は10日、香港政府から対話を見送られた「占中」(オキュパイ・セントラル)のデモに参加している一部メンバーが、現場で卓球やマージャンなどに興じ、デモ隊内部から批判の声があがったと報じた。

 記事は、デモ隊が占拠している九龍地区の繁華街である旺角(モンコック)に9日夜、あるデモ隊メンバーが道路の中央に卓球台を運びこんで卓球に興じたほか、バスケットゴールを設置する、マージャンで遊ぶといった光景が繰り広げられたと紹介。さらに、綿菓子作りまで始まったとした。

 これに対して、ほかのデモ参加者からは「市民の生活を妨げる状況で行われ、すでに市民の批判を浴びている占拠行動において、愉しんでいるようすを見せれば、市民からは『子どものお遊び』とみなされかねない」との憂慮が出ており、両者の間で口論も発生したと伝えた。

 記事は、同日午後11時ごろに「娯楽派」が自ら卓球台などを撤去するとともに、ネット上で「抗争に娯楽の要素を持ち込むのは、現場の雰囲気を著しく読み誤るものだった。行動の理念をしっかりと理解していなかったことによるもので、すべての人に謝罪したい」とコメントしたと伝えた。

台湾と日本の「松山駅」、姉妹駅提携1周年で記念イベント

台湾鉄路とJR四国の同名駅「松山駅」の姉妹提携が13日に1周年を迎えることを受け、台鉄は9日、記念イベントを行うと発表した。同社は提携関係を通じて日台双方の往来を増加させ、文化交流の促進を図りたいとしている。

イベント当日の13日は松山市の西泉彰雄副市長などが台湾の松山駅(台北市)を訪れ、日台の松山駅長による新しい駅名標のお披露目式などが行われる。今回、両駅の友好の証として、日本語で書かれた特製のものも用意されるという。

また、9日から19日までの期間中、同駅内で日本の松山にちなんだグルメ展なども開催される。台鉄によると日本と台湾には板橋、桃園、清水、豊原、新市、岡山、池上、関山、瑞穂、田中、追分、新城など、32の同名駅が存在するという。

台湾の違法油問題 学校での使用も発覚 市民に不安広がる

食品会社の正義(高雄市)が販売する複数の食用油に飼料用油が混入していたことが明らかになった問題で、衛生福利部の許銘能常務次長は9日、正義に対して68種類の商品の回収を命じたほか、市民と正義の食用油を使用していた企業に謝罪し、遺憾の意を示した。

台湾では昨年10月と今年9月にも食用油に違法な材料や添加物などが混入していることが明らかとなり、食の安全性が大きく揺らいでいる。

高雄のスーパーで買い物をしていた主婦は「今使っている油も大丈夫か不安になる」と悲痛な声を上げる。花蓮の露店店主は「国の認定マークが表示されているものを使っていたが、問題が頻発し、何を買っていいか分からない」とため息をついた。

教育部によると、小中高校および大学など少なくとも37校で問題となった油が過去に使われていたという。一方、台北市衛生局は、市内7カ所の夜市、21店の屋台で使用の届け出があったとして、いずれも使用の中止を求めた。

また、中国大陸のメディア報道によると、問題の油は厦門(アモイ)や広州、北京、上海、合肥、瀋陽、無錫、寧波などの都市でも流通していたという。オンラインショッピングサイトで販売された商品も相当数あるとみられるが、今のところ中国大陸では検査や回収の動きはない。

衛生福利部では1カ月以内に全国600社の商品を調査する考えを示した。だが、消費者文教基金会の謝天仁名誉董事長(会長)は、同部の検査の信頼性を疑問視し、不買を訴えている。

中国の最終目標は台湾と沖縄の「奪還」=日本にとって唯一の侵略者―露メディア

2014年10月7日、ロシアメディアは、「中国が日本にとって唯一の脅威に、最終目標は沖縄の奪還」と題した記事を発表、日本にとって唯一の脅威は中国であり、最終的には沖縄の「奪還」を狙っていると報じた。環球網が伝えた。

人口が密集し、耕作地や資源の少ないアジアでは、土地の争奪が苛烈なものになる。先日、日本政府はいくつかの離島が外国からの脅威にさらされているとして、防衛力を向上させる必要があると述べた。情勢が激化すれば、離島はたやすく隣国からの攻撃目標となる。日本の統合幕僚監部と指導者たちは、以下の国からの脅威について検討している。

1、ロシア。ロシアは北方領土の占領を続けているが、軍事警戒区域以外では特に何も起こっていない。ロシアの太平洋艦隊は老朽化が激しく、ここ数年、日ロは互いを敵として戦うことは望まないと表明している。米国の横やりがなければ、今秋にも島の問題で合意に達する可能性がある。

2、韓国。強力な海軍、空軍を有するが、防衛に用いるのみであり、比較的弱い相手に攻撃することしかできない。日韓は相互に侮蔑してきた歴史が長く、日本は同国をライバルとみなしている。

3、北朝鮮。海軍の規模は大きいものの、老朽化が著しい。空軍も同様である。危険なのは核ミサイルで、しかも飛行ルートも予測できない。性能が良いのではなく、悪すぎるからだ。総合的には、日朝の軍事力を同列視することはできない。

4、台湾。強力な海軍、空軍を有するが、防衛のためであり、他国の領土に対して侵略戦争を発動することはない。

5、中国が最もやっかいな相手である。巨大な経済力、強大な海、空軍は急速な成長を遂げている。武力によって領土を奪還したことも一度ではない。10年後には中国海軍が西太平洋で最強のパワーになっているだろう。日本にとって唯一の侵略者は中国に他ならない。他国は中国ほどの海軍力を有しておらず、中国も侵攻の意図を隠そうとしない。中国の最終的な目標は台湾の回収であり、日本所領の琉球諸島の奪還である。この戦いに勝てば、中国は自由に太平洋に入る扉を開くことになる。

香港民主化デモ 台湾の馬総統が「確固たる支持」表明、双十節式典で「大陸が民主に踏み出す時」

台湾の馬英九総統は10日、中華民国の誕生につながった辛亥革命を記念する「双十節」の式典で演説し、香港で続く大規模デモに「確固たる支持」を表明した。また、「今こそ中国大陸が民主憲政に踏み出すのに最も適した時機だ」と述べ、中国に民主化を促した。

 馬氏が双十節の演説で中国に民主化を呼びかけるのは、辛亥革命100年の2011年以来、3年ぶり。天安門事件が起きた6月4日に出す毎年の談話では言及するが、双十節で詳しく触れるのは異例だ。

 馬氏は、香港の現状について、●(=登におおざと)小平の「先富論」を挙げ、「今日の香港で『一部の人が先に民主化する』ことがなぜできないのか」と民主派の要求に応じない中国政府を揶揄(やゆ)。香港と中国の民主化の進展は「指導者が改革に臨む際の智恵と度量にかかっている」と習近平指導部に譲歩を促した。

 その上で、1997年の香港返還時に中国が確約した行政長官の普通選挙などを実現することが、中国と香港双方の利益になり、中台関係の発展にも資すると訴えた。

 馬氏は9月29日にも、香港のデモに支持を表明している。





台湾は中国領土、日本海と東海を併記・・日本の中学校で配布の教材に日本ネットで批判の声



台湾は中国領土、日本海と東海を併記・・日本の中学校で配布の教材に日本ネットで批判の声


東京都武蔵野市の中学で、台湾を中国の一部とし、「日本海」の名称の下に韓国の呼称である「東海」と併記された地図が社会科の時間に配られていたことが分かり、日本のネット上で「反日教材」などと批判されている。9日付で国際在線が伝えた。

問題の地図は東アジアの一部のみが大きくプリントされたもの。台湾を中国の一部とし、「日本海」の名称の下に「東海」と併記されていたほか、日本で一般的に使用されている「上が北極、下が南極」という構図ではなく、中国側から日本を見たような角度で作成されていた。

プリントを配られたこの中学の生徒がツイッターに投稿したことで発覚した。これを知った日本のネットユーザーからは「中国の立場から作成された『反日教材』」「教師は在日韓国人だ」などの不満が噴出。「地図はすべて事実。事実を正確に教えるのは悪いことではない」と指摘したユーザーが叩かれる事態にもなっている。

国際在線は、こうした背景には日本メディアが台湾に関する報道をする際、台湾が国であると誤解を受けるような表現をすることがあると指摘。そのために日本人が「1つの中国」の概念をしっかり把握していないとした上で、実際は1972年の中日国交正常化以降、日本は台湾を国として認めていないと報じている。

江・行政院長、ラードの緊急輸入示唆

今回の廃油ラード事件のみならず、この数年、数々の食品安全問題事件を引き起こしてきた頂新グループに対して、台湾の人々の怒りは爆発、不買運動が起きている。頂新、味全、正義食品の魏應充・前・董事長は11日、事件発覚後、初めて公の場に姿を表し、謝罪記者会見を涙ながらに行った。

江宜樺・行政院長は11日午前、廃油ラード事件についての記者会見を開き、政府は一連の食品安全問題に対して決して手を緩めることはしないと断言、今回不正が発覚した大手流通グループ、頂新グループ傘下の食用油メーカー、正義公司以外にも、大手メーカーで同様の問題があると指摘されている点について、衛生福利部及び関連の部会、特に法務部に対して、徹底的に調査を行うよう指示したことを明らかにした。

院長は、今回の廃油ラード事件で多くのラードが回収されたことで、市場で短期的にラードが購入できなくなる時期が発生する可能性が出てきたため、緊急にラードを輸入することを決定したとして、「日本、スペイン、その他の先進国から輸入する。当然、商品認証のための検査、テストを行う。我々は最短の時間内に、関税を下げ、輸入業者が迅速に関連油製品を輸入できるよう促す。こうすることで台湾の油製品市場でラードが品不足となることを避ける」と話した。

江宜樺・行政院長は、今般の問題に関する情報について台湾の人々が強い関心をもっていることに応え、衛生福利部に対して、正義公司の問題のラードを使用している製品及びメーカーが一体どれだけあるのか、また同様の不正を行っているという情報を入手した場合などについて、できるだけ早く情報を明らかにするように求めたことを強調。また、衛生福利部に対し、頂新グループ傘下の食用油メーカーが生産した油製品のうちどの商品について回収しなければならないのか、また、どの商品に問題の油が使用されたかについて、全ての情報を取りまとめた後に公開するのではなく、情報を入手したら逐一明らかにするよう求めた。

陸委会「中国大陸は台湾の善意汲み取れ」

中華民国政府で対中国大陸政策を担当する行政院大陸委員会(陸委会)は10日夜、双十国慶節祝賀大会における馬英九・総統の台湾海峡両岸および香港に関する談話について、「両岸の人々が、共に中華民族であることに基づいた談話であり、台湾海峡両岸の平和、安定的な発展、及び香港の人々が民主、自由を求めることに対して関心を寄せたものだ」と説明した。

行政院大陸委員会はその上で、馬英九・総統を含む多くの中華民族台湾の国民は、香港政府と香港の人々が理性的に対話をし、現在の情勢を平和的に解決することを希望しており、中国大陸は台湾の善意を汲み取り、理性的に取り扱うべきだと指摘した。

行政院大陸委員会はまた、「中華民国は、台湾において民主憲政体制を実施しており、中国大陸は、台湾の人々の民主的な制度と生活への堅持について尊重し、理解しなければならない」と述べたほか、「中国大陸が積極的に改革を進めていくと同時に、台湾は中国大陸が香港の民意に耳を傾け、香港の民主に向けたプロセスを順調に進めていくことを期待する。これは両岸関係の長期的な発展において深い意義をもつものとなる」と指摘した。

行政院大陸委員会はさらに、「92年コンセンサス、一つの中国、各自解釈」は、両岸の制度化された協議、相互交流のカギとなるものであり、中華民国政府は今後も、両岸の人々が幸福を求める理念を堅持していくと共に、中国大陸に対して、この数年間に渡って、両岸が共に努力してきた成果を大切にしていかなければならないと呼びかけていく、との立場を示した。

台湾学生が日本で実習=“魔法の言葉”で疲れが半減

2014年10月10日、台湾紙・聯合報は、実習で日本に訪れた台湾学生の体験談を紹介した。台湾の美和科技大学の学生12人は先般、日本の中村学園大学と福岡聖恵病院に赴き、1カ月間の実習を行い、9日に報告会が開かれた。

中村学園大学で実習した飲食・旅行関連学科の学生らは、「日本の“最高”を目指す姿勢を学び、最高のスキルを勉強した。日本の礼節文化も印象深かった。せわしない一日が終わり、帰る間際に“お疲れさま!”と声をかけられ、一日の疲れが半減した気分になった」「日本での経験は技術面の成長のみならず、謙虚や礼節といった精神的なことも学び、料理に携わっていく決心につながった」と語った。

さらに、福岡聖恵病院で実習した看護関連学科の学生らは、「看護師は常に笑みを浮かべ、患者を自分の親族のように扱う姿が印象に残っている」「日本人が年長者に対するきめ細やかな看護を体験することができた」と話している。

「愛国的な有名人ランキング」首位はテレサ・テン

台湾のインターネットサイト「デイリービュー」が、10月10日の国慶日(建国記念日)に合わせて9日に発表した「愛国的な有名人ランキング」で、テレサ・テン(1953~1995)が1位に輝いた。複数の台湾メディアが伝えている。

テレサ・テンは生前、たびたび軍の慰問活動に参加し、「永遠の軍の恋人」と呼ばれていたほか、中国大陸での公演を拒否したり、台湾の国防力強化を目的とした基金に出演料を寄付するなどしていた。

2位には歌手のアーメイ(阿妹/張恵妹)が選出。2000年の陳水扁総統(当時)の就任式で中華民国国歌を歌い大きな話題を呼んだ一方、これが中国共産党の逆鱗に触れたためか、中国大陸での公演の中止が相次いでいた。

4位は昨年2月、映画「ライフ・オブ・パイ」で2度目のアカデミー監督賞受賞を果たしたアン・リー(李安)。同作品はハリウッド映画でありながら、撮影の大半は台湾で行われている。

5位には、昨年11月のイギリスでのライブ中に中華民国旗を出して中国大陸の一部留学生から反発を受けた女性歌手の張懸が選ばれ、女優のブリジット・リン(林青霞)が日中戦争を扱った映画「八百壮士」に出演したこともあって10位にランクインしている。

調査は4月6日~10月6日の期間に収集した、インターネット上で話題になったキーワードやそれに対するコメントなどを含む「ビッグデータ」を分析する方法で行われた。

ノーベル平和賞受賞のサティヤルティさん「台湾が大好き」

ノーベル平和賞の受賞が決まったインドの児童人権活動家、カイラシュ・サティヤルティさん(60)が10日、中央社のインタビューに応じ、これまで台湾から数百人の若者がボランティアとして活動に参加しており、「台湾と台湾の人々が好きだ」と語った。

サティヤルティさんは児童労働の根絶に向けた取り組みが評価され、子供や女性の教育の権利を訴えてきたパキスタンのマララ・ユスフザイさん(17)との共同受賞が決定している。

奴隷状態の子供や児童労働について、サティヤルティさんは「世界全体の問題であり、市民が政府や司法、企業などと共に手を取りあって立ち上がらなければならない」と指摘。

また、受賞後の活動について「さらに多くの児童を救いたい」と述べた。

温泉イベントに日本の小学生力士が登場

「2014台北温泉季」のオープニングセレモニーが11日、台北メトロの新北投駅(台北市北投区)で行われ、愛媛県松山市の小学生力士10人がふんどし姿で登場して人々の注目を集めた。

この日は他にも餅つきや北投温泉と指宿温泉(鹿児島県指宿市)の姉妹提携の調印式も行われた。北投温泉は2011年に道後温泉(愛媛県松山市)と「温泉友好交流」を締結し、交流を深めている。

イベントには日本の有名温泉地も参加。道後温泉による餅の無料配布のほか、玉造温泉(島根県松江市)からPR隊の「姫神ガール」、舘山寺温泉(静岡県浜松市)からは同市のイメージキャラクター「出世大名家康くん」などが現地を訪れる。

2014台北温泉季の開催は14日まで。

食用油騒動再燃 問題企業元トップが涙の謝罪会見

食品会社の正義(高雄市)が販売する複数の食用油に飼料用油が混入していたことが明らかになった問題で、同社の魏應充前董事長(会長)が11日、記者会見を開き、涙ながらに謝罪した。

魏氏は社会や社員、株主らに対して陳謝したほか、問題が発覚した工場を即日閉鎖すると発表した。

今回の事件を受けて市民の間で不買運動が広がっており、11日までに10以上の県・市が、正義を傘下に収める大手企業グループ、頂新国際集団の商品を買わないよう呼びかけた。

台湾では今年9月にも南部の食品会社が廃油などを混入した食用油を販売・流通させていたことが発覚しており、食の安全に対する信頼が大きく揺らいでいる。

台湾映画「KANO」に登場の強豪対決、80年以上経て現役球児が再現

日本統治時代の台湾で雨天コールドとなった高校野球の強豪対決が80年以上の時を越えて、10日に南部・嘉義市で再現され、話題になっている。

この試合は、台湾映画「KANO」にも登場した嘉義農林学校(現・嘉義大学)と嘉義中学校(現・嘉義高校)による交流戦。1928(昭和3)年の嘉農野球部創部から間もない時期に行われ、大雨のため、5回を終えた時点で6-5と1点をリードした嘉中がコールド勝ちした。

「KANO」の名セリフ、「勝ちたいと思うな、負けられないと思え」の精神を受け継ぎ、“未完”の対戦に決着をつけようと、10日に嘉義大、嘉義高両校の野球部員がそれぞれ嘉農と嘉中の復刻ユニホームを着て出場。6回から始まった試合は8-8の引き分けに終わったが、選手同士の全力プレーは数千人のファンが詰めかけた球場を何度も沸かせた。

始球式を務めた「KANO」のマー・ジーシアン(馬志翔)監督は、嘉義の台湾野球発祥の地としての歴史をより知ってもらえばと話した。

< KANO > 1931(昭和6)年の夏の甲子園で準優勝に輝いた嘉農野球部の実話を基にした台湾映画で、永瀬正敏、大沢たかお、坂井真紀らが出演。日本では来年1月24日に公開の予定。

国慶日の空軍曲技飛行 見事な演技で喝采浴びる

中華民国の建国記念日、国慶日にあたる10日、総統府前で祝賀大会が行われた。悪天候の中での開催にもかかわらず、実施が懸念されていた空軍による曲技飛行は無事披露され、大きな注目を集めた。

午前9時半頃にイベントの始まりを告げたのは、三軍儀仗隊など400人あまりが行ったファンシードリルで、その一糸乱れぬ演技に多くの来場者が目を奪われた。

大学生や女子高校生らのパフォーマンスもあり、前者は太鼓・ドラを演奏、後者は台湾への愛や10月10日などをイメージした人文字をそれぞれ表現し、103回目の建国記念日を祝った。

特に一時は天候の影響で実施が見送られるのではと心配されていた、7機編隊の空軍曲技飛行隊「雷虎小組」が国旗を象徴する赤、青、白の煙を出しながら、総統府の上空を通過すると、多くの観客から歓声が上がっていた。

その後も、先住民や台湾第2のエスニック・グループ、客家人の文化をテーマとする高校生の舞踊などが登場。出演者の一生懸命な姿に来場者らは笑顔で最大の拍手を送った。

今度は飼料用油混入、頂新グループ企業のラードで問題

頂新グループ(頂新国際集団)傘下の食品会社・正義公司(高雄市)が生産する「維力清香油」、「維力香猪油」、「正義香猪油」の3種のラードで、取引先企業から仕入れた飼料用油が混入されていることが分かった。初期調査では問題ラードが含まれる関連商品は60品目を超えるという。愛買(a.mart)、カルフール(家楽福)、大潤発(RT-MART)などの量販店では当該ラード商品を売場から回収したほか、その使用が確認された味全のカップラーメンと併せて返金対応を始めた。

正義公司のラードについては、9月初めに郭烈成の廃油混入ラードが発覚した後、9月23日の国会で民進党議員が疑念を呈し、予防的措置としての回収を求めていた。その際、江宜樺・行政院長はまだ確証がないとし、「目下のところ大丈夫だ」と発言した。結果、政府の「お墨付き」が付いた同製品が2週間以上販売継続され、批判が高まっている。また、インスタントラーメン大手の維力食品は、今回の製品とは何ら関係がないと強調した。

周・女史着用の台湾デザイナ-のドレスが話題に

馬英九・総統の夫人、周美青・女史が10日、国慶節の祝賀大会とレセプションパーティーで着用した、台湾の若手男性デザイナーの手によるドレスが注目を集めている。

周美青・女史は、10日午前に行われた国慶節の祝賀大会では、スカート部分に鮮やかな赤いバラと緑の葉があしらわれた、黒の五部袖のドレスを着用。夜に行われたレセプションパーティーでは、スカートの丈の前後の長さが異なる「フィッシュテール」と呼ばれるユニークなデザインの黒のフォーマルドレスを着用した。この2着はいずれも、台湾の男性デザイナ-、オースチン・ウー (呉日云)さんのブランド、「Austin.W」のドレスだった。

オースチン・ウーさんは24歳。2012年に私立実践大学の服飾デザイン学科を卒業後、2013年に新鋭デザイナーを対象とした「ファッションインタイペイ」賞で銀賞を獲得、今年2月には、アメリカ、「ニューヨークファッションウイーク」のアジアファッションコレクションで、台湾のデザイナーとして唯一入選した新進気鋭のデザイナー。

オースチン・ウーさんは、周美青・女史が若い台湾のデザイナーにチャンスを与えてくれたことに感謝の意を示し、周・女史が「アメリカにはジェイソンウーがいるが、台湾にはオースティン・ウーがいる」と言って激励してくれたことは一生忘れない、と感激を表した。

メディアから、ドレスについて問われたウーさんは、「台湾で造られた布を使い、クラシカルかつ優雅であることを基調とした。花をテーマとしたのは、花が咲くように、国家が繁栄するようにという意味をこめた」と答えた

チェン投手、台湾選手初のALCS出場へ

ボルチモア・オリオールズでプレーする台湾出身のチェン・ウェイン(陳偉殷)投手が、アメリカ時間13日に行われるカンザスシティ・ロイヤルズとのアメリカン・リーグ優勝決定シリーズ(ALCS、7回戦制)の第3に先発することが明らかになった。チェン投手は登板を果たせば、台湾出身の選手として初のALCS出場となる。

アメリカ大リーグ、ボルチモア・オリオールズのバック・ショーウォルター監督はアメリカ時間の10日、カンザスシティ・ロイヤルズとのアメリカン・リーグ優勝決定シリーズ(ALCS、7回戦制)第1戦の試合終了後、アメリカ時間13日に行われる第3戦に、台湾出身のチェン・ウェイン(陳偉殷)投手が先発することを明らかにした。チェン投手は登板を果たせば、台湾出身の選手として初めて、アメリカン・リーグ優勝決定シリーズ出場となる。

アメリカンリーグ東地区で優勝したオリオールズは、ポストシーズン初戦にあたるディビジョンシリーズ(5回戦制)で、デトロイト・タイガース(中地区優勝)を3連勝で下し、10日から、ワールドシリーズ進出をかけ、カンザスシティ・ロイヤルズとアメリカン・リーグ優勝決定シリーズを戦っている。

チェン投手はレギュラーシーズンではチーム勝ち頭の16勝(6敗)と安定したピッチングをみせたが、3日に行われたディビジョンシリーズのタイガース戦では、負け投手にこそならなかったものの、4回途中5失点で降板と、ふがいないピッチングだった。チェン投手はALCS初登板について、「自分自身にプレッシャーをかけすぎてはいけない。レギュラーシーズンの気持ちで投げる」と平常心を強調した。

ドラマ『深夜食堂』台湾で異例の時差なし放送

台湾でも人気を集める、日本の漫画『深夜食堂』を原作としたテレビドラマの最新シリーズが、日本とほぼ時差なしで放送されることがわかった。

日本の漫画家、安倍夜郎さんの漫画『深夜食堂』は、台湾で高い人気を集めており、発売以来3年間で20万冊を売り上げるヒットとなっている。台湾の大手インターネット書店「博客來」の統計によると、漫画のジャンル別の売上TOP10(2013年6月1日から2014年5月31日)で、同作品は男性の2位、女性の1位となっている。

10月1日には、最新の13巻が、日本、韓国とほぼ同時に発売されたほか、出版社の招きにより、台湾で作者・安倍夜郎さんのサイン会が行われた。「博客來」では、新作の発売記念として、購入者に作品をモチーフにした湯のみを限定600個プレゼントする企画を行ったところ、5日間で無くなったという。

日本では漫画を原作としたテレビドラマの最新シリーズ(第3部)がMBSテレビで、10月20日深夜0時50分から放送される予定となっているが、台湾でも、日本の放送直後、20日の午前1時(日本時間午前2時)から、デジタルチェンネルの「公共テレビHDチャンネル」で放送されることとなった。公共テレビHDチャンネルは、台湾の大部分のケーブルテレビで視聴できる。

台湾ではケーブルテレビチャンネルのビデオランド(緯来日本台)で、数多くの日本のドラマが放送されてきたが、大部分が数ヶ月遅れの放送で、最速でも数日後の放送となっている。また、ケーブルテレビチャンネルのGTV(八大戯劇台)が今年4月に、日本の新作ドラマを、日本と同日に数時間おくれで放送する試みを行ったが、ワンクールのみで終了している。

駐日代表処主催の「中華民国建国103年双十国慶祝賀レセプション」が都内で盛大に開催

 10月10日の双十国慶に先立ち、台北駐日経済文化代表処は10月7日夕、「中華民国建国103年双十国慶祝賀レセプション」を都内のホテルで開催した。同レセプションには、大橋光夫会長ら公益財団法人交流協会(以下、交流協会)、福田康夫・元首相、日華議員懇談会(以下、日華懇)会長の平沼赳夫・衆議院議員、山東昭子・参議院議員、岸信夫・衆議院議員ら衆参両院の国会議員、バチカン、ホンジュラス、エルサルバドル、パラオ、ブルキナファソ、グアテマラなど中華民国(台湾)の友好国の駐日大使、台日友好の各団体、華僑界、経済界、メディア界など各界関係者が出席した。
 
 沈斯淳・駐日代表はあいさつの中で、「国立故宮博物院」展について言及し、東京国立博物館での開催期間中、40万人を超える参観者があったことや、7日より九州国立博物館での開催が始まったことなどを紹介した。さらに、同展の開催に尽力された日華議員懇談会(以下、日華懇)に対し、改めて感謝の意を表した。また、2016年に故宮南部分院で「日本宮廷美術」展の開催が予定されていることも紹介し、これらを通して双方の文化交流と相互理解のさらなる深化を期待した。

 観光面については今年、台日双方間の往来者数が400万人突破の見込みであると述べた。経済面では今後、台日間の「経済連携協定」締結に向けた話し合いの意向を表すと共に、台湾は「環太平洋パートナーシップ協定」(TPP)および「東アジア地域包括的経済連携」(RCEP)などへの参加を目指しており、日本の各界関係者の理解と支持を求めた。

 交流協会の大橋会長は来賓あいさつの中で、台日間において、この3年間で15件の協議および覚書を締結し、特に昨年には「台日漁業協議」をはじめ合計7つの協議および覚書の調印が行われたことを説明した。また、「国立故宮博物院」展についても、「故宮の歴史的な宝物を長期間にわたり海外に持ち出すことができたのは容易ではなく、双方関係者の努力に敬意を表す」と述べ、「日台間におけるこのような取り組みや信頼関係は故宮の宝物に負けない、日台の宝物である」と強調した。

 日華懇会長の平沼赳夫・衆議院議員は、日華懇による「国立故宮博物院」展の推進から開催に至るまでのプロセスを紹介し、同展が緊密な台日関係をより一層深化させたと述べた。

 東亜経済人会議日本委員会の槍田松瑩・日本委員長は、「台湾には日本が学ぶべき多くのことがある。特に農業技術については、現在台湾では、農業の大規模化、分業化が進んでいる」と述べ、今年11月に東京で開催される同会議において、台日間の農業協力について話し合う予定であることを紹介した。

 来賓あいさつの後、日本中華聯合総会の毛利友次・会長により乾杯の音頭がとられた。沈・駐日代表は林則媛夫人と共に会場を回り招待客にあいさつし、出席者の歓談で会場はにぎわった。

「鉄ちゃん」「鉄子」のハートわしづかみ 「乗り鉄」マネージャーらのニクい演出とは?

鉄道を撮影する「撮り鉄」や女性ファンノ「鉄子」などの流行語を生む鉄道ブームに乗って、日本旅行が企画する鉄道旅行(鉄旅)ツアーが好調だ。平成22年、通常業務のかたわら趣味を生かしたツアーを提案しようと、社員10人が集まり「鉄道プロジェクト」を結成。それぞれの得意分野で「かゆいところに手が届く」(広報担当者)ような旅行を企画し、鉄道ファン市場を盛り上げている。
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■鉄道ファン市場は100億円以上
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 「牽(けん)引(いん)する電気機関車は何色?」「ヘッドマークのデザインは?」
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 8月下旬、日本旅行がインターネットの自社サイトで10月17~19日に実施するツアー「~ありがとう日本海縦貫線~24系ブルートレイン『日本海縦貫号』の旅」を発表すると、ネット上の鉄旅ファンのブログや掲示板などで、日本旅行が当日まで秘密としている車両についてやり取りがあった。鉄道愛好家のネットワークを通じて、ツアー情報が瞬く間に広がったのだ。
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 個人や少人数での行動が多い鉄道愛好家の関心を、どうやって集団で移動するツアーに向けさせるのか。
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 「乗り鉄」を自称する西日本営業本部JR営業推進部の玉川淳チーフマネージャーは「マニアの心をくすぐるような、独自の演出を考えた」と話す。
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 鉄道を擬人化するほど愛している「鉄ちゃん」を喜ばせたツアーの一つが、22年11月~23年2月に実施した列車「キハ181系」の3本のツアーだ。最後の「ありがとう181系」ツアーでは、周辺住民らが沿線に集まり、手を振って最後のお別れをした。終着の京都駅では、車両基地に向かうキハ181系の姿を500人以上が見送った。玉川氏は「感動的なシーンだった」と振り返る。
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 鉄旅のうち、貸し切りで運行する列車には、愛好家の垂(すい)涎(ぜん)の的となっている特製ヘッドマークや方向幕などを装着。参加者には、ツアー限定の携帯ストラップやキーホルダーなどを贈呈する。車両工場見学や、乗降人数が極端に少ない“秘境駅”への停車など、個性ある商品づくりを強みとしている日本旅行ならではの内容が、愛好家の間で人気を集めている。

■愛好家の垂(すい)涎(ぜん)の的
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 22年8月には、山陽新幹線で運行する6タイプ(現在は4タイプ)の車両を1日で乗るツアーを実施したところ、家族連れの参加者が殺到した。鉄旅のテーマは広がりを見せている。
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 鉄道ファン市場は100億円以上とされる。ニッチな市場ながらも、熱心なファンの心をつかめば、確実な収益が見込める。
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 また日本各地には、地域に密着した鉄道があり、鉄道を重要な観光資源として地域活性化を目指す自治体も少なくない。日本旅行は、途中下車を増やして地元のイベント開催に協力するなど、両者をマッチングするツアーを企画して自治体から評価されている。
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 東日本大震災後間もない23年6月に実施した「ひたちなか海浜鉄道・車両清掃応援と営業再開一番列車の旅」。震災で運休した同鉄道の部分開通に合わせたもので、参加者はボランティアで清掃を行った。鉄道会社の経営者らとの懇談会など、鉄道愛好家の目線でやりたいことを次々と企画していった。
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■海外にも広がる
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 鉄旅は海外にも広がる。今年2月には、台湾を鉄道で1周するツアーを実施。9月下旬から、キハ181系の譲渡先のミャンマーを訪れ、現地の鉄道にも乗るツアーの販売を始めた。社内で、「撮り鉄」として知られる東日本海外旅行商品部の中尾一敏主任は「昭和30~40年代にあった汽車旅の再現。愛好家以外の方も楽しめる」とアピールする。鉄道愛好家と事業者、沿線住民との仲を取り持つ鉄旅の存在感はますます高まっている

「中国は民主主義に向かう絶好のタイミングを迎えた」台湾総統が呼びかけ

10日、RFI中国語版は記事「台湾双十節に馬英九総統が演説、中国本土に民主へ向かえと呼びかけ」を掲載した。「中国本土はいままさに民主主義、憲政に向かう絶好のタイミングを迎えている」と呼びかけた。写真は台湾各地で開催された双十節の記念式典。

10月10日は中華民国の建国記念日「双十節」。台湾総統府前広場で記念式典が開催され、馬英九(マー・インジウ)総統が「民主主義を誇りとし、台湾を光栄とす」をテーマに講演した。

馬総統は、「一つの中国」の原則を確認した「九二コンセンサス」が馬英九政権6年間にわたる中台関係の平和的発展の鍵となった、「九二コンセンサス」は多くの台湾市民の支持を得ている、と強調した。

また「中国本土はいままさに民主主義、憲政に向かう絶好のタイミングを迎えている」と発言。民主主義と法治は欧米人だけではなく全人類の権利であり、台湾市民は中国本土や香港、マカオに喜んで民主主義の経験を伝えたいと述べている。

台湾人観光客の日本での“醜態”続々、台湾ネットでは「恥ずかしい」の声―台湾メディア

台湾でこのところ、日本を旅行した台湾人の“醜態”が続々と伝えられ、注目を集めている。最近では「奈良の東大寺を拝観時間ぎりぎりに訪れ、大騒ぎしていた」という台湾人旅行客たちの様子を映した動画がインターネット交流サイト・フェイスブックで公開された。台湾メディア・東森旅遊雲が8日伝えた。

報道によると、東大寺での台湾人の“醜態”動画は台湾のあるネットユーザーが「台湾の恥in奈良」のタイトルで公開。観光客らは拝観時間終了の10分前に東大寺を訪れ、終了後も台湾語で大声で話しながら、成功すれば御利益があるという「柱くぐり」に挑んでいた。拝観時間が終わっていることを気にする様子もなく、ガイドとみられる人物も観光客らを制止しなかったという。

日本を旅行する台湾人のマナーについてはこのところ、「勝手にキャンセルするので、京都の名店から食事の予約を拒否されている」「沖縄県石垣島でレンタカーに乗って事故を起こし、逃走した」といったことが伝えられたばかりだった。

東大寺での“醜態”動画を見た台湾のネットユーザーたちからは「恥ずかしい」、「台湾で最も美しい風景は“人”だ、なんてもう言えない」といった批判の声が上がっていた。

台湾の大学生、「日本人はある意味、台湾の恩人」

台湾紙・旺報への寄稿。台湾が日本人に統治されていた時代、日本人は上下水道を整備し、西洋医学を導入。各地に衛生所を設けて公共衛生を大幅に改善し、台湾から多くの伝染病を消滅させたと指摘。

また、当時人々の健康に影響していた3大悪習である「辮髪(べんぱつ)」「纏足(てんそく)」「アヘン」も日本人の統治の下で改善されたとした。 そのおかげで台湾人の死亡率は大幅に低下し、多くの命も救われたから、日本人はある意味、台湾の恩人だとの考えを示した。





【台湾ブログ】お辞儀してしゃがみ込む・・・マナー良過ぎるぞ日本人は! ・・・他


【台湾ブログ】お辞儀してしゃがみ込む・・・マナー良過ぎるぞ日本人は!

 
日本人は礼儀正しいという印象を持っている台湾人が、最近は細かく観察するようになったとブログにつづった。出張で日本へ行く機会が増え、日本人の態度や姿勢が自然に目に入るとのことだ。

 昔から日本人のマナーの良さに注目していた黒糖猫(ハンドルネーム)さんだが、ディテールまでは把握も理解もしていなかったという。だが何度も日本に出向く内に、「お辞儀としゃがみこんで話す姿勢が特に気になる」とつづった。

筆者が成田空港で目撃したのは、リムジンバス利用時に荷物を運んだ係員が、見送る際にお辞儀をしていた姿。「バスに乗り込んだ乗客に向かってお辞儀をした。見えなくなるまで頭を下げ続けていた」と驚いた筆者は、係員の生真面目な性格も実感したそうで「真心を込めたお辞儀であることが伝わってきた」という。

 そのプロフェッショナルな接客とサービス精神を持つ日本人に、筆者は衝撃を受けた。決められたポーズのような適当なお辞儀ではない、と断言もした。また日本の飲食店で働く人々は訓練を重ねて美しいお辞儀ができる、と感じているようだ。

 有名ラーメン店の個室では店員と顔を合わす機会がないが、「ラーメンを運び終わると、きちんとお辞儀をしている店員の動きがわかる」と筆者は述べており、直接見られることがなくても頭を下げる姿は感激すら覚えたという。極めつけはデパートのレストランでの注文時、しゃがみ込むスタッフとの出会いだったという。

 「スタッフは目線を我々より低く置いて注文を聞いた。その姿は感動的で、こういうサービスをしてくれるならいくらでも払う、という発言が友達の口から飛び出したほど」だったそうだ。

 筆者は「お客様第一主義で、世界一のサービスを提供しているのが日本」とブログで言い切っており、「批判する者もいるだろうが、ほとんどの人が感動するはずだ」と、日本人の素晴らしさを褒めた。とは言え、自分にはできないという本音もつづった。

 それは恥ずかしいというような思いではなく、「膝が痛くなりそうだから」という身体に不安を感じる理由だった。お辞儀やしゃがむ姿勢を繰り返し長時間続ける、自信がないのであろう。

 また、エレベーターに乗り込んだ際に見送ってくれた日本人が、ドアが閉まるまで深々とお辞儀をしていた点も、忘れられないという。どう対応していいのかわからず、「お辞儀の途中でエレベーターのドアが自動的に閉まった」そうで、気まずい雰囲気だったようだ。



【台湾ブログ】日本人と接して抱く「距離感」、どこまで本音でどこからお世辞?

 「日本人が礼儀正しい国民だということは、広く知られている」と考える台湾のブロガーが、“建前主義”の日本社会について自論を述べた。本音で話さない文化が老若男女問わず潜在意識に根付いていると思っているという。
 おもてなし精神にあふれているのが日本人、というイメージを抱いているブロガーのhcomi(ハンドルネーム)さんは、建前で生きているように見えても上っ面だけで付き合うのではなく、「礼儀正しい日本人は、自分たちの面目を保つことよりも優しい心を表に出して他人に接する」と感じているそうだ。

 他人に迷惑をかけない意識が働くがあまり、「距離を感じさせる」というのが日本人に対する筆者の本音らしく、「台湾人はいつでも誰が相手でも温かな気持ちで、熱すぎる態度に出る。日本人と知り合うと距離感をつかむのに苦労する」と思ってしまうという。プライベートな質問はどこまで聞いていいのか、親しみをどこまで表現していいのかなど、踏み込んでいい範囲がどこまでなのか難しく感じるとのことだ。

 筆者いわく「台湾人は、友人の友人は自分の友人」という感覚を持っているという。だがその感覚は日本人に通用せず、「どのだけ礼儀正しくてマナーをわきまえている人物なのか、などとチェックし、合格点なら少しずつ心を開く」と思っているそうだ。日本人のなかでも特に東京の人は、人との付き合い方を「心の定規で図っている」と言い切るほどの感覚があると表現した。

 最後に筆者は、日本人と付き合う時は「心を開くとストレートに接してくるようになるが、イエスとノーをはっきり示してはいけない」とアドバイスした。また日本人の曖昧な答えやお世辞を理解するのは、台湾人には困難であるとも述べた。

 台湾では日本語学習で難しいのは「敬語の使い方」という説が根強いようだが、筆者が最も難しく感じるのは「お世辞」とのこと。どこまでが本音でどこからがお世辞かと判断するのが、一番時間がかかるそうだ。



【台湾ブログ】台湾に感謝している日本人って、本当にいるの?


 台湾に感謝の気持ちを伝える日本人がいると、全メディアが興奮気味に騒ぎだす状況に違和感を覚えるという台湾人が、ブログにその思いをつづった。

 「あなたなら何度も感謝できる?」と読者に問いかけたdougmichelle(ハンドルネーム)さんは、2011年発生の東日本大震災に対して多額の義援金を送った台湾人に、感謝する日本人が気になっているようだ。
 「数年経ったが、今でも台湾に感謝してくれる日本人がいる。空港や野球場ほか様々な場所で、台湾にお礼を伝えてくれる。中国語で感謝の言葉を書いたTシャツを5000枚作って旅行会社で配布し、台湾旅行時にTシャツを着ようと呼びかける民間団体もあったようだ」と自身が得た情報をブログに載せ、台湾と日本の友好関係の素晴らしさを実感したなど、思いをつづった。

 また、ほかのアジア諸国と比べ、「韓国は極端な面のある民族性。国際的な事件が起きると、団結して対応する。中国は台湾に似ていて、反日・反韓ブームの時はあおりに乗りすぐに火がつく。しかし日本は特別だ」という事実に気付いたという。

 「第二次世界大戦の侵略精神を経て、戦後の日本は変わった。人々はとても礼儀正しく、恩を記憶に残してくれる国のように見える。でもつい私は裏読みしてしまう」と述べた筆者は、台湾に感謝を続けることでお金をかけず宣伝チックな効果を出しているのではないか。個人で動くと中国との関係を壊すこともない、などパフォーマンス的な意味合いで、台湾に感謝する日本人がいるという思いを述べた。

 そして日本人に感謝された台湾人は好感を抱き旅行するとし、「日本の観光に貢献して日本製品を購入する。今後もし日本で何かが起こったとしたら、台湾人はまた寄付するだろう」と予想した。続けて日本人に感謝されると、メディア関係者を含めて騒ぎだす台湾人について分析。「国際的な地位の無い台湾には友人と呼べる外国が無い。なので表から感謝されると、簡単に喜んでしまう」と考えたそうだ。

 日本人にお礼を言われ舞い上がっているのが台湾人、と言わんばかりの内容のブログ文だが、台湾の人々が東日本大震災に対して莫大な義援金や物資を提供してくれたことは事実だ。義援金の額は200億円以上と伝えられ人口約2350万人、日本の九州地方ほどの広さという規模から見ても、どんなに大きな金額が日本に向けてくれたのかがわかる。


【台湾ブログ】伝統的な日本の正座、メリットとデメリットとは


 海外旅行記をブログにつづっている台湾人の男性が、日本の「正座文化」について意見を述べた。長くからの日本人の伝統だが健康的な座り方ではない、など理由を説明している。

定年退職し世界各国へ旅行しているhsinfu0721(ハンドルネーム)さんは、医者だったそうだ。筆者曰く、客を敬い自身の心と体を鍛える行為が正座で、茶道や華道の修行にもなると理解しており、「日本の伝統とも言える正座は、室町時代から始まった。茶道が流行し隣に座った人に足がぶつからないようにという気遣いや、立ち座りを楽にする」という狭い茶室の不便さを解消するため、日本人が正座をするようになったと述べている。

 だが医者だった筆者は、医学的な視点で「正座という座り方は健康的ではない」と気付いた。「長時間正座すると血液の流れが悪くなり、リンパの循環にも悪影響」とし、足のしびれやけいれんを引き起こしやすく、外国人にとっては座布団が並べられた場所でのイベントは罰ゲームだなどと書き並べた。

 しかし日本の病院で働き日本生活を体験することにより、正座に慣れたという。足がしびれなくなり、「その上猫背が治って、膝の調子も良くなった」と、日常で正座をするメリットを実感したそうだ。


【台湾ブログ】時間厳守の日本人!10分遅れたら激怒された


 日本人が時間厳守を心がけ、約束や待ち合わせの時間をしっかり守る国民性だ、と理解している台湾の人々は少なくないようだ。

 「時間に遅れると信用を失う、と考えるのが日本人」とブログにつづったpantokun(ハンドルネーム)さんは、日本人はとにかく信用を大事にしているので、時間をきちんと守ることを重要視すると実感したようだ。というのも数年前に香港に住んでいたという筆者は、時間にうるさい日本人とのエピソードがあるとのこと。香港好きな日本の友人が遊びに来たので時間を決めて待ち合わせをしたそうだが、「通勤ラッシュに重なり、海底トンネルで道路が渋滞した。そのため乗っていたバスが10数分遅れた」そうだ。ほかの友人に電話連絡を入れると大抵は状況を理解し、大丈夫だとか近くで時間をつぶすなど答えるという。「だが日本の友人は違った。激怒しながら早口の日本語で遅刻の理由を問い詰め、罵倒してきた」そうだ。ひたすら謝ったという筆者だったが、友人の怒りはなかなか収まらなかったという。

 しばらくすると冷静になった友人が筆者に謝ったというが、この件があり筆者は「日本人が遅刻を嫌うことが身にしみた」とのこと。その友人との約束は、それ以降2度と遅刻をしなくなったそうだ。「遅刻する日本人もいると思う。でも相手がどうかということよりも、自分が遅刻しないように気を付けたいものだ」と言い聞かせている筆者は、日本人の友人との待ち合わせは時間に気を付けようと訴える言葉で、ブログをまとめた。

 時間厳守を心がけるようになった筆者は、怒らせてしまった日本の友人との体験が相当こたえたのだろう。相手の激怒っぷりは、かなりの物だったのではないかと予想できる。筆者のエピソードにもあるが、電車移動が中心の日本の首都圏と違い、台湾や香港では出社や退社時間、もしくは天気の悪い日や年末年始など自動車やバイクで道路が渋滞する。普段の何倍も移動時間がかかってしまう場合もあるのだ。




【台湾ブログ】厳しいはずの日本だが、結婚と離婚は意外に簡単!?

 「結婚も離婚も簡単にできる国は日本」という事実に気付いた台湾の女性ブロガーが、現状を分析し意見を述べた。台湾の事情とは違うと感じたようだ。

 美容やファッション情報など、女性が好む話題をブログに書いている野澤碧(ハンドルネーム)さんは、「結婚願望が強いのは女性。だが、結婚後に犠牲になるのは自分と考えるのも女性で、離婚を希望するのも女性」だと思っているという。

 日本の中年夫婦の離婚率が高いことを知った筆者は、データをチェックするようになる。離婚経験のある小泉純一郎元首相の「離婚と落選は人生の中で二度と経験したくない事」という言葉も、印象に残ったそうだ。日本の厚生労働省のデータから筆者は、「日本は今や夫婦3組中1組が離婚している時代になった」とし、理由を見ながら感想をつづった。
「夫は家では殿様のような状況で、多くの家事をこなすのは妻。共働きで女性も仕事を持つようになった時代だが、家事は女がやるべきと思っている日本男児が依然として多いのだろう」と述べ、夫が料理や家事をする家庭は幸せ度が高い、という日本のアンケート結果を目にしたことも書き込んだ。

 妻に関心を持たない夫の態度や、夫婦のコミュニケーション不足が離婚を引き起こしていると知り、「専業主婦の比率が高く、現代日本は古い風習のままでいる。夫や家庭に不満があっても我慢をし、妻が大和撫子を演じていたらいつか爆発するだろう。サラリーマンに残業を強制する企業文化も、夫婦時間を少なくするという結婚コンサルタントの意見に共感した」ことなどつづっている。

 離婚の多い日本の現状から、独身者が増えてきたことに納得し「パートナーがいても、別れの時は戸籍に傷がつかない同棲が楽。子どもを欲しがらないので、結婚の必然性も低下した。費用がかかるため、経済的にも結婚しない恋人が増えた」など、結婚しないカップルが同棲というスタイルを選ぶのは自然だという理解に至っている。筆者いわく台湾も、不婚族や同居族と呼ばれる、結婚せずに同居する恋人同士が増加傾向にあるとのことだ。

 「結婚をしたい場合日本は、証人に署名捺印してもらって届を出す。離婚は夫婦2人が記入し捺印すれば成立する。なんて便利な国なんだろう!」ということも、筆者は訴えている。台湾も結婚時の手続きは日本とほぼ同様だが、違いは証人の決まりで2人以上で署名と捺印のほかに関連資料が必要とされている。



【台湾ブログ】こだわりの十割蕎麦!台湾でも食べられる

 日本と変わらない味を提供し、美味しいと評判の蕎麦屋が台湾にあるという。食べて感激した台湾人が、店の持つこだわりや味の感想などをブログに載せた。

 美食についてブログにつづっているksdelicacy(ハンドルネーム)さんは、自称グルメの高雄市在住の男性だ。日本蕎麦屋を見つけて入ったそうだが、看板から“禅の心”を感じたという。

 十割蕎麦を食べるためにその店に行ったという筆者は、初めて食べるのでつゆを付けずに蕎麦の本来の味をかみしめたくて、そのまま口に入れたという。「かんでみると麦の香りが口の中に広がった。甘過ぎず塩からさもなく、とても柔らかくてヘルシーな味だ!」というのが感想だ。とても気に入ったらしい。「天ぷら付きで280台湾ドル」と記録しているので、日本円で約980円。日本人からすると、少し安めの価格設定に感じる。

 また「わさびが緑色じゃなくて黄色だった」ことや、カツオのあぶりやきや揚げた蕎麦餅などのアラカルトも美味しかったそうで、筆者は満足感を感じた。「十割蕎麦というのは100%の蕎麦粉で出来たそば、という意味だ。九割だと90%の蕎麦粉と10%の小麦粉で作られることになる」などの情報も書き込み、蕎麦になじみのない台湾の人々へ日本の味のおいしさを伝えた。

 筆者は「いい意味で、日本人は変態だ!」とも書き込んでおり、「こだわりが深すぎるために、専門家が存在する」と訴えた。蕎麦作りの技術を持つ人物は日本では“蕎麦職人”と呼ばれ、一般人のための認定制度もあると紹介している。台湾人にとっては、驚くべき事実なのだろう。蕎麦粉の割合に始まり、麺の固さやこしに味、ディテールに徹底的にこだわる日本人の姿は、台湾の人々には面白く映るはずだ。蕎麦の世界だけではなく、全てにおいて共通する日本人の特徴だろう。

 筆者の訪れた日本蕎麦屋の公式Facebookによると店の責任者は日本人なので、筆者が満足した本格的な日本の味ということがわかる。店名については、蕎麦は種まきから収穫までの期間や開店時期、友達とおいしい蕎麦を食べてほしい、などといった願いを込めたそうだ。蕎麦はすべて台湾産で、蕎麦文化を台湾の人々に広めたいという使命感もオーナーは持っているとのことだ。。

 台湾にはとてもたくさんの日本料理店があるが、日本人が食べて満足できる店や本当に美味しいと思える店を探すのは、簡単ではない感覚だ。日本流のこだわりで本格的な味を提供している和食屋ということで、台湾の多くの人に利用してもらい、感想を聞いてみたいものだ。


【台湾ブログ】日本でレンタカー!中国語版カーナビで快適ドライブ

 日本旅行で初めてレンタカーを利用したという台湾人女性が、便利で楽しかった思い出をブログにつづった。愛知県と三重県をドライブしたそうで、快適だったようだ。

 初めて日本でレンタカーを利用すると大興奮したVenus(ハンドルネーム)さんは、台湾人が日本で車を借りるには、台湾免許証の日本語訳版を事前準備し持参すること、台湾免許書証原本、パスポートの3点が必要だと伝えた。友人たちに薦められたレンタカー会社に予約済で、「名古屋空港を出るとすぐにカウンターが見えた。この会社は日本全国に営業所が1200店舗以上あり、保険が整っていて安心」と述べた。車を借りた後返車する際の営業所はどこでもいいので沢山あると便利だということ、台湾からネット予約した方が希望の車種を確保してもらえるなど、利用にあたって役立ちそうな点も伝えている。

 空港営業所のカウンターでは免許証を見せ手続きを始めたというが、「スタッフが保険について説明してくれた。日本語の資料だったが、漢字がたくさんあるので理解しやすかった。台湾の旅行代理店を通して予約を入れたが、ベビーシートを準備してくれた」と、外国人でもスムーズに手続きが進むと報告した。中国語版の説明書も渡され、安心感が増したようだ。乗車前にはスタッフと一緒に車体をチェクし、元々ついている傷などを記録。「私よりもスタッフの方が細かく見ていたので、不安に感じることはなかった」そうだ。

ついに日本でハンドルをにぎり、車を動かした筆者だが「右ハンドルに戸惑ったがすぐに慣れた。道に詳しくないのでスピードを出さなかったが、クラクションを鳴らされることなく、日本人の運転マナーの良さを実感した。気持ち良くドライブできた!」と感想を書いた。

 続いてカーナビの重要性を強調。「目的地の電話番号を入力するだけで誘導してくれた。中国語にも対応していて、日本語が出来なくても目的地まで行ける」と、ひと昔前ならありえない現実に感動したという。路面は平らで真っ直ぐ延びる高速道路に、美しい景色。日本のドライブは快適で筆者は大満足したそうだ。

 サービスエリアのゴージャスぶりも、筆者を喜ばせた。刈谷ハイウェイオアシスは温泉があり、女子トイレの設備が整っていて感動したという。筆者のブログに写真があるが、高級ホテルかと思うようなトイレだ。公式サイトをのぞいてみると、「テレビや雑誌などにも取り上げられた、デラックストイレ」だという。ほかにも「観覧車もあり料理は美味しく、農産物は激安だった。サービスエリアとは思えないほど、楽しい」と、筆者は遊園地かショッピングモールにでも行ったかのような、気分だったようだ。

 精算時のガソリン代もブログで報告しており、3日間で3515円だったとのこと。「ハイブリッド車の燃費の良さを実感した」そうだ。エンジンが静かなハイブリッド車で、日本でドライブできた喜びをかみしめ、“車で走る楽しみを味わうのに最適な国”であることを実感したそうだ。あまりにも素晴らしいドライブ旅行だったので、次は北海道か沖縄旅行を計画すると、決めたという。

 このブログを読むと、日本のレンタカーは台湾人でも利用しやすく、快適なドライブを楽しめることがわかる。では我々日本人が台湾で車を借りる、という逆パターンはどうか。準備する物はこのブログの筆者が書いた内容とほぼ同じで、レンタカー会社はは現地企業のほか日系や外資系も進出しているらしい。インターネットで情報を検索すると、詳しく調べられそうだ。

 大きく違うのは左ハンドルというルールで、日本に比べるとスピードを出す車が多く、ドライバーの運転は荒い。原付バイクの数も異常に多いので、中心地・台北市内での運転は日本人にとって難関だ。恐怖を覚える人もいると思う。

 だが地方都市や自然に囲まれた美観スポットは、車で行くと効率良く楽に回れるだろう。レンタカー会社のシステムや外国語対応などが充実すると、ドライブしながら台湾を旅行したいと希望する日本人が増えていきそうだ。


【台湾ブログ】名古屋の人が好む味噌、美味しいので広めていきたい

 「日本人は味噌が好きだ」と認識している台湾の主婦が、名古屋に旅行した時の驚きをブログにつづった。「味噌を愛するあまりどんな料理にも加える!」と、観察結果をまとめている。

 味噌汁を作ったり料理に加えたりと、「味噌をたくさん使っているのが日本人」だと述べたChoyce(ハンドルネーム)は、名古屋に旅行した際に訪ねた友人の様子を見て、「一般的な日本人よりも味噌の使用率がかなり高い」と感じたという。4日間滞在したとのことなので、台所を手伝い手料理を食して実感したのだろう。帰り際にはお土産として“万能調味料の味噌”を渡され、「味噌は味噌汁を作る時くらいにしか、使わないのに!」と訴えたくなったそうだ。

 名古屋での日々を体験した影響からか、筆者は味噌にすっかり興味を持ったようで、出発前の名古屋空港の売店でおでんを買って味噌だれをかけてみたとのこと。「黒っぽい色なので味が濃くて塩からいかと思ったが、意外にさっぱりしていて食べやすい! 甘からくておでんに良く合う!」と、感動さえ覚えたようだ。

 成分を見て大豆や調味料で作られていると筆者は知り、「精進料理しか食べないベジタリアンでも安心だ」と思い、慌てて空港で2本購入し自宅へと持ち帰ったそうだ。豚骨などの動物の骨などが含まれているだし等の粉末は、国によって持込むことができない場合があるそうだ。味噌なら安心だと言えるだろう。

 台湾の自宅の台所で、どんな食材に合うのかと筆者は味噌だれをどんどん使ったそうだ。「キュウリにかけると一瞬でなくなった程、家族全員が味を気に入った。寒い冬に作ったおでん鍋でも、味噌だれは大好評。食が細い2人の子どもが何度もおかわりをした程だ!」と、味噌パワーのおいしさと万能さに驚きつつ、喜びを感じたようだ。ピザ生地を作り全面に味噌だれをぬって焼き上げる“お手製味噌ピザ”にも挑戦し、子どものパーティーで振る舞って大好評だったそうだ。

 実際に使っている内に味噌だれは良質な調味料とわかっていった筆者は、インターネットで調べ名古屋の多くの家庭で日常食べられている万能調味料であることを知ったという。筆者は空港で購入したが、街中のスーパーやコンビニエンスストアにて、気軽に買えるという情報も得た。

 そしてブログの最後には、「この味噌だれを、強力推薦します! 今後台湾の食材とのバランスを考え、広めていきたい」と宣言した。日本の味を台湾で紹介する主婦として奮闘しそうだ。筆者は盛り付けにこだわり、料理をかわいくヘルシーに仕上げる日本の主婦を尊敬しているそうで、「見習いたい」という宣言もした。日本の料理や味が台湾の主婦によってどんな風にアレンジされ、広まっていくのかチェックするのは面白そうだ。


【台湾ブログ】包装にこだわる日本人、祝儀袋は多種多様で白色!?

 「日本は包装を重んじる国」と感じた台湾人が、ブログにその思いを書きつづった。品物を購入した時の包装や祝儀袋などを見て、そう感じたそうだ。
 日本で買い物を経験したというdidwater(ハンドルネーム)さんは、「デパートや高級店では、商品を美しく包装する。日本で何かを買ったことがある人は、その美しい包装を実際目にしたことがあるだろう」と述べた。出口まで見送りしてお辞儀する店員の接客を受けたこともあるようで、「お客様を尊重している」気持ちが伝わってきたという。高級店でショッピングを楽しんだ人物なのかもしれない。

 続けて祝儀袋にまでこだわる日本人についてつづり、台湾との違いを述べた。「台湾では真っ赤な色で喜ばしさを表現するが、日本のご祝儀袋は白色だ。水引を使って華やかさを出す」と説明し、結婚式では新婦は白無垢を着るので、日本人は白色を好むと感じているようだ。お金を入れた後は水引で祝儀袋を結んで美しさを添える、病人の見舞いには祝儀袋は使えない、などといった注意もつづっている。

 また800台湾ドル、2600台湾ドルなど偶数の金額を包む台湾と違って、「日本のご祝儀は例えば3万円や5万円といった、奇数が一般的。4と9は縁起が悪いとされている」ことを伝え、金額に合わせて日本人は祝儀袋を選んでいるとも伝えた。

 「金額が少ないとシンプルな袋を、金額が高いとゴージャスな袋をというのが、日本人の常識だ」と理解しているそうだ。縁起の良い数字が偶数と奇数で異なる逆の習慣、また祝儀袋の種類をいろいろ選べる日本は、台湾の人にとっては不思議な感覚だろう。「目的、金額、使う状況をよく考えてご祝儀を送るのが日本流だ」とまとめている。

 台湾の祝儀袋は「紅包」という赤い袋で、スーパーやコンビニエンスストアで気軽に購入できる。香り付きの物などあるがどこで買っても、どのメーカーの物でも見た目が似ており、種類は1つと思っていて良いかもしれない。

 結婚式はもちろん、お年玉や誕生祝い、出産祝いなどおめでたい行事はすべて共通して使える袋だそうだ。用途に合わせて袋の表面に四字熟語を書き、祝いの気持ちを伝えるという。結婚式では「百年好合」「永結同心」など、永遠を象徴する言葉を用いるそうだ。

 袋の種類のバリエーションが無く、どの祝い事でもOKな「紅包」は、シンプルで使いやすい。あれこれ迷う事が無く、結婚祝いの額も友人なら2200台湾ドル(約7500円)が一般的というから、日本に比べると気楽な感じだ。

 筆者は日本人のことをお土産やお返しが好きな国民とも思っているそうで、「七五三や成人式の時なども祝儀やプレゼントを贈る。贈られた3分の1の金額をお返しするのがマナーだ」という点もつづった。

 台湾では日本ほど祝儀を贈る習慣が少ないのだろう。また受取った金額を基準にしてお返しの品を考えることも、興味深く感じているようだ。日本の祝儀袋の種類の多さにまず驚くのが台湾人であり、金額によって袋を選びやお返しを気にしたりと、日本人のデリケートな面を感じ取るだろう。そして最も意外なのは、祝儀袋のベースの色が白ということではないか。台湾では白の袋を見せると葬儀のイメージを与えてしまうので、現地の人と交流を持つ時には日本の祝儀袋をうかつに見せたりすることは、控えた方が良いかもしれない。


【台湾ブログ】叙々苑の焼き肉、高いけど「恐ろしいほどウマイ」


  最近、東京を訪れたという台湾人男性のVictor Chen(ハンドルネーム)さんは、寿司(すし)やラーメンなどを食べ歩き、美食三昧の旅行を楽しんだようだが、特に記憶に残っているのは叙々苑で食べた焼き肉だったという。

  筆者が訪れたのは上野にある叙々苑だ。筆者は叙々苑を利用するのは今回が初めてだったようだが、同店は日本では高級焼き肉店として知られている。筆者も入店してすぐ、店内の落ち着いた作りに「なかなか良い店だ!」と気分が盛り上がった様子だ。

  一緒に叙々苑を訪れた仲間と「まずはお祝いだ」とグラスビールで乾杯した筆者は、続いて4種類の肉とご飯を注文。牛タンや豚肉3点盛り、牛カルビなどを注文。

  焼きあがりを待ってさっそく牛カルビを食べてみると、「恐ろしいほどおいしかった」という。牛カルビは口に入れた途端に溶けてなくなるほどで、口当たりもとてもよかったと大絶賛だ。

  さらに筆者は、エビやリンゴなどと一緒に厚切りのカルビが壺の中に入れられている壺漬カルビ焼きという料理を写真付きで紹介。焼き上げて食べるまでの過程を写真で紹介しながら、焼き具合を丁寧に解説。ブログの読者は思わず食べたくなったに違いない。

  ご飯と一緒に焼き肉を堪能した筆者は「心から満足した」と述べながらも、高級焼き肉店の叙々苑ということで、やはり値段が気になる様子。3名での合計の支払いは1万5000円だったそうで、台湾での焼き肉と比べると「かなり高い」と驚いてしまった筆者。しかし、もともと「今回は見学のようなものだった」そうで、「いつかお金を稼いで叙々苑でもっとおいしいお肉を食べよう」と決意したという。





映画「深夜食堂」 台湾の映画祭で世界初上映へ



22の地方自治体、『頂新』の製品を不買


衛生福利部食品薬物管理署(衛福部)が12日午前、飼料用の油が混入されたラードの業者による自発的な通報、それを回収する進度、今回の問題のあるラードを生産する台湾の大手食品グループ、『頂新グループ』がベトナムから油を輸入する状況などを説明した。

それによると、『頂新グループ』傘下のラード生産業者、『正義株式会社』は、飼料用の油を販売する、『鑫好会社』から飼料用のラードを購入、それを食用油に混入し、68項目のラードを生産した。これらの問題のあるラードを使って生産した製品は37項目に達した。川下の業者230社は、これらの製品(油)を使用して生産した商品は167項目に達した。

食品薬物管理署の姜郁美・署長代理は、『頂新グループ』のラードを原料として食品を生産した業者は、13日零時以前に自発的にそれを通報し、15日零時以前に問題のある商品をすべて棚から下ろすよう指示した。

姜郁美・署長代理は、二日間前に台湾のすべての油生産業者27社に対して、国内外からの油の原材料が食品の製造の基準に符合するかどうかを確認するよう要求すると共に、今後もさらに厳しい規定で海外からの油を管理する方針を明らかにした。

なお、『頂新グループ』が生産した、食用油としてのラードに飼料用のラードが混入された事件が明らかになったにつれ、香港とベトナムの公証役場が油に関する偽造の証明書を発給したことも明るみに出た。食品薬物管理署は12日、現地駐在の中華民国の出先機関を通じて偽造の証明書の発給プロセスに対する理解を深めると共に、今後、油製品の輸入に際して、輸出先の政府側の証明書の添付を規定するよう法改正を進めていると

行政院:労働者の権益保護を強化

行政院の江宜樺・院長が11日、記者会見を開き、食品安全を守る決意を示すと共に、食品メーカーの市場シェアにかかわらず、不法な事件があったら、必ず徹底的に調査し、その責任を追究するなど、罰則の厳格化を強調した。そして問題のあるラード製品の回収による、ラードの品不足の問題に対応するため、来週、外国のラードの輸入を開放する対応策も明らかにした。

行政院が12日、政府は常に労働者の声に耳を傾けているとし、今年、最低賃金の引き上げ案を承認したほか、今後も制度化した政策で労働者の権益をさらに保障するよう努力すると強調した。

この二日間、台湾の大手日刊紙のトップページには、「憤慨する市民」と名乗った人のメッセージが掲載された。この市民は、メッセージの中で、食品の安全、経済発展、社会の治安、労働者の権益、情報通信の安全などの面における政府の努力の足りなさを批判した。

行政院は12日、このメッセージに答えた。行政院の孫立群・スポークスマン(報道官)によると、経済成長を図ると同時に、労働者の生活面での需要をも満たすようにするため、行政院は、今年9月3日に来年の最低賃金引き上げ案を承認した。最低賃金の引き上げは、2011年1月以来、5度目だ。232万人の労働者はその恩恵を受けると予測されている。

孫立群・報道官は、また、政府は常に労働者の声に耳を傾け、労働者の基本権益を保障するほか、最低賃金の引き上げの制度化を通じて労働者の需要を満たそうとしていると述べた。

輸入ラードの関税、きょう10%に引き下げ

飼料用油混入の問題ラード問題で、国内のラード不足と値上がりに対応するため、経済部はきょう(13日)から輸入ラードの関税を20%から10%に引き下げる。この緊急措置は6カ月間続く予定。強冠企業、頂新グループなど大企業のラードに次々と問題が発覚し、市場への影響は大きい。

江宜樺・行政院長は11日の記者会見で、日本やスペインなどからのラードの緊急輸入を指示した。国内業者は政府に関税ゼロを求めているが、現在の「関税法」では行政機関に対し50%にまで関税を引き上げる権限しか与えられていない。今後、長期的な関税引き下げや税率の再設定が必要な場合には関税法を改定する必要があり、まずは現行法で可能な範囲ぎりぎりまで関税を引き下げた形だ。

UMC、厦門で12インチ工場に資本参加[IT]

ファウンドリー(半導体の受託製造)世界大手の聯華電子(UMC)は9日、中国の福建省厦門(アモイ)市政府と福建省電子信息集団が合弁で設立する12インチシリコンウエハー対応工場に資本参加すると発表した。まずは来年から5年間で約13億5,000万米ドル(約1,450億円)を投じる。台湾の半導体企業が中国の12インチ工場に出資するのは初めてとなる。

UMCは同日に開いた董事会(取締役会)で、厦門市政府、福建省電子信息との協議書の締結を決定した。同12インチ工場の総投資額は62億米ドル。55、40ナノメートル製造プロセスのファウンドリー事業を主に手掛け、月産能力はウエハーベースで5万枚が見込まれている。UMCの顔博文執行長は「中国の半導体市場の規模は世界一だが、製品の内製率はまだ低く、輸入額は石油を上回っている」と指摘。「中国国内での生産拠点の開設は、急速に拡大する需要を取り込む最善の方法になる」と述べ、今後の展開に期待感を示した。

台湾政府は、技術の流出を防ぐために域内ファウンドリーの中国における最先端技術の製造拠点建設を制限している。経済部は9日に声明を発表し、UMCの今回の投資計画は関連規定をクリアしているとし、「台湾企業の新興市場での商機獲得に有利に働く」と評価した。経済日報によると、同社は1カ月以内に計画を経済部投資審議委員会(投審会)に申請する。

一方、中央社などによると、ファウンドリー世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)はUMCの中国投資の決定を受け、「当社は既に台湾で産業チェーンを構築している。12インチ工場を中国に設ける計画はない」とコメントした。

台湾の違法油問題 市民に商品不買の動き広まる

食品会社の正義(高雄市)が販売する複数の食用油に飼料用油が混入していた問題で、同社を傘下に収める頂新国際グループの商品の不買運動が広まっている。

スーパーでは「味全」など関連企業が販売する牛乳が大量に売れ残った。彰化県の鹿港では、地元の業者が醤油や牛乳などを破棄する抗議運動を実施。ある音楽バンドは12日のコンサートで木魚を打ち鳴らしながら読経し、頂新は台湾から出て行けと呼びかけた。

過去に味全、正義、頂新製油3社の董事長(会長)を兼任した魏応充氏は11日に記者会見を開き、涙ながらに謝罪したが、十数年にわたって商品を購入していたコーヒー店やかき氷店も不買運動の支持を表明するなど、事態の収拾には至っていない。

22の県・市は13日から所属機関や学校などに問題企業の商品の購入を停止するよう通告し、不買運動は全国規模に広がる様相を呈している。また、中国大陸当局も、正義が販売する食用油の輸入を取り止めた。

馬英九総統は12日、行政院(内閣)に対して問題の迅速な解決を指示したことを明らかにした。衛生福利部食品薬物管理署は同日午後、すでに自主回収された違法油は222品目、27万2677キログラムにおよぶと発表。高雄市政府衛生局は各県市で約948トンが返品されたと発表している。

澎湖南方四島、10/18国立公園に昇格

『東嶼坪嶼』には現在10世帯あまりしか住んでいない。玄武岩の素晴らしい景観のほかに、壮観の棚田、棚田に沿って建設された現地の住宅、「菜宅」も見逃せない。

真珠のように離島の澎湖海域に分布している、南方四島が18日に正式に中華民国台湾の九ヵ所目の国立公園になる。澎湖南方四島は、澎湖南方の海域にある『望安嶼』と『七美嶼』の東にあり、『東吉嶼』、『西吉嶼』、『東嶼坪嶼』、『西嶼坪嶼』およびその周辺のサンゴ礁を含んでいる。陸地の面積は約370ヘクタール、台北市内の大安森林公園14.6個分の広さ。海域の面積は、約3万5473ヘクタールで、台北市の1.3個分の広さに相当。

『西嶼坪嶼』の50%以上はサンゴ礁、南方四島のうち、サンゴ礁が最も多い島となる。海底では広範囲のサンゴ礁が見られる。『東嶼坪嶼』周辺の海域でも多くのサンゴ礁があり、各種の魚やエビなどが生息している。しかし、ここ数十年、交通が不便なため、人口が減っており、政府は1978年、『西吉嶼』の住民をほかの場所に移転したため、現在は無人島になっている。内政部海洋国家公園管理処の資料によると、これらの島嶼での常住人口は約50人。

今年、この四島を訪れた旅行者が急増、9月末時点では、『東吉嶼』にはのべ9600人、『東嶼坪嶼』にはのべ8000人余りが訪れたという。

香港デモ支持の台湾人気作家ら、中国大陸で著書撤去処分か

台湾の人気作家、ギデンズ・コー(九把刀)氏や中国大陸出身の歴史学者、余英時氏らの著書が、中国大陸で発禁処分になった可能性があることが分かった。香港で行われている民主派デモに支持を表明したことが影響したとみられている。

中国大陸の弁護士や著名な作家、漫画家らが短文投稿サイトで広めた情報によると、中国大陸の国家新聞出版広電総局が、多くの出版社などに対し、コー氏らの著作本を撤去するよう通告したという。

コー氏は日本でも公開された映画「あの頃、君を追いかけた」の原作者として知られる。関係者は12日、中国大陸で同氏の複数作品の出版権を持つ現代出版社の回答が得られていないとコメントしたが、コー氏は会員制交流サイト上で「心配しないで」とメッセージを書き込んでいる。

中国大陸では17日からコー氏の小説を映画化した「Cafe・Waiting・Love」(等一個人[口加][口非]/江金霖監督)が公開される。

台湾で寺廟巡りの鳥取大生ら「来てよかった」

鳥取大学地域文化学科の学生ら15人が11日、北港朝天宮(雲林県)を訪れ、日本統治時代の台湾における宗教の歴史的流れなどを学んだ。台湾の複数メディアが伝えている。

朝天宮は台湾の民間信仰である航海の女神「媽祖」を祭る廟として有名。1913年に当時の台湾総督、佐久間左馬太が奉納した「享于克誠」と書かれた扁額や寄付をした際の領収書など、日本統治時代ゆかりの文物が複数収蔵されている。

学生らは通訳を通して廟内の建築物に施されている木彫や奉納品の太鼓、廟ゆかりの史跡など貴重な文物について解説を聞いたほか、日本に帰化し、現在台湾に帰郷中の廟の歴史に詳しい呉老択さん(84)からも台湾に対する媽祖の影響などを詳しく教わった。

一行は今月2日には同じく媽祖を祭る新港奉天宮(嘉義県)を訪れており、記念品の相互贈呈などを行った。

東北季節風の影響、14日は18℃に低下

中央気象局によると、東北季節風の影響で、13日、台湾北部と東北部では気温が下がり、中南部では朝晩やや涼しくなる。台湾各地、および離島の澎湖、金門、馬祖は曇り時々晴れの天気だが、南東部、東部の山間地帯、東北部の山間地帯、北部の山間地帯では雨が観測される。

13日から18日まで、東北季節風の影響で、北部と東北部ではやや涼しくなり、14日と15日の朝晩は18℃に下がる可能性があるという。

日本統治時代の高雄・岡山空襲から70年 生存者が体験語る


日本統治時代の高雄・岡山大空襲から70周年を迎えた12日、民間団体などが現地で記念イベントを開き、惨状を目の当たりにした男性2人が当時の体験を語った。台湾の複数メディアが伝えている。

太平洋戦争期、日本の南進基地とされた台湾。日本軍の飛行場があり、隣には海軍航空隊の修理工場があった岡山は、1944(昭和19)年10月12日から数日間、米軍のB29爆撃機による空襲が続いた。

当時修理作業をしていた王文清さんは爆音を聞き、一目散に逃げ出した。その後一時的に意識を失い、再び気がついた時には右耳が聞こえなくなっていたという。

専門家によると、米軍は少なくとも650トン以上の爆弾を投下。飛行場は近隣施設などともに壊滅し多数の死傷者が出たが、被害の詳細について公表されることはなく、全容はいまだに判明していない。

主催者側は、被害が大きかった台湾の空襲の歴史を知ってもらいたいと話している。

台北メトロにラインナンバリング導入 誰にでも分かりやすく

建設中の台北メトロ(MRT)松山線が11月中にも開通する見込みとなったのを受け、同社は11日、主要各線の新名称とラインナンバーを発表した。

松山線の開通後は、長らく相互直通運転を行っていた淡水線と新店線の運行形態が改められ、それに伴い淡水信義線、松山新店線にそれぞれ改称される。一方、文湖、中和新蘆、板南各線の名称は変わらない。

また、文湖線は1、淡水信義線は2、松山新店線は3、中和新蘆線は4(新荘線方面は4A、蘆洲線方面は4B)、板南線は5のラインナンバーが新たに付けられる。

今後は路線に割り振られているラインカラー通りに列車が運行されることから、同社ではホームで列車を乗り間違える心配がなくなると利便性の向上をアピールしている。

映画「深夜食堂」 台湾の映画祭で世界初上映へ

今年11月に開催される「台北金馬影展(ゴールデン・ホース・フィルムフェスティバル)」で、台湾でも人気の漫画を原作にした映画「深夜食堂」(松岡錠司監督)が、世界に先駆けて上映されることが決まった。

映画「深夜食堂」は日本で来年1月31日に公開される最新作。今回の映画祭では11月10日に上映される。原作者の安倍夜郎氏は今月10日に台北でサイン会を実施し、台湾のファンらと交流を楽しんだ。

質疑応答ではどうすればストーリーを思いつけるのかなどの質問が寄せられた。また、安倍氏が台湾で印象に残った食べ物は「ラードご飯(猪油拌飯)」だという。

漫画「深夜食堂」は2011年から中国語版が台湾で発売され、大手書店で娯楽・趣味部門の売り上げ1位になるなど、大きな人気を集めている。

UMC、厦門で12インチ工場に資本参加

 ファウンドリー(半導体の受託製造)世界大手の聯華電子(UMC)は9日、中国の福建省厦門(アモイ)市政府と福建省電子信息集団が合弁で設立する12インチシリコンウエハー対応工場に資本参加すると発表した。まずは来年から5年間で約13億5,000万米ドル(約1,450億円)を投じる。台湾の半導体企業が中国の12インチ工場に出資するのは初めてとなる。
 UMCは同日に開いた董事会(取締役会)で、厦門市政府、福建省電子信息との協議書の締結を決定した。同12インチ工場の総投資額は62億米ドル。55、40ナノメートル製造プロセスのファウンドリー事業を主に手掛け、月産能力はウエハーベースで5万枚が見込まれている。UMCの顔博文執行長は「中国の半導体市場の規模は世界一だが、製品の内製率はまだ低く、輸入額は石油を上回っている」と指摘。「中国国内での生産拠点の開設は、急速に拡大する需要を取り込む最善の方法になる」と述べ、今後の展開に期待感を示した。

 台湾政府は、技術の流出を防ぐために域内ファウンドリーの中国における最先端技術の製造拠点建設を制限している。経済部は9日に声明を発表し、UMCの今回の投資計画は関連規定をクリアしているとし、「台湾企業の新興市場での商機獲得に有利に働く」と評価した。経済日報によると、同社は1カ月以内に計画を経済部投資審議委員会(投審会)に申請する。
 一方、中央社などによると、ファウンドリー世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)はUMCの中国投資の決定を受け、「当社は既に台湾で産業チェーンを構築している。12インチ工場を中国に設ける計画はない」とコメントした。







台北MRT新路線図

新たに開通する(松山線)

台北MRT 松山線

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