【台湾ブログ】日本主婦の病、主人在宅ストレス症候群は勘弁して!
レコチャイより・・・
「結婚生活はバランスを保つことが大切!」と訴える台湾の主婦が、定年後の夫の言動を心配している。“私に依存しないで!”という思いを、ブログに書きつづった。
「将来娘たちが独立したら、2人でシンプルな日々を過ごそう」とある日夫に言われ、ぞっとしたという台湾の主婦・lumine(ハンドルネーム)さん。すぐさま長女の元へ行き、「お願いだから、パパと2人だけにしないで。本当に嫌なの!」と、思わず叫んでしまったそうだ。
というのもlumineさんは、数年前に米メディアが「日本で流行中の病」と報道した「Retired Husband Syndrome(主人在宅ストレス症候群)」について、気になっているとのこと。「妻から母になった私たち女性は、子どもが成人して家を出ると家政婦のような存在になる。定年後家にいる夫は、会う友人がいなくて数週間外出しない可能性もあるだろう。毎日新聞やテレビばかり見て、全神経は妻に注がれる。食事に文句をつけたり、友人に会いに行くのを良く思わず、食事を準備してから出かけるようにとうるさく言う。それは私たちの父親世代だけでなく、夫世代の男性にも起こりえることだ!」と、述べた。夫が仕事を失うとストレスを感じるのではないか、とlumineさんは心配しているのである。
「あなたの夫は仕事熱心で、会うのは同僚ばかりですか? 趣味がなく休日はテレビとインターネットを楽しみ、外出は家族で、という男性なら“主人在宅ストレス症候群”の予備軍です。定年後は、妻であるあなたに被害を与える可能性があります」と、lumineさんは友人たちに投げかけた。
そして「この依存症の予防として、大切なのは夫婦2人のバランス関係。一緒にいる時間も必要だが、個人で行動できる時間も必要。2人ともそれぞれ友人を持ち、趣味も持つべきだと思う。年をとり側で支え合う絆は重要だが、その絆を邪魔に感じてはいけないのです。十分気をつけましょう!」と、ブログを締めくくった。lumineさんは友人たちに訴えると同時に、自分自身にも言い聞かせているようである。
このブログの持ち主lumineさんや、「主人在宅ストレス症候群」を報道した米メディアを例に挙げられるように、夫が働き妻が家を守るというのが、世界がイメージする日本家庭の一般的なスタイル。働き蜂のように仕事に情熱をささげる日本人男性は、定年後の喪失感が大きい。家でやることがない夫は、そばにいる妻が気になって束縛する。あれこれ言われる妻は、ストレスを感じて病気になる……という図式は、世界の多くの人が理解できるようだ。
とは言え、「最近は家事をする日本人男性も増えてきたと聞いたが、定年して家事に一生懸命になられても困る。口出しされるのも喜ばしいことではない」とlumineさんは述べており、その通りかもしれない。やはりお互いの存在と役割を認め、程良いバランスを築いていくことが、どの国の夫婦にとっても理想ではないだろうか。