今話題の「若作りうつ」って？

アンチエイジングが逆効果に!?　今話題の「若作りうつ」って？

いくら年をとっても老けない「美魔女」と呼ばれる中年女性が増え、年齢不詳の人が増加しています。たしかに彼女たちは努力しているだけあり、美しいことには間違いありません。一方で「いつまでも女でいたい」「キレイと言われたい」という強い欲望のあまり、頑張りすぎて苦しくなってしまう人もいるそうです。どうあらがったって人は老けていくもの。自然現象には太刀打ちできません。そんな現実にぶつかり、苦しんでしまう女性たちのことを「若作りうつ」と呼ぶそうです。みなさんの周りの人は大丈夫でしょうか？　それではさっそく、若作りうつの特徴を見ていきましょう。

1：年をとることが怖い

「年をとるたびにつらい気持ちになる。どんどん自分に自信がなくなるし、若い子を見ているとイライラする」（40代／出版）

▽ 若作りうつになってしまっている人の特徴は、年をとることを異様に恐れることです。年齢を重ねるたびに自信をなくし自分のことを魅力がなくなっていくと勘違いしてしまいます。年をとったぶんだけ人間としての魅力も増すものですが、そのことへは目を向けられずに苦しい思いをしてしまうそう。誰だって等しく年を重ねるもの。今若い人もいずれは老けていきます。自分の年齢を受け入れることができたほうが精神的にも幸せなのはいうまでもありません。

2：美容やダイエットを怠らない

「絶対に若いときのスタイルをキープしたい。少しでも太ると絶望的な気分になる。自分は完璧主義なんだと思います」（30代後半／主婦）

▽ 若作りうつの人は、自分の外見が老いることにたいして嫌悪感を持っています。そのため、少しでもキレイでいようと美容やダイエットを完璧にこなす努力家です。栄養のあるものをとり、運動をし、背筋をぴんとはって歩くので世間的に見てもキレイの部類に入るでしょう。しかしそれだけでは納得できないのです。なぜなのでしょうか？

3：過去にちやほやされた経験がある

きいていくなかでわかったことは、若作りうつになりやすい人は、過去に外見が原因でちやほやされた経験を持っていることがわかりました。今もなお充分に美人なのですが、それゆえに外見がなければ自分自身に価値がないと思い込んでしまっているようです。過去に甘い蜜を吸ってしまったぶん、それを失うことが怖いそうです。

4：いつまでも女として見られたい

「絶対にこんなこと言えないんですが、旦那だけでなく若い男の子からも女として見られたいと思ってしまいます。20代の女の子がチヤホヤされているのを見ると、私だって若い頃はモテたのにって思って悔しい」（30代後半／広告）

▽ 同じ世代の人と付き合っていれば、なんとなく更年期の話などをして笑ったり共感し合ったりもできるのですが、若い世代と接することが多いとどうしても比べてしまうようです。とはいえ、若作りうつになる人たちは同年代の人よりも下の世代と関わることを望んでいることが多く、心の葛藤から抜け出しにくいそう。自らつらい場所へと飛び込んでいるようです。

人は死なない限り老け続けます。容姿は衰えたとしても、そのぶん得るものもたくさんあるはず。自分のなかに豊かな部分をたくさんつくって、上手に年を重ねていきたいですね。