ネパール大地震でよみがえった東日本大震災の記憶
中国のインターネット掲示板に「11年に体験した日本の大地震の記憶」と題する文章が掲載された。ネパールで25日にマグニチュード7.8の地震が発生したことを受けて4年前の東日本大震災発生時の体験を振り返ったもようだ。
私は再び日本で11年に体験した大地震のことを思い出してしまった。その時、成田空港で30時間を過ごしたが、すべてが秩序良く進められていたという印象が残っている。
今にして思えば私はとても運が良かった。飛行機を乗り継ぐ1時間あまりの間にこの大地震が発生し、すぐに空港は閉鎖された。しばらくすると空港の係員は毛布を配ってくれ、乗客らはターミナルで休憩を取ることができた。ここにお湯はなかったが、空港側は無料で飲み物や食べ物を配ってくれた。
友人は私にすぐに帰国するよう勧めたが、私は空港が用意してくれた寝袋で1晩を過ごした。私は毛布をもう1枚ほしいと頼んだが、空港係員の対応は「1人1枚だけの用意」ということだった。テレビを見ると、すべてが津波に関する情報だ。津波は容赦なく街を襲っていた。私は1人分のスペースを確保し、寝袋を広げて横たわった。夜も余震が続く。その後半年間、振動に敏感になってしまったのはこの時の体験が原因だ。
空港が復旧した後、日本円を持っていなかった私は急いで換金し、飲み物を買った。そこで目にしたのは無料の公衆電話だ。私は家族と会社の上司に無事を知らせることができた。レストランが再開したことを知った私は温かい食事を口にすることもでき、目的地のサンフランシスコ行きの便に乗ることができた。最後に、地震で犠牲になった人々に祈りを捧げたい。