セウォル号船長に無期懲役-控訴
韓国南西部の珍島沖で昨年4月に起きた旅客船セウォル号の沈没事故で、乗客を救助せず船から逃げたとして殺人罪などに問われた船長のイ・ジュンソク被告(69)ら乗組員15人に対する控訴審の判決公判が28日、光州高裁で開かれた。
徐慶桓裁判長はイ被告に殺人罪を適用し、無期懲役(求刑・死刑)の判決を言い渡した。
事故では修学旅行中の高校生ら295人が死亡、9人が行方不明となった。検察は、乗客に対しイ被告が脱出命令を出さないまま、先に逃げたとみて、「未必の故意」による殺人罪の適用を求めていたが、1審の光州地裁が昨年11月、イ船長に殺人罪を適用せず、遺棄致死罪などで懲役36年の判決を下したことで、検察側が控訴していた。
控訴審判決は、同僚らを見捨てて逃げた機関長パク・キホ被告ら他の14人に対して、遺棄致死罪などで懲役12年~1年6月を言い渡した。