東京都:五輪バス輸送の基本計画発表 虎ノ門−国際展示場
東京都は28日、2020年東京五輪・パラリンピックの競技会場や選手村が整備される臨海部と都心部を結ぶバス高速輸送システム(BRT)の基本計画を発表した。虎ノ門ヒルズ(港区)近くのバスターミナルから中央区晴海の選手村予定地を経て、りんかい線国際展示場駅(江東区)までを幹線ルート案として提示。車両については、環境に配慮して燃料電池を使い、車両2台を連結した連節型バス導入を目指すとしている。
都は6月にバスの運行を担う事業者を公募し、19年度の運行開始を予定している。停留所は、JR・ゆりかもめ新橋駅周辺▽中央区勝どき▽選手村▽ゆりかもめ市場前▽有明テニスの森駅周辺−−などを想定。トイレなどを備えた待合施設の整備を図り、通常の路線バスを上回るサービスの提供を目指す。
大規模マンションが建ち並ぶ臨海部の停留所は、マンションのエントランスなども活用することを視野に、管理組合や施設所有者などを対象に公募を検討しているという。
燃料電池を使う連節型バスは、現時点では開発されていない。都は、運行開始時は通常の燃料電池バスを使用し、五輪開催の20年から段階的に連節型の導入を目指す。