中高年の雇用現場でひときわ「シニア歓迎!」を謳っているのが交通系の警備業界だ。だが、「仕事がブラックというより人材がブラック」と言うのは、土木工事の監督をするKさん(32歳)だ。
「若い警備員はまず現場にはいません。平均して50代中盤以上。ところが見事に来る人来る人、みんな仕事をしない。立っているだけの仕事のように思われますが、安全確保のために重要な仕事なんです。でも本当に『立って見てるだけ』が多く、キレますね」
工事現場では集団で作業をしているのだから第一に必要なのは「声を出すこと」だが、それすらできない警備員がほとんど。独り言のような弱い声のおばちゃんや、わざわざユンボの死角に黙って立って邪魔になるおじさん、さらには幅員制限でミラーを畳んで微速通過する初心者カーに対して誘導すらしない人間もいる。当然、現場では通行者からの怒号が飛ぶ。
「重機の旋回中も人参(誘導灯)振って声を出さないと危険なのに、立って見てるだけ。ほとんどの人が一日に5~6回は怒鳴られてます。何もしないのはまだマシなほうで、停車中の新聞配達のバイクからおもむろに新聞を抜き取って読んだり、付近の住民の家の壁に立ち小便するバカもいる。もはや交通警備は『シニア層のブラック人材』の吹きだまりですよ。むしろ、どこからこんな人材ばかり集めてこられるのかが不思議です」
安全・安心が強く求められる社会となった今、警備業界も人材不足に陥り、中高年の雇用の受け皿となっている。だが、交通整理のような素早い判断力が求められる仕事は向いてないのかもしれない。
★聞いた話ですが「立っているだけ」・・・とはいうものの最近は変わった人(通行人、通行車両)が多く小さなことで難癖つけられるとか。ガードマンというだけで職業のクズ、と思っているようで、つまらないことでクレームをつけてくるらしい。
若い人、経験のある人はそんな事情を知っていて暑さ、寒さも伴うこともあり交通誘導だけは避ける、という。会社もそんな事情十分承知しているので人材確保が難しいので応募してきた人はすべて採用する。当然、まともな人が派遣されるわけがない・・・そんな事情だそうです。