AP通信などによると、北アフリカのモロッコに隣接するスペイン領セウタの入国管理施設で7日、スーツケースの中に入れられたコートジボワール人の男児(8)が見つかった。
スペインの司法当局は、男児をスペインに違法に入国させようとしたとして、スーツケースを持ち込んだモロッコ人の女(19)と男児の父親を拘束した。
同施設の係官が入国審査でスーツケースをエックス線に通した際、人の影が浮かび上がり、スーツケースを開くと、男児が体をまるめた状態で入っていた。男児の父親と女は夫婦で、男児と一緒にスペインで暮らすため、共謀したとみられる。欧州では、政情が不安定な北アフリカからの難民・移民が急増し、社会問題となっている。