安徽省蚌埠市懐遠県にある小学校で、担任から児童の宿題チェックを任されていた副級長が、その「職権」を乱用して長期間にわたり他の児童から金銭を巻き上げていたとの疑惑が持ち上がった。中安在線が8日報じた。
先日、数年前から家のお金が知らぬ間に減っていることを不審に思った保護者がこの小学校に通う6年生の児童を問いただしたところ、「副級長にお金を渡していた」と告白した。
この児童によると、副級長は担任から宿題のチェックなどの「権力」を与えられており、この児童を含む複数の児童に対して「お金をよこさなければチェックをパスさせないぞ」と脅していたという。さらに、金銭を要求するだけでなく、しばしば大小便を口に含むよう強要もしていたとのことだ。
問題となった小学校では、もともと20人いた児童のクラスが6年生になると7人にまで減少。他の児童の保護者も続々と同様に「お金を巻き上げられた」と訴えており、ある保護者は「1度に4000元(約7万7300円)なくなった」と語っている。
7日に小学校を訪れてみると、当事者の副級長がすでに転校手続きを行ったことが判明。副級長の保護者とは連絡が取れなかった。また、クラスの担任は「現在教育局と話をしており、取材には応じられない」とコメントした。
同県教育局によると、この担任と小学校の校長はすでに停職のうえ調査を受けているという。教育当局が事実関係を確認するとともに、公安当局も介入しているとのことだ。