春ドラマは軒並み低調で、見るべきものは少ないが、そんな中で女優として株を上げたタレントがいる。ハリセンボンの近藤春菜(32)だ。
近藤が出演したのは堺雅人主演の「Dr倫太郎」(日本テレビ系)で、第1話のゲスト。職場でイジメられ、精神的に病んでビルの屋上から飛び降りるOLの役。お笑いで見せる顔とは正反対の根暗な女を好演して話題になった。その反響は大きく、自身のブログでも「何かを変えるのは今かもしれない」と意味深なコメントをした。
近藤が女優として最初に注目を集めたのは高視聴率を記録した吉高由里子主演のNHK朝ドラ「花子とアン」。近藤は吉高につらくあたる先輩の役で登場して、「倫太郎」とは逆にイジメる女を好演した。
テレビ関係者の話。
「ドラマ制作の現場からは“近藤はうまいね”という、演技力を評価する声ばかり。近藤は見かけやギャグと実際は逆で、性格がいいので、共演者に好かれる。吉高とは飲み仲間になり、堺も好意的だったとか。堺は来年の大河ドラマ『真田丸』で主役を張りますが、近藤にもオファーがあって朝ドラに続く大河デビューの可能性大。他にもドラマ出演や映画出演の話が舞い込んでいるようです」
芸人としてスタートして大成した女優の代表といえば、泉ピン子。近藤も共通項があるから、“第2のピン子”の呼び声が高いという。予想以上の高評価といえる。
近藤は芸人としても売れっ子で、潜在視聴率は7・6%と、お笑い芸人の中でも上位にランクしている。ギャラは1時間のゴールデン・プライムで箕輪はるかとのコンビで推定60万円だが、女優としては同60万円で、専念すれば一気に近藤の稼ぎが増えることになる。その場合、コンビとしてギクシャクしそうなのが問題か。
近藤には例のギャクで「ブサイク芸人じゃねぇ~し」といわれそうだ。