米海兵隊は19日までに、日本などアジア太平洋諸国の島しょ防衛能力の向上を目指し、20カ国以上の同盟国や友好国の部隊幹部らを招いて研修会合をハワイで開始した。海洋進出を活発化させる中国をけん制し、米国と地域各国の連携強化を図る狙い。
島しょ防衛強化を目的に、米海兵隊がこれほど多くの国の部隊関係者と会合を開くのは異例。中国は一部参加国の「対抗国」だとして招待されなかったという。
17日から5日間の日程。関係者によると、米海兵隊や米海軍が水陸両用作戦に関する講義や研修を実施するほか、上陸作戦の演習視察や図上演習も予定している。
ロイター通信によると、会合に招かれたのは日本の自衛隊のほか、フィリピンやベトナムなど中国と領有権問題を抱える国の軍高官が多い。