長野県・善光寺に始まり国会と皇居周辺、千代田区内の清水谷公園――と各地でドローンを飛ばし空撮動画を生配信しようとしては警察から厳重注意。横浜市の懲りない少年(15)が、世間を騒がせている。15日には警察に任意同行される様子まで動画サイトに投稿し話題を呼んでいるが、自宅周辺を取材すると、少年の意外な一面がおぼろげながら見えてきた。
「運転代行業の父親は既に家を出ており、別居状態。少年の姉は成人してから独立し、今は母親と2人暮らし。その母親も介護の仕事で平日は家を空けがちです。少年は今年3月に中学を卒業後、進学しなかったので日中は“自由の身”のようです」(近隣住民)
気になるのは、少年が自身のHPで「夢:配信業で生計を立てる」と記述していること。さらにHPで、1週間当たり500円でバナー広告を募集するなど、カネ稼ぎに躍起になっているのだ。
「警察から再三、厳重注意を受けながら配信をやめないのは、HPのアクセス数を稼ぎ本気で広告料を得たいからではないか」(捜査事情通)というから、本人は家計を助けたい一心であえて奇行に走っている可能性もある。
「少年は2012年に都内有数の中高一貫の進学校に入学しましたが、周囲になじめず孤立していたそうです。その後、横浜市内の市立中学に転入しましたが、卒業するまでほとんど登校せず、動画配信に明け暮れていたようです」(捜査事情通)
近隣に住む60代の主婦はこう言う。
「あの子は中学入学前までは近所の剣道教室に通っていました。挨拶もしっかり返してくれたし、とてもいい子でした。こんな事件を起こすとは思わなかったので、ビックリしています」
確かに、世の中には動画配信で年収1000万円を稼ぎ出す“ユーチューバー”はいるが、あくまでホンの一握りだ。警視庁は今後、少年の逮捕も視野に入れているという。