NHKの人気番組「ためしてガッテン」にも出演する産婦人科医・N氏(71)が、患者A子さん(40代)の胸や太ももを触り、今年1月に強制わいせつの疑いで逮捕された。週刊文春では、N氏がわいせつ行為をはたらく現場の動画を、被害者のA子さんより入手。破廉恥極まりない行為の一部始終が明らかになった。
ストレスから来る不眠の症状で、A子さんは昨年2月から、N氏が院長を務めるクリニックに通院していた。だが、診察室で繰り返されるN氏のセクハラに恐怖を感じ、知人の勧めで、治療の様子を録画するようになった。
動画の内容は卑劣そのものだ。N氏は、一瞬の隙を突いてA子さんの肩を抱き寄せ、服の上から左右の胸を揉みしだき、嫌がるA子さんをよそに、「大丈夫だからね」などと言って、服をたくし上げて下着に手をかけ、力尽くで乳房に口を近づけていた。
A子さんには転院しがたい理由があった。
「私は、N先生の勧めで『自立支援医療』を利用することで通院を続けられていました。それを打ち切られるのが怖かった。処方された睡眠薬のおかげで、ようやく夜眠れるようになり、子供にも余裕をもって接することができるようになっていたからです」(A子さん)
N氏は逮捕後も、「すべては治療の一環」という主張を続け、約20日後に不起訴処分となっている。週刊文春では、改めてN氏を直撃したが、「A子さんは精神異常なんです」などと、医師とは思えないような理由を口にし、自らの正当性を主張した。