「あの男との交際は許さない、気に食わない、」そんな理由から中国のある両親は18歳の娘を納屋に閉じ込めてしまった。それから6年、24歳になっていた娘は今月25日、不潔きわまりない納屋からようやく救出された。
交際相手との密会を禁じようとするあまり、親が18歳の娘をなんと2009年から汚い納屋に監禁していることが発覚した。場所は中国・湖北省孝感市のJingangという村。Zhang Qiさんというその娘はすでに24歳になっており、顔色は青白く体はやせ細り、筋力もなく弱り切っていた。救出の際には自力で立てないほどであったという。
この写真は地元の警察当局が公開したものではない。その村に以前暮らしていたChow Jenさん(50)が彼女を救いたいという強い意思とともに投稿したもので、地元メディアにはこのように語っていた。
「旧正月になるたびに私はその村に戻ります。時々は娘さんのいるその納屋を密かに訪ね、様子を確認するようにしてきました。彼女はワラを積んで横たわり、ほとんど寝て過ごしています。」
Zhangさんの監禁のきっかけは、彼女のボーイフレンドを両親が嫌い、交際を禁じたことにあることも知った。別れたくないと言うとZhangさんは納屋に閉じ込められ、外側から鍵をかけられてしまったという。だが両親はそのことを、近所の人々には「精神的な病で外に出たくないと言っている」などと説明していたのだ。
「その家の両親は大変気が強く、近所で彼らの言うことに逆らう者はいません。娘さんには食料が与えられていましたが、不潔な場所で動物のように扱われています。もう見るに見かねて警察に通報しました。」
Chowさんは、メディアやインターネットの力で彼女を助けてあげて欲しいと必死であった。その甲斐あって、今月25日にZhangさんはようやく救出され、現在は病院で治療を受けている。しかし一方で当局は、中国国内のメディアやSNSに対してその写真について次々と削除命令を出していた。