本格的な修学旅行シーズンを迎え、道に迷った生徒たちを支援する「修学旅行生お助けマン」が京都市内の観光地2カ所で始まった。最近はスマートフォンの普及で利用者は少ないというが、旅館従業員がのぼりを立てて待機している。
府旅館ホテル生活衛生同業組合の教育旅行部会が2003年から毎年春と秋に行う。東山区の清水寺前と下京区のJR京都駅前にテーブルを置き、それぞれ組合員2人が座る。公共交通の乗り換え案内地図を備え、6月11日までに週3日で計12日間、修学旅行生の相談に乗る。
近年は班別行動で1台のタクシーを貸し切って移動する傾向があり、外国人観光客の利用の方が多いという。JR京都駅前では修学旅行生は次々と素通りしていった。初日の19日は大人の観光客が30組に対し、修学旅行生は2組だった。「たとえ少数でも温かく迎える姿勢を示したい」と、“お助けマン”は強い日差しの下で待っている。