香港・東網は25日、飲料水サーバーを設置した安徽省六安市の小学校が「飲料水代」を徴収したところ、保護者から反発の声があがり、当局が学校側に費用の返還を命じたとする本土メディア・新安晩報の報道を伝えた。
同市金安区椿樹鎮中心小学校の保護者によると、先日教室に設置されたウォーターサーバーについて、学校側が児童1人あたり1学期40元(約782円)の「飲料水代」を徴収したという。
学校の行為に対して保護者からは「毎日家から白湯を持たせているから、そもそもサーバーの水は飲まない」といった声や、サーバーの衛生面に対する不安、学校側が領収書を発行しないことに対する「学校による金銭の収奪ではないか」といった疑問が寄せられた。
学校側は「児童の飲み水の安全を確保するために、各教室にサーバーを設置した」、「費用は業者が直接児童から受け取っており、学校はタッチしていない」と釈明。しかし、市民からは「直接徴収したかしないかにかかわらず、学校に『飲み水代』を児童に強要する権限はない」との声が出ている。
同区の教育当局は、「飲み水代」の徴収は非合理的であるとして、すでに学校に対して費用を返還するよう命じている。