旅行が好きで日本各地をよく訪ねている台湾人男性が、デザインや色使いにこだわりセンスの良い日本の土産物を絶賛した。日本最南端の有人島、沖縄の波照間島でも可愛いお土産が並んでいることに感動したとのことで、その記録をブログにつづった。長い間波照間島に行きたいと思い続け、ついに実現したという遊園地（ハンドルネーム）さんは、大興奮で波照間島の地面を踏みしめたようだ。「気分がゆったりし、夜には南十字星を観測できる」など楽しみ方を思い浮かべ、滞在中はウキウキしていたようである。そして民宿スタッフの迎えを待つ間、乗船所のお土産売り場をのぞいてみたとのこと。
壁にかけられていたＴシャツに目が行き、心奪われたようだ。「可愛い、可愛い！ ヤギのイラストが描かれていて、いろんな色がある。波照間島に来たら、買わなければならないマストアイテムだ」と薦めた。島のいたる所にいて、人口よりも多いと言われているのが波照間島のヤギたち。そんな島の名物をモチーフにしたＴシャツが、筆者のような台湾人を喜ばせた。筆者がブログに掲載した写真を見ると、シンプルなＴシャツでイラストのヤギの目が愛らしいが、その素朴なデザインが波照間島らしくて良かったのかもしれない。ほかにも風景入りの絵葉書や星座マップ、小ビン入りの星砂にブレスレットなど、「段ボール箱に並べられていて、どれもすごく可愛かった」そうだ。日本のお土産らしく、洗練されたおしゃれな小物類だったのだろう。
また波照間島特産の雑穀「もちきび」も売っており、「包装された袋１つ１つに手描きで描かれた可愛い絵があり、自然で素朴で子供っぽくて思わず微笑んでしまった」と筆者は感想を述べた。写真で見ると確かに、オリジナルのゆるキャラと思われる「キビちゃん」のイラストが１袋ごとにあり微笑ましい。もちきびのグラム数や販売店情報などもマジックで手書きしたように見え、手作り感でいっぱいだ。
おしゃれな小物も土産としては嬉しく贈り物にしても喜ばれるが、波照間島のローカル感が伝わる「もちきび」こそが、最適なのかもしれない。別の店には「おばあさんの手編みのカゴやバッグもあり趣があった」とのことだ。そして波照間島名物の１つである黒糖も、筆者はおいしくて好きだと述べたが「今では台北市内で購入できるスーパーがあり、珍しくなくなった」と特別感が薄れたとつづっている。
ニーズのある商品は今や世界各国のいたる所で入手可能で、現地で買う楽しさが消えつつある。波照間らしいＴシャツやもちきびを見つけ、筆者は本当にうれしかったようだ。日本人でさえ行く機会が少ないと思われる波照間島だが、台湾人である筆者が長年あこがれ実際に訪れたというエピソードも少々驚きだ。筆者がブログに掲載した青く美しい海の写真やアクセス情報などを見て、波照間島への旅を考える台湾人の存在があるのかもしれない。