米ニューヨーク(New York)で、子どもにとりついた悪霊を追い払うと儀式を持ちかけ、女性(65)から6万ドル(約740万円)を盗んだとして訴追された中国人の男(61)が28日、罪状を認めた。検察当局が述べた。
男はマンハッタン(Manhattan)のチャイナタウンそばで出会った女性に、息子に呪いがかけられていると語りかけ、女性の財産を浄化する儀式を行わなければ息子の身に危険が及ぶと脅した。
女性は金品を集めて儀式の準備をしたが、現金6万ドルと宝石類を入れたかばんが、ペットボトルのつまったかばんにすり替えられたことに気づいた。
中国人の被告は第3級重窃盗罪を認めた。こういった事件で有罪となったのはマンハッタンだけでも過去2年で6人目だ。
北米の都市部では最近、このような詐欺が相次いでいる。検察当局によると、同様の事件が多発しているのは米国のボストンやサンフランシスコ、カナダのトロントなど、中国人居住者が多い都市だという。