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患者の“遺書”に医師苦笑い、「病院から賠償金を」など事細かに指示:中国

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中国で先日、ある患者の遺書が手術室から見つかり、話題を呼んでいる。そこには、仮に手術で命を落とした場合、遺族がとるべき“措置”が事細かに記されていたという。

中国メディア澎湃新聞などによると、この遺書が見つかったのは5月上旬、湖南省汨羅市人民病院でのこと。同病院で働く医師の蔡月さんは、手術室で一枚の紙切れに記された“遺書”を拾った。そこでは60代の男性患者の手術が行われていたそうで、その男性がしたためたものと思われる。

蔡さんを苦笑いさせたのはその内容だ。“遺書”という文字で始められた文書には、仮に医療事故で死亡した場合、「病院側は最低30万元(約580万円)の賠償金を支払うこと」「病院が賠償金を拒んだ場合は(自分の)遺体を病院から外に出さずに抗議すべし」という指示が記されていた。

また、その賠償金の額に関わらず、「妻に3万元(58万円)を生活費として渡すこと」「費用を差し引いた残りのお金は子どもたちで平等に分配すること」「葬式にかける費用は3万元を上回ってはならず、(死者を弔う)劇や演奏もしてはいけない、期間は5日以上してはならない」などとことこまかに記されていたという。

ちなみに、この遺書をしたためた男性は膀胱結石の手術を受けていたそうで、とても簡単なもの。そのため、手術したその日に退院したそうだ。






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