中国メディア・中国新聞網は28日、円安の進行に伴って高級ブランドのショッピングを目的とした中国人観光客が韓国から日本に流れ、韓国の業界から憂慮の声が出ているとする韓国華字メディア・亜州経済中国語版の報道を伝えた。
記事は、ルイ・ヴィトンのある手袋製品の価格が26日現在、韓国の免税店で184万ウォン(約20万6000円)なのに対して、東京・銀座では152万ウォン(約17万円)と17%低い価格で売られていることを紹介。その原因は「まさに円安だ」とした。
そのうえで、近ごろ中国人観光客が高級ブランド店が密集する銀座に大挙し、どの店でも中国人店員を配置して対応するほどの繁盛ぶりをみせるなど、日本が円安の経済効果を十分に受けていると解説。一方で、ロッテデパート本店における中国人観光客の平均消費額が2013年の90万ウォン(約10万円)から今年は58万ウォン(約6万5000円)まで下がっており、韓国の高級ブランド業界が苦境に立たされていることを伝えた。