韓国・聯合ニュースは29日、京畿道・城南(ソンナム)市で起きた“モーセの奇跡”のおかげで、睡眠薬を飲んだ生後9か月の女児が助かったと報じた。
記事によると、27日午前8時28分、ラッシュアワーで交通整理をしていた城南壽井(スジョン)警察署の警察官が、あるアパートの前で落ち着かない様子の親子を見つけた。生後9か月の赤ちゃんが睡眠剤を飲んでしまい、救急車を呼ぶところだという。警察官はすぐにこの親子をパトカーに乗せて、病院に向かった。ラッシュ時だったが、パトカーを見た乗用車が道の真ん中を開けてくれる“モーセの奇跡”のおかげで、2キロ先の病院まで3分で到着した。だが、胃洗浄のためには総合病院に行かなければならず、再びパトカーに乗せ走り始めると、今回も他の車が道路脇に車を寄せてくれて、4キロ先の総合病院まで6分で到着。赤ちゃんは無事に治療を終えて、退院したという。
京畿地方警察庁は、この「モーセの奇跡」が映ったパトカーのブラックボックスの映像を警察庁のフェイスブックに掲載し、大きな反響を呼んでいる。
この記事に対し、韓国のネットユーザーからも様々なコメントが寄せられている。
「先進国ではこんなことはニュースにならないよ。当然だもの。韓国だから、大きく報道された」
「米国で道を開けなかったら、非常識者。罰金もすごい。韓国も罰金を多く取ったほうがいい」
「こんなことは当然だよ。カナダではパトカー、消防車、救急車が走る時に、すぐに止まらないと、大量の罰金が科される」
「我々もできる。みんなに祝福あれ」
「モーセの奇跡ってこういうことだったのか。初めてみたよ」
「警察官、よくやってくれた。そして親に言いたいが、子供の手の届くところに薬を置いてはいけない」
「城南に引っ越したい」
「韓国で一番暮らしやすい都市、城南。市長がしっかりしている」
「気分がよくなる記事。これを指す言葉は“モーセの奇跡”以外はないの?」
「世界最高の先進国、日本では当然のことなのに、韓国ではニュースにまでなるんだ、へえ」
「一度、日本に行ってみたほうがいい。すぐに開けてくれるのを見ると、本当に驚くと思う」
「よくやってくれたよ。これからも頑張れ」
韓国、中国では緊急車両がサイレン鳴らしながら走っていても道を譲ることはしない。そのせいで病院到着が遅れ手遅れになる場合が多い。