インドのモディ首相は6日、隣国バングラデシュを初訪問し、同国のハシナ首相と会談した。両国はインド西ベンガル州の一部など国境付近に点在する双方の計約160カ所の飛び地を交換し、国境線を画定させる批准文書を取り交わした。
飛び地はムガール帝国とマハラジャ(王侯)が支配した数百年前の領土争奪戦を発端とし、両国の長年の懸案だった。2011年9月、両国は飛び地交換で合意したが、インド議会での承認に時間がかかっていた。
モディ首相は昨年5月に就任以降、南アジアで存在感を高める中国を念頭に、近隣外交の強化に力を入れている。