韓国・ハンギョレ新聞によると、日本は2000年代前半の韓流ブームから一転、このところ嫌韓の雰囲気が高まっており、日本を代表する韓流タウンとして知られる東京・新大久保の韓国料理店や韓流グッズショップの閉店が相次いでいる。
1990年代から韓国料理店などが徐々にできていた新大久保には、2002年の日韓ワールドカップ、2003年のドラマ「冬のソナタ」放送を経て、一気に韓流ブームが訪れた。現在では、500余りの韓国料理店や韓流グッズショップが密集する地区となっている。しかし2012年8月、李明博(イ・ミョンバク)前大統領の竹島訪問を機に日韓関係が冷え込み、新大久保でも嫌韓デモや集会が頻繁に行われるようになると、新大久保の名だたる韓国料理店が相次いで閉店した。これまで廃業した業者は70~80に上り、今後も数は増えるとみられている。
新宿韓国商人連合会の呉永錫(オ・ヨンソク)会長は、これまで感じたことのなかった日本人の差別意識を今になって痛感していると言い、「日本に長く住むにつれてここが恐ろしくなった」と語った。