北京市疾病抑制センターの発表によると、北京市の中高生の16.3%が喫煙者で、高等職業専門学校では53.4%の生徒が喫煙者だという。3日付で中国紙・新京報が伝えた。
北京市疾病抑制センターが発表した「2015年北京市小中高禁煙環境調査報告」は、同市内の小中高1736校を対象に実施した調査結果をまとめたもの。報告によると、全面禁煙を実施している学校は全体の89.5%で、100%に達していないことが明らかに。今年6月1日に施行された北京市の新禁煙条例では、幼稚園、小中高、少年宮(子供たちの課外活動施設)から100メートル以内でのたばこの販売を禁止しているが、35.6%の学校で近くにたばこの販売所があることが分かった。さらに、たばこ販売所の約8割が未成年者へのたばこの販売を行っていた。
教職員の喫煙率は9.4%で、男性教職員の喫煙率は33.7%だったのに対し、女性教職員の喫煙率は0.2%と低かった。児童生徒の喫煙率は、小学生で0.4%、中高生で16.3%、高等職業専門学校で53.4%という結果に。高等職業専門学校では、女子生徒の34.5%が喫煙者という驚きの実態が明らかになった。中国ではここ数年、女性の喫煙率が大幅に上昇しており、女子児童生徒に対する禁煙教育の実施が緊急課題になっている。