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トルコ大統領、1150室の公邸建設の理由は「旧公邸のゴキブリ」

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もし家やオフィスにゴキブリが住み着いたら、普通の人は殺虫剤をまくか、害虫駆除業者を呼ぶだろう。

 しかしトルコのレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領は、もっと抜本的な解決法にたどり着いたようだ。大統領はインタビューで、以前の公邸にはゴキブリが住み着いていたので、新しい大統領公邸が必要だったと主張した。



 首都アンカラ(Ankara)郊外に6億1500万ドル(約772億円)をかけて建てられた公邸は、悪趣味かつ行き過ぎた無駄遣いだとして野党から痛烈に非難された。



 しかしエルドアン大統領は、5日夜にテレビ局「Aハベル(A Haber)」が放映したインタビューで、1150室あるこの公邸を建てたのには切実な理由があると述べた。

 エルドアン氏が2003~14年の首相在任中に過ごした首相官邸はゴキブリがはびこっていたという。「古い首相官邸に招待客が来て、バスルームでゴキブリに遭遇する…だから私たちはこの公邸を建てたのだ」

「そんな場所がトルコの首相官邸にふさわしいだろうか?ゲストを招けるとでも?そんな状況を見たらなんと言われるだろうか」

 エルドアン大統領はこれまでもずっと公邸の新築について、自身が目指す新たなトルコのシンボルとしてふさわしいと主張してきた。すでにロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領やローマ・カトリック教会のフランシスコ(Francis)法王を公邸に迎えている。

 大統領は今年、要人たちを迎える儀仗(ぎじょう)兵として、2000年にわたるチュルクの諸王朝を象徴する16種類の甲冑(かっちゅう)に身を包んだ兵士たちを登場させた。きらきらと輝くヘルメットをかぶり、やりを握りしめ、うち何人かは人工的なあごひげを付けている兵士たちの姿は、物笑いの種となってしまった。


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