キナバル山頂で裸になった疑い、外国人の女逮捕 マレーシア当局
マレーシア警察は9日、同国ボルネオ島のキナバル山の山頂で裸になったとされる団体の一員だった外国人の女を逮捕した。国営ベルナマ通信が伝えた。
キナバル山では5日にマグニチュード6.0の地震が発生した。観光客の団体はこれに先立つ5月30日に山頂で裸になっていたとされる。この行為が現地の文化に対する冒とくとみなされ、先住民は山の霊の怒りが地震を発生させたと解釈していた。
女はマレーシア東部サバ州の空港からクアラルンプールに向かおうとしていたところを逮捕された。警察は女の氏名や国籍を公表しておらず、具体的な逮捕理由も明らかにしていない。
5日の地震で死亡した16人の中には、登山中だったシンガポールの小学生数人と教員少なくとも1人が含まれていた。
一方、167人の登山者など多数は山岳ガイドに助けられて無事避難した。
キナバル山国立公園はユネスコの世界遺産に登録されていて、標高4095メートルの山がそびえる姿はボルネオ島の観光名所になっている。入山は1日当たり196人に制限されているため、登山希望者は2~3カ月前から予約する必要がある。