長崎の悲劇「避けられた」 原爆投下、技術者も反対
米国が原爆を開発した「マンハッタン計画」に技術者として参加したジェームズ・ショーキ氏(91)は9日までに米フロリダ州の自宅で共同通信の取材に応じ、市民を巻き込む原爆の実戦使用には反対だったと証言、少なくとも「長崎への投下は避けられたはずだ」と述べた。
マンハッタン計画には、科学者のほか技術者、兵士などピーク時には約12万5千人が参加したといわれる。原爆の破壊力を熟知した科学者の間では実戦使用をためらう声があったことが知られているが、ショーキ氏の発言は現場の技術者の間でも消極的な意見が広がっていた実態を裏付けるものだ。