台湾モバイル、おサイフケータイ実施=来年から
通信キャリアの台湾モバイルは富邦銀行と協力し、来年からおサイフケータイサービスを実施する。まず両社の社員が試験使用した後、台湾モバイルのユーザーも利用できるようになる。これにより、クレジットカードや公共交通機関用の悠遊カードなどの機能が携帯電話に付随する。富邦グループ傘下の百貨店やドラッグストアのほかタクシーの車内など2万5000カ所で使用できるようになる予定だ。
SIの凌群が日本のCIJと提携
システム統合メーカーの凌群電脳(シスコム)とCIJ(横浜市)は15日、業務提携を決めた。日本をはじめ中国や東南アジアにおいて製品販売やソリューションサービス提供で協力する。また、CIJが凌群の中国・西安の子会社に10万ドルを出資する。出資比率は 13.3%。CIJはこの子会社とオフショア開発業務で協力することが決まった。
台プラが850億元の協調融資=今年最高額
台湾プラスチックグループが、地場の企業としては今年最高の850億台湾元のシンジケートローン契約を結んだもようだ。うち700億元は運転資金に、150億元は浙江省寧波工場の拡張費に充てる。同グループ幹部によると、融資額のうち150億元はすでに銀行団の同意を得ており、実際に融資を受ける手続中だという。
工作機械業界、輸出額大幅減少の危機
台湾機械公会の徐秀滄理事長は15日、円安などにより台湾の工作機械の海外からの受注が日本や韓国との厳しい競争にさらされ、顧客から平均15〜20%の値引きを要求されていると明らかにした。さらに、米国や中国からの受注が減少するだけでなく、東南アジアでも苦境に立たされている、と警告を発した。工作機械の7月の輸出額は3億2000万ドルで、前年同月比約2割の減収。金融危機以来最も大きい減少幅となった。
外交部「日本は近隣諸国への配慮を」=閣僚の靖国参拝で
外交部は15日、日本の一部閣僚が靖国神社を参拝したことについて、「日本の政府や政治家は歴史を正視してその教訓から学び、決して近隣諸国の国民感情を傷つけるような行動に出ることのないよう希望する」とした。これは新藤義孝総務相や古屋圭司防災相らが靖国神社を参拝したことを受けたもの。外交部はまた、「中華民国政府は日本政府が未来志向で責任ある態度をもって周辺諸国との友好関係を発展させていくことを望んでいる」と強調した。
台湾漁民らの安倍首相への損賠請求棄却
尖閣諸島の周辺を漁場とする台湾の漁業者らが今年6月、安倍晋三首相と防衛省を相手に損害賠償を求める民事裁判を起こしたが、宜蘭地裁はこのほど、提訴の根拠不足を理由に原告の請求を退けた。原告側は安倍首相と防衛省に計720万台湾元の損害賠償を求めた。しかし、宜蘭地裁は「原告側から損害を証明する裏付け資料が提出されていない」として訴えを棄却した。
「金城武の木」ブームに地元農民カンカン/台湾・台東
金城武が出演したエバー航空のCMに登場する台湾・台東のロケ地で、広大な田園風景とその中にただ1本ぽつんと立っている美しい木が有名になり、毎日少なくとも数百人の観光客が押し寄せ、ゴミのポイ捨てやでたらめな駐車、写真撮影などで付近の農民が迷惑を被っている。
CMは金城が独り木の下で辺り一面に広がる稲穂の波を眺めながらお茶をひと口、「I see paradise」とつぶやくというもの。これを見たファンが村を訪れるようになり、夏休みに入ってからはふだんの10倍の観光客が押し寄せ、皆金城の真似をして木の下に座り、稲穂を眺めているところをデジカメに収める。
この一帯の田んぼを管理している蔡金源さんは「金城の木」を植えた本人でもある。しかし、農作業で農具の出し入れをする際には道路が観光客にふさがれ、非常に危険。また、田んぼの中にはアルミ缶やガラス瓶などゴミが捨てられたままで「我々農民が裸足で入って怪我でもしたらどうするんだ。いっそのこと木を切り倒してしまえ」という怒りの声さえ出ているという。
地元では「金城の木」は長くは続かない一時の流行りだと思ってずっと我慢してきた。しかし、夏休みに入ると村はもっとたくさんの人であふれかえり、小さな農道さえも自動車が走るあり様で農民らはあきれかえっている。
一方でこれを台湾東部、米どころの池上についてもっと知ってもらい、名産「池上米」を宣伝するチャンスにしようと考える人もおり、観光客の急増と米の売り上げが伸びることを期待する農民もまた少なくない。
動 画
CIJが凌群電脳と業務提携、中国子会社に出資[IT]
システム開発のCIJ(横浜市)は、同業の凌群電脳(SYSCOM)と業務提携することを決めた。15日、CIJの堀信一社長と凌群の劉瑞隆総経理が台北市内で契約を交わした。両社はCIJが開発したペーパーレス会議システムの中国やアジア市場での販売などで協力する。【井上雄介】
CIJは、凌群が2002年に自社開発のデータべース管理システム「DBマスター」の販売会社を東京に設立した際、18.73%出資した。両社は10年以上にわたる交流で築いた信頼を基に、さらに協力を深めることにした。
CIJが今後、ペーパーレス会議システム「SONOBA・COMET」、文書管理システム「Ofigo」を中国や東南アジア諸国連合(ASEAN)などで販売する際、群凌が各国・地域市場に合わせたカスタマイズを行う。また、CIJは、システムのオフショア開発を凌群に委託する。
SONOBA・COMETは、米アップルのタブレット端末「iPad(アイパッド)」を使い資料を共有するシステムで、どこでもすぐに会議ができる。コミュニケーションのツールとして、会議以外に学校の授業などにも応用が可能。Ofigoと共に使うことで安全性が高まり情報の漏えいなどが防げる。昨年発売したばかりだが、これまでに日本の大手金融機関などから引き合いがあった。
両社の提携を通じ、SONOBA・COMETなどシステムの販売では16年には10億円、オフショア開発では2億円の売り上げを目指す。堀社長は「アジア市場での展開で凌群の力を借りたい」と述べた。
CIJは15日、凌群の中国子会社、西安凌安電脳に10万米ドル(約979万円)を出資することを決めた。出資比率は13.3%。オフショア開発事業で提携する。
凌群は、日本のシステム開発会社との提携に積極的で、TOKAIホールディングス(HD)(静岡市)と今年、クラウドコンピューティングサービスの合弁会社「雲碼」(クラウドマスター)を台北市で設立した。
台湾漫画博きょう開催 日本から石川由依らアニメ声優が来台
14回目となる台湾「2013漫画博覧会」がきょう15日から20日まで台北市信義区の会場(世貿一館)で開催される。今年は日台の漫画家・イラスト画家49名による36のサイン会が行われる予定で、初企画の「ワンピース名場面複製原画展」のほか関連商品の販売も行われる。
日本からは漫画家だけでなく、「黒子のバスケ」(影子籃球員)の声優で俳優の小野賢章、今年第7回声優アワードの助演男優賞を受賞した諏訪部順一、「進撃の巨人」ミカサ役の声優、石川由依、「ソードアート・オンライン」(刀劍神域)のオープニングを歌った歌手の藍井エイル、「デート・ア・ライブ」(約會大作戰)の声優、野水伊織などが招待されている。
「ドラえもん」、「スラムダンク」から近年のラノベ系まで世代を問わず日本の漫画やアニメにどっぷり浸かって子供・青春時代を過ごす人の多い台湾だが、今回は香港大手、ネクストメディア(壱伝媒)傘下の台湾ネクストメディア・アニメーション(壱動画)が初出展、台湾のアニメファンに地元台湾の作品にも注目してほしいとしている。
馬・総統:ICAO参加へ中共等と意思疎通を
を行う方針を示した。パラグアイを訪問中の馬・総統は15日、同行する台湾の報道関係者との茶話会で、中華民国台湾のICAO参加問題に触れた。
馬・総統は、米ニューヨークにトランジットのため滞在していた間、対面したり、電話で話したりしたアメリカの国会議員のほぼ全てが、台湾のICAO参加問題について言及したと明らかにした。馬・総統は、「中華民国政府は各種のルートを通じて中国大陸を含む各方面と意思疎通を行う。中国大陸の民間航空機関とは、以前からコミュニケーションのルートがあるからだ。9月にICAOの年次総会に参加することができるかどうかはまだ努力中だとしか言えない。成果があったら明らかにする」と述べ、今後、ICAO参加問題で、中国大陸などと意思疎通を進める方針を示した。
また、今年のAPEC・アジア太平洋経済協力首脳会議に馬・総統が出席する可能性について、「現時点では条件が揃っていない」と述べて否定的な見方を示した。
軍事裁判法改正で案件、受刑者などを移管
事裁判法の改正が15日に発効した。改正により、非戦時下において軍人が罪を犯した場合、その審理などは一般の司法機関に移される。高等軍事裁判所と最高軍事裁判所は15日午前、33の案件を司法院に移管。司法院は大講堂で、「証拠物件エリア」、「関連書類エリア」、「移管エリア」を設け、高等裁判所の関係者はエリアごとに明細書と突き合わせて証拠物件などを受け取った。
司法院刑事庁の林俊益・庁長は、「第一段階で移管されるべき軍事案件は、民国102年(2013年)8月15日午前10時50分にすべて移管された。これで司法一本化の時代に入った」と宣言した。
軍事裁判法の改正が15日に発効したことを受け、中華民国台湾の司法史上で最大規模の受刑者や被告人の移送が15日午前に行われた。軍事法廷で判決を言い渡された犯人243人は台湾南部台南市の軍事刑務所から台湾全域にある、法務部矯正署の11ヶ所の刑務所に移送された。
なお、「非戦時下」の定義づけ、及び軍事裁判専用の法廷を設ける必要性などについて、パラグアイを訪問中の馬英九・総統は、「討論可能であり、現在各関連機関が積極的に計画中だ」と明らかにした。
誠品生活松菸店開幕、呉宝春氏のパン屋も
-台北市信義区のカルチャースポット、松山文化クリエイティブパークの脇に、台湾の書店チェーン最大手、誠品書店(eslite)の経営する複合型大型店舗「誠品生活松菸店」がオープン、世界一のパン職人のタイトルを持つ、呉宝春さんの台北における初めての店舗が注目を集めている。
誠品生活松菸店は、地下2階から地上3階までで、地下2階には映画館のほか、美食街が設けられ、2010年にフランスで行われたパンのコンクールで、世界一のパン職人に選ばれた呉宝春さんのベーカリーショップが台北市で初めて店舗を出した。呉さんのベーカリーショップは本店を台湾南部の高雄市においているため、これまで台北の人たちは通信販売などで購入するしかなかった。
呉さんは、「パン職人の修行は台北で始めており、いわば自分にとってのスタート地点だ。ここで店を出せることは夢の実現だ」と喜んだ。呉さんは台北の人たちのために特別に新たなパンを開発中だという。
誠品生活松菸店の1階と2階には、ガラス工芸やクロスステッチ、オーダーメイド自転車など、100をこえる台湾のブランドショップや老舗の商店が並び、また、職人の作業を目にできるスペースも設けられている。3階には書店のほか、今や珍しいレコードを取り扱うショップや銘茶の販売店も。営業時間は映画館が午前10時から、その他は午前11時から午後10時までとなっている。
なお、松菸店では、オープンを記念して15日から23日まで、22本の映画を無料で上映するほか、今週末は36時間連続で営業を行い、芸術や文化に関連する様々なイベントを実施するという。
「しずちゃん」が台北でのボクシング大会に
台北市の台北体育館で15日、ボクシングの国際大会「台北市国際ボクシングインビテーションマッチ」が開幕した。今年で3度目の開催となる「台北市国際ボクシングインビテーションマッチ」は、台湾のボクシング界にとって年に一度の大きなイベント。中華民国台湾の代表選手は、原住民族の選手たちによる「原住民族チーム」と、それ以外の「タイペイチーム」の2つのチームに分かれて出場する。
また、日本、韓国、タイなど、16の国と地域から、過去最高となる男女100名以上の選手が出場。日本のお笑いコンビ、南海キャンディーズの「しずちゃん」こと山崎静代選手も出場することで注目されている。
大会は15日から18日の4日間行われ、15日に1次ラウンドと開会式、16日に1次ラウンド、17日に2次ラウンドが行われ、18日の最終日、決勝ラウンドが行われる予定。
「タイヤル族の嫁」、倖田來未さんが来台
日本の人気歌手、倖田來未さんが10月に台北で開くコンサートの宣伝で台湾を訪れている。倖田來未さんは13日に台北入りし、14日には記者会見を行った。
ぴったりした黒いドレスに身を包んだ倖田さんは、記者たちに標準中国語であいさつし、夫のミュージシャン、KENNJI03さんが台湾の原住民族の血を引くことに触れ、台湾には特別の感情があると話した。KENNJI03さんの母親はタイヤル族の人だという。
倖田さんはまた、KENNJI03さんや、かつてデュエットした台湾の男性シンガー、ショウ・ルオさんとの交流を通じて台湾の男性の優しさを知ったとし、コンサートでも、台湾のシンガーと一緒にステージを盛り上げたいと抱負を述べた。倖田來未さんのコンサートは、10月12日に台北市内の国立台湾大学体育館で行われる。
台湾・高雄港に放置のレストラン船、他所へ 巨大アヒル登場で
長年、高雄港に放置されてきた海上レストランの「海上皇宮」(後列右)と「海上御厨」(後列左)が16日、旗津港のドックに移動された。行く先々で注目を集める黄色いゴム製巨大アヒルが来月、現地に登場するのを受けたもの。
「海上皇宮」と「海上御厨」は香港で作られたレストラン船で、建設費用は数億台湾元にも上る。2000年5月、住民の注目の中、高雄港の12号埠頭でオープンしたが早くも翌年3月に倒産、裁判所で複数回競売にかけられたがいずれも落札されることなく高雄港の第3ドックに放置されたまま海上の粗大ゴミとなっていた。
関係者によると、2隻は合計3000万元余りの価値を見込んで今後もオークションにかけられるが、どうしても競売が不成立となる場合は解体処理も視野に入れるという。(1元=約3.24円)
台湾と日本、サッカー交流で友好の輪広げる
日本の女子サッカーチーム、横須賀シーガルズが15日、台北で台湾のU16(16歳以下)・U19代表チームとそれぞれ親善試合を行った。
シーガルズの台湾遠征は2012年から2年連続で、今年は教育部(文科省)の招きで中学2年〜高校1年を主力とする55人が12日神奈川からやってきた。今回の滞在中は親善試合のほか、14日までの3日間は嘉義県の呉鳳科技大学で台湾の若手と交流、また、同大学応用日本語学科の学生らの案内で現地の屋台めぐりを楽しんだ。
シーガルズの亀田勝昭代表は、「(遠征は台湾の震災支援に感謝するため始めたものだが)台湾側の温かいもてなしのおかげで選手たちは皆いい思い出作りができた」と喜んだ。
日本時代の茶店、1泊5万円の高級民宿に変身/台湾・雲林
台湾南部の雲林県・西螺のオールドストリート、延平老街では古い家屋が数年前、1泊わずか300台湾元(約980円)のバックパッカー向け旅館に生まれ変わって注目を浴びたが、このほど、そこからわずか50メートルにある日本時代から続いていた茶荘(台湾茶の専門販売店)の改修工事が終わり、同県でも史上最高クラスの民宿がそこで開幕することになった。中国時報が16日付けで伝えた。
これまで民宿経営による町おこしに力を入れてきた地元の螺陽文教基金では前回のバックパッカー向け安宿から一転、今回は超高級志向の“和風茶荘”民宿のオープンを手がけた。
民宿に変身する建物は日本統治時代の1935(昭和10)年に建てられた「捷発乾記」茶荘。日本時代の特色を残した芸術的な建築は雲林県にとって貴重な文化財でもある。茶荘としては1989年に営業を停止したが、11年前、螺陽文教基金会に無償で建物を貸し出した。
同基金会では「西螺延平老街文化館」として活用をはかりつつ、限られた経費で修繕工事を進め今年ようやく終了、建物の2階は主寝室1部屋、和風の客室2部屋、居間、書斎、バストイレに改装され、1日のレンタル料1万5000元(約4万9000円)の高級民宿として生まれ変わることになった。
このうち主寝室には茶荘の主人が所有していた3畳分サイズのゆったりとしたベッドが置いてあり、居間なども昔の風情のままで古式ゆかしい雰囲気を醸し出している。一方でテレビを置いた部屋があり、書斎には使用無料のパソコンにWiFi完備、現代人のニーズを満たし、2階の一角はギャラリーや展示コーナーになっている。また、自転車を無料で貸し出しており、近隣に出かける時など便利。家族・友人同士での旅行やパーティーに最適とうたう同基金会では当初は利用者が現れないのではと心配していたが、すでに台北から予約が入り始めているとか。
台湾鉄道、“鬼月”に合わせて「幽霊列車」運行
あの世から霊や魂が戻ってくるとされる旧暦7月の“鬼月”(今年は8月7日〜9月4日)にあたり、台湾各地では伝統の中元祭をめぐって様々な関連イベントが行われるが、中でも台湾鉄道が打ち出す「幽霊列車」が話題を呼んでいる。
この列車は基隆市で行われる「鶏籠中元祭」に合わせたもので、今月20日(旧暦7月14日)午後3時〜5時35分の間、台北−基隆区間で運行される。古今東西のいろいろなお化けや幽霊などが車内で乗客を出迎えてくれるほか、勇気ある人は芸達者なゴーストたちと楽しみながら更なる“親交”を結ぶこともできるという。
今か今かとゴースト・トレインの発車を心待ちにする人は少なくないが、うっかり子供たちを驚かせてしまわないよう乗客への告知はしっかりやってほしいとの声も出ている。
台湾南部・墾丁の関山、「世界の夕陽スポットベスト12」に
南台湾・墾丁(屏東県)の「関山」が米CNNの「世界の夕日絶景スポットベスト12」(12 superb sunset spots around the world)に選出、グランドキャニオンや杭州西湖などと並ぶ夕陽の美しい名所として注目を浴びることになった。
古くは「高山巌」と呼ばれていた関山は台湾最南端・恒春半島の南西に位置し、一帯は隆起サンゴ礁の台地で海抜約152メートル。ここから北には台地や漁村の風景が望め、東には台湾本島最南の岬・鵝鑾鼻(ガランピ)などが一望できる。
CNNでは関山から見下ろす恒春半島の景色は人の手がほとんど入っていない自然のパラダイスだと絶賛、特に山頂の高山巌・福徳宮を絶好の夕陽鑑賞スポットだと紹介した。
地元のレストラン業者によると、夕陽が海に沈む一部始終を鑑賞するには6〜10月が最適で、台風襲来前の夕焼け雲などはさらに自然の壮大さを実感させてくれるという。
「世界の夕日スポットベスト12」には関山のほか、グランドキャニオン(米アリゾナ州)、マケナ州立公園(ハワイ・マウイ島)、ウー・ベイン橋(ミャンマー・マンダレー)、マサイマラ国立保護区(ケニア)、西湖(中国大陸浙江省・杭州)なども選ばれている。
緑島と白沙岬の灯台、9月から一般開放
台湾にある35の灯台は今年1月に全て交通部に移管されたが、交通部では灯台を観光資源として生かすことを目指し、今年9月、まず緑島(台東県緑島郷)と白沙岬(桃園県観音郷)の灯台を一般に開放する。この2つの灯台はいずれも日本統治時代に建てられたもの。
台湾・澎湖・金門・馬祖の各地に存在する灯台は歴史的価値の高いものも多く、文化財として古跡指定を受けたものは国で2つ、市1つ、県3つあり、歴史的建築は3つある。
灯台35基のうちすでに一般開放されているのは6基、無人灯台が5基で、緑島と白沙岬の灯台を筆頭に今後3年以内に順次7基が公開となり、その他の17基も将来的には全て一般開放される。交通部では観光局、文化部、地方自治体と提携し、パック旅行やサイクリングイベントなどで他の観光スポットと関連づけることで灯台の観光化を進めていきたいとしている。
桃園県・白沙岬の灯台は高さ36.6メートル。日本統治時代1901(明治34)年に完成したレンガ石造りのもので2002年に県古跡に指定された。また、台東県・緑島の灯台は高さ33.3メートルで、日本時代にアメリカ客船がここで座礁事故を起こしたことから米赤十字の寄付によって1939(昭和14)年に建てられたもの。戦時中に爆撃を受けたが1948年修復された。
「終戦の日」で台湾外交部、「日本は近隣諸国への配慮を」
外交部は15日、日本の一部閣僚が靖国神社を参拝していることについて、日本の政府や政治家は歴史を正視してその教訓から学び、けして近隣諸国の国民感情を傷つけるような行動に出ることのないよう希望するとした。
これはきょう15日、新藤義孝総務相や古屋圭司防災相らが靖国神社を参拝したことを受けたもの。外交部はまた、中華民国政府は日本政府が未来志向で責任ある態度をもって周辺諸国との友好関係を発展させていくことを望んでいると強調した。
軍人受刑者を一般刑務所へ一斉に移送 台湾「軍審法」改正で
「軍事審判法」の一部改正により軍人の平時の犯罪が刑法の適用対象となったことを受け、台湾唯一の軍事刑務所「日新山荘」(台南市)に収容されていた受刑者254人が15日朝から各地にある法務部(法務省)管轄の刑事施設に移送された。
254人のうち最も注目されているのは、2011年に中国大陸への機密漏えいが発覚した元陸軍少将の羅賢哲など元将官5人。これまではいわば特別待遇を受け、6坪の独居房で過ごしてきたが、台北刑務所(桃園県)に移送されると居室が1坪足らずと狭く、雑居房に入れられることもあるという。
「軍事審判法」改正案は先月の徴兵男性虐待死事件を受け、今月6日に立法院(国会)を通過したもの。馬英九総統の署名などを経てきょう15日から施行される。