新民網によると、インターネットの掲示板SonincBBSに、女子学生がバスタオル1枚で食堂を歩く姿の動画が紹介され、ユーザーの物議を醸している。
問題の動画は大学などの学生食堂で撮影されたとみられる。中国の職場や学校の食堂は、自分が食器を用意して料理などをもらい、自室に持ち帰って食べる場合が多い。撮影された女子学生も、いくつかの窓口で料理を注文している。
女子学生はサンダル履きで、胸から腰にかけてを1枚のバスタオルで覆っているだけ。周辺には学生や食堂職員とみられる人物も多い。ほとんどは無関心のようだが、中にはさりげなく近づいて「観察」している若い男性も撮影されている。
掲示板への書き込みには、「現在の学生の素養は低すぎる」、「服を着ればOK。バスタオルだってかまわないだろう」など女子学生のマナーに対する賛否両論が殺到。また、画像の掲載そのものを問題視して「学生に善人はほとんどいない」とした上で、「マスコミも、こんなマイナスの話題には飛びつく。社会の悲劇だ」とする意見もある。
インターネット論争を巻き起こした「史上最強の女子大生」という題名の動画。この女子大生の身元が判明したという。江蘇省南京市の地元紙「現代快報」が伝えた。
問題の動画には、バスタオル1枚を体に巻きつけただけの女性が平然と学生食堂に現れ、食事を注文している姿が映っている。携帯電話で撮影されたと思われ、撮影時間は1分3秒しかない。最初にこの動画をネットユーザーがSonicBBSに投稿した際には、「南京某大学の女子大生、バスタオル1枚で食堂に」という題だったが、多くのユーザーが転載を重ねるうちに「史上最強の女子大生」となったという。
「現代快報」の記者はネットの書き込みをもとに、南京市にある南京応天大学への取材を敢行。学生たちに話を聞いたところ、この動画は確かに昨年の夏に同大学の学生食堂で撮られたものであり、バスタオル姿の女子大生はすでに卒業したことが判明した。同紙はさらに「いかにも社会問題のように取りあげて大騒ぎするマスコミにも問題がある」とする南京政治学院メディア学教授の意見も紹介している。