世界各国ですでに定着しつつある日本料理が、米国でまったく新しいものに生まれ変わっている。日本の飲食店で勤務経験のある外国人らが、日本独特の接客方法を自身の母国に持ち帰ったり、あるいは現地の人の好みに合うように新たなアレンジを加えた新種の日本料理を生み出したりして、人気を呼んでいるという。ニューヨークで誕生した「ラーメンバーガー」も、そのひとつだ。中国新聞社が伝えた。
ニューヨークのブルックリンで毎週末開催される食のフリーマーケット「スモーガスバーグ」。ここで一番の人気を誇るのが、ラーメンでビーフパティを挟んだ「ラーメンバーガー」だ。2013年に誕生したこのバーガー、ゴマ油で焼き固めたラーメンをバンズ代わりに、ビーフパティ・ネギ・醤油ベースのソースを挟んだもので、テレビやSNS(ソーシャルネットワーク)で頻繁に話題となっている。日本円にして1個あたり1000円以上になる強気の価格設定であるにもかかわらず、多い時で2時間待ちの行列が出る人気だという。
こうしたブームはニューヨークなどの大都市だけでなく、地方都市にも波及しつつあるという。高級なものから庶民的なものまで、日本食はすでに米国の飲食文化に溶け込んでおり、日本食のおいしさの秘密を科学的に分析する本が話題を呼び、ミシュランに掲載されている日本の高級寿司店を攻略するガイドブックがまもなく発売されるという。