先日、イギリスの清掃会社「イニシャル・ウォッシュルーム・ハイジーン」が発表した調査結果によると、女性が普段持ち歩いているハンドバッグには、平均的な衛生状態のトイレよりも多くの細菌が繁殖していることが明らかになりました。
原点回帰!やっぱり手洗いが一番
目に見えないだけで、日常生活のあらゆるところに菌の危険は潜んでいるもの。
そこで、身近に存在する菌の温床をご紹介します。
●その1:ハンドクリーム
冒頭で紹介したイギリスの清掃会社の調査で、バッグの中身の細菌数を調べてみると、最も多くのバクテリアが繁殖していたのがハンドクリームでした。
ハンドクリームを持ち歩く女子=女子力が高いと思いきや、細菌数は、なんとトイレの便座よりも汚い「汚女子」という信じがたい結果に……。
菌の繁殖を防ぐには、定期的にバッグを洗ったり手を清潔に保つしかないとのこと。
便座以上に汚いハンドクリームを使っていたなんて、ショックですよね。
●その2:スマホ
手指によって汚されたスマートフォンはまさに菌の温床。
イギリスの消費者情報誌『Which?』が30台のスマホの衛生状態を調査した結果、なんと男子トイレの洗浄レバーの約18倍も汚れていることが判明!
さらに、スマホの画面を触ることによって指に菌が付着してしまい、その手でまた別の場所を触り……と、スマホを触ることで汚染が広がるという恐ろしい事実も明らかに……。
アルコールでスマホを拭いて除菌したり、使った後は手を洗うなど、菌への対策が必要なようです。
●その3:化粧品
化粧品にも使用期限があることをご存知でしょうか?
イギリスのコスメサイト『Escentual.com』によると、マスカラの使用期限はおおよそ4ヶ月、コンシーラーは8ヶ月、アイシャドウは1年とされています。
使用期限を過ぎた化粧品は表皮ブドウ球菌や、黄色ブドウ球菌の温床となり、使用すると炎症や発疹を引き起こす危険があるそう。
もったいない精神で何年間もポーチの中に眠らせている化粧品は今すぐに捨てましょう!
●その4:ペットボトル
私たちの生活になくてはならない便利なペットボトル飲料も、環境次第で菌の温床になってしまうようです。
和洋女子大学の研究によると、口をつけて飲んだミネラルウォーターを気温36度下に放置すると、2時間が経過した時点で菌が大量に発生し、飲料水水質基準に不適合となることが判明しました。
さらに、お茶やジュース、スポーツ飲料など、細菌の栄養分が含まれる飲み物は、ミネラルウォーターの何倍もの速さで菌を繁殖させてしまうそう。
気温が高ければ高いほど菌の繁殖するスピードが上がってしまうので、これからの季節はとくに注意が必要です。
●その5:キーボード
イギリスの消費者雑誌『Which?』がロンドンにあるオフィスのパソコン33台のキーボードの衛生状態を調査しました。
その結果、そのうち4台が健康被害を及ぼすほどの汚染レベル、1台がオフィスのトイレの便座よりも5倍も汚れているという驚愕の調査結果が!
手指のよごれや、くしゃみなどから飛び散った黄色ブドウ球菌などがキーボードに付着し、菌を繁殖させているそう。
とくにデスクで昼食をとる人のキーボードは、食べカスや食べこぼしが細菌の栄養となるため、汚染レベルが高いそうです。
普段使っているものが、目に見えない菌に汚染され、トイレの何倍も汚かったなんて驚きですよね。
身近な菌の温床を放置していると、健康被害を引き起こしかねません。
とはいっても、身の回りから菌を完全に排除するのは不可能。
使用期限があるものはきちんと守り、こまめに手洗いをするのが一番有効な菌対策といえそうです。