台湾新幹線、7月から顔写真付き回数券発売へ 紛失しても再発行可
台湾高速鉄路(新幹線)は15日、今年7月1日から、従来の回数券に代わり、完全記名式の新型回数券を発売すると発表した。裏面には利用者の顔写真が記載され、紛失した場合の再発行が可能。
同社の回数券は2010年から発売。45日間で8度自由席に乗車できる。販売価格は通常運賃で購入した場合の21%割引。従来は無記名式と記名式の2種類を販売していたが、今後は記名式に一本化される。
同社では今年8月31日までに新型回数券を使って8度乗車した利用者には、11月30日まで通常の半額運賃で回数券区間の自由席に1度乗車できるキャンペーンを実施するとして利用を呼びかけている。
食品の安全脅かした食品会社など、有価証券売買中止へ
立法院院会(国会本会議)で15日、証券交易(取引)法の一部条文の修正案が承認された。今後、上場企業が重大な食品及び薬品の安全を脅かしたり、公害を起こした場合、主管機関が有価証券の売買を中止させられるようになる。
現行では「重大な訴訟、非訟事件」「重大な災害、重要な契約、特殊な事故」「会社の行為に虚偽や不正、違法」「有価証券市場価格の連続した急騰、急落」などがあった場合にのみ、主管機関が有価証券の売買の一部および全てを中止させられる。
台湾では近年、食品メーカーの頂新グループが違法な成分を混入させた食用油を製造し、流通をさせたほか、半導体メーカーの日月光が工場の汚水を垂れ流しにするなどして社会問題化。今後はこれらの企業も売買中止の対象になる。
台北の有名寺廟・龍山寺、香炉の設置を半数以下に 環境に配慮
毎日多くの参拝客が集う龍山寺(台北市)は15日、境内に設置されている香炉をこれまでに比べ半数以下に減らしたと発表した。環境に配慮したもので、香炉の削減は建立275年の歴史で初めて。昨年8月には行天宮(同)が同様の理由で香炉と供物台を全面的に撤去していた。
香炉数は従来の7基から3基になった。使用される線香は環境に優しいものに切り替えられた。
柯文哲市長は同日、同寺の大気汚染改善への取り組みを称え、感謝状を贈呈した。
台湾に対する中国大陸への“ビザ”免除 大陸委「詳細の把握に努める」
台湾の対中国大陸政策を担当する行政院(内閣)大陸委員会は14日、中国共産党の兪正声・全国政治協商会議主席が、台湾から中国大陸を旅行する人に必要な“ビザ”手続きを免除する方針を明かしたことについて、具体的な内容が発表されていないとし、詳細の把握に努める意向を示した。
中国大陸は「台湾と中国大陸の交流拡大のため、さらに良い条件をつくる」とした上で、今後、カード式の「台湾同胞証」を発行し、関連手続きを免除するという。
大陸委員会は、台湾でも2014年から中国大陸の人の訪台手続き簡略化や安全管理の強化を検討しているとし、両岸(台湾と中国大陸)の往来を促進させたいとコメントしている。
台北ドーム建設問題 台北市長が漫画キャラに扮して安全性重視強調
柯文哲台北市長は14日、建設中の台北ドームをめぐり、会員制交流サイト上に漫画「中華一番!」をオマージュしたイラストを公開し、安全性を重視する市の姿勢をアピールした。
台北ドームの建設をめぐっては、当初の計画と実際の工事内容が異なっていたり、緊急時の安全性が十分ではないなど、市と建設を請け負う遠雄グループの間で意見が対立。付近の古跡や地下鉄のトンネルへの影響なども発覚していた。
イラストの中で柯市長は主人公のリュウ・マオシンに扮して登場。ドームの中国語は「巨蛋」(大きな卵)と呼ばれることから、台北ドームの建設を卵料理の調理とかけて進め、緊急避難時の歩みの想定速度や通路の広さなどを、安全基準を満たすよう適切に処理すべきだと訴えた。
柯市長は、全ての人が台北ドームの利用者になる可能性があるとして、市民にドームのあり方を考えてもらいたいとコメントしている。
総統選目指す洪秀柱氏(国民党)、世論調査で支持率46%
来年1月16日に予定されている総統選挙の公認候補を決めるため、与党・国民党の党内予備選挙に立候補した洪秀柱・立法院副院長に対する世論調査が12、13日に行われた。結果は14日午前に発表され、党の公認を得る条件として提示された平均30%を上回る46.203ポイントを獲得した。今回の世論調査は三つの民意(世論)調査会社が実施。それぞれ1200人分の回答を得た。公認候補は7月19日の党大会で正式に決定される予定。しかし最
近、中央常務委員の間では支持率30%以上の条件をクリアしても洪秀柱氏を推したくないという声が出ており、党の判断が注目される。洪秀柱氏が国民党公認として立候補した場合、最大野党の民進党の蔡英文・主席(すでに党が公認済み)との、台湾初の女性による対決となる。蔡英文氏は、洪秀柱が30%以上の支持率を得たことについて、「祝福したい」と語った。
台湾虎航、7月3日に高雄~関空線を就航[運輸]
中華航空(チャイナエアライン)傘下の格安航空会社(LCC)、台湾虎航(タイガーエア台湾)は14日、高雄国際空港~関西国際空港を結ぶ新路線を7月3日に就航すると発表した。
台湾虎航の高雄と日本を結ぶ路線の就航はこれが初めて。当面10月24日まで週7往復を運航し、往路は午後4時5分に高雄発、午後8時5分に関空着。復路は午前11時15分に関空発、午後1時30分に高雄着となっている。就航を記念し、15日から17日午後11時59分までウェブサイトを通じて数量限定の格安チケットを販売する。
台湾初の盲聾唖大学生が卒業
台湾では、6月が卒業シーズン。卒業式にまつわる報道が日々伝えられる中、台湾中を感動させたのが、台湾で初めての盲聾唖大学生で、このたび無事卒業を果たした劉育伶さんのエピソードだ。
劉さんは生後間もなく腸閉塞など複数の病気を併発、視力と聴力、会話能力を失った。6歳で盲学校に入学したが、手話や点字、盲人用コンピュータの操作など、人より10倍速いスピードでマスター、学業への情熱が非常に強かったという。その後ついに、台湾初めての盲聾唖学生として一般大学に入学、「台湾のヘレン・ケラー」と呼ばれ、注目を集めた。
当初大学で劉さんを受け持った先生は、劉さんの自主性を養ったり、積極的に校外での巡回スピーチに参加させたなど、健常者とは異なる特殊プログラムを組んでサポートしてあげたことも、大きな励みとなった。
13日、晴れて卒業式に参加した劉さん。一般の健常者と違って、段にあがるのが困難であることに配慮した学長が、自ら段を降りて、劉さんに卒業証書を渡す一幕には、会場の誰もが感動、卒業式の会場は満場の拍手で包まれた。
中国本土客が台湾のサンゴ礁を破壊、ガイドが責任追及される
台湾台東県の「富山漁業資源保育区」で中国本土からの観光客がハモを見るためにサンゴ礁を破壊した問題で、台東県政府は11日、ガイドの責任を追及するよう観光当局に求めた。12日付で中国新聞網が伝えた。
台東県は、台湾観光局が13年に改正した「ガイドの管理規則」で、観光客による自然資源や設備の破壊を食い止められなかったガイドに対し、3万~15万台湾ドル(約60万円)の罰金が科せられると定められているとして、当日、中国本土客を率いていたガイドの責任を追及するよう求めている。
台東県はこのほか、「富山漁業資源保育区」を見学する際は、魚に石を投げたり、魚を捕まえて水の中から出したりしないよう求めており、違反した観光客には3万~15万台湾ドルの罰金を科すとしている。
貴州省の少数民族服飾品、初めて台北故宮博物院で集中展示イベント開催
中国新聞網は11日、貴州省の少数民族衣装や装飾品の展示イベントが同日台湾・台北の故宮博物院で開幕したと報じた。
同省の少数民族衣装や装飾品が集中展示されるのは、同博物院では初めてという。今回のイベントでは衣装、織物、銀製装飾品、貴重な書籍文献など174点が展示され、同省少数民族の装飾品が持つ美しさや、文化的含蓄にさまざまな面から触れることができる。
そのうち、貴州民族文化宮からやってきた103点の展示品は、省内各地の少数民族が誇る服飾伝統文化の発展ぶりを示すとともに、染物、織物、刺繍、銀装飾などの工芸の技法についても紹介している。