テレビ東京系で22日に放送される経済番組「未来世紀ジパング」(月曜・後10時)で、ミャンマーに眠る日本人が建立した巨大涅槃(ねはん)像に日本のテレビとして初めて迫ることが18日、分かった。11年に軍事政権から移管されるまで外国人の立ち入りができなかった北部のカチン州ミッチーナで、太平洋戦争のインパール作戦で生還した日本人の秘話を紹介する。
建立したのは13年に亡くなった坂口睦さん。5万人の犠牲者を出した44年の同作戦で、坂口さんの上官だった水上源蔵少尉が退却命令を出し部下を逃したおかげで、坂口さんらは生き延びたという。戦後、坂口さんは国内に住みながらも自決した水上少尉や戦友、戦争に巻き込まれたミャンマーの人を弔うために、50年かけて約11億円を集め、10年前に約30メートルの涅槃像を建立。現在はミャンマー全土から参拝者を集める観光名所となった。
内戦が続く中、現地に入ったカメラは、傍らに立つ坂口さんの銅像と、「この悲劇は言い伝えられてきたけど、あなた方日本人が(取材に)やってきたことで、真実だったことが分かりました」といった、地元の人の言葉を伝えている。
また同番組では、アウンサンスーチーさん(69)が、約30年前の英留学中に知り合った親友の日本人女性・宮下夏生さんとのテレビ初対談も実現。両国の未来について語り合う様子も伝える。