台湾で日本20県市の魅力PRするイベント グルメや文化を一挙に紹介
日本20県市の魅力を伝えるイベント「新・日本旅遊節」が18日、台北市内で開幕した。21日までの開催期間中は、各地方の名物グルメの提供や文化体験が行われるほか、熊本県のPRキャラクター「くまモン」や人気歌手クラウド・ルー(盧広仲)によるパフォーマンスなども披露される。入場は無料。
イベントは台湾の人に日本の地方の特色を知ってもらおうと、チャイナエアライン(中華航空)やトランスアジア(復興)航空、高雄空港ケータリングサービス(高雄空厨)が主催。チャイナエアラインの孫洪祥董事長(会長)は17日に開かれた記者会見で、昨年台湾から日本への訪問者が283万人に上ったことに言及。そのうち約3分の2の人の行き先は東京や大阪であるものの、日本には他にも訪問する価値のある都市が多くあると述べ、地方観光を後押しする姿勢を示した。
各県市の出展ブースでは、松葉ガニ(新潟県)や讃岐うどん(香川県)、抹茶ソフトクリーム(静岡県)、から揚げ(愛媛県・熊本県)、まめぶ汁(岩手県)などが提供されるほか、タンチョウ鶴の折り紙遊び(北海道釧路市)やこけしの絵付け体験(山形県)、なまはげに扮しての写真撮影(秋田県)などもでき、食や文化を一度に楽しめる。
台湾の内湾線と長良川鉄道、今秋にも姉妹提携へ 相互送客ねらう
新竹市と新竹県内を走る台湾鉄路管理局の内湾線が今年9月8日にも日本の長良川鉄道(岐阜県関市)と姉妹鉄道関係を結ぶ見通しになった。双方は風光明媚な地域を走る鉄道同士の交流を通じて、相互送客に結び付けたい考えだ。
今月10日には長良川鉄道の幹部らが新竹県政府や台鉄の関係者を訪問。乗車券を使った交流実現に意欲をみせたという。
内湾線沿線で観光地の整備を進めている同県。邱鏡淳県長は、四季折々の風景が楽しめるとして、日本人旅行者の誘致でさらなる国際化を図りたいと期待を寄せている。
台湾の女子大生5人、老人ホームなどで似顔絵プレゼント 思いやり届ける
芸術系学科で学ぶ台湾の女子大生5人が、美しい思い出作りの手助けをしようと老人ホームなどで似顔絵を描いてプレゼントする活動を行い、入居者らを喜ばせている。
商業高校の美術科を卒業した5人は、高校時代から似顔絵の“早描き”を行ってきた。それぞれ独自の作風を持ち、似顔絵を描く前には客に好きなスタイルを選んでもらう。1枚にかかる時間は15分ほどだ。
女子大生が描いた可愛らしいイラストを初めて手にした入居者の中には「人生の中で最も素敵なプレゼントになった」と感激の涙を流す人もいたという。
活動に参加する林さんによると、似顔絵で最も難しいのは、モデルの特徴をつかむこと。かつて描き終わった後に客から「似てない」と苦言を呈され、それから必死で練習したという。姜さんも、毎日1枚以上描く練習をしていると話した。
5人にとって、早描き似顔絵は社会への関心や思いやりを伝える大事なツールだ。「客が似顔絵を手にした時の喜ぶ表情を見ると、すごく嬉しい」と、5人はこの活動にやりがいを感じている。
日本の議員の娘、裸の写真をネット上に投稿される・・元不倫相手は無罪
日本の某議員の娘が台湾留学中に交際していた台湾の既婚男性からリベンジポルノの被害を受けたとして提訴したが、台北地裁は男性がインターネット上に女性の写真を投稿したという証拠はないとして無罪を言い渡した。17日付で台湾紙・自由時報が伝えた。
この議員の娘は2年前に台湾の大学に留学し、昨年まで潘という既婚男性と交際していた。その後、娘の名前でフェイスブックのアカウントが作成され、男性との交際期間中に撮影された裸の写真が10数枚、投稿された。写真はアダルトビデオの表紙風に加工され、「不倫!汚い○○議員のお嬢さん」というコメントも添えられていた。
台北地検は男性を起訴したが、台北地検は男性が裸の写真を撮影し、これをインターネット上に投稿したことを証明できないとして無罪を言い渡した。
台湾対タイ戦が異例の高視聴率 人気の野球超える
スポーツ専門チャンネルの「FOX SPORTS」は17日、台北市内で16日に行われたサッカーの2018年ワールドカップ(W杯)ロシア大会アジア2次予選、台湾の初戦となるタイ戦を中継した番組の平均視聴率が0.45%だったと発表した。この数値は台湾出身の大リーガー、チェン・ウェイン(陳偉殷)が同日先発登板した試合(0.41%)などを超えている。サッカーの視聴率が台湾の国技とされる野球を上回るケースはこれまでほとんどなかったという。
約64万人が視聴していた計算で、瞬間最高視聴率は0.9%だった。動画投稿サイト、ユーチューブ上の中継にも約7万8000人がアクセスした。
この日の試合は9年ぶりの2次予選進出ということもあり、台湾のサッカーファンから高い注目が集まっていた。チケットは早々に売り切れ、観客数は1万8000人を超えた。
試合は0-2でタイが勝利。台湾の代表チームは2次予選突破をかけて9月にベトナム、11月にイラクとそれぞれ対戦する。
世界平和度指数=台湾は35位、日本は8位
国際的研究機関の「経済平和研究所」は17日、最新の世界平和度指数を発表した。それによると世界162カ国・地域中、台湾は35位で、日本は8位だった。
最も平和な国はアイスランドとされた。ヨーロッパが世界で最も平和な地域だという。同研究所は、将来的には小さな軍事衝突が起きる可能性が高まるとしながらも、大規模な軍事行動に発展する恐れはないだろうとしている。
アジア太平洋地域諸国・地域の順位はニュージーランド(4位)、オーストラリア(9位)、ブータン(18位)、シンガポール(24位)、マレーシア(28位)、韓国(42位)、中国大陸(124位)など。北朝鮮は同地域では最下位の世界153位だった。
台湾の死亡原因は「がん」が最多 上位10位には慢性疾患多く
衛生福利部(衛生省)は17日、台湾の死亡原因上位10位を発表した。1位は「がん」で、上位10位以内の多くは慢性疾患だった。
2位以下は順に心疾患、脳血管疾患、肺炎、糖尿病、不慮の事故、慢性下気道疾患、高血圧性疾患、慢性肝疾患・肝硬変、腎炎・ネフローゼ症候群・腎症。自殺は11位で、5年連続10位圏外になった。
がんによる死亡者数は、全体の28.3%に上る。がんの部位別では、最も多かったのは肺がん。3位までの肝臓がんと大腸がんを合わせると、がんで死亡した人数の半数を超えた。
日本統治時代の建物にひび割れ 台北ドーム工事の影響か
台北市内の松山文創園区で16日、日本統治時代に建てられた建物の外壁にひび割れやタイルの落下が見つかった。近隣地区では台北ドームの建設が行なわれており、市の関係者らは工事の影響ではないかと憂慮の声を上げている。
市や建設を請け負う遠雄グループの関係者らは17日、現場を視察。ひび割れやタイルの落下が工事によって起きた可能性は捨てきれないとしたものの、ただちに建物への影響はないとしている。
台北市土木技師公会の洪啓徳理事長は、元々あったひび割れが広がっている点に触れ、基礎部分の補強のほか、必要に応じて対策を講じるとしている。
現場は日本統治時代にタバコ工場として建設され、現在も多くの建物が残る。近年は再整備され、展示スペースなどとして使用されている。
台湾・高雄のIC乗車券、台北メトロでも9月から利用可能に
高雄メトロ(MRT)の乗車などに使える交通系ICカード「iPASS」(一カー通)が今年9月にも台北メトロの一部の自動改札機で利用可能になる。来年7月には台北を中心に発行されている「イージーカード」(悠遊カー)で高雄メトロに乗車できるようになる。(カー=上の下にト)
iPASSの運営会社によると、今年9月から同カードが使えるようになるのは、台北メトロの駅に設置してある幅が広いタイプの自動改札機。来年7月には全面的な相互利用が実施される予定。
2008年から利用が開始されたiPASSは、現在までに約500万枚を発行。台湾鉄路の乗車、一部の映画館やガソリンスタンド、全国のコンビニなどで決済も可能だ。
ただ、相互利用拡大によって、iPASSが持つ優位性がなくなり、発行枚数5000万枚のイージーカードとの競争が激化する恐れもある。関係者は、利便性を高めて利用の拡大を図りたいとしている。
台湾と韓国、特許審査ハイウェイなど2つの覚書に調印
台湾と韓国は15日、特許審査ハイウェイ(PPH)と、産業財産権情報の交換及び特許等優先権書類の電子的交換(PDX)に関する覚書に調印した。特許審査では今後、審査時間が従来の3分の1に短縮するとされ、化学工業や電子、半導体産業などが大きな恩恵を受けると見込まれている。
石定・駐韓国台北代表部代表(大使に相当)は今年の2月に台韓で共通認識に達して以降、短期間で調印に結びついたことを喜んだ。双方はともに互いの第6の貿易パートナーで、台湾は韓国への輸出額150億米ドル(約1兆8540億ドル)中、約65%がIC製品だとして、PPHを通じたメーカーの競争力強化に期待を寄せた。
経済部智慧財産局によると、2011年から米国、日本、スペインなどとPPHに調印。2014年には797件が同制度を利用し、特許審査の高速化が実現したとしている。また、PDXの締結で紙資源の削減と書類送付の時間短縮が図られるという。
8月にプレ開業の高雄ライトレール 運賃は全区間均一の80円か
高雄メトロ(MRT)はこのたび、今年8月のプレ開業を目指して建設を進める高雄ライトレール(LRT)の正式開業後の運賃について、全区間で均一の20台湾元(約80円)にする考えを明らかにした。
同ライトレールは籬仔内から哈瑪星までの第1期区間、8.7キロで建設が進む。正式開業は来年中頃だが、籬仔内―高雄展覧館間約5キロは8月にプレ開業する予定で、期間中は無料で乗車できる。高雄市交通局では「メトロに比べ速くはないが、サービスは引けを取らない」と語り、市内を結ぶ重要な交通手段になるとPRしている。
台湾山葉、今年の市場シェア14年超え狙う[車両]
二輪自動車大手の台湾山葉機車工業(ヤマハ発動機系)は16日、ファッションスクーター「BW’S(ビーウィズ)」のモデルチェンジ車を発表した。1~5月の販売状況が前年同期の実績を上回る中、相次ぐ新モデルの投入で2014年の市場シェア30.9%超えを狙う。
台湾山葉は、BW’Sを08年に台湾で発売。スポーティーなイメージを打ち出し若者を中心に販売を伸ばしてきた。今回発売する「BW’S R」は、特徴のあるフロントランプの大型化やディスクブレーキの改良で洗練された外観と安全性を強調した。月商2,500台を目標とする。同社は、排気量125CCの「シグナスX」にダブルディスクブレーキを装着したモデルを先月に発売している。
17日付工商時報は台湾山葉の幹部の話として、女性をターゲットにした115CCのスクーター「キューシー」の生産が需要に追い付いていないと伝えた。同社はスクーターに加え大型バイクの販売も強化し、販売量全体に占める大型バイクの比率を過去最高の15%に引き上げる計画だ。
台湾山葉の1~5月の販売台数は、前年同期比で0.8%増。最大手の光陽工業(KYMCO)と三陽工業(SYM)の2社がそろって減少する中、大手3社で唯一プラス成長を確保している。
中国の大学宿舎はシャワールームにドアがない
台湾紙・旺報は、中国人民大学で交換留学生として学んでいる台湾の女子学生の驚きの体験を紹介した。15日付で聯合早報網が伝えた。
台湾の女子大生、王馨瑩さんは人民大宿舎での生活について、「シャワールームのお湯が出る時間が限られている。この時間以外は冷たい水でシャワーを浴びなければならない。台湾の大学宿舎は24時間いつでもお湯が出る。ここが台湾と最も大きく違うところ」だと語った。
シャワールームは横との区切りはあるが、ドアがないため、前からは丸見え。しかも、狭すぎて服を置くスペースがないため、着替えは脱衣所で行わなければならない。素っ裸のままシャワールームに移動するのはかなり抵抗があったが、他の中国本土の学生は何のためらいもないようだった。王さんは初日からかなりのカルチャーショックだったらしく、「十分に心の準備をしてから、シャワーを浴びに行った」と話している。