JR九州は人気の観光列車を拡充する。博多と大分・由布院を結ぶ特急「ゆふいんの森」では、7月18日から新しい車両を増結し、従来の4両から5両編成にする。輸送力増強で、この路線で平日は8割以上という外国人客を取り込む。
1編成の定員は206人から266人に増える。緑色のシートや、木材を多く使った車内の基本的なデザインは踏襲しつつ、車室の間のデッキに大きなガラス窓とテーブルを備えた展望スペースを設け、大きな荷物も収納できるスペースをつくる。ただ、一部の便は4両編成のままとなる。
九州を一周する豪華寝台列車「ななつ星」では、熊本県と鹿児島県を走る第三セクター「肥薩おれんじ鉄道」に乗り入れる新ルートを、来年3月に開始する方向で検討している。同鉄道は海岸に沿って走り、沈む夕日などを楽しめる。