漫画「ワンピース」のポスターに中華民国国旗 台湾で話題に
今月22日発売の「週刊少年ジャンプ」に掲載される人気漫画「ONE PIECE」(ワンピース)の巻頭ポスターに中華民国国旗が描かれていることが分かり、台湾のインターネット上で話題となっている。
ポスターには世界各地の衣装に身を包んだ主要キャラクターと、約40カ国・地域の国旗が描かれており、中華民国の青天白日満地紅旗も、日本や米国などのものに混じって登場している。
台湾のインターネット上では、人気漫画で国旗が描かれたことに喜びの声を上げる人がいる一方、「中国大陸の五星紅旗より小さい」「(デザインが似ている)ミャンマーの旧国旗じゃないのか」といった書き込みも見られた。
ワンピースのコミックスは2014年12月までに約3億2000万冊発行されており、今月15日には「最も多く発行された単一作者によるコミックシリーズ」としてギネス世界記録に認定されている。
台湾の警察官、迷子の日本人を自らホテルに送り届ける 市民から賞賛の声
南部・高雄市で16日、地元の警察官が道に迷った日本人の男性観光客を自らバイクでホテルまで送り届けるという出来事があり、その優しさに市民から賞賛の声が上がっている。
休暇を利用して5日間の日程で台湾を訪れていたこの男性は、予約したホテルに向かう途中、道が分からなくなり、高雄市警新興分局の中山路派出所を訪ねた。当初、男性は日本語で呼びかけたため、当直の警察官は困惑。しばらく意思の疎通ができない状態が続いたが、近くにいた陳威宇副所長が「英語は話せますか」と間に入った。
お互いにぎこちない英語を使って事情を把握した陳副所長は、勤務を終えていたこともあり、自らのバイクに男性を乗せてホテルに向かった。思ってもいなかった警察官の対応に、男性は何度も感謝の言葉を口にしていたという。
さらに陳副所長はホテル到着後、男性に電話番号とメールアドレスを書いた名刺を手渡し、「台湾滞在中に困ったことがあれば、連絡してください」と声をかけ男性を気遣った。
このエピソードがつづられた分局のフェイスブックページには「グッドジョブ」「やはり台湾の警察は最高だ!」などのコメントが寄せられている。
米上院、台湾に軍事演習「レッドフラッグ」への参加求める
米上院本会議は18日、2016会計年度(15年10月~16年9月)の国防予算の大枠を決める国防権限法案を、賛成多数で可決した。同法案には、空軍主催の軍事演習「レッドフラッグ」に台湾を招待する内容や、軍上層部の交流などが盛り込まれており、米国が台湾の戦略的価値を重視していることが浮き彫りになった。
共和党が主導する上下両院は中国大陸が近年、南シナ海における動きを活発化させていることを受けて、警戒を強めており、法案には台湾だけでなく日本や東南アジア諸国連合(ASEAN)に関する内容が加えられた。上院に先立ち下院は先月、台湾に海軍主催の環太平洋合同演習(リムパック)への参加要請などを含む案を可決している。
ホワイトハウスは今のところ、態度を明らかにしていないが、台湾のレッドフラッグ参加は、中国大陸が昨年初参加したリムパックに比べて実現の可能性は高いとされている。
王建民がブレーブスを自由契約 メジャー通算62勝の台湾右腕
ブルージェイズ時代の王建民投手=2013年6月11日、米シカゴ
米大リーグ、ブレーブスが19日、傘下3Aのグウィネットでプレーしていた王建民(35)を自由契約にすると発表した。
今後の去就について、代理人のアラン・チャン(張嘉元)が同日、米国に残り、2013年以来のメジャー復帰を目指すとコメントした。
王は2000年、ヤンキースとマイナー契約を交わし渡米。2005年にメジャーデビューを果たすと、重いシンカーを武器に白星を重ね、これまでに台湾出身の投手として最多の62勝を挙げている。
近年は故障が多く、2009年のヤンキース退団後、ナショナルズやブルージェイズなど複数の球団を渡り歩いた。2013年は、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本戦での好投もあり、ソフトバンク入団の可能性が取り沙汰されていたが、米球界残留を選んだ。今季の成績(3A)は2勝6敗、防御率6.10.
台湾の新社会人平均月給、トップは「金融業」 サービス業が上位に
労働部(労働省)労働力発展署が18日発表した大学卒業後満一年の社会人の給与に関する調査結果で、平均月給が最も高い業界は金融・保険業だと分かった。上位3位全てをサービス業が占めた。
トップだった金融・保険業の平均月給は、3万9872台湾元(約15万9200円)。台湾と中国大陸間の法規制緩和により、新たなビジネスチャンスがもたらされたためだとみられている。次いで医療・介護業3万9461元(約15万7600円)、水運や空運などの運輸業3万6491元(約14万5700円)となった。
人口の高齢化を受け、葬儀業も3万2111元(約12万8200円)で7位にランクインした。
同部の統計によると、2014年の大卒以上の平均初任給は2万7152元(約10万8500円)だった。
台比が法令執行協力協定締結に努力
中華民国台湾とフィリピン間の、法令執行協定締結に向けて努力が続けられている。中華民国台湾とフィリピンの間では、それぞれの排他的経済水域の重なる部分での漁業権をめぐってトラブルが頻発しており、漁業に関する法令執行協力協定の締結が待たれている。
このため、行政院海岸巡防署と行政院農業委員会漁業署の高官8人からなる代表団が16日にフィリピンを訪問、フィリピンの交通通信省、消防隊、海事産業局などを訪れて、それぞれの首長および業務担当者と会談した。一行は18日に帰国した。
漁業署の蔡日耀・署長は19日、報道陣に対し、台湾とフィリピンは過去2年で3度の話し合いを行い、問題の海域における漁業に関する法令執行協定の内容を固めたが、フィリピンの一部政府機関に依然として異なる意見があり、フィリピンのアキノ大統領が各省庁の合同会議で協定の詳細を再びチェックしているところだと説明した。
蔡・漁業署長はまた、このところトラブルが相次ぎ、緊張がやや高まっていたと認める一方、今回直接説明したことで、緊張したムードはある程度緩和できたしている。蔡・署長は、「今回訪問したことで、緊張ムードの緩和は得られた。相手側も我々の誠意を理解した。我々はできる限り早く、すなわちフィリピンの大統領が許可してからただちに協定が締結できるよう期待している」と話した。
今回訪問した代表団は、フィリピン側に対し、協定の締結を優先し、法令執行範囲など意見の異なる部分については双方の作業部会に交渉を継続させる形を提案しているという。中華民国のフィリピン駐在機関では、7月中の協定締結に期待している。
大陸資本の住宅取得新規定は7月から
中国大陸の人々の台湾における不動産取得に関する新たな規定が来月施行される。現行の規定では、中国大陸の人々の台湾における不動産取得に関して「543条項」がある。これは、取得から3年間は転売できないこと、台湾での滞在期間は毎年4ヶ月未満に制限すること、住宅ローンは購入金額の5割以下とすること。
内政部はまた、昨年から総量管制を実施、中国大陸の人々が取得できる土地面積を年に13ヘクタールまで、住宅は400戸までに制限、中国大陸からの大量の資金が台湾の不動産市場に影響することを防いでいる。
内政部地政司の王靚・司長は19日、中国大陸の資金が特定の場所で集中的に不動産を購入し、その場所の不動産価格の正常な動きに影響することを防ぐため、内政部は今年3月に、集中度に関する制限を増やしたと説明した。これは、同じ建物、もしくは同じ大型マンション(複数棟で形成されるコミュニティ)の総戸数の10%を上限とし、一つの建物にある住宅が10戸以下の場合は、1戸を上限とする規定。この新たに設けられた制限は7月1日に施行される。
王・司長によると、政府が2002年に中国大陸の資金が台湾で不動産を購入することを認めて以来、今年5月までに実際に取得された不動産は399件、その他、内政部が許可済みのものは204件とのこと。
ピッツバーグ発明展、台湾が最多受賞
アメリカのピッツバーグで行われた国際発明展、INPEXで中華民国台湾が参加した国のうち最も多い、72の賞を受けた。世界三大発明コンクールの一つに数えられる、ピッツバーグ国際発明展は16日から18日まで行われた。
中華民国台湾は今年85点の作品を出品、昨年より10点少なかったものの、金賞33個、銀賞32個、特別賞7個の合計72の賞を受けた。今回最も評価されたのは、台湾出身でアメリカ在住の歯科医による、短時間でインプラントが行える道具で、すでに台湾、アメリカ、中国大陸での特許を取得している。これは一つのドリルで歯茎の部分に穴を開けられるもの。金賞を二つ獲得した他、この発明展で三番目に大きな特別賞と賞金2000米ドルを得た。
故宮がリヒテンシュタイン製の記念切手
国立故宮博物院が創立90周年を祝うため、リヒテンシュタインの郵便事業と協力して記念切手を販売する。リヒテンシュタインは「切手王国」と呼ばれ、切手による収入が国家にとっての重要な財源になっていることでも知られる。その美しい切手は世界的に有名で、リヒテンシュタインで作られた切手というだけで、世界のコレクターの収集対象となるほど。
国立故宮博物院はこのほど、このリヒテンシュタインの郵便事業に委託して、1セット10枚の「創設90周年記念切手セット」を製作して販売することにした。内容は、台北市内の故宮博物院、並びに今年年末にソフトオープンする予定の南部分院(南部・嘉義県太保市)の姿の他、世界に知られる著名な収蔵品8点がデザインされる。
故宮博物院の文化クリエイティブ商品プロモーション処の王耀鋒・主任は、「印刷は直接、リヒテンシュタインの郵便局が行う。台湾の中華郵政公司ではない。だからこの切手は台湾では使用できない。しかし、創設90周年を記念する価値を大変大きい」と話している。
故宮博物院によると、この切手セットの切手の額面はスイスフランで表示され、0.55スイスフラン。1セット10枚で500セットの限定販売。販売価格は台湾元900元(日本円約3554円)だということ。