いつから買えるの? いつまで使えるの?
今年の発売期間は夏季用が7月1日~8月31日で、利用期間は7月20日~9月10日。冬季用は発売期間12月1日~12月31日で、利用できるのは12月10日~2016年1月10日。JR駅の「みどりの窓口」や主な旅行会社で買える。
春季用もあるが、来春の発売についてはまだ発表されていない。
誰が使えるの?
名称は青春18きっぷだが、年齢制限はなくだれでも利用できる。ただし、値段はおとな用のみの設定で、こども用の設定はない。
値段はいくらなの?
1枚あたり1万1850円。1枚のきっぷに五つの日付印(改札印)を押す欄があり、5回(5日)使える。したがって1日(1回)あたりの値段は2370円。本州のJR3社の幹線なら141キロメートル(2590円)以上乗車すれば元が取れる計算だ。東海道線でいえば、東京駅を起点に静岡県の吉原駅以遠がそれにあたる。
1人(1回)あたりの有効期間は乗車日当日限り、午前0時から日付が変わるまで。途中下車は何回でもできる。日付をまたぐ列車の場合は、翌日の最初の停車駅までが有効だ。例外として、東京・大阪の電車特定区間内では、最終電車まで利用できる。
5回も旅行できないけど、どうしよう?
きっぷを買った本人以外も、同じ行程で旅行するのであれば、同じきっぷが使える。5人で日帰りグループ旅行を楽しんでもいい。3人で日帰り旅行したとすると2回分残るので、後日、1人で1泊旅行に使ってもいい。グループ旅行の場合は、集合する駅まで、また解散後の乗車券は別途必要だ。
どうしても5回を使い切ることができない場合は、金券ショップの利用も考えよう。必要な回数分だけを日割り額で販売している場合もある。
どの列車にも使えるの? 特急券を買えばいいの?
全国のJR全線の普通・快速列車の普通車自由席、BRT(バス高速輸送システム)、およびJR西日本宮島フェリーが利用できる。別途グリーン券を購入すれば、普通・快速列車の自由席グリーン車に乗れる。
座席指定券、乗車整理券またはライナー券を購入することで、「ムーンライトながら」や「SLやまぐち号」、「湘南ライナー」なども利用できる。
伊勢鉄道や智頭ちず急行など、JR線と直通運転している路線、JRバスは利用できない。別途乗車券類が必要だ。
普通列車用の乗車券なので、特急券を購入しても新幹線を含め特急・急行列車には乗れない(普通や快速列車が走っていない特例区間を除く)。
JRだけではたどり着けないよ?
北陸新幹線開業に伴い並行する在来線は第三セクターに移管された。このため氷見ひみ線、城端じょうはな線、七尾線へはJRだけではたどり着けなくなった。そこで特例としてあいの風とやま鉄道の高岡-富山間、IRいしかわ鉄道の金沢―津幡つばた間は、通過利用する場合に限り青春18きっぷで普通車自由席に乗れる。同様に青森県の大湊おおみなと線、八戸線へ向かう時、青い森鉄道の青森―八戸間、青森―野辺地のへじ間、八戸―野辺地間にも乗車できる。
ほかに特典はあるの?
青春18きっぷ利用日にJRホテルグループの加盟ホテルに宿泊する場合に、宿泊料が割引になる場合がある。JRホテルグループ東京予約センター(電)03・3239・8522に事前の申し込みが必要。