全国の寺社に油のような液体がまかれた事件で、千葉県警は米国滞在中の日本国籍の医師Xの逮捕状を取った。
Xはキリスト教団体の代表で、ネット上には「東日本大震災は“日本の君(きみ)”の首の骨を折るための神の意思」「呪われている寺社などを油を注いで清めた」など、犯行を匂わす動画を堂々と投稿していた。
Xはイエス・キリストからの“お告げ”を聞くことができると自称し、それを預言として信者に説いていた。「組織ではXの言うことは絶対。逆らえば『おまえにはサタンがついている』などと罵声を浴びせられる」(元関係者)など、カルトに近いものだったという。
一方で、今回の事件は「Xの単独犯ではない」という見方も浮上している。
実はXには2人の相棒女性がいるというのだ。「ひとりはXが米国で経営している産婦人科の関係者で、米国籍の女性。彼女もX同様、キリストのお告げを聞くことができるとされ、団体ではXと共に神格化されている」(同)。もうひとりは、Xの熱狂的なファン女性という。別の関係者が明かす。
「この女性がヤバイ。Xのカルト的な言動に多くの信者が距離を置き始める中、彼女だけはどんどんのめり込んでいった。Xが指示を出せば忠実に従うでしょう。実際、油がまかれた寺社の防犯カメラには、Xと一緒にこの女性の姿も映っていたという話もある」
キリスト教には油を使った儀式は存在するが、それを日本の“魂”ともいえる数々の文化財にまき散らす行為は異常というよりほかなく、これには他のキリスト教団体からも抗議の声が上がっている。
一般紙の社会部記者は「Xはもともと韓国人で、1979年日本に帰化。韓国系キリスト教団体の教祖に師事していた時期もあり、今回のやり口もいわゆる韓国的。テレビや一般紙は国際問題になる可能性もはらんでいるため、大々的に報じることはできませんが、Xを韓国のキリスト教団体がバックアップしているという情報もあります」と話す。