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【中国ブログ】日本人への深い偏見が恥ずかしくなった

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西安交通大学の楊潔君さんは作文の中で次のように記している。

「うわあ!日本語の本がいっぱい!」それが初めて日本語科の資料室に行った時に、ふいに私の口をついて出た言葉である。それからというもの、毎週水曜日、日本語科の資料室は、私と日本文学の「デートの場所」となった。私はそこで、日本語の活字の世界を存分に楽しんだのである。

そんなある日、小説を読んでいたら先生に声をかけられた。「ああ、それは前任の嵯峨先生がずっと大事にしていた本ですよ」「えっ?これらの本は全部学校が購入したんじゃないんですか?」「学校が購入したのはほんの一部だけです。日本国際交流基金や以前の先輩たち、日本人の先生たち、日系企業の社員などから寄贈を受けてこれだけの量になったのですよ」。私はしばらくあっ気に取られてしまった。

多くの中国人のように、歴史的な経緯から日本人に嫌な気持ちも持っていた私は、日本人がこんな「いい事」をしてくれるとは思っていなかった。さらに先生に聞いたら、「うちの日本語科が1984年にできてから、日本から無償援助をたくさんもらいました。日本国際交流基金のおかげで先生たちが無料で日本に研修に行くことができたし、毎年多くの日本語の本が寄付されました。向こうの事務室の器械は全部NECから寄贈してもらったのです」と答えてくれた。

その瞬間、熱いものが胸にこみ上げた。自分の日本人への深い偏見がちょっと恥ずかしくなった。これらの本にはみんなの友好と希望の気持ちが入っているのだとわかった。日本人への悪い印象も自分の中で変化していった。いったい、日本は中国の発展にどれほど役に立ち、どれほど貢献をしたのか。私は好奇心を持って資料を調べてみた。

1979年12月6日、大平首相が訪中し、長期低利の円借款、無償援助などを目的としたODAが開始された。1976年から2006年まで、日本は中国に3.2兆円の円借款を行った。その他にも、インフラプロジェクト、資金援助、文化的援助を含めた無償援助を行った。人的援助は、2002年までに日本が中国に派遣した専門家は4875人で、日本は中国からの研修生1万4210人を受け入れたのである。

私は大いに考えさせられた。日本からこうしたさまざまな援助を得たからこそ、中国の改革開放は水を得た魚のように勢いよく進んで、今日の輝かしい発展をもたらしたのだと言っても過言ではない。そして、数字には浮かんでこないような、友情に基づいた民間レベルの援助も数え切れないほどあったに違いない。そのささやかな1例が、私たちの資料室の本だったのだ。

私は魅力的な日本文学を楽しみ、専門知識を得ると共に、日本人や日本社会への認識も当初より客観的になってきたと思う。資料室の友情のこもった贈り物には、私たち日本語科の学生が日本について深く学び、日中両国の平和的な共存と発展に力を尽くしてほしいという意味がこめられている。私も微力ではあるが、本を通して学んだことを生かして、お互いの理解と交流を促進するような役割を担っていきたいと思う。それが、小さな贈り物へのお返しになればと願っている。








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