李元総統が議員会館で講演へ=22日、自民親台派ら計画
今月下旬に訪日を予定している台湾の李登輝元総統が、滞在中の22日に東京・永田町の国会議員会館で講演を計画していることが3日、分かった。自民党の親台派議員らが調整しており、李氏を「台湾独立派の代表」とみなす中国の反発を招く可能性もある。
李氏が訪日すれば昨年9月以来となる。今回は東京のほか、東日本大震災の被災地である宮城、福島両県で仮設住宅などを訪問する予定。
李登輝氏“溺愛”の孫娘、年末に結婚 お相手はモデル事務所関係者
李登輝元総統の孫娘、李坤儀さんが今年末に結婚式を挙げることが分かった。お相手は、女優のリン・チーリン(林志玲)などが所属する台湾の大手モデル事務所、キャットウォークの香港支社で社長を務める趙賛凱さん。婚約式はすでに身内のみで執り行なわれたという。
「巧巧」の愛称で知られる坤儀さんは、癌により32歳の若さで亡くなった李氏の長男・李憲文さんの一人娘。李氏は身内に「孫娘の手を引いてバージンロードを歩くのが人生最大の望み」と語るほどの溺愛っぷりで、自宅を坤儀さん名義にしているほか、禁煙もしている。
以前、坤儀さんのイタリア留学が意図せず報じられた際には、「何かあればあなた方に責任がある」とメディアを強く責めており、坤儀さんから連絡があるまで、中国大陸による誘拐を心配して眠れなかったという。
婚約者の趙さんは、台湾・嘉義の出身で188センチの長身。李氏が坤儀さんの結婚相手に求めていた「身長180センチ以上の台湾人」という条件を満たしている。
李登輝事務所の王燕軍主任は1日、婚約の事実を認めるコメントを出した。だが、あくまで私事であるとして、先月27日に新北市の複合レジャー施設「八仙水上楽園」で起きた火災に対する報道に力を注いでほしいとメディアに呼びかけた。
台湾爆発事故、ありったけのガーゼ送った日本企業に反響
カラーパウダーを使った台湾の音楽イベントで粉じん爆発が起き、大勢の若者が大やけどを負った事故で、日本の医療器具メーカーが治療用ガーゼを寄贈し、台湾で反響が広がっている。この社のフェイスブックページには2日までに9千件余りの感謝メッセージが書き込まれている。
寄贈したのは、富士システムズ(東京都文京区)。通気性のよい合成繊維にシリコーン液をコーティングしたガーゼで、傷にかぶせた上で包帯を巻く。重度のやけどには使いにくいが、ガーゼをそのままにして包帯だけ交換することで、皮膚の再生を助ける。普段の需要は少なく、日本でこうした製品を作っているのは同社だけという。
寄贈を台湾の立法委員(国会議員)がフェイスブックで紹介し、広く知られるようになった。メッセージの多くは台湾人からと見られ、中国語や日本語などで「ありがとう」などと書かれている。福島に工場を持つ同社の川口洋一郎社長は「あるものを全て出した。東日本大震災の際の台湾の支援にお返しができれば、と思った」と話す。
また、岡山市に本部がある国際医療NGO、AMDAが2日、日本医師会と共同で医師2人を台湾に派遣した。2日間滞在して状況を把握した上で、今後の支援を検討するという。この事故では約500人がやけどなどのけがを負い、2人が死亡している。衛生福利部によると2日昼時点で271人が集中治療室で治療を受けている。
三菱東京UFJ銀行が高雄に支店、南部への経済効果に期待
台湾の金融監督当局である金融監督管理委員会(金管会)は2日、三菱東京UFJ銀行の高雄分行(支店)開設を承認したと発表。金管会は、三菱東京UFJ銀行はすでに台北支店を開設(1993年)しており、高雄支店の開設により、日系企業による対台湾投資、および台湾南部での雇用機会創出、日系企業との交流促進など、経済効果が期待できると説明した。現在、台湾に進出している外資系銀行は27行で、36の支店がある。高雄市に支店を持つ外資系銀行は、みずほ銀行(日本)など5行。
台湾と中国大陸間の「小三通」、上半期利用者数が80万人突破 過去最多に
金門県政府は2日、台湾の離島、金門・馬祖などと中国大陸の福建省を結ぶフェリーを利用した渡航ルート「小三通」の今年上半期の利用者が、前年同期比16%増の83万人に達し、2001年の開通以来最多を記録したと発表した。
同県は、中国大陸との交流強化に積極的に取り組んでおり、今年1月からは中国大陸からの旅行者を対象にしたアライバルビザに当たる制度も開始された。6月までの利用者は1万6000人に上っているという。
また、同県の陳福海県長は大陸での観光客誘致の活動を強化する姿勢を見せている。PRを行う対象を金門島対岸のアモイ(福建省)などから他の主要都市に拡大し、ツアー客だけでなくバックパッカーなどの個人旅行客も取り込みたい考え。
<娯楽施設火災>日本の医師、負傷者治療の現状視察 支援の具体案提示
北部・新北市の複合レジャー施設「八仙水上楽園」で先月27日に起きた火災の負傷者に対する医療の現状と、必要とされる援助を把握しようと訪台した日本の医師2名が2日、多数の負傷者の治療にあたっている三軍総医院(台北市)を視察した。2人に同行した中華民国医師公会全国連合会の蘇清泉理事長によると、視察後に日本側から人工皮膚やドナーから提供された皮膚、熱傷ベッドなどの寄贈のほか、医師や看護師の派遣が提案されたという。
訪台した国際医療団体「アムダ」(AMDA)の菅波茂代表と日本集中治療医学会の氏家良人理事長は、外交部の代表者や蘇理事長とともに同医院を訪問。集中治療室で治療を受ける負傷者を見舞い、設備や医療消耗品のニーズを確認したほか、医療スタッフの苦労を労った。
日本の医療界は台湾の医療水準を高く評価しており、当初は支援の必要はないと考えていたと明かした菅波代表。一方で、「現地に行かなければ具体的なニーズはずっと分からない」と考え、訪台を決めたという。医師派遣の決定が迅速になされたのは、東日本大震災の際に台湾から莫大な関心と援助をもらったからだと話した。
一方で、氏家理事長は日本の医療支援はボランティア的性質のものだとし、派遣スタッフの宿泊場所の問題に言及。さらに、熱傷ベッドなど医療機器の価格は1000万円ほどと高価なため、日本医師会での負担は難しいと経済的な問題を明かした上で、日本に戻って各方面に協力を求める意向を示した。
日本の医師らは3日にも台北市内の病院を視察する。
6月のバイク販売、前年同月比10%増[車両]
台湾交通部(交通省)データ所が2日に発表した6月の自動二輪車の販売台数(ナンバープレート交付ベース)は、前年同月比10.0%増の7万743台だった。1月からの累計では前年同期比1.7%増の33万2,868台となり、1~5月累計の0.3%減からプラス成長に転じた。
台湾最大手、光陽工業(KYMCO)の6月の販売台数は前年同月比1.8%増の2万9,576台。1~6月の累計では前年同期比0.8%減の13万9,154台で、販売台数は前年とほぼ同水準で推移している。
光陽以外では、台湾山葉(ヤマハ発動機系)の6月の販売台数が前年同月比12.0%増、販売不振が続いていた三陽工業(SYM)が15.5%増、その他のブランドが34.7%増とそろって2桁増となり、全体の数値を押し上げた。
業界関係者は6月の台湾自動二輪車販売台数について、「昨年の三陽工業の販売台数が少なかったこともあり、前年同月比で2桁の増加となった。ただ1~6月でみれば前年同期とほぼ横ばいで、市場規模に大きな変化はない」と指摘。今年通年の販売台数は65万~70万台になるとの予測を示した。2014年の販売台数は66万7,390台だった。
金城武と長澤まさみ、濃厚キスシーン披露=映画「太平輪」予告編
俳優の金城武と長澤まさみが、台湾で8月14日に公開される映画「太平輪:驚涛摯愛」の予告映像で、濃厚なキスシーンを披露している。同作で2人は、戦争のため引き離されたカップルを演じる。
同作は、昨年12月に封切りされた「太平輪:乱世浮生」の後編。1949年に中国大陸の上海から台湾の基隆へ向かう途中に沈没した大型旅客船「太平輪」の事故を題材に、戦乱の時代を生きる3組のカップルの愛情を描く。キャストには金城や長澤のほか、チャン・ツィイー(章子怡)、ホアン・シャオミン(黄暁明)、ソン・ヘギョらアジアのスターが顔を揃えた。
金城の役どころは、日本軍に軍医として徴兵された台湾医師。一方の長澤が扮するのは、裕福な家庭に生まれた日本女性だ。
このほど公開された予告編では、「戦争に身を捧げるなら、愛に捧げたい」とのセリフとともに、長澤が金城のジャケットをはだけさせ、相互に唇や首元に熱い口づけを交わすなど、2人の情熱的な愛情が表現されている。
台湾・高雄の廃棄物処理場に世界最大の“垂直庭園”「固定観念変えたい」
南部・高雄の廃棄物処理場にこのほど、幅180メートル、高さ13.8メートルの巨大垂直庭園がお目見えした。面積はシンガポールのコンドミニアムが持つギネス世界記録を300平方メートルほど上回る2594平方メートルで、世界最大。同処理場を手掛ける業者、クリーナウェイ(可寧衛)は、「市民が持つゴミ処理場への固定観念を変えられれば」と期待を寄せている。
垂直庭園は、処理場の外壁に約2カ月かけて作られた。7種類、計10数万株の植物によって、夕日が山に沈む風景などが描かれている。
同社の楊慶祥董事長(会長)は、壁面緑化の目的は処理場の美化や費用の節約でなく、環境保護のためだと強調。軽度汚染の廃水を浄化できるほか、毎年232万グラムの二酸化炭素削減効果もあるという。
嘉義の小学生ら、岩手県の小学校で茶芸交流へ 台湾の茶文化をPR
中南部・嘉義県の隙頂小学校の教員や児童計26人は4日から日本を訪れ、岩手県岩泉町の小学校で茶芸交流や中国ゴマのパフォーマンスを行う。同校は交流を通じて台湾の茶文化をアピールしたい考えだ。
同校はウーロン茶の産地として知られる阿里山の中腹にあり、地域産業推進の一環として、茶芸を主軸とした特色ある授業が10年余りに及んで行われてきた。
岩手県岩泉町教育訪問団は嘉義県議会の協力の下、2013年から2年連続で同校を訪問。その際児童が披露した茶芸や中国ゴマの実演が印象的だったことから、同小の児童を日本に招いた交流の実施が決まった。
同小の一行は2日、交流のきっかけを作った嘉義県議会を訪れ、感謝を伝えた。張明達議長からは、訪問先の小学生全員に贈呈する中国ゴマが荘新国校長に託された。
荘校長は今回の訪問を通じて、児童の国際視野をさらに広げられればと期待を示した。12人の児童の訪日費用のほとんどは募金によって集められたという。