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市民が自費で川底から引き揚げた44本の古木、政府がすべて押収、代わりに報奨金10万円

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中国広東省恵州市の男性市民が、私費を投じて東江の川底から引き揚げた貴重な古木44本を地元政府が押収。男性には報奨金として10万円が支給されるという。中国メディア・央視網が伝えた。

同市恵城区に住む林(リン)さんは昨年末、漁民たちが東江で漁をする際に、川底にある木に網が引っ掛かり困っているという話を聞いた。そこで今年初めから友人とお金を出し合い、船やクレーンを借りて東江に沈んでいる古木を引き揚げてきた。6月28日、計44本の古木を引き上げたところで他の市民が警察に通報。警察はただちに現場に急行し、古木44本すべてを押収した。

恵城区公安局の敷地内には林さんの古木が保管されているが、うち4本は酸化して腐敗。このため残りの40本は専門家のアドバイスに従って保管しているという。この古木、中国では烏木、陰沈木とも呼ばれ、数千年から数万年にわたって地中で圧力を受けて炭化しており、美術品や工芸品の材料として世界的に珍重されている。中国の法律では、所有者不明の埋蔵物はすべて国家に帰属するため、古木は恵城区文物管理局に移され、さらに詳しく調査される予定だ。林さんには今後、文物を国家に提出したとして現地政府から引き揚げ費用のほかに報奨金5000元(約10万円)と栄誉証書が贈られる見込みだ。

この報道に対する中国のネットユーザーの反応は以下の通り。

「たったの5000元?少なくとも1本500元(約1万円)の価値はあるぞ」

「結局、国が大もうけしたってことか」

「あと100万元かかっても、44本全部川に放り込んだほうがまし」

「その古木がどういう風に処理されるのか、公表しろ」




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