2015年7月7日、世界最大規模の高速鉄道に関する国際会議・展示会「世界高速鉄道会議」(主催=国際鉄道連合、JR東日本)が東京国際フォーラムで開幕した。会議にはJR東日本のほか、ロシア、フランス、イタリア、韓国などの鉄道事業者の幹部、政府機関の関係者ら約1200人が出席。会期は10日までで、安全性や定時運行性の向上、技術規格の統合などについて討議している。
世界の高速鉄道網の総延長は20年後には2倍に達する見込みで、米国、豪州、メキシコ、インド、ブラジル、タイ、ベトナムなどで新たな建設計画が進行中。日本の新幹線は、中国、ドイツ、フランスなどと熾烈な受注獲得競争を展開している。
日本はこの会議を、新幹線技術を売り込む機会ととらえ、官民挙げて積極的にアピール。安倍晋三首相は「現在20を超える国々で高速鉄道計画が進められている。日本の新幹線の技術を広く海外に展開し、世界に貢献したい」と挨拶した。
高速鉄道に関連する最新技術やサービスを紹介する展示会も世界高速鉄道会議と同時に開催され、日立製作所、川崎重工業など日本のメーカー各社のほか、ドイツのシーメンスや中国のメーカーも最新の技術を展示している。