(CNN) 今年7月1日から嗜好(しこう)品としてマリフアナを合法化した米オレゴン州の当局は12日までに、州内での移動に限り、保持する量が規定内なら同州の主要都市ポートランドの空港で旅客機内への持ち込みを認める方針を決めた。
地元のCNN系列局KPTVが報じた。ただ、米国内の空港で荷物の中身などを調べる米運輸保安庁(TSA)の検査所通過はすんなりといかない可能性がある。
米政府は依然、マリフアナを違法としており、米連邦機関であるTSAがマリフアナ所持を黙認する立場にはない。TSAによると、同組織の本来の主要な職務は安全運航への脅威の摘発で、違法薬物を探索しているわけではない。ただ、違法な薬物や物品を発見すれば、法執行機関に連絡する手続きを取っている。
仮にポートランド空港での乗客の荷物検査でマリフアナが見付かった場合、警察に通報されることになる。これを受けた地元警察が、マリフアナ所持が認められる年齢で量も規定内にあり、州内の移動だったと判断したらこの乗客を自由にする手順となりそうだ。
同州でマリフアナ使用が認められる年齢は21歳以上と定められた。所持量は自宅で最大8オンス(約227グラム)で、栽培も公然と目に付かない場所で最大4鉢まで認められた。また、自宅外では最大1オンスまでの量の保持が可能となったが、公の場で使用することは違法となっている。