中国・北京市で「クローンタクシー」と呼ばれる悪質な偽タクシーの被害が続いている。廃棄された本物のタクシー車両を使用しているため、本物との見分けがつかない。新京報が伝えた。
7日夜、北京市内で2台のクローンタクシーが警官に差し押さえられた。廃棄された本物のタクシー車両を盗難し、ナンバープレートや営業許可証、車検証などを偽造して運転していた。料金メーターには細工が施されており、法外な値段を吹っかけてくるのが手口だ。この日拘束されたクローンタクシーの運転手は、インターネット上で車両を購入。価格は1万9000元(約38万円)だったと自供した。
料金メーターは運転手の操作次第でメーターの上がるスピードを変更することができる。外国人や地方出身者など土地勘のない人、泥酔した人などが乗ってきた場合は、法外な値段を吹っかけることができる仕組み。スマホの操作に夢中で下を向きっぱなしの人もぼったくりのターゲットになりやすい。最悪のケースだと、10キロで1000元(約2万円)の料金を請求されることもあるという。